プレス集2003年
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2003年版
●「2003プロレスラー写真名鑑号」

趣味「映画鑑賞」、ニックネーム「ドッティ」、ライバル「空腹」、抱負「今年こそTとのPはぎデスマッチで完全決着をつける」、寸評&備考「イタコネ一のパワーファイター」
(『週刊プロレス』2003.1.14号)

●2003.1.19東京ドーム vs アンソニー・W・森&ヘンリー3世菅原&石森太二組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)

コンドッティ修司「白い破壊戦士」※入場時の選手紹介テロップ
(『WRESTLE-1 1・19東京ドーム大会』(SKY PARFECT CHOICE 122ch・PPV放送)2003.1.19放映)

コンドッティはイタコネの力持ち。森と菅原をブレーンバスターで同時に放り投げた
(『週刊プロレス』2003.2.4号)

試合は昨年の『ヤングドラゴン杯』決勝の組み合わせである石森VSコンドッティで決着。同大会トーナメントで最終的にT2P3連破を果たし、優勝を飾っている石森がコンドッティのリベンジを阻んでイタコネは敗北。(中略)イタコネの石森評も高く、ミラコレは「動きのいい選手」、YOSSINOは「去年の夏、アイツとタッグでやってるけど全然強くなってるよ。今日もコンドッティから取って実力は本物。俺等も黙ってない。借りは返す」と口にする。
(『週刊ゴング』2003.2.6号)

三位一体のカッターが炸裂。初めて目撃するファンが驚いた。/
前転してからの高速ウラカン・ラナがほぼ完璧に決まり、石森がコンドッティをピン。/
(『週刊ゴング』2003.2.6号)

●2003.1.23後楽園ホール イタコネ日本人宣言

イタコネが衝撃のカミングアウト「事実を公表します。ぼくら、日本人でした」
心を入れ換えたのか。マイクを握ったミラノが「事実を公表します。ぼくら、日本人でした」と衝撃のカミングアウト。ボクサー以外のメンバーの本名と出身地を明かした。なお、これでコンドッティがじつはオシャレが好きじゃないこと、八木の実家はナポリの漁師ではなく千葉のパン屋さんであることも判明した
(『週刊プロレス』2003.2.11号)

なんとイタコネが日本人宣言!「イタリア人ではありませんでした」
1・27後楽園で解散するT2Pを代表してミラコレが「ボンジュールノ(※原文ママ)ではなくコンバンワです」と、いつもと違う挨拶をしてファンは「!?」。さらにW-1での敗北を報告しつつ「ある事実を公表することになりました」と神妙な顔つき。すると…。「みなさん、僕らは日本人でした」と、カミングアウト。メンバー全員で右手を挙げ粛々と「我々イタリアン・コネクションは1月23日、ここ後楽園ホールで日本人宣言を致します!」とアピールした。「本名・照井章仁、ミラノではなく岩手県盛岡市出身です」というミラコレのプロフィール訂正に続き、フィレンツェ出身のYOSSINOは大阪府東大阪市出身の吉野正人、ローマ出身のコンドッティは静岡県富士市出身の近藤修司、ジェノバ出身のYASSINIは京都府宇治市出身の辻本恭史、ナポリ出身のペスカトーレは千葉県旭市出身の八木隆行であることを次々に公表し、場内大爆笑(ベルリネッタ・ボクサーは不明)。そればかりかコンドッティが「オシャレも、あまり好きではありませんでした」と謝罪すれば、ペスカトーレは「もうひとつウソをついてました。実は漁師じゃないんです。実家はパン屋をやってます。ナポリの漁師ではなく千葉のパン屋でした」と、すっかり涙目。でも「心を入れ替えます。日本人ですが、あくまでイタリア人としてやってきますのでみなさんも広い心でイタリア人と見て応援して下さい」とミラコレはファンにお願いすると、温かい拍手が送られた。
(『週刊ゴング』2003.2.13号)

●2003.1.23後楽園ホール vs 望月成晃&新井健一郎&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.&"brother"YASSINI)

コンドッティがスリーパーでアラケンを振り回す
(『週刊プロレス』2003.2.11号)

望月成晃選手「(望月、新井両選手にランサルセ連発)近藤はパワーはすごいですね。ドン・フジイかコンドッティかってとこじゃないですかね」(中略)
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「コンドッティ、ちょっとこれから(ブレイクが)来るかもしれませんね」
望月「先日の博多スターレーン大会(2003・2・9)でSUWAにケンカ売ったらしいですね」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#46』2003.2.14放映)

●ミラノコレクションA・Tインタビュー

----もし、ミラノ選手がファッションショーをプロデュースするとして、闘龍門勢の中で誰をモデルに使いたいですか?
A・T「コンドッティとブラザー(YASSINI)は外せないですね。で、八木さんはオチで……志村けんタイプですね(笑い)。JAPANの方ではマグナムTOKYOさん、TARUさんがオシャレだと思いますね」
(『週刊ファイト』2003.2.13号)

●2003.1.25後楽園ホール vs アンソニー・W・森&小川内潤&"brother"YASSINI組戦(P:岩佐卓典&ヘンリー3世菅原)

第4試合ではK・修司(ママ)&岩佐卓典&H・3・菅原vsA・W・森&小川内潤&YASSINIが対戦。T2P内における軍団分けとは違う組み合わせのため、YASSINIと修司が共闘する場面などが勃発した
(『週刊プロレス』2003.2.11号)

イタコネに属する2人も、この日は敵味方に分かれたのは形だけ。試合中は何気なくお互いをサポートする。菅原がYASSINIに四の字固めを仕掛けても、コンドッティがすぐさま裏返しにするのだ。観ている側は頭の中が混乱してしまったかもしれない。/
試合終盤になると、T2Pお得意のジャーベが立て続けに飛び出す。菅原&岩佐がガッチリ決めたかと思いきや…やっぱり来たよ、イタコネが。この2人は一体どっちの味方がしたいんだ。
(『週刊ゴング』2003.2.13号)

「静岡県富士市出身、210パウンド〜。コンドッティ修司〜」
※珍しいパウンドによる体重コール
(FIGHTING TV SAMURAI『第1回プロレス出身地別東西決戦2003』2003.2.5放映)

藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「最近CIMA選手も失神グセ出てきましたね。こないだの博多大会でコンドッティ修司選手に…技の名前何ていうんですか?」
望月成晃選手「ランサルセ」
藤本「ランサルセ!?相手を引きずるスピアー、で、(CIMA選手は)頭を打ったと思うんですけど、それが失神…軽い脳震盪を起こした場面がありましたからね」
※マスコミで初めてランサルセが認知された瞬間。
(『第1回プロレス出身地別東西決戦2003』CIMA&SUWA&ドン・フジイ組 vs ザ・グレート・サスケ&TAKAみちのく&望月成晃組戦の放送で、サスケ選手が半失神状態となったシーンの話題から)
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#46』2003.2.14放映)

●2003.1.27後楽園ホール vs 斉藤了&セカンド土井&アンソニー・W・森組戦(P:ミラノコレクションA.T.&"brother"YASSINI)

コンドッティはパワフルな攻撃で試合にアクセントを加えた
(『週刊プロレス』2003.2.18号)

清水勉氏〈週刊ゴング〉「当初は斉藤了選手がT2Pの興行に来るとものすごい人気だったんですけど、今は逆にT2Pの選手のほうが人気が出てしまったというか。このコンドッティ選手なんかは、今「ドッティ」とか女の子なんかみんな呼んでコールしてますもんね。今いちばん伸びてんのはコンドッティだと思いますね、僕はね。いちばん…私の中ではもう二重丸ですね」
高柳謙一アナ「試合数も多いですよね。毎回JAPANの大会にも出てますし」
清水「YOSSINO、YASSINI、それからミラノコレクションという3人がもともとの(イタコネの)トリオだったんですけど、意外と最近はコンドッティが入ることが多いですね」
〈ラリアット〉
高柳「この人のラリアットはすごいですね。勢いがあります」
清水「体重の乗せ方がうまいですねえ」
高柳「逆上陸した当初から。今みたいなスタイルでラリアットを放つ名手でもありました」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#47 T2PスペシャルFINAL』2003.2.21放映)

----後輩の石森太二に2連敗ですが…
「まあ、(闘龍門Xが)逆上陸した時には、俺が相手になってやる覚悟で…それまでは力をつけていきたいなと思ってます」(興行終了後、控え室でのインタビュー)
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#47 T2PスペシャルFINAL』2003.2.21放映)

●2003.1.30神戸チキンジョージ vs 望月成晃&新井健一郎&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.&"brother"YASSINI)

太い腕をアラケンのノドに叩きつけていったコンドッティ。最後はジャックハマーでアラケンを料理してみせた
(『週刊プロレス』2003.2.18号)

最近成長著しいコンドッティがジャックハマーでアラケンをフォール
(『週刊ゴング』2003.2.20号)

鍵野威史アナ「(望月選手とコンドッティの張り手合戦に)打撃もかなりキツイんですか?」
望月成晃選手「そうですねえ。コイツはやっぱ体重があるんでねえ…」
鍵野「90kgという公称ですけど…172cm・90kg」
望月「172cmないんじゃないですかねえ。実はコイツ大きく見えて…大きく見えることはいいことなんですけど、実はそんなに背は高くないんですよ」
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「いまどき珍しい豆タンク型ですね。ヤマハ系(山本小鉄&星野勘太郎のヤマハ・ブラザーズ)ですね。(中身が)詰まってますね。
〈中略〉
藤本「コンドッティ選手は博多大会でSUWA選手にケンカを売りましたんで、まあ2人のシングル対戦もそのうち実現するのかなあという気がしますね」
望月「闘龍門内、7、80kgの選手と、90kg以上の選手と、結構まあ別れるじゃないですか。通称スーパーJrヘビー級と言いますけど、SUWAだったりとかドン・フジイだったりとか僕とかなんですけど、そのあたりで活躍できそうですね。決して(NWA世界)ウェルターを狙う選手ではないですよ。その辺(前述の"スーパーJrヘビー"の選手たち)でシングルでもいけそうなんで」
藤本「彼の場合はこれまでCrazy-MAXとの接点がなかったんで、SUWA選手との激突で開花するかもしれないですよね」
望月「なかなかタイトルマッチも最近組まれてないんで、SUWAが持ってる英連邦(Jrヘビー級王座)、それあたり狙っても面白いですね」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#46』2003.2.14放映)

●2003.2.9博多スターレーン vs CIMA&SUWA&ドン・フジイ組戦(P:ミラノコレクションA.T.&"brother"YASSINI)(UWA世界6人タッグ選手権戦)

この男、要注意!
ゴリラファイトにCIMA失神。試合後にはSUWAとケンカ。いま、コンドッティがアブナイ!!
C-MAX VS イタコネの闘いが第2章に突入した。(中略)そのなかで、頭角を現してきたのがコンドッティ修司である。修司は独特のスピアでC-MAX(※原文ママ)を失神に追い込み、試合後もSUWAとケンカ。YASSINIをいたぶるSUWAに襲いかかり、ジャックハマーで豪快にマットに投げつけたのだった。これは、SUWA VS 修司という、新しい対立概念が生まれた瞬間でもあった。修司はこれまで、C-MAXとはあまり濃い関係を築いてはこなかった。だが、あのゴリラパワーはC-MAXにとっても脅威となるはず、いずれ実現するであろうSUWAとの対戦で一気にメイン戦線に浮上する可能性も秘めている。今後の闘いでは、まだだれもみたことがないキレた修司がみられそうだ。ベネツィア(※原文ママ)だけではなかった。イタコネにはもう一匹(もうひとり?)ゴリラがいた。(藤本)
(『週刊プロレス』2003.2.25号)

引きずり式のスピアでCIMAを失神させた修司。試合後はあのSUWAにケンカを売った/
最後はSUWAのFFF。(中略)この直後、イスを持って暴れるSUWAに修司が襲いかかった/
UWA世界6人タッグ王座の初防衛に成功したC-MAX。「おい、近藤、何いいたいのか知らんが、いつでもやってやるからよ」(SUWA)「俺らがクワガタだとしたら、お前らはメスのカブトムシじゃ」(CIMA)/
「いま、コンドッティがキレてます。この男が怒ったらどうなるか、これからわかることでしょう」(ミラノ)
(『週刊プロレス』2003.2.25号)

C-MAX初防衛後に衝撃襲う!
コンドッティがSUWAを失神KO
純正C-MAXのタイトル初防衛後、とんでもない"事件"が発生した。試合を制したSUWAが、FFFのダメージを抱えたままのYASSINIに、なおも追撃をしたのだ。試合中にイス攻撃を受け、頭部に裂傷を負わされたSUWAがイスで報復の袋叩きに出たという訳だ。意識が朦朧とするYASSINIは無防備に攻撃されっぱなし。選手生命の危機さえ感じさせる場面で、救出に立ち上がったのがコンドッティだった。まず飛び出したのがスピアー。この日の試合中もCIMAを半失神させるほど威力をひめるスピアーにSUWAは一気に壊滅状態。コンドッティは続けざまにジャックハマーを大爆発させたのだ。大技の連発に、あのSUWAが失神KO!!突然の事態にC-MAXのメンバーも大慌て。気を取り戻したCIMAが、ようやく目を覚ましたSUWAに「1対1でやってやれ」と強い口調で促した。すると「もっと巧く反則攻撃をしたれ。ショッパイぞ、オメーラは。いつでもやってやる」と赤っ恥をかかされたSUWAが怒りの大噴火。コンドッティは「試合終わってるのにYASSINIをこんなにしやがって。アイツは許せない」とSUWAに凄い敵意を示した。これで両者の対立は決定的となった。コンドッティは場数が増え、最近著しい成長をとげており、SUWAにとって決して安易な相手とは言い切れない。イタコネの逆襲が始まる!
(『週刊ゴング』2003.2.27号)

コンドッティが暴走を止めようと大技連発。SUWAは大の字に。/
SUWAとコンドッティは危険なムードに。これにより抗争に着火?両者収まりがつかない。/
ミラコレは「コンドッティのターゲットが決まりました。狙いはSUWA」と。/
あのSUWAが、まさかこんな表情を浮かべるとは。この後の事を考えると恐い。
(『週刊ゴング』2003.2.27号)

高柳謙一アナ「さあ出て来ましたコンドッティ修司。相手(ドン・フジイ)は…"同じタイプ"と言ったら、どういう反応をしますかコンドッティさん?」
コンドッティ「いや、まあ、そうでしょうね」
高柳「どうですか、手合わせしてみて?"パワーでは俺が勝ってるな"という感じします?」
コンドッティ「…どうなんですかねえ?」
高柳「でも、ドン・フジイも確かにパワーありますよね。パワーファイターはパワーファイターを知る、という感じでありましょうか」
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「純粋に重い物持ち上げる力っていうのは、いちばんあると思うのですが」
コンドッティ「…どうなんですかねえ?」
高柳「でも、その辺、意地がありましょう?"俺がいちばんだぜ"っていう…」
コンドッティ「それはありますね!」
〈吊り上げコブラ〉
高柳「これは…技としての名前はあるんですか?」
コンドッティ「吊り上げ式のコブラツイストですね」
高柳「あ、吊り上げ式のね…そのまんまですね」
コンドッティ「そのまんまです、ハイ」
藤本「パワーを生かしたジャベですよね」
〈ランサルセ〉
藤本「ラン…セルサ!…(慌てて)ランサルセ!合ってますか?」
コンドッティ「ハイ、大丈夫です」
高柳「付け焼き刃…」
藤本「あー、ドキドキした」
ミラノコレクションA.T.選手「(藤本氏に)今、カンニングペーパーを見ましたね?」
藤本「ランサルセ、と。これはどういう意味なんですか?」
コンドッティ「牛(闘牛)の"突進"ですね。スペイン語で」
藤本「やっぱ、こんな体で突進されたら、そりゃCIMA選手だって失神しますよね」
高柳「(受けた選手は)"グッ"て体が二つに折れますもんね。コンドッティさん、これ(半失神状態に追い込んだ選手は)、3人目…4人目くらいです?もっとあります?」
コンドッティ「失神はどうですかねえ…。(意識が)"飛ぶ"くらいならあるんじゃないですかね」
A.T.「あ、でもメキシコの人たちは(この技で)バタバタ倒れてますね」
〈ラリアット〉
高柳「あ、いい感じで入りました」
藤本「SUWA選手の体も大きいんですけど、かなり回転しましたよね」
高柳「やっぱりパワーはすごいですね、コンドッティさんは。やっぱりラリアート(※ママ)は自信あるでしょ?」
コンドッティ「そうですね。ラリアート(※ママ)は自信ありますね」
〈イタコネの3人合体攻撃〜相手の体を両脇から2人が持ち上げ、ミラノ選手が超高角度カッター〉
高柳「おおっ!これって名前あるんですか?」
A.T.「これは…コンドッティ、何だっけ?」
コンドッティ「えーと…」
〈スタジオトーク〉
高柳「残念ながらベルトには届きませんでした。…改めてどうですか、コンドッティさん?自分が入って届かなかったという…そんなとこはありますか?」
コンドッティ「ああ、そうですねえ。クレイジー(MAX)とやるのは初めてくらいなんで…ほとんど(これまでの遭遇は)セコンドだったんで、今まで…。まあ新鮮でしたけど…それよりも最後(試合終了後)のSUWAですね」
高柳「あれ(乱闘のきっかけ)は結局なんだったんですか?」
コンドッティ「いや、試合終わってるのに(YASSINI選手が)あんなにイスでボコボコにされては、やっぱりそれはさすがに見てられないですよね。仲間としては」
藤本「イタリアン・コネクションとクレイジーマックスの闘い、第2章ですね。コンドッティ選手のSUWA選手に向かっていく姿勢というのがホントに見えましたので、また昨年とは違う、新しい闘いがこっから見られるのではないかと思いますね」
高柳「コンドッティの…ダーッと行く技、なんて言うんでしたっけ?」
藤本「ランセルサ…」
(コンドッティ、藤本氏を見る)
藤本「…ランサルセ!」
(コンドッティ、満足げに頷く)
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#48』2003.3.7放映)

C-MAXがイタコネ相手にトリオ王座防衛
飛び出してきたのは、コンドッティ
この試合で抜け出してきたのがコンドッティ修司。CIMAを失神に追い込み、SUWAに喧嘩を売った。パワー自慢の男が波に乗ってきた!
(『EL NUMERO UNO 2003』パンフレット)

●2003.2.16後楽園ホール vs ドラゴン・キッド&新井健一郎組戦(P:ミラノコレクションA.T.)/SUWA選手の試合に乱入

ケンカをさせて!
3・9有明でSUWA対コンドッティの英連邦ジュニアヘビー級タイトルマッチが決定
試合中盤にコンドッティが乱入。ロビーやバルコニーまで戦場が移るような大乱闘を展開した/
SUWAとコンドッティは試合そっちのけで場所を選ばず乱闘を続けた
(『週刊プロレス』2003.3.4号)

先手・SUWA。イスとジョン・ウー
後手・コンドッティ。場外連れまわし

(前略)そしてもう一つ、新戦力ではなく新対抗勢力がここにきて急浮上。C-MAX一、いや闘龍門一強暴なSUWAに対して、イタコネのコンドッティ修司が正面からケンカを売ってきたのだ。現在の闘龍門マットではゴリラ人気が爆発している。(中略)闘龍門、もう一匹のゴリラと呼ばれるコンドッティは決してヴェネツィアのような人気者ではないが、観客からキャーキャー言われる存在ではある(暴れまわるという意味で)。彼の場合は「ケンカをやめて」ではなく「ケンカをさせて」状態だ。ケンカをしたいなら格好の相手となるのがSUWA。この日は互いに互いの試合に乱入。とくにC-MAXの試合にコンドッティが乱入した際の暴れっぷりはすごかった。2人は会場内だけでなく、ロビーやバルコニーにまで飛び出して殴り合いを続けた。
「SUWA、正面から闘える相手がほしいんじゃないか。俺はいくらやっても潰れねえぞ。狙いはC-MAXじゃない、SUWAだけだ」(修司)
「おめえみてえにガンガン向かってくる奴は大いに結構だ。そのかわり覚悟しておけ。俺とお前で熱い試合やろうじゃねえか」(SUWA)
両者の暴走がヒートアップするのをみて、ドラゴン校長は3・9ディファ有明大会での一騎打ちを決定。試合は英連邦ジュニアヘビー級タイトルマッチとしておこなわれる。強暴なSUWAと凶暴なコンドッティの闘いはタイトル戦であると同時に最凶、最狂、最強決定戦。「ケンカをさせて」を地でいく2人を止めるものはいない。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.3.4号)

この日も火を噴いたコンドッティのランサルセ。「近藤キンニクン」と罵ったアラケンを失神状態に追い込んだ/
コンドッティがキッドを得意のゴリラクラッチに捕らえたが、ここでSUWAが乱入。イス攻撃、ジョン・ウーを見舞った/
SUWAの襲撃でダメージを負ったコンドッティはウラカンでキッドにフォール負け
(『週刊プロレス』2003.3.4号)

コンドッティの殺人スピアー再び
SUWAの英連邦に挑戦が決定!

収拾のつかないリベンジ合戦 3・9有明でシングル決着マッチ
前週の2・9博多でSUWAは赤っ恥をかかされた。格下扱いのコンドッティからスピアー、ジャックハマーを連発されて、まさかの失神KOを喫してしまったのだ。リベンジャーと化したSUWAはこの後楽園の第2試合、タッグマッチに出場したコンドッティを襲う。背後からイスを叩きつけた上に、ジョン・ウーでドカーンとブッ飛ばし、そのまま逃走して行った。一方、茫然としているコンドッティは、キッドのラナにあっさりとピンを許して、完敗に終わった。そして第2幕はセミの6人タッグマッチ。場外戦が繰り広げられている最中にコンドッティが出現し、今度はSUWAにイス攻撃だ。リベンジ合戦は泥々(※原文ママ)となり、両雄は試合中にも関わらず場所をスタンド席から2階バルコニーまで移していった。TARUが岩佐をMalwでフォールを奪う頃に、両雄はリング上へ。SUWAは、またもジョン・ウー…いや、このタイミングにコンドッティがスピアーを発射させてKOに追い込んだ。「大鷲戦が終わって対等に戦える奴がいなくてウズウズしてるんだろう」とコンドッティ。SUWAは「俺はシングルのベルトを持ってるぞ」とタイトルマッチも辞さない構え。校長の判断においてディファ有明での英連邦ジュニアヘビー級選手権が決定した。
(『週刊ゴング』2003.3.6号)

コンドッティの背後からSUWAがイスを持って猛然と襲う。/
イスの後のジョン・ウーでコンドッティはポーンと吹っ飛ぶ。/
SUWAの乱入でコンドッティは茫然。キッドのラナに敗れる。
(『週刊ゴング』2003.3.6号)

両雄の乱闘はスタンド席から2階のバルコニーまで移動した。/
2・9博多でKOされているSUWA。再び殺人スピアーが。
(『週刊ゴング』2003.3.6号)

〈ミラノコレクションA.T.&コンドッティ修司組 vs ドラゴン・キッド&新井健一郎組戦〉
ミラノコレクションA.T.選手「なんかこの試合の前にですね、新井選手がマイクを持って、コンドッティを挑発するんですよね。"名前をこんどうきんに君に変えろ"って。そこから始まった試合です」
高柳謙一アナ「お客さんにはウケてましたけどね。じゃあ本人に感想を求めてみましょう。コンドッティさん、どうですか?」
コンドッティ「いやー、ちょっと火がついちゃいましたね」
高柳「それはうれしい、という意味ですか?」
コンドッティ「いや、ちょっと腹が立ちましたね」
〈ランサルセ〉
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「あ、出ましたよ、ランサルセが」
高柳「(藤本氏に)覚えましたね。自分のものにしましたね」
〈キッド選手のデジャブー〉
高柳「コンドッティさん、あれ、回り回られてどういう気持ちするんですか?」
コンドッティ「クルクル目が回りますね」
高柳「受けてるほうも回りますか?」
コンドッティ「いや、もう、回りますよ」
〈乱入したSUWA選手がコンドッティを襲撃〉
高柳「(ジョン・ウーで)キレイに飛ばされました!コンドッティさん、どんな気持ちだったんですか?」
コンドッティ「ハー、ビックリしましたねえ」
〈スタジオトーク〉
高柳「やはり自分が負けたシーンを見るというのは、あまり気持ちのいいものじゃないでしょう?」
コンドッティ「そうですね…。SUWAの出て来た時の顔を見て、また沸々と怒りが、また…」
高柳「SUWA選手は、そういうふうに思われやすいようですけど…特になんか思ってるみたいですねえ。それは感じます?」
コンドッティ「そうですねえ…。最近、なんか、(SUWA選手が)肉に見えてしょうがないですね…おいしい肉に見えて」
藤本「人間、いちど食欲がわくと止まらなくなりますから、どんどん食らいついていったほうがいいと思いますよ。SUWA選手を"自分がのしあがるために利用してやる"くらいの、そういう気持ちで行ったほうがいいと思いますよ」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#48』2003.3.7放映)

〈CIMA&SUWA&TARU組 vs 森&岩佐&小川内組戦に乱入し、SUWA選手を襲撃〉
藤本「やっぱこれは先ほどの試合の仕返しですか?」
コンドッティ「もちろん、そうです。なんかわからないうちに行っちゃいましたね」
〈SUWA選手とコンドッティ、観客の傘を持ち出して殴り合う〉
高柳「お客さんの傘を持っておりますコンドッティ!…ダメですよ。誰かの傘がなくなっちゃいますよ!」
コンドッティ「ホントですね…」
〈SUWA選手にマイクアピール〉
高柳「これはコンドッティさん、今までにないSUWAに対する感情が爆発してしまいましたね」
コンドッティ「そうですね、完全にイッてますね」
〈スタジオトーク〉
高柳「SUWA選手との英連邦戦が決定したんですよね。これに向かって何か一言お願いしたいんですが」
コンドッティ「そうですね。えー、まあ、SUWAのジョン・ウーと自分のランサルセ、どっちが強いのかという…その辺で勝負していきたいですね」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#48』2003.3.7放映)

SUWAとコンドッティのバトルも、いよいよ全面開戦。お互いの試合に乱入してSUWAがジョン・ウーを見舞えば、コンドッティも会場中を引き回しての大乱闘。3・9ディファでのタイトル戦を強引に決定させた
(『EL NUMERO UNO 2003』パンフレット)

●2003.2.23清水マリンビル vs SUWA&TARU組戦(P:ミラノコレクションA.T.)

ケンカが止まらない!
どうなる、英連邦ジュニア王座戦?(3・9有明大会)
「ムカつくんだよ!」(コンドッティ)「後悔させてやるよ!」(SUWA)
SUWAとコンドッティ修司の因縁闘争が激化の一途をたどっている。3・9ディファ有明大会では英連邦ジュニアヘビー級王座をかけて激突する両者だが、高まる気持ちは抑えきれないようだ。とはいっても、はじめから両軍入り乱れたケンカ腰の"出入りプロレス"一辺倒かというと、そうでもないのが今回の遺恨の特色だ。ファースト・コンタクトは意外なほどレスリングのあり様に固執したもの。タックルの攻防にはじまるヒザや腕のとりあい。極めてオーソドックスな展開は、この闘争を起伏に富んだものにするキーポイントになっている。観戦する側にしてみれば、ここをどのように解釈するかによって、見えてくる景色が変わってくるはずだ。展開が荒れてくるのはセカンド・コンタクトから。ショルダーブロックの応酬により気持ちを高ぶらせたところで打撃戦を開始。胸を突き出してチョップの連打だ。おっと、コンドッティがスピアで突進!SUWAはたまらずダウン。気がつくと、イタコネはレフェリーのブラインドをついたふたりがかりの攻撃でSUWAをいたぶりはじめた。コンドッティがイスを持ち込むとリング上は、さらに混乱。神田レフェリーの失神という緊急事態をはさんで、試合には両軍反則裁定がくだされた。どちらが先にイスをつかった、つかわないで両軍は不満気な様子。「ムカつんだよ!」と言い放ったコンドッティの罵声を「後悔させてやる!」とSUWAが言い返したことで、ふたりは場外で上になり、下になりの大乱闘。"ケンカをさせて"ならぬ"ケンカが止まらない"状態に突入した。(河野哲也)
(『週刊プロレス』2003.3.11号)

先輩相手でも、まったく負い目を感じさせないのがコンドッティの凄さ。ジャックハマー、スピアといったパワー殺法をくり出すことで、見事に鍛えこまれた肉体を存分にたたきつけていった/
ジャックハマーでのびてしまったSUWAの上に馬乗りになったコンドッティが狂ったようにマウントパンチを連打。「やり足りねえよ。試運転だよ。英連邦は必ず、獲るから。こんなモンじゃねえよ」と余裕すら、振りかざす/
どちらかといったら、後輩の挑戦を受ける立場のSUWAは精神的に優位か。しかし、油断は禁物。この日も場外戦では劣性にまわってしまうことに…「ムカつく程度か?それならわざわざ、有明でやる必要はねえだろう?チキンジョージで十分だろ?」と強気のコメントだ/
イスを手にしてリングに戻ったコンドッティを神田レフェリーが制止。両者がもみあいになったところにSUWAがドロップキック。この一撃でコンドッティの体重を浴びてしまったレフェリーは失神状態に。ここからリング上は無法地帯に。収拾がつかないまま、両軍反則裁定がくだされた/
SUWAとコンドッティの因縁闘争は激化の一途をたどるばかり。試合後、「ムカつくんだよ!」と吐き捨てたコンドッティに対し、SUWAは「いまの言葉、後悔させてやる!」。あっという間に、ふたりはド派手な場外乱闘をおっぱじめた。両軍の制止も、焼け石に水だ!
(『週刊プロレス』2003.3.11号)

SUWAはスピアーの免疫出きず
試合は収拾のつかない両軍反則!

コンドッティは英連邦強奪宣言
ディファ有明で英連邦ジュニア・ヘビー級選手権を行なう王者SUWAと挑戦者コンドッティがタッグマッチで激突。試合はイス攻撃をしたSUWAのドロップキックを受けたコンドッティがレフェリーに衝突、今度はコンドッティがジャックハマーからマウント・パンチを叩き込んで制止に入るレフェリーに暴行…という流れの中で両軍反則の裁定が下った。コンドッティの、"テメーはムカツク"発言に「俺はムカツク程度なのか!!」と反論したSUWAだが、試合中にスピアーを食って場外にセミリタイア。両者の抗争そのものがコンドッティのスピアーで開戦しているのだが、SUWAがそのディフェンス対策を立ててないし、持ち堪えるような免疫力(!?)も備えていない。この分でいくと…SUWAに明るい材料は見えてこない。
(『週刊ゴング』2003.3.13号)

コンドッティのスピアーにまたしても…SUWAはセミリタイア。/
イス攻撃に出たSUWA。両者は収拾のつかない状況となる。/
コンドッティがレフェリーに暴行を働いて不完全決着となる。/裁定が下った後も、この通り。コンドッティは英連邦強奪宣言。/
「ディファ有明で必ず英連邦を獲ってやるからな。今日は、まだ試運転なんだよ」と。/
「あー悔しい」というのがSUWAの第一声。タイトル戦は決して楽観視できない。
(『週刊ゴング』2003.3.13号)

●2003.2.27神戸チキンジョージ SUWA選手の試合に乱入/vs CIMA&ドン・フジイ&TARU組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)/

ジョン・ウーか!
ランサルセか!

3・9まで待ったなし。ケンカ決戦を制するのはどっちだ!!
3・9有明の英連邦ジュニア戦をまえに、SUWAとコンドッティ修司がまたも激しい火花を散らした。この日、第2試合のSUWA VS YASSINI戦に修司が乱入。SUWAにスピアをお見舞いし、試合を反則決着へと陥れた。一方のSUWAは、セミのC-MAX VS イタコネの6人タッグマッチに介入。フジイを下して現在の勢いをアピールした修司に対し、マイクで「俺のジョン・ウーとお前のスピア、どっちが勝つか勝負してやろうじゃねえか」と発言。売られたケンカは遠慮せずに買わせてもらう、という姿勢をみせつけた。SUWAが語ったとおり、3・9の英連邦ジュニア戦はSUWAのジョン・ウーと修司の引きずり式スピア(ランサルセ)が正面から激突する、潰し合いとなるであろう。両者ともに、自分の得意技には絶対の自信を持っている。とくに修司のランサルセはCIMA、アラケンを失神させてきた殺人技。あの頑丈なSUWAを破壊することだって可能であろう。果たして、勝負を決めるのは驚異のドロップキックか、それともラグビー仕込みの新型スピアか。3・9有明でブッ飛ばされるのはどっちだ!(かずまさ)
(『週刊プロレス』2003.3.18号)

YASSINIをジョン・ウーで豪快に吹っ飛ばしたSUWA。この技は大型のコンドッティにも通用するのか/
SUWA VS YASSINI戦にコンドッティが乱入。SUWAにスピアを食らわせて、試合を反則決着に陥れた(12分12秒、SUWAの反則勝ち)/
なんと、コンドッティが大先輩のフジイに勝利!ゴリラクラッチでギブアップを奪い、3・9SUWA戦に弾みをつけた
(『週刊プロレス』2003.3.18号)

最強の一撃必殺技はジョン・ウーかスピアーか
タイトル戦秒読みも…SUWAまたも失神KO

第2試合でSUWAは「博多で頭に5針縫わされた借りを返す」とYASSINIにジ・エンドのFFFを…そこに出現したのがコンドッティだ。レフェリーを放り、スピアーを繰り出しSUWAを、またまた失神KO!両者はマイクで口撃し合うが第2Rはセミの試合に。今度はSUWAが乱入しダイビング・ラリアットだ。が、間一髪よけたコンドッティは同士打ちにさせ、フジイをゴリラクラッチで料理。しかも、もう一発SUWAにスピアーをかましての完勝だった。ディファ有明でのタイトル戦に向けSUWAは「俺のジョン・ウー、オマエのスピアーのどっちが勝つか、勝負しようじゃねえか」と最強の一撃必殺技決定戦を"提案"。これにはCIMAは「俺の見解としてはSUWAはオリジナル、オマエのスピアーは人の技や」と解説を加えた。コンドッティは「あれはスピアーじゃねえんだよ。ランサルセだ。オリジナルだよ」と反論してるのだが一体どっちが凄いのか、見モノだ。
(『週刊ゴング』2003.3.20号)

SUWAの試合に乱入してきたコンドッティは、またまたスピアーをバクハツ。/
スピアーを受けたSUWAはKOされる。もはや防御のしようがないのか。/
フジイがコンドッティをフルネルソン。そこにSUWAが一撃。だが誤爆することに…。/
最旬のコンドッティは格上のフジイからも勝利を奪ってしまう。ゴリラクラッチでシッカリ決着。/
フジイに誤爆してしまったSUWA。コンドッティは間髪入れずにスピアーで攻撃だ。/
「ジョン・ウーとスピアーの勝負」とSUWA。英連邦王座は守れるのか。
(『週刊ゴング』2003.3.20号)

2003.2.16後楽園ホール? vs リザーブ池田戦?

リザーブ池田氏〈ぴあ株式会社〉「はい、今週のゲストはですね、コンドッティ修司選手です。よろしくお願いします」
コンドッティ「よろしくお願いします」
池田「3月9日のディファ有明でSUWA選手のベルトに挑戦が決まったのですが、いかがですか?」
コンドッティ「いや、簡単に獲れると思いますよ、ハイ。もうあんだけやってますからね」
池田「今日も場外であちこち(SUWAと乱闘しておりましたが)…」
コンドッティ「そうっす、ハイ…もう間違いなく獲ってます、ハイ」
池田「獲った後の話になるんですけど、3月30日のZepp Sendai(のチケットを先行販売)…仙台はいかがですか?」
コンドッティ「仙台は…牛タンがおいしいですよね!いやホントに…自分としたら仙台行ったら牛タンは間違いなく食べますよ!」
池田「そして、EL NUMERO UNOの決勝戦、4・22代々木第2体育館で行われますけど、こちらに出場は?」
コンドッティ「もちろん出ますよ!もちろん出て、3月のディファで英連邦獲って、それでエル・ヌメロ、優勝ですよ、優勝!…おい、SUWA!必ず英連邦獲ってやるからな!覚悟しとけよ!」
(『info@闘龍門』2003.2.27放映)

2003.3.3都内スタジオ vs 藤本かずまさ&高柳謙一組戦?(P:ミラノコレクションA.T.)

〈オープニング〜1・23の「イタコネ日本人宣言」について〉
高柳謙一アナ「近藤さん…コンドッティさんも日本人だったんでしょ?」
コンドッティ「そうですねえ…」
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「最初、近藤修司で日本人で、イタリアン・コネクションに入ったとたんにイタリア人になって、で、また最近、日本人であると…」
コンドッティ「気付かされましたね…ミラノさんに…」

〈2・9博多 望月&キッド&土井組 vs マグナム&横須賀&K-ness.組戦でのトーク〉
高柳「そういえば、コンドッティさんって飛びます?」
コンドッティ「飛ばないですけど…飛べます」
高柳「でも、普段は飛んでないですよね。飛んだことあります?」
コンドッティ「メキシコでは何回か」
ミラノコレクションA.T.選手「メキシコでは体操教室みたいのに通ってたんで、バック宙とかやっても全然、軽々できていましたね、彼は」
(中略)
高柳「藤本さんも(『週刊プロレス』で)書かれてましたけど、コンドッティは最近、株がグングン上がってるみたいですね。その辺、本人はどう感じてます?」
コンドッティ「いや、もう全然感じてないですね。いつも通りです」
藤本「やっぱり今、ヴェネツィアも人気ありますし、この世はゴリラブームなんですよ。"時代はゴリラ"なんですよ」
(中略)
高柳「Do FIXERに関しては、何か思っていることあります?」
コンドッティ「ダンスはうらやましいですね。素晴らしいですね」
〈スタジオトーク〉
高柳「コンドッティさん、その(かぶっている)帽子は、何と言うんですか?」
コンドッティ「何て言うんでしょ…ニット帽?オシャレはあんまり詳しくないので…」

〈2・16後楽園 堀口 vs 市川戦を見終わってのスタジオトーク〉
高柳「ミラノさん、何か一言?」
A.T.「いやあ、言いづらいですねえ、この試合に関しては」
高柳「じゃあコンドッティさん、何か?」
コンドッティ「普通に笑っちゃいましたね」
高柳「(放映中)下向いてずっと笑ってましたけど」

〈2・16後楽園 CIMA&SUWA&TARU組 vs 森&岩佐&小川内組戦でのトーク〉
高柳「コンドッティさんの岩佐評というのはどうですか?」
コンドッティ「なにげに、技は素晴らしいものがありますね」
〈SUWA選手とコンドッティの乱闘に、仲裁に入る岩佐選手について〉
コンドッティ「(仲裁に入った岩佐選手に)殴られましたね」
高柳「(その後、SUWA選手に殴られコンドッティにエルボーを喰らう岩佐選手に)ああ、かわいそうに!あいだに入って、とんだとばっちり!」
コンドッティ「(岩佐選手が)あいだに入る意味がわからないです」
〈スタジオトーク〉
コンドッティ「そうですねえ…。(試合後のSUWA選手と小川内選手の出身地訛りのMCは)何言ってるのかわからなかったんですけど、小川内の性格から言って、絶対にクレイジー(入り)はあり得ないですね。彼の性格じゃあ、あり得ないです。とは言っても、いつまでもT2P、T2P言ってると試合はないですし…上にもあがるチャンスはない。どうするかってね…」

〈2・16後楽園 K-ness. vs フジイ vs YOSSINO戦でのトーク〉
高柳「コンドッティさんは出来ます?ケブラーダ」
コンドッティ「まあ、やったことはないんですけど、普通のならば…リング内なら」
高柳「リング内というと、ブカドーラみたいな感じですか?」
コンドッティ「ですね」

※以上、ゲスト出演した際に展開された、自身の試合以外のトーク
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#48』2003.3.7放映)

●2003.3.9ディファ有明 vs SUWA戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)

肉体言語!
SUWA VS コンドッティは遺恨を超えた好勝負に
予想は完全に裏切られた。SUWAとコンドッティ(以下ドッティ)のこれまでの暴れっぷりから考えて、試合は大荒れになるものだとばかり思っていた。もしかしたら大暴走で試合が成立しないのではないか、タイトルマッチには相応しくない凄惨なケンカマッチになるのではないか、と。ところが両者は殺気を全身に漲らせながらも、正々堂々と力と力、技と技の勝負を繰り広げた。しかもその真っ向勝負は会場全体を使った大乱闘以上に、迫力と説得力に満ちた闘いとなった。闘龍門の試合には基本的に華やかさが存在する。スピード感溢れるテクニカルな攻防がこの団体の魅力の一つとも言えるだろう。そんななかでSUWAとドッティは少しばかりスタイルが違う。ゴツゴツゴツと鍛え上げた肉体だけで会話ができるとでも言うべきか。こんな言い方は語弊があるかもしれないが、2人は体のぶつけ合いを楽しんでいるかのようにも見えた。ドッティは自慢のランサルセやオクラホマ・スタンピードでパワー殺法を全開。対するSUWAもジョン・ウーやフライング・ラリアットなどの切れ味抜群の一発でやり返す。中盤以降、ドッティがラッシュ。FFFをスパインバスターで切り返すとマフラーホールド式のゴリラクラッチでSUWAの体をブンブン振り回した。さらには雪崩式のジャックハマーまでお見舞い。肉体言語が通じる王者を相手にして、その潜在能力が一気に花開いた。力と力のぶつかり合いはまったくの五分。勝負を分けたのは一瞬の勝負勘だった。15分すぎ、ドッティは青息吐息のSUWAにランサルセを狙う。しかし、これを王者はカウンターのDDTで切り返す。ここからジョン・ウー、FFFと繋いでSUWAが逆転勝利を収めた。「危なかった。認めたくないけど、いいセンスもってるよ。T2Pが解散して気持ちがかなり前向きっていうか、自分のことを考えて動いてる。今日はハングリーさを感じた。何度でもやってやる」試合後、SUWAは素直にドッティの実力を認めた。これまではイタコネでもミラノやYOSSINOの影に隠れていた感もあったドッティだが、やはり潜在能力は抜群だ。何よりもSUWAの攻撃を正面から受け止められる体の頑丈さが怪物級だ。8期生である彼はJAPANのリングに上がっている選手では、もっともキャリアが浅い。経験不足はこれからいくらでも補っていけるし、このタイトルマッチの経験により大化けする可能性も大きい。小細工なしのぶつかり合い。肉体言語によるSUWAとの会話がドッティを本物の怪物に近づけたことは間違いない。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.3.25号)

「認めたくないけど、いいセンス持ってる」(SUWA)
SUWA、コンドッティともに気迫のこもった攻撃を仕掛けあった/
花道攻撃を先に仕掛けたのはコンドッティ。ランサルセをまともに受けたSUWAはあわやリングアウト負け。カウント18でなんとかリングに生還した/
コンドッティのラリアット、SUWAのエルボー。串刺し攻撃は両者ともにド迫力/
花道で決まったジョン・ウー。コンドッティの岩のような体が吹っ飛んだ/
雪崩式のジャックハマーは完璧に決まったが、SUWAはこのピンチをロープエスケープで脱出/
勝負を決めたのは完全無欠のFFFだった/
「近藤、お前と俺らはどんどんやったほうがいい。どんどん向かって来い」(SUWA)
(『週刊プロレス』2003.3.25号)

ジョン・ウーがランサルセに勝った
SUWA"一撃必殺対決"を制す

英連邦王座は2度目の防衛に成功
コンドッティもC-MAX増員リストに入った?
「誘わねぇけど俺らとやった方がいいと思うぜ」
最強の一撃必殺技はジョン・ウーか、ランサルセ(スピアー)なのか。SUWAは、これまでジョン・ウーをことごとく外され、コンドッティのランサルセでKOされ続けてきた。そして悪夢が再び。リング上に加えて花道でランサルセを喰らってしまったSUWAはカウントが進むなか、やっとリングに生還。好機が訪れても、相手セコンドのYASSINIに邪魔されてしまう。ようやく花道でジョン・ウーを初的中されても、超大技である雪崩式ジャックハマーを爆発され絶体絶命のピンチ。カウント1、2、3?いや3つ目を叩く0.1秒前にSUWAはボトム・ロープを本能的に握り、カウント3は成立せず。となればコンドッティは足を踏み鳴らしてランサルセの発射準備。「来い!」と手招きするSUWAは猛進してくるコンドッティに、絶妙のタイミングで切り返しの逆転DDTだ。続けざまに、出たジョン・ウー!!壊滅的ダメージを与え、FFFで九死に一生、どうにか締め括った。「正直言って俺たちもうかうかしてられない。今ハッキリ気付いたよ。認めたくはないけどアイツ、いいセンス持ってるよ。T2Pが解散して、かなり前向きな気持ちが伝わってきた。俺たちヤバイね」とSUWAは素直にコンドッティを評価した。そればかりでなく「(C-MAXに)敢えて入る気もないだろうし、俺たちとやった方がいいと思うぜ」とC-MAX増員リストに加えようという?発言も飛び出した。ただ、これは単なるポーズなのか。CIMAは勧誘中の小川内について「アイツのいるメキシコに俺たちも5月に行く」とし、再び触手を伸ばす可能性も出てきた。
(『週刊ゴング』2003.3.27号)

またまた喰らった"コンドッティ式スピアー"のランサルセ。/
圧巻だった雪崩式ジャックハマー。SUWAは、どうなる…。/
最終兵器のランサルセをSUWAが切り返して逆転DDT。/
ジョン・ウーだ!この一発でコンドッティは後方にブッ飛んだ。/
FFFで締め括り。大鷲に続いて出現した"怪物"を退治した。/
「物凄くハングリーなアイツを俺の対戦相手に育てていく」と。
(『週刊ゴング』2003.3.27号)

高柳謙一アナ「ついに実現した一騎打ちですね。ホント、博多、後楽園でケンカしてましたからね、この2人」
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「コンドッティ選手的には、プロレスラーになって初の大一番と言ってもいいかもしれませんね。ここ、ホントに実力の出しどころですね」
高柳「ここでSUWAを倒しましたら、一気にミラノと並ぶような革命児になりますからね」
(中略)
高柳「コンドッティ修司。略して、雑誌系ではドッティと呼ばれてますね」
藤本「コンドッティって、長いんですよ。略してドッティですね」
高柳「ドッティでいいんじゃないか、と。そうやって略されるようになって一人前ですよね。K-ness.選手とか…」
(中略)
高柳「SUWAと…どうでしょうね。ガッチリ度はどっちが上だと思います?」
藤本「SUWAとはちょっとタイプが違うんですけど、当たった時の衝撃度はドッティ選手のほうが上だと思います」
高柳「ギュッと(中身の)詰まった老舗の羊羹という感じですね」
(中略)
高柳「しかし、重厚なスタートを見せてますね。SUWAがこういう展開をするのはわかるんですが、ドッティがそれをまともにやってるっていうのはすごいと思うんですよ」
藤本「あのね、コンドッティ選手、意外とレスリング、うまいんですよ、この選手」
高柳「藤本さんは早いうちからこの人に着目してましたもんね」
藤本「あ、いいなあと思いましたね」
(中略)
〈キャッツ・クレイドル〉
藤本「パワー系の選手がよく見せる技なんですが、足が4の字固めになっているのがコンドッティ選手ならではの…これはコンドッティ選手じゃないと出来ないジャベですね。パワーを活かしたジャベです」
(中略)
藤本「こうして見てると、コンドッティ選手のほうが圧倒的にキャリアは少ないんですけど、下に見えないんですよね。この2人、対等に闘ってるように見えますね。…コンドッティ選手あたりがどういう活躍を見せるかによって、イタコネの存在感自体も変わってきますかね」
(中略)
高柳「雪崩式のジャックハマー!さあカウント…あぶないあぶない」
藤本「これね、真ん中のほうだったら、決まってたんじゃないですかね。これ、ドッティ選手にしたら、精神的にエーッという感じだったんじゃないですかね」
(中略)
高柳「17分25秒の長い試合でした。…これはでも、名勝負(の部類)に入るでしょう、間違いなく」
藤本「コンドッティ選手のよさが光りましたね。敗れたんですけども、次やったら勝てるかもしれないという期待感を残す内容でしたね」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#49メヒコスペシャル』2003.4.5放映)

SUWA選手「正直言って俺らもノロノロしてられないなと、今ハッキリ気付いたというか、俺らのクレイジーで言うとCIMA(が)リーダーで、これのケツを追って、俺ら追いかけて来たけど、それどころじゃないよ。今日は、あいつらT2P解散して、気持ち、かなり前向きっていうか、自分のことを考えて動いているような気持ちがよく伝わってきたよ、今日。(C-MAXのメンバーに向けて)俺ら、ちょっとヤバイっすね?(CIMA選手「ええ試合やったな!」、TARU選手「ええ試合やったよ!」、ドン・フジイ選手「ちょっとヒヤッとしたよ。アバラ大丈夫か?」)いや、腹…みぞおちがね。いやあ、あいつはやっぱり、認めたくないけども、いいセンス持ってるよ。まあ、でもなあ、前にも言ったけど、おまえ、もう少し頭使え、頭。まあそれはこれからの経験で」
CIMA「まあ近藤もそやけど、(C-MAXが新メンバーに勧誘している)小川内もや。あいつら2人とも8期生だからよ。ウチ(闘龍門)の8期生は驚異の8期生やからよ。…小川内はメキシコ行ってるみたいやからよ、俺らも5月にメキシコ行くから…。とりあえず近藤とは一旦終わりやからよ。まあ、どうせあいつらのことや、2回でも3回でも10回でも来るやろ」
SUWA「おい、近藤。おまえ、あえて(C-MAXに)入る気もないだろうし、俺らも誘わないけどよ。おまえなんか、俺らとやったほうが(もっと対戦したほうが)いいと思うぞ俺は。まあ頑張れよ」(SUWA選手とC-MAX、試合後のコメント)

コンドッティ「いや、もう…負けたって意識ないけども、何度でも…やれるなら何度でもやりますよ。上(の選手)、食っていきますよ、これからも、誰だって…。…すみません…ちょっと、あんまり試合内容は覚えてないので…」
ミラノコレクションA.T.選手「これくらいで…」
"brother"YASSINI選手「今度や、今度や!」(試合後のコメント)
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#49メヒコスペシャル』2003.4.5放映)

SUWAはコンドッティ倒し防衛
試合は、それまでの抗争とは異なり真っ向勝負に。パワーで押しに押したコンドッティだったが、SUWAの牙城には一歩及ばず/
SUWAとコンドッティの決着戦は、英連邦ジュニアヘビー級タイトルマッチで。肉薄するコンドッティを振り切って防衛に成功したSUWAは、挑戦者を評価する発言
(『EL NUMERO UNO 2003』パンフレット)

●「開戦!EL NUMERO UNO 2003 闘龍門 春の本場所開幕直前大特集」

「選手たちの声」
TARU
(今大会でマークする選手)SUWAとコンドッティですね。個人的にコンドッティには(3・8)前橋でゴリラクラッチで取られてるんで借りを返さないとね。
横須賀享
(今大会でマークする選手)誰をマークするわけじゃないですけど、コンドッティは未知なんで。開幕2戦目で当たるのでここが大事ですね。
コンドッティ修司
(今大会でマークする選手)体の大きい選手が多いので、その辺は全員マークしたいですね。
(楽しみにしている試合)横須賀享との試合ですね。タッグでも1回も当たったことがないので(※管理人注:2002.12.26T2P後楽園大会でタッグでの対戦経験あり)、一発目の試合はどんな試合になるのか楽しみですね。
(大会に向けて一言)上を食っていきたいですね。ランサルセで失神KOを狙っていきます。
(『週刊プロレス』2003.4.1号)

●2003.3.16東海市民体育館 vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)

コンドッティのパワーも対戦相手は要注意の部分である。
(『週刊ゴング』2003.4.3号)

●2002.3.21〜『闘龍門 EL NUMERO UNO 2003』パンフレット

EL NUMERO UNO トトカルチョ
6枠12番 コンドッティ修司 (藤本記者)--- (佐久間記者)-△- (本誌予想)---

ヤングドラゴン杯準優勝、T2P実力査定リーグ戦でも決勝トーナメント進出と、実は着実に実績を積み上げてきたコンドッティ。だから、SUWAに喧嘩を売ったのもそれほど無謀なことではなかった。いや、本人には相当な自信があったはずだ。3・9ディファでのタイトルマッチには敗れたものの、試合後SUWAがその力を認める発言をしたことでもそれは証明された。技もあればパワーもある男。Bブロック唯一の初参戦だが、鍵を握るのはズバリ彼だ!

●2003.3.21札幌テイセンホール 望月成晃 vs SUWA戦(「EL NUMERO UNO 2003」公式戦Bブロック)に乱入/2003.3.22札幌テイセンホール vs 横須賀享戦(同公式戦)

ゴリラタイフーン!
春の本場所波乱の幕開け。CIMA、SUWA、
望月が0点発進。飛び出したのはドッティだ!
開幕2連戦で大暴れしたドッティ

壊して壊されず!
ドッティはSUWA VS 望月戦に乱入。2人に暴行を加えて両リンという結末に持ち込んだ

セコンド介入にも部外者乱入にも負けず。
コンドッティ、Bブロックの首位に立つ!
「ゴリラ暴れる」「ゴリラ強すぎ」試合後、取材ノートを見直すと無意識でこんな言葉を書いていた。ゴリラとはコンドッティ修司(以下、ドッティ)のこと。エル・ヌメロ・ウノ開幕2連戦は、優勝候補と目されるCIMAやマグナム、望月やSUWA、ミラノたちよりも、ゴリラのように力強い男の存在が目立った2日間だった。
今年のエル・ヌメロ・ウノには過去最多の18選手が参加。すっかり春の風物詩として定着してきたこの大会。当然、ファンの期待もかなり大きい。超満員に膨れ上がった会場を見渡すと、とにかく観客一人ひとりの目の輝きが違った。
そんなファンの期待をブチ壊したのがドッティだった。開幕戦最大の注目カード、望月 VS SUWA戦にいきなり乱入。試合をメチャクチャにしてノーコンテストに導いた。
ここは神田レフェリーの判断で仕切り直しとなったが、ドッティは再試合にも乱入。イスでSUWAをメッタ打ちにし、望月には客席ごとはじき飛ばすようなランサルセ。両者を場外でKOし、そのまま両リンという結末を招いた。Bブロックの本命2人がいきなり0点スタートを切ることになってしまったのだ。
試合をブチ壊されたSUWAと望月は怒り心頭。そして会場のファンも、注目カードを台無しにされたのだから怒りが収まるはずがない。ドッティは一夜にして大ヒールの存在感を手に入れた。
この男の凄いところは平然と試合をブチ壊したことだけではない。翌日の横須賀享戦では、その魅力が最大限に発揮される。
この試合には前日のお返しとばかりに望月とSUWAが乱入。さらにはDFの面々もセコンドとして享をバックアップしている。となれば試合のペースは乱されるが、ドッティ自身が壊されることはなかった。
SUWAと望月の攻撃を同士討ちにさせると、一気にスパート。一回転させるジャーマン、ブルーボックスごとふっ飛ばすラリアット。そして強引かつ豪快なゴリラクラッチで初戦を白星で飾った。
「おい、人の試合に乱入してきやがって、俺が何か悪いことをしたのか?Bブロックのただ今の順位、勝ち点2でコンドッティ修司が1位。俺が必ず代々木に勝ちあがってやるからな。バーカ!」
ドッティは思い切り憎々しげにマイクアピール。初日は試合を潰したことでヒートを買い、2日目には試合で相手を潰して観客をヒートさせた。Bブロックは望月とSUWAの決勝進出で固いといわれるが、その見方を改める必要がでてきたようだ。
何せドッティは自分一人の乱入で試合をブチ壊したのに対し、SUWAと望月は2人で乱入してもドッティの試合を壊せなかった。この違いはあまりに大きい。
もちろん、望月とSUWAは直接対決での報復を誓っている。しかしノリにノッている今のドッティを止めることは、あまりにも困難だ。
今年の台風の目はこのゴリラ男で決まり。いや、台風の目ではない。荒れ狂う勢いは台風そのものだ。開幕戦から吹き荒れたゴリラタイフーンは、このまま暴風域をあちこちに広げていくのか?エル・ヌメロ・ウノが、闘龍門全体が飲み込まれる危険もはらんでいる。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.4.8号)

前日の報復とばかりに望月とSUWAが乱入。2人は合体攻撃を狙ったがあえなく同士討ち。ドッティの勝利を防ぐことはできなかった/
豪快な攻めがドッティの魅力。ジャーマンで享は一回転/
フィニッシュとなったのはゴリラクラッチ。一度はロープに逃げられたが、強引に中央へ引き戻して勝負を決めた
(『週刊プロレス』2003.4.8号)

コンドッティの連続乱入で優勝候補カタなし
大波乱、モッチーvsSUWA両リンで0点発進


翌日、報復乱入されても動じず
ブロック首位に、コンドッティ!


「人の大事な試合に乱入してきやがって
4・22代々木の決勝トーナメントには必ず出る」

6名ずつの3ブロック、合計18名で初代ベルトを争奪する『EL NUMORO UNO(エル・ヌメロ・ウノ=ザ・ナンバーワン)』が札幌2連戦で決戦の火蓋を切った。
その初日の公式戦で、いきなり優勝候補同士のモッチーvsSUWAという豪華カードが組まれたのだが、全く予想外の結果が生まれてしまった。何とコンドッティが乱入、ランサルセを浴びせたりの無法介入であっという間に無効試合。かつて、この組み合わせは大鷲の妨害を受けたことがあるが、呪われたカードになってしまった。「公式リーグ戦なので再試合を行います」の神田教頭の判断で再度ゴングが鳴るのだがコンドッティは場外戦の時に、またも乱入。SUWAを客席に吹っ飛ばし、イスに座らせたモッチーにランサルセを食らわせた。
結局グロッキー状態のままカウント20を聞き両者リングアウト。まるで勝ち誇ったような態度のコンドッティは「この2人、開幕戦は0点です」との解説までして大ブーイングが起きた。
モッチーは「足掛け3年、これで3年連続0点だし、SUWAとは、まともにやらせてくれない。俺たちだけに魔物がいるということなのか」と唇を噛み、SUWAも「こんなザマになって…アイツには十分返させてもらう」と悔しがった。
「お客はBブロックの本命は、あの2人と思ってるようだが俺が決勝トーナメントに出るからな」と不敵な笑いを浮かべるコンドッティは2日目の公式戦に出場した。インサイドワークに定評のある横須賀から腕殺しの攻撃を受けながらも逆転のランサルセ!すると、人影が…。SUWAが報復の乱入に来たのだ。これはレフェリーが止めに入るが、同時に別方向からモッチーも現われた。
屈辱を晴らすことでは志を同じにする2人は同時キックを放つも、その直後に同士討ち。その間にイタコネ、DFのセコンドが事態収拾に当たり2人は強制退去させられた。
報復乱入は何ら影響もないままコンドッティはジャックハマーからのゴリラクラッチで横須賀をギブアップさせてしまった。
「人の大事な試合に乱入してきやがって。Bブロックは2点でコンドッティ修司が1位。俺が必ず決勝トーナメントに出てやるからな」と、ブーイングをもろともせずコンドッティは改めてV宣言。「俺が一体、何をしたっていうんだ。とりあえずヤツらは0点。俺は乱入されてもキッチリ返して2点獲ってるからな。これから勢いに乗って全勝だよ、バーカ。代々木で待ってる」と、自信満々に悪態をついた。
それにしても優勝候補2人の報復をハネ返しても白星をガッチリ得てしまうコンドッティの勢いは凄い。本命は開幕とともに交代することになったが、3・28北上でのSUWA戦と4・19越谷でのモッチー戦は予断を許さない。エル・ヌメロ・ウノは、もう重大局面を見せている。
(『週刊ゴング』2003.4.10号)

(3・21望月 vs SUWA戦への乱入)
最初の乱入でコンドッティは、ランサルセをリング上で連発。/
2度目の乱入では場外でイスも使用。壊滅的ダメージを負う。/
試合の当事者がコンドッティに怒り。だがノーコンテストに。/
(3・22 vs 横須賀戦)
横須賀は腕に集中攻撃。一時は一方的な展開に持っていった。/
違った方向から、ほぼ同時に乱入してきた両雄が報復を狙う。/
モッチー、SUWAは同士討ち。目的は同じでもイキは合わない。/
報復乱入をイタコネとDFのセコンドが収拾に当たっていく。/
ランサルセの威力について、もう説明する必要はないであろう。/
ジャックハマーからのゴリラクラッチで横須賀は陥落した。SUWAのベルト獲りに失敗しても、勢いはストップしない。/
前日乱入したのにも関わらず「人の大事な試合に乱入しやがって」。/
(横須賀享のコメント)「今年こそ全勝でいくつもりだったのに。アイツに圧倒された」。
(『週刊ゴング』2003.4.10号)

(3・21望月 vs SUWA戦への乱入)
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「あ、なんか来た!コンドッティですか…」
高柳謙一アナ「ドッティですねえ、コンドッティ修司。おお、ものすごいスピアーを見せます。(中略)試合じゃないわけですよね。乱入です」
マグナムTOKYO選手「これは、(出番を)間違えたんですかね?」
高柳「そんなわけないじゃないですか。いや、これはドッティは、やっぱり藤本さん、SUWAに対して、ただならぬものを持っているんですかね」
藤本「(3・9の)ディファ有明大会でシングルマッチ、非常に好勝負だったんですけど、敗れましたんで、いつかはもう一丁っていうのはあるんじゃないですかね」
〈無効試合の裁定に〉
高柳「ノーコンテストになってしまいました。これはドッティ、やっぱりやっちゃいけないことでしょう!」
〈再試合も…〉
藤本「またゴツイのが出てきましたよ」
高柳「またドッティであります。ドッティ、もうかつてのSUWAの暴走ぶりを思い起こしますねえ」
藤本「どうなんでしょうねえ。イタリアン・コネクション、日本人宣言して、今"いい人"になってるんですけど、コンドッティ、全然いい人には思えませんねえ。これ、ミラノ的には面白くないと思いますよ」
〈場外で望月選手をイスに座らせて、ランサルセ一閃〉
高柳「これ、一応ランサルセなんですかね?ランサルセ・オン・ザ・チェアーという感じでありますが」
〈アップの表情が映る〉
藤本「なんか、憎たらしい顔してますね」
マグナム「あの、彼はどうして顔が笑ってるんですかね?」
藤本「自信の表れでしょう」
高柳「もともと笑い顔なんじゃないですか?」
〈両者リングアウト確定〉
高柳「このリーグ(Bブロック)は結構混戦のスタートを見せています」
藤本「ドッティが悪いですか、これは?」
〈マイクアピールして、罵声の中を引き揚げるコンドッティに〉
高柳「いちばん目立ったのはこの男かもしれません」

(3・22 vs 横須賀戦)
高柳「コンドッティ修司です。今日は自分の本当の試合です。そして相手は横須賀享です。これまたいいカードですよね」
藤本「新鮮な感じがしますよね、この2人が向き合ってるっていうのは。どういう試合展開になるのかまったく予想がつきませんね」
高柳「パワーと業師という感じですか?マグナムさん、どういう予想を立てますか?」
マグナム「やっぱり享はテクニシャンですから、コンドッティの力技をパンパンパンパン切り返していくんじゃないですか?」
(中略)
高柳「コンドッティのパワーっていうのは、どうですか、マグナムさん?対戦して、感じますか?」
マグナム「う〜ん、まあ確かに力は感じますよね…。それがヤだから、あんまりぶつからないようにしてるんで」
高柳「そういえばあんまり当たってないですよね」
マグナム「ただねえ、こういうタイプはねえ、アタマ使えばいいんですよ。力で押してくるヤツは、やっぱりカウンターだとか…。こっちもムリに力で応戦しなきゃいいんですよ。疲れるでしょ?」

(3・22 vs 横須賀戦・試合後の控え室で)
コンドッティ「あいつら(この日乱入してきた望月、SUWA両選手)は0点だけど、俺は乱入されたって、キッチリ勝ち点2、取ってるからな。まあ、こっから勢いに乗って、(この後も)連勝だよ。あとは、代々木で待ってるよ…」
(『VAMONOS AMIGOS!闘龍門#50』2003.4.21放映)

「CIMAのプロレスCRAZY紀行 〜VOL1 闘龍門最強決定リーグ戦を振り返って〜」
(前略)で、SUWA vs 望月成晃はいいペースで進んでいったのに邪魔が入ったんや。コンドッティ修司いうねんけど、コイツもたいがい空気が読めんヤツやからなァ。全力の両リンやったらともかく、邪魔されての両リンやからお客さん怒ったでェ。
まァ、コイツとブラザーは今、ウチで最も嫌われてるやろなァ。コンドッティはキャリアめちゃ浅い(2年弱)けど、レスラーとして分かりやすいからなァ。(後略)
(『週刊ファイト』2003.5.8号)

(3・21望月 vs SUWA戦への乱入)
block B 試合も点数も三つ巴で大混乱!
大荒れのBブロックは初戦から大乱闘!乱入してきたコンドッティにかき回されノーコンテスト。両者の希望による再試合も両者リングアウトに終わり、いきなり二人とも無得点!
(『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット)

(3・22 vs 横須賀戦)
前日の乱入に業を煮やした望月、SUWAの乱入にあうも、自分だけはキッチリと勝利を挙げてみせるコンドッティ。三つ巴の遺恨は最初から発火点!
(『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット)

●2003.3.28北上市和賀多目的催事場 vs SUWA戦(「EL NUMERO UNO 2003」公式戦Bブロック)/2003.3.29一関文化センター vs TARU戦(「EL NUMERO UNO 2003」公式戦Bブロック)/2003.3.30Zepp Sendai 望月成晃 vs 横須賀享戦(同公式戦)に乱入

イタリアンハリケーン!

YOSSINO、4・22代々木に一番乗り。
コンドッティはBブロック首位をキープ

本年度のエル・ヌメロ・ウノの台風の目は、ことしが初参加のイタリアン・コネクション勢である。開幕戦でいきなりCIMAを破って弾みをつけたYOSSINOは、その後もリーグ戦で連戦連勝。ついには4・22代々木大会の決勝トーナメントに一番乗りを果たした。
また、ドッティも順調に得点を伸ばし、Bブロックの首位をキープ。代々木に手が届きはじめた。
このふたりに共通しているのは、先輩選手を向こうに回しても絶対に自信を崩さない点にある。YOSSINOは2月のディファカップで優勝。ドッティはあのSUWAと肉弾戦を展開。ことしに入ってからの活躍が、両者に何らかのプラスの効果をもたらしたのだろう。
闘龍門には20歳代の若い選手が多く所属している。そのなかでも、YOSSINOとドッティはさらにキャリアの浅い部類に入る。リングに上がれば、右も左も先輩たちばかりである。
しかしながら、闘龍門は完全実力主義ならぬ完全才能主義の世界。そこにマット界独特の"格"は存在しない。たとえ年齢が若くとも、キャリアが浅くとも、抜きんでた才能を武器に自信を持って闘っていけば、上位陣に食い込むことができる。
そんな闘龍門ワールドのなかで、ふたりはプロレスセンスをフルに発揮して先輩たちをつぎつぎと撃破。(中略)片やドッティは、一関大会でTARUの負傷箇所である左目に集中砲火。ドス黒く変色したTARUの目をまったく躊躇することなく攻めたて、まんまとレフェリーストップ勝ちをマーク。代々木にまた一歩前進した。(中略)本年度のエル・ヌメロの上位をイタリアン・コネクションが独占する可能性も出てきた。
対抗戦はジャパンに軍配が上がったものの、今回のリーグ戦ではイタコネが絶好調。CIMAに解散に追い込まれたT2Pの選手たちが、ここにきて闘龍門マットの制圧に乗り出してきた。(藤本)

断崖絶壁でもがく男
望月、横須賀にまさかの敗北。決勝トーナメント進出は絶望か

第1回の大会の覇者がはやくも優勝戦線から脱落!? 望月成晃がかつての弟分・横須賀享にまさかの敗北。貴重な2点を逃した。
今回の一戦のポイントとなったのはこのところやたらと威勢がいいコンドッティの乱入だった。リングに近づいたドッティは、望月のヒザめがけてブルーボックス攻撃。これで動きを止められた望月は、横須賀の執拗な足殺しのまえに悪戦苦闘。試合巧者の横須賀の蟻地獄戦法にはまり、今リーグ戦初の黒星を喫した。
「きょうはコンドッティではなく、横須賀に負けた。つぎのドッティ戦で勝てばいい。この借りは返す」
とはいうものの、この時点で望月は4・19越谷のドッティ戦を残して得点4。一方のドッティは、4・6浜松のK-ness.戦は不戦勝となることから、事実上は得点6。残る望月戦を勝つか引き分けに持ち込めさえすれば、Bブロックを1位で通過できる。
反対に、望月はドッティを破ったとしても6点止まり。口ではかんたんに「勝てばいい」と語ってはいるが、勝ったところで得点的にはドッティと並ぶだけという圧倒的に不利な状況にある。
SUWA戦をすでに終えている望月にとって、ドッティ戦は公式戦最後の大一番。もし両者リングアウトに引きずり込まれてしまったら、決勝トーナメント進出は絶望的となる。
過去には2年連続で決勝戦に駒を進めている望月であるが、ことしははやくも断崖絶壁にまで追いやられてしまった。越谷では狂えるゴリラのランサルセを食らって、このまま奈落の底に落とされてしまうのだろうか。(かずまさ)
(『週刊プロレス』2003.4.17号)

(3・29 vs TARU戦)
試合まえにわざわざ「男らしく闘う」と宣言したコンドッティ修司であるが、いざゴングが鳴らされるとTARUの負傷箇所に集中砲火。まんまと2点をゲットした/
チキンウイング・フェースロックでTARUの左目周辺をグイグイ絞り上げたドッティ。TARUはタップしなかったものの、これ以上は危険と判断したレフェリーが試合をストップした
(3・30望月 vs 横須賀戦への乱入)
この一戦にドッティが乱入。一度は追いやった望月であるが、ふたたびリングに近づいてきたドッティにヒザを攻撃されてしまった。これで望月の動きが鈍くなった/
「これでトドメを刺せ」とドッティからブルーボックスを手渡された横須賀。だが、横須賀は望月を攻撃するとみせかけてドッティの頭に一撃/
Bリーグでぶっちぎりの1位をキープしているドッティが「俺と組んで決勝トーナメントにいかないか」と横須賀を勧誘。しかし、横須賀の返事はこれ(※キック)だった
(『週刊プロレス』2003.4.17号)

全てコンドッティの計算通り!?
両リンを駆使して決勝Tへ接近


顔面負傷のTARUを踏みにじる

Bブロックは相変わらずの激戦区。そしてこのブロックの鍵を握っているのは間違いなくコンドッティ修司だった。
開幕戦ではコンドッティの乱入もあって両者リングアウトのスタートとなってしまったモッチーは3・24弘前でTARU、3・25青森でK-ness.(不戦勝)に勝って勝ち点を4。SUWAは3・27大館で横須賀を破って得点を2としていた。
注目のコンドッティは因縁のSUWAと北上(28日)で激突した。ディファではSUWAに敗れているコンドッティだが、ここは作戦を変更した。SUWAがCIMAとTARUを用意してきたように、コンドッティもYASSINIを用心棒に付ける。そして意識的に両者リングアウトを狙ったのである。
これによりSUWAは2つの両者リングアウトの0点試合。自力で決勝トーナメントに行くには厳しいライン上に立たされた。
「初めから作戦通り。俺の頭の中には代々木までの順位は出来ている。計算が狂うことはないし、決勝トーナメントに1位で行くのは俺だ。今日、SUWAは0点にした。残るはモッチーだけだ」とコンドッティは吠える。
翌日の一関大会でコンドッティはTARUを相手にした。TARUは青森のタッグマッチでYOSSINOのエルボーで左顔面を負傷していた。その顔面を非情にも攻めまくり、チキンウイング・フェースロックを決めたところでレフェリーがストップをかける。これでコンドッティは予定通り勝ち点を4にした。K-ness.の不戦勝が4月6日に加算されると得点は6まで伸び、合格ラインに到達する。後は足を引っ張るだけだ。
30日の仙台では、かつてオリジナルM2Kで組みながらも望月の名前を賭けて闘ったこともあったモッチーと横須賀が公式戦で激突した。
この試合にもやはりコンドッティが乱入した。一度はモッチーに追い返されそうになったが、何とブルーボックスでモッチーの足をブッ叩いたのである。そしてエプロンに上がってそのブルーボックスを横須賀に手渡し、これでモッチーを殴れというのだ。オリジナルM2Kが持ち込んだブルーケース攻撃でかつてのリーダーをやっつけろというコンドッティの作戦だった。しかし、横須賀はモッチーを狙わずコンドッティを殴ったのだ。
試合はそのまま続行し、横須賀が正攻法でモッチーを下して去年全敗だったエル・ヌメロ・ウノで初の勝ち点2を自力でもぎ取った。ここで再びコンドッティが現れる。
「これでモッチーと両者リングアウトでも俺は決勝トーナメント行けるよな」と4・19越谷での手の内を披露したのだ。かつて両リンを促進した男が両リンでリーグ戦を脱落させられてしまうのか?
「今日はコンドッティの乱入が無くても負けた。横須賀に負けた。要は勝つしかないってことですよ。混戦になるのは覚悟している。ただ近藤は許さない」
モッチーは崖っ淵で越谷でのコンドッティ戦に勝負を賭ける。
(『週刊ゴング』2003.4.17号)

(3・28 vs SUWA戦)
イタコネの中にあってまだルード色の強いコンドッティとYASSINIは共闘してSUWAを攻撃。/
CIMAがYASSINIに掴みかかる。だが、SUWAとコンドッティは両者リングアウトになってしまう。
(3・29 vs TARU戦)
顔面を大きく腫らしてテーピングしたTARUにアイアン・クロー。コンドッティは徹底的にTARUの顔面に攻撃を仕掛けた。/
フェースロックでTARUの顔を攻めるコンドッティ。エプロンサイドからSUWAが身を乗り出して抗議。遺恨はまだ続く。/
SUWAの目の前でTARUを痛ぶる。ドッティの圧勝。
(3・30望月 vs 横須賀戦への乱入)
コンドッティがまたも乱入。ブルーボックスでモッチーの足をぶっ叩く。これが直接の敗因にならなかったが、怒りは蓄積。/
横須賀に「これでモッチーを殴れ」とブルーボックスを手渡した。だが横須賀はドッティに!!
(『週刊ゴング』2003.4.17号)

(3・29 vs TARU戦)
シリーズ開始早々、左目を負傷してしまったTARU。顔面テーピング姿で臨んだが、コンドッティはその目に集中攻撃。まんまとレフェリーストップ勝ちをものにしてしまった。しかし、攻撃の仕方を巡ってイタコネの中にわずかな亀裂も…
(『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット)

●2003.4.5刈谷市産業振興センター TARU vs 横須賀享戦(「EL NUMERO UNO 2003」公式戦Bブロック)に乱入/2003.4.6アクトシティ浜松 vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)

望月VSドッティに危険な香り
(『週刊プロレス』2003.4.24号)

(4・5TARU vs 横須賀戦への乱入)
横須賀は仙台大会の報復に出たドッティの乱入に遭い、惜しくも白星を逃してしまった。残るK-ness.戦は不戦勝となるため、横須賀は事実上これで公式戦を終了。ドッティの手により、得点を4で止められてしまった
(4・6望月&キッド&土井組戦)
浜松大会のメインの6人タッグマッチで対戦した望月とドッティが場外で感情ムキ出しの大打撃戦を展開。両者は4・19越谷大会では公式戦で激突する。ここで敗れれば、望月は優勝戦線から大きく後退することになる
(『週刊プロレス』2003.4.24号)

コンデッティ(※原文ママ)が頭一つリード!
崖っ淵モッチーは越谷に賭ける


コンドッティ修司に掻き回されているBブロック。公式リーグ戦も残すところ後わずかとなってきた。星の潰し合いで得点が伸び悩んでいるBブロックの各選手だが、決勝トーナメントへ進出するには6点以上が必要な状況となってきた。
K-ness.の欠場で6日の浜松大会で戦わずして勝ち点6に到達するコンドッティは5日の刈谷市大会でとんでもない行動に出た。先週の3・30仙台大会で「これでモッチーに」と手渡したブルーケースを拒否した横須賀の試合にコンドッティが乱入。結果、これが試合のリズムを崩して横須賀の負けに結びついた。横須賀はK-ness.からの不戦勝を残すのみで、最終的に4点でストップ。
コンドッティは4・19越谷大会でのモッチー戦で決勝進出を狙う。一方のモッチーはこの一戦を勝ち、何が何でも最低ラインの6点に到達しないことには先がない。Bブロックの行方は越谷大会が左右しそうだ。
(『週刊ゴング』2003.4.24号)

(4・5TARU vs 横須賀戦への乱入)
先週の試合でブルーボックスを受け取らなかった横須賀の試合にドッティが乱入。/
結果的にはドッティの乱入でTARUは勝利。逆に横須賀の代々木進出は微妙に。
(4・6望月&キッド&土井組戦)
試合が終わってもモッチーはドッティを殴り続けていた。本番までは待てない。/
モッチーとは反対にドッティは「大人げない奴だ」といたって冷静だった。
(『週刊ゴング』2003.4.24号)

●2003.4.19越谷・桂スタジオ vs 望月成晃戦(「EL NUMERO UNO 2003」公式戦Bブロック)

4・19越谷では望月とドッティが激突。勝ち点で優位に立つドッティは両リンを予告していたが、白熱の好勝負となった。最後はドッティが勝利への欲を出してゴリラクラッチを決めたところで望月が起死回生の回転エビ固め。3カウントを奪い、勝ち点で並んで翌日の3WAYに持ち込んだ
(『週刊プロレス』2003.5.8号)

両リン推進宣言のコンドッティに
モッチー、あわやの予選落ち
大混戦のBブロックはSUWAと並び、コンドッティは既に6点で1位タイなのだが4・19越谷では「望月を両リンにしたら、俺が新・両リン推進委員会の委員長になる」と宣言。ブルーケースを持つYASSINIも加担するが色気を出して勝ちにいく。結局はモッチーにゴリラ・クラッチを切り返されエビ固めで勝利を許して3人が6点で並んでしまった。
(『週刊ゴング』2003.5.8号)

コンドッティは両リン狙いを宣言していたが、モッチーは勝って2点を取らないと代々木の決勝進出が水泡に帰す。/
ゴリラ・クラッチで大ピンチのモッチーだったが膝十字を取りにいくような体勢で丸め込み、白星。これで3人がトップに並んだ。
(『週刊ゴング』2003.5.8号)

得点で一歩リードしているコンドッティは両リンを宣言。しかし望月がそうはさせじと猛攻に出て、試合は白熱。回転エビ固めで勝利した望月が、翌日の3WAYに望みをつないだ
(『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット)

●2003.4.20本川越ペペホール・アトラス vs 望月成晃 vs SUWA戦(同公式戦Bブロック決勝トーナメント進出者決定3WAY戦)

SUWAと望月が決勝トーナメントへ
ゴリラタイフーンで幕を開けた大混戦のBブロックは、望月、SUWA、ドッティの3選手による3WAY戦で決勝トーナメント進出者が決まることになった。
(中略)
ペースを握ったのはドッティ。セコンドのブラザーを巧みに利用して、SUWAと望月にダメージを与えていく。確かな仲間がいることで誰よりも勝利に近いように見えた。
ところが結果的にセコンドを介入させたことがアダとなってしまう。あまりの暴れっぷりに腹を立てたSUWAと望月が、2人でドッティに狙いを定めたのだ。しかも両者は札幌での一騎打ちをこの男にブチ壊された恨みもある。こうなればお互いを信じることは、決して難しいことではなかった。
ジョン・ウーとミドルキックの合体。さらには望月の三角蹴りを受けてからSUWAがFFF。最後も2人がかりで押さえ込んで、ゴリラ男をマットに沈めた。(後略)
(『週刊プロレス』2003.5.8号)

試合序盤ではSUWAとドッティが望月をカバーする場面も/
ブラザーの介入でドッティが試合を支配していたが、結果的にこれが2人の反感をかうことに/
ドッティの攻撃を望月がカット。こんな場面が頻繁に見られた/
最後はSUWAがFFF。望月と2人がかりで押さえ込んだ
(『週刊プロレス』2003.5.8号)

コンドッティ退治!"SM砲"が3WAY制す
SUWAモッチー、決勝の切符を同時ゲット

4・20本川越では3WAYによる決勝進出戦が行なわれたが、モッチーとSUWAが2人がかりでコンドッティ退治に出た。開幕の3・21札幌で、この2人は公式戦で当たったがコンドッティの乱入で両リンの屈辱を味わされている。その悔しさがコンドッティ退治となる。
ジョン・ウーと最強ハイキックの同時発射は圧巻のシーンであり、SUWAのFFFで2人は共同作業の押さえ込みでフォールを奪った。コンドッティは「ワザと負けてやった。大体エル・ヌメロの優勝はドラゴン・スクランブルからと、決まっている。俺が絶対優勝するから」とウソぶいた。
そのコンドッティの実力を素直に認めた2人は、昨年大会の決勝でも当たるはずだったがSUWAのリタイアで実現しないまま。(後略)
(『週刊ゴング』2003.5.8号)

コンドッティがモッチー、SUWAにランサルセ。物凄いパワーで、ブッ飛ばす。/
SUWAのピンチに、モッチーが救出!?札幌での公式戦をコンドッティに壊されてしまった2人が怒りを直接ぶつけた。/
2人に、コンドッティ憎しの思いはあっても"共闘"した訳ではない。/
SUWAのジョン・ウーに、モッチーの最強ハイキッックという打撃技の同時攻撃。これで、ほぼ勝負がつく。/
FFFから2人でコンドッティを押さえ込み。ドラマチックなエンディングだった。
(『週刊ゴング』2003.5.8号)

3人のうち二人が勝ち抜ける決定戦。YASSINIを介入させ、試合を有利に運ぼうとするコンドッティに望月、SUWAが共闘。こうなるとイタコネの不利は否めず、コンドッティは二人がかりのフィニッシュの前に涙を飲んだ
(『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット)

●2003.4.22国立代々木競技場第2体育館 「EL NUMERO UNO 2003」敗者復活ドラゴン・スクランブル/SUWA vs YOSSINO戦への乱入/望月成晃 vs ミラノコレクションA.T.戦へのセコンド介入/vs ウルティモ・ドラゴン&ドラゴン・キッド&新井健一郎&セカンド土井&アンソニー・W・森組戦(P:ドン・フジイ&TARU&斉藤了&"brother"YASSINI)

●「EL NUMERO UNO 2003」敗者復活ドラゴン・スクランブル

高柳謙一アナ「コンドッティが、この乱入男が、今燃えに燃えております」
〈アンソニー・W・森、ドラゴン・キッド両選手を連続退場に追い込む〉
清水勉氏〈週刊ゴング〉「やっぱりこの男が台風の目ですよ」
高柳「コンドッティ修司は豪語しています。"イタコネで1・2・3フィニッシュをするんだ"と」
〈コンドッティ脱落の瞬間〉
高柳「おーっ、誰?誰?」
藤本かずまさ氏〈週刊プロレス〉「コンドッティですよ」
高柳「あれーっ、コンドッティが落ちてしまいました。台風の目がなくなっちゃいましたよ」
藤本「あ、SUWA選手を追っかけてったんですか?」
清水「ええ、追っかけていきましたねえ…」
高柳「またターゲットが切り替わったのか?SUWAとコンドッティが場外で何やらやっているようですが、それは残念ながらカメラがないので撮れません!」
(『GAORA presents 闘龍門最強決定リーグ戦 EL NUMERO UNO 2003〜優勝決定戦〜』(SKY PARFECT CHOICE 116ch・PPV放送)2003.4.22放映)

リーグ戦で大活躍したドッティはSUWAの妨害に遭ってオーバー・ザ・トップロープで脱落
(『週刊プロレス』2003.5.15号)

●SUWA vs YOSSINO戦への乱入

〈試合途中に突然リングサイドに現れる〉
藤本「あ、出た!」
高柳「ブラザーが…YASSINIが出てまいりました」
藤本「あ、コンドッティ!」
清水「コンドッティもいますよ」
高柳「コンドッティが(SUWAの)後ろから侵入!ああ!コンドッティ!おお!(旋回式ランサルセ〈仮〉を放つ)アタックから、そのままサイドバスターのような格好になりました!」
藤本「コンドッティはドラゴン・スクランブルでSUWA選手に(勝ち抜けを)邪魔されましたからね」
〈直後、SUWA選手が敗れる〉
清水「SUWAが怒ってますよ。(その原因は)コンドッティですよ、もう」
高柳「SUWAが、邪魔をされたコンドッティに突っかかっていきました。これはまたまた、この2人の間にもう爆弾が仕掛けられました、それに着火されたようであります。コンドッティ、怒りまくっております。覆い被さる!猛獣の決戦ですね、猛獣対決!まあ、コンドッティとSUWAは暴走列車にもたとえられる通り、暴走2人組という感じなんですが…」
〈TVカメラに毒づくコンドッティ〉
高柳「いや、何とふてぶてしい表情!(客席から)罵声が浴びせられております」
藤本「確かにSUWA選手のファンなら、これ(乱入)は怒りますよねえ」
(『GAORA presents 闘龍門最強決定リーグ戦 EL NUMERO UNO 2003〜優勝決定戦〜』(SKY PARFECT CHOICE 116ch・PPV放送)2003.4.22放映)

敗れてSUWAに発見アリ!
SUWAのエル・ヌメロは昨年に続き部外者の乱入という不本意な形で幕を閉じた。
乱入したのはドッティ。SUWAがパワー殺法でYOSSINOを追い込むと、ボックス攻撃を仕掛けてきた(原文ママ・管理人注:実際にはボックス攻撃ではなくリングインしての旋回式ランサルセ〈仮〉)。ドッティはドラゴンスクランブルでSUWAに妨害されて脱落。その恨みを乱入という形で晴らしたのだ。
結果的に他者の妨害によって今年もSUWAは脱落。念願のCIMA戦は実現しなかったが、試合後は意外なほどスッキリした表情でコメント。
「近藤(ドッティ)も辻本(ブラザー)もいいタマしてるよ。アイツらとはこれからもトコトンやりあってやる」
敗れた悔しさはある。しかし、自分にケンカを売ってくる後輩を発見できた喜びもあった。SUWAの表情は、そう物語っているようだった。
(『週刊プロレス』2003.5.15号)

試合後も怒りの収まらないSUWAはドッティやブラザーと大乱闘
(『週刊プロレス』2003.5.15号)

トーナメントを荒らしたのはドッティ。これからもこの男には要注意だ。
(『週刊ゴング』2003.5.15号)

●望月成晃 vs ミラノコレクションA.T.戦へのセコンド介入

〈両選手が場外に転落したところへ、コンドッティがブルーボックスを手に…〉
高柳「あーっと!」
藤本「またコンドッティだ」
清水「またコンドッティですよ」
高柳「ミスター乱入!ミスター乱入にブーイング!お客さんはわかってらっしゃいます!天下の嫌われ男・コンドッティ修司、ブーイングの嵐!…これは清水さん、やっぱりやっちゃいけないですよねえ。ここまで、いい試合なんですからねえ」
藤本「ミラノが”手を出すな”って言ってたんですけども…」
〈コンドッティが振り下ろしたブルーボックスがミラノ選手に誤爆〉
高柳「あーっ!これは天下の大誤爆!とんでもない誤爆です!とんでもない誤爆…ああ、カウントアウト!ミラノ脱落!仲間の手助けが、墓穴を掘ってしまいました!」
藤本「コンドッティのせいですよ」
高柳「コンドッティ、余計なことをした!いや清水さん、コンドッティのあの行為があだになっちゃいましたね」
清水「まさかミラノが(リーグ戦から)落ちるとは思わなかったですね…」
(『GAORA presents 闘龍門最強決定リーグ戦 EL NUMERO UNO 2003〜優勝決定戦〜』(SKY PARFECT CHOICE 116ch・PPV放送)2003.4.22放映)

イタコネのコネクションにゆがみ…。ミラノが場外で大の字、1回戦敗退
望月VSミラノのシングル初対決は、イタリアンコネクションの結束がかえって裏目に出る結果となった。
場外に戦場が移れば、イタコネの面々が介入してくるのは当然。この試合でもコンドッティやYASSINIが手を出し、リング下にあったブルーボックスを使用、望月を総出で潰しにかかった。
が、この包囲網をかいくぐった望月がラッキーなリングアウト勝ち。コンドッティのボックス攻撃が、ミラノに誤爆したのである。(後略)
(『週刊プロレス』2003.5.15号)

ブルーボックス攻撃がミラノに誤爆し、コンドッティは頭を抱えた。「最後、誰がやったの?」(ミラノ)。「…ヤツらです。な、ブラザー」(コンドッティ)「M2Kのヤツらですよ」(YASSINI)。「最強を決めるリーグ戦でこんなことをするなんて、汚い人たちですね」(ミラノ)。実際は、仲間による誤爆が敗因。イタコネの結束に影響がなければいいが…
(『週刊プロレス』2003.5.15号)

ドッティの介入が裏目。ミラコレとドッティの仲もギクシャク。
(『週刊ゴング』2003.5.15号)

●決勝トーナメントへの相次ぐ乱入/CIMA vs YOSSINO戦のセコンド

〈休憩中:決勝トーナメント1回戦が終了〉
高柳「まず感想から。清水さん、どんな印象を受けました?」
清水「コンドッティ修司の乱入が、2つの試合の流れを変えてしまったという…」
高柳「ああ、スパイス効かしているんですね、あそこでね」
〈CIMA vs YOSSINO戦のセコンドとして登場した2人に〉
藤本「セコンドのコンドッティとブラザーが不気味ですよねえ」
高柳「この2人というのは、イタコネの内部分裂を呼びかねないですよねえ」
清水「でもこれを機にイタコネは解体してもいいかなっていう気もしますね」
〈試合終了直後、場外で乱闘する男が2人〉
高柳「ああ、誰?誰?」
清水「SUWAとコンドッティですね」
高柳「またやってます!この2人、蛇のようなしつこさを見せています!」
(『GAORA presents 闘龍門最強決定リーグ戦 EL NUMERO UNO 2003〜優勝決定戦〜』(SKY PARFECT CHOICE 116ch・PPV放送)2003.4.22放映)

ドッティはトーナメントを荒らす
(『週刊ゴング』2003.5.15号)

●vs ウルティモ・ドラゴン&ドラゴン・キッド&新井健一郎&セカンド土井&アンソニー・W・森組戦(P:ドン・フジイ&TARU&斉藤了&"brother"YASSINI)

高柳「先ほどから乱入しまくりのコンドッティ修司であります、ミスター乱入男・コンドッティ!」
(『GAORA presents 闘龍門最強決定リーグ戦 EL NUMERO UNO 2003〜優勝決定戦〜』(SKY PARFECT CHOICE 116ch・PPV放送)2003.4.22放映)

●2003.5.17〜『EL CAMINO PERA ANIVERSARIO』パンフレット

リーグ戦開始を前にして、突如目覚めたのがこのコンドッティだ。SUWA、望月を相手にしての大暴れは開幕後もまったく鳴りを潜めることなく、両者の試合を壊しまくり。TARUや横須賀といった上の選手から勝利をもぎ取り、3人同点首位というところまでこぎ着けた。決定戦ではSUWAと望月の共同戦線に敗れたものの、リーグ戦に大きな爪痕を残したことは確か。ゴリラの勢いは、少しも衰えてはいないのだ。この暴れっぷりは、一体どこまで続くのか?

●2003.4.29名古屋国際会議場イベントホール vs CIMA&SUWA&ドンフジイ&TARU組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO&"brother"YASSINI)

代々木の遺恨を引きずるSUWAとドッティがチョップ合戦。2度目のシングル対決はあるか
(『週刊プロレス』2003.5.22号)

SUWAとコンドッティの抗争は終結せず、ますます激化。
(『週刊ゴング』2003.5.22号)

●2003.5.6後楽園ホール vs ストーカー市川 vs アンソニー・W・森 vs 岩佐卓典戦(4WAYマッチ)

ドッティ、岩佐、森、市川による4WAYマッチ。市川は東スポの一面(代々木の高山戦)を額に入れ、必要以上に誇らしげに登場したが…/
最初こそカードに不満をもらし、試合拒否の構えを見せたドッティ。しかし、いざ試合に加われば、圧倒的な強さを誇示した/
ドッティにマスクを脱がされてしまった市川。すると、出てきたのは逆モヒカンの髪!…(後略)/
一人で暴れまくるドッティを蹴散らしに、乱入してきたSUWAと望月。結局、これで試合はノーコンテストに(6分9秒)。「(神戸)ワールドまでになんかネタ考えとけ。いつでも相手してやるよ!」(SUWA)
(『週刊プロレス』2003.5.29号)

SUWAとモッチーが利害一致で急接近!?
ドッティに「神戸までにネタ考えてこい」

コンドッティに対してSUWAとモッチーが共闘?まさかそんなことは…。でもこの抗争は続く。
(『週刊ゴング』2003.5.29号)

●2003.5.16神戸チキンジョージ vs 望月成晃戦(次期英連邦Jrヘビー級選手権挑戦者決定戦)

望月VSドッティにSUWAが乱入
トライアングル闘争の結末はいかに
望月、SUWA、ドッティの対立が奇妙なトライアングルを描きはじめている。望月VSドッティのシングル対決にSUWAが乱入。結果的に望月を助けるかたちとなった。
この日のセミファイナルには、急きょ望月とドッティの次期英連邦ジュニア王座挑戦者決定戦がラインナップされた。ふたりはエル・ヌメロの公式戦では好試合を展開している。ところが、今回の対戦は両軍のセコンドが入り乱れた末にノーコンテストに。後味の悪い結果となった。
ここに乱入してきたのが、現英連邦王者のSUWAだった。SUWAはリングに上がるなり望月を殴りつけるドッティを急襲。マイクで「3月のシングル対決で負けているお前(ドッティ)に挑戦権はない!」と主張した。
だが、「なあ、(挑戦者は)俺でいいじゃん」とドッティも一歩も引かない。この事態を重くみた神田教頭は、次回6・4チキン大会でふたたび挑戦者決定戦をおこなうことを約束。「こんな結果にならないような」カードを組むと宣言した。
望月、SUWA、ドッティの3人はエル・ヌメロで生まれた遺恨をいまも引きずっている状態。奇しくもこの日は、SUWAが望月を救出するかのようなシーンがみられた。たしかに、望月とSUWAはドッティ憎しという共通した感情を抱いている。また、ふたりのトップレスラーから恨みを買っているドッティもこれに真っ向から応戦する構え。トライアングル闘争の結末はいかに。(藤本)
(『週刊プロレス』2003.6.5号)

突然の次期挑戦者決定戦は無効試合
6・4チキンはハンディ戦で激突か
この日のセミはSUWAが保持する英連邦ジュニア王座の次期挑戦者決定戦がモッチーとドッティの間で行なわれている。唐突な感じは否めないがモッチーは「俺がUDGのベルトに今、挑戦できないようだから、俺が持ち込んだベルトを獲って、返上してUDGベルト一本にしたい」という考えを持つ。
元々、因縁深いこの対決。試合は当然、大荒れの展開となった。ドッティのセコンドのYASSINIがブルーBOXを使って執拗に手を出してくるのだ。これを見兼ねたM2K側もセコンド陣が入り、結局収拾がつかずにノーコンテスト。さらにはSUWAもモッチーを救出する感じでドッティに攻撃をした。
これで一気に英連邦を巡る争いに火がついた。次回のチキンジョージ(6・4)でモッチーとドッティの再戦が決まったが、モッチーはYASSINIも入れてハンディ戦も辞さない構え。そして、気になるのはSUWAとモッチーの関係だ。5・6後楽園大会よりも接近したように見えたが…。
(『週刊ゴング』2003.6.5号)

セミに組まれた望月VSドッティの次期英連邦挑戦者決定戦。望月がドッティのゴリラボディーに激しく攻撃を加えていく/
パワーで望月を圧倒したドッティ。豪快なジャベで望月をいたぶった/
ドッティの旋回式ランサルセが爆発。望月の体が空中で一回転/
試合は両軍のセコンドが入り乱れての大乱戦に。結果はノーコンテストとなってしまった/
望月を殴りつけるコンドッティをSUWAが急襲。試合後、突然リングになだれ込んできた
(『週刊プロレス』2003.6.5号)

いきなり英連邦ジュニア王座への挑戦権を賭けた闘いとなる。この抗争も収まる気配はないようだ。/
モッチーは強烈な蹴りを連発。しかしドッティもこれを耐えるから凄いことに。/
ドッティが勝負に出たがモッチーも逃げる。結局このあとにセコンド陣が入り乱れ無効試合。再戦は6・4だ。/
王者のSUWAも入ってきた。形としてはモッチーに加担した感じだが…、果たして。
(『週刊ゴング』2003.6.5号)

●2003.5.24ふくやま産業交流館ビッグローズ vs 望月成晃&新井健一郎&三島来夢組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)/SUWA vs "brother"YASSINI戦に乱入

(望月&新井&三島組戦)
エル・ヌメロの遺恨を引きずる望月とドッティ。今大会でも激しいぶつかりあいをみせた。ふたりはともにSUWAが持つ英連邦ジュニア王座を狙っている
(SUWA vs YASSINI戦への乱入)
試合にはドッティが乱入してSUWAを急襲。これを追いかけて望月もリングイン。ドッティに襲いかかった。けっきょく結果はSUWAの反則勝ちに(9分54秒)。英連邦をめぐるSUWA、望月、ドッティの対立は日に日に激化している
(『週刊プロレス』2003.6.12号)

●2003.5.25津島市文化会館 vs ドラゴン・キッド&新井健一郎&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)/望月成晃 vs "brother"YASSINI戦に乱入

(キッド&新井&土井組戦)
芸術的な合体技だぁ
YOSSINOのスパイダーにコンドッティも加わった凄い合体技が。
(望月 vs YASSINI戦への乱入)
SUWAは次期防衛戦にモッチーを希望
だがコンドッティにも英連邦への拘りが
モッチーが腕ひしぎで快勝かと思ったらコンドッティの乱入で不名誉な反則勝ちに。するとSUWAが現われ、暴れるコンドッティを場外に放って事態を収拾した。
そして怒るコンドッティが「英連邦の挑戦者どうなってんだ」と詰問するとSUWAは「神田教頭に一任してる」の回答。モッチーが「英連邦は俺がみちプロから持ってきたベルト。ボケゴリラを潰してSUWAとキッチリ決着をつける」と挑戦を名乗り出れば、SUWAは「今のところはモチマサとやりたい気持ちの方が強い」とコンドッティの挑戦には、やや消極的だ。
だがコンドッティの英連邦への拘りは強く「みなさんのご声援を宜しく」などとファンの支持をあおぐ態度まで見せつつ「いろんな物、人を駆使してでも必ず英連邦を獲る」と宣言した。
SUWAは「このままダラダラさせたくない」と6・19後楽園にも防衛戦を行なう意向だが、2人の出方は?
(『週刊ゴング』2003.6.12号)

盟友YASSINIをサポートしようと、コンドッティはあらゆる手をつくしてモッチーに襲い掛かっていった。/
コンドッティに暴行されてる間にSUWAに事態を収拾され(た望月は)「オマエに助けられた訳じゃない」。/
SUWAは「コンドッティは冷やかしだろう。気持ちとしてはモチマサとやりたい」と希望した。/
「英連邦に対する熱い気持ちは誰にも負けない」とコンドッティはベルトへの拘りを。/
ずっと乱入劇を繰り返してきた、この3人。SUWAの英連邦に、どっちが挑戦する!?
(『週刊ゴング』2003.6.12号)

●2003.5.31常滑市民アリーナ vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&新井健一郎組戦(P:ミラノコレクションA.T.&"brother"YASSINI)

SUWAの英連邦ジュニア王座を狙っている望月とコンドッティ。この日も当たりの強い攻防を繰り広げた
(『週刊プロレス』2003.6.19号)

英連邦王者SUWA絶好調
モッチー、コンドッティも

英連邦王者SUWAは8人タッグの中でいい動き。別試合ではモッチーとコンドッティが交えたが、一体タイトル戦は誰と。
(『週刊ゴング』2003.6.19号)

●マル秘 オフレコ通信「ミラコレ伊達男の素顔(上)〈食事編〉」

イタリア人を自称していたミラノコレクションA.T.は既に日本人宣言。実は東北は盛岡出身であることをカミングアウトしているが、このたびイタメシ嫌いであることも判明した。(中略)そんなミラコレに、さらなるお悩みがある。「よく差し入れがあって、それがイタリア系キャラにちなんでチーズ味なんか多いんです。チーズケーキとか…あれが、どうも苦手で。だから、そういうのはコンドッティに全部…」ミラコレには大福でも贈ったほうが良さそうだ。
(『週刊ゴング』2003.6.19号)

●2003.6.4神戸チキンジョージ vs 望月成晃&新井健一郎組戦(P:"brother"YASSINI)(次期英連邦Jrヘビー級選手権挑戦者選定試合)/ミラノコレクションA.T.&YOSSINO vs ドラゴン・キッド&セカンド土井組戦に乱入したJUNとやり合う


(望月&新井組戦)
6・4チキンでは挑戦者査定試合がおこなわれた。望月&○新井(9分33秒 横十字固め)コンドッティ&YASSINI●。勝ったチームに権利があると、望月は自分の挑戦権を主張したが、ドッティが襲撃し、YASSINIに3カウントを入れさせた。ドッティは「負けてねえぞ!」
(『週刊プロレス』2003.6.26号)

(望月&新井組戦)
英連邦挑戦者選定のハズが
挑戦権確保を主張するモッチーだが決着をつけたのはアラケン。/
決着ついたのにコンドッティは「望月から3カウントを獲った」。/
(『週刊ゴング』2003.6.26号)

(A.T.&YOSSINO vs キッド&土井組戦)
C-MAX入りのJUNが登場
ミラコレ、ドッティとやり合う

コンドッティも入ってきて、JUNと激しくやり合っていく。
(『週刊ゴング』2003.6.26号)

●2003.6.8本川越ペペホール・アトラス vs SUWA&望月成晃組戦(P:"brother"YASSINI)(次期英連邦Jrヘビー級選手権挑戦者選定試合)


神戸ワールドまで待てない!
「オマエらまとめて挑戦者でこい」(SUWA)
6・19後楽園で英連邦ジュニア3WAYマッチ!!
王者・SUWA、望月、ドッティの3人で構成されている英連邦ジュニア王座を巡るトライアングル。しかしながら、挑戦者が決まらぬまま時間だけが過ぎているのが現状だ。
5・16チキンでの挑戦者決定戦は無効となり、6・4同所での選定試合では勝敗が決しながらも大混乱。そのため神田教頭は、「SUWA本人から指名してもらう」とし、王者を含めたタッグ戦をマッチメークした。
とはいえ、この試合でも収拾つかずのノーコンテスト。これでは何度やっても、どんな結果が出ても進展なしのままだろう。
そしてついに、シビレをきらしたSUWAが断を下した。両者とも挑戦者とし、3WAYマッチで同時に闘おうというのである。そのうえSUWAは、6・29神戸ワールドまで待てないとばかりに6・19後楽園での実現を宣言。
常識的に考えても、3WAYのタイトルマッチはリスクが大きい。望月とドッティで決着がついた場合でも、タイトルの移動がありえるからだ。あえてビッグマッチからの前倒しで組んだ理由とはなにか。SUWAの決断は、どっちに転ぶ?(宏)
(『週刊プロレス』2003.6.26号)

神田教頭の提案により、SUWAと望月がタッグを組むことに。合体シーンもあったが、意思の疎通不足か誤爆の連続。結局仲間割れを起こし、セコンド乱入で収拾つかず。そしてSUWAが6・19後楽園でのタイトル戦を宣言した。挑戦者の1人に指名された望月は、「英連邦は自分がみちのくから持ってきたベルトだから思い入れがある。UDG1本に絞るためにも、自分が取り返して返上ってことも考えてます」/
「こういうカード組んでもムダだったな。ダラダラやっててもしょうがねえ、オマエら2人挑戦者でこいや!」。ついにSUWAが断を下した。3WAYによる英連邦ジュニアヘビー級タイトルマッチだ!
(『週刊プロレス』2003.6.26号)

試合形式は…「闘龍門名物3WAYだよ」

6・19後楽園大会で英連邦Jr.選手権決定!!
王者SUWAは望月&ドッティを迎え撃つ


SUWAの保持する英連邦ジュニア・ヘビー級選手権に挑戦するのは一体誰なのか。その答えはセミファイナル終了後、SUWAの口から明らかになった。
何度、選定試合をやっても望月とコンドッティの間で決着がつかない。この日、神田教頭は「ならば試合の中でSUWAに決めてもらう」という意向でSUWA&望月VSコンドッティ&YASSINIを組んだ。
出だしこそスムーズだったSUWA&望月。だが、SUWAの放ったフライング・ラリアットが望月に誤爆したあたりから雲行きが怪しくなる。だが、それは予想されたこと。王者SUWAとベルトを狙う望月を組ませることに無理があった。そして今度は望月の蹴りが誤爆し…。
SUWAと望月はコンドッティ達を無視して殴り合いを開始。収拾のつかない状況にレフェリーは即座にノーコンテストの裁定を下す。神田教頭の狙いは失敗に終わった。そしてセコンド陣によって騒ぎが収まるとSUWAがマイクを掴む。
「おい神田、こんなカード組んで…無駄だったな。この際、ダラダラやってもしょうがない。望月、コンドッティよく聞け。お前ら2人、挑戦者で来いや。闘龍門名物3WAYだよ」
この言葉で挑戦者は1人に絞るのではなく望月とコンドッティに。日時は「オレはもうワールドに出ない。今度の19日、後楽園ホール大会だ」SUWAの一言で全てが決まった。
(『週刊ゴング』2003.6.26号)

ドッティのパワーは相変わらず。このまま望月を持ち上げてマットに叩き付ける。/
SUWAのダイビングラリアットが望月に誤爆。ここら辺からギクシャクと…。/
今度は望月の蹴りがSUWAの後頭部を直撃。そして予想通り…。/
SUWAと望月が殴り合いを始めて無効試合となる。/
3人の遺恨に関係のないYASSINIはBIGヘッドでらしさを発揮。/
SUWAはマイクを掴むと英連邦ジュニア王座の挑戦者に望月とドッティの2人を一遍に指名した。
(『週刊ゴング』2003.6.26号)

●2003.6.19後楽園ホール vs SUWA、望月成晃との3WAY戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)/JUN、大鷲との因縁勃発

メーンイベントではピンチのコンドッティがナゾのマスクマンの手を借りて王座初戴冠を果たす番狂わせも
(『週刊ファイト』2003.7.3号)

ゴリラパン

パン屋さんの力を借りて
コンドッティが新王者に!?
闘龍門で何が起こった!

ドッティがジョン・ウー!
望月がランサルセ!!
SUWAが三角蹴り!!!

SUWA、望月、コンドッティの英連邦ジュニア王座をめぐる三すくみの対立がいよいよ最終局面を迎えた。今大会のメインでは、ついに3WAYによるタイトルマッチで激突。最後にベルトを手中におさめたのは、この試合に"隠し玉"を投入したドッティだった。
3WAYマッチは闘龍門の十八番といえる試合形式。過去にも闘龍門マットでは様々な3WAY戦がおこなわれ、そのどれもがファンに新鮮な興奮を提供してきた。
そして今回の一戦でも、闘龍門は熱狂度の高いスクランブルファイトを描き出してみせた。SUWAと望月の合体プレーが飛び出した。3人が連続で相手の得意技を仕掛けていった。リングのなかでは、3WAY戦でしか成立しえない緻密かつ複雑な攻防がつぎつぎと噴出していった。
終盤、SUWAと望月はドッティひとりに攻撃の的を絞っていった。FFF、そしてツイスター。おのおの必殺技をドッティに浴びせていく両者。そしてSUWAが2発目のFFFを敢行。王座の防衛は目前と思われた。
しかし、ここで必要以上に怪しいマスクマンが乱入。フランスパンでSUWAに一撃を加え、まんまとドッティを勝利に導いたのだ。
謎の覆面男の正体。それは昨年12月の"敗者髪伸ばしマッチ"でアラケンに敗れた以後、姿を消していたペスカトーレ八木であった。
八木の実家は千葉のパン屋さん。なんでも、八木はこの一戦のためにお父さんに頼んで硬度の高いフランスパンを作ってもらったんだとか。今回、ゴリラパワーを誇るドッティをピンチから救ったのは、ミラノのジャベでもYASSINIのビッグヘッドでもなく、2本のフランスパンだった。
久々に闘龍門マットに戻ってきた八木は、髪の毛をしっかりと伸ばしていた。今後はどうやら、ナポリの漁師ではなく、千葉のパン屋さんスタイルで闘っていくようだ。
当然のことながら、試合後のホール内には大きなブーイングが発生した。ここで、C-MAXに加入したばかりのJUNと、数カ月に1回の割合でしか会場に現れなくなった大鷲がリングに登場。新王者、ドッティに対戦を迫った。
T2P時代、この3人のなかでトップを走っていたのは巨漢の大鷲だった。事実としてドッティもJUNも大鷲にはまだ1度も勝ってはいない。対戦が実現すれば、また当時とは違った闘い模様がみられるだろう。
ところが、現在の大鷲の体重は120kg以上。ジュニア王者に挑戦するのは無理がありすぎる。
そこで、事態を重くみた神田教頭がノンタイトル戦による対戦をドラゴン校長ばりに即決。ドッティ、JUN、大鷲による3WAYマッチが6・29神戸大会でおこなわれることになった。
SUWA、望月、ドッティの三すくみの対立は、終わってみればまた新たなる闘いを生み出していた。次回の3WAY戦は、3人にとってはT2P解散以後の半年間の真価が問われる試合。とくに、ドッティが大鷲に敗れるようなことがあれば、これまでの快進撃がすべて帳消しになってしまう。神戸で待っているのは現在進行形の闘龍門ジャパンの闘いか、それともT2P時代を引きずるシビアな現実か。(かずまさ)
(『週刊プロレス』2003.7.10号)

3人で争われた英連邦ジュニア選手権。試合まえの記念撮影では3人が強引にフレームにおさまった。なお、ルールは最初に勝利を奪った選手が新王者になるというものだった/
試合では望月とSUWAの夢の連係もみられた。3WAYマッチならではの光景だ/
望月が初飛行。初めてプランチャを披露した。ベルトに対する執念が望月を飛ばしたのか/
マニア人気急上昇中のYASSINIが試合に介入。ドッティの肩に飛び乗り、除夜の鐘式ビッグヘッドをSUWAに食らわせた。ちなみに、調子に乗って同じ攻撃を望月に繰り出そうとしたが、これはカカト落としで迎撃されてしまった/
相手の得意技を挑発的に見舞っていった各選手。まずはドッティがSUWAにジョン・ウー/
つづいて望月がドッティのランサルセ/
そしてSUWAが望月に三角蹴り。じつに意外な攻防が実現した/
照準をドッティに絞ったSUWA。FFFでドッティの顔面をマットにめり込ませた。この直後には望月がドッティにツイスターを決めた/
ウラカンはドラゴン・スープレックスとならぶ望月のなにげな必殺技。だが、これはSUWAにカットされてしまった/
望月のなにげな必殺技、ドラゴン・スープレックスがついに爆発。勝負あったかと思われたが、セコンドのYASSINIがレフェリーの足を引っ張ってカウントを妨害。幻のフォールとなった/
SUWAが2発目のFFFを決めようとしたところで覆面パン屋さんが乱入。ドッティも固いフランスパンでSUWAの足に一撃/
メインの3WAY戦に突如乱入してきた謎のパン屋さん。固いフランスパンでSUWAに攻撃を加え、コンドッティを新王者へと導いた/
パン屋さんの乱入のあと、ドッティがSUWAにゴリラクラッチ。このとき、YASSINIとパン屋さんは望月のカットを阻止。粘ったSUWAであるが、ついにタップしてしまった/
パン屋さんの正体は、昨年12月以降姿を消していたペスカトーレ八木。髪もしっかり伸びていた。さらにワルくなった八木の姿にミラノも困惑/
試合後にはJUN、そして行方をくらましていた大鷲がつぎつぎとリングへ。JUNはドッティにタイトルマッチでの対戦をアピール。大鷲も「お前ら、試合があるときは連絡しろっていってんだろ!」と語ったあとに「いいもんもってるじゃねえか」とドッティのベルトに興味を示した。お前はジャイアンか!/
ベルトの挑戦をブチ上げた大鷲に対し、ドッティは「こいつ、何キロあるんだよ。これはジュニアのベルトだぞ」。神田教頭も「体重オーバーですよ」と大鷲の挑戦を認めなかった。「闘龍門は汚ねえヤツばかりだな!」(大鷲)。というわけで、3人は神戸ではノンタイトルで闘うこととなった/
リング上での大鷲は「なにニヤニヤしてるんだ!」とまずはYASSINIを一蹴。つづいて八木にも暴力行為を働いた。その姿はまさにジャイアン/
「SUWAも望月もだらしないな、なあ八木さん。俺はあらかじめ(今回の一戦に)ペスカトーレ八木を用意しといたんだよ。これからジャパンのリングに参戦するから。あとJUNと大鷲?アイツらこそT2Pの残骸だ!」(ドッティ)。なお、望月が英連邦に挑戦するのはこれが最後とコメント。神戸のUWA世界6人タッグ戦に照準を絞るという
(『週刊プロレス』2003.7.10号)

八木、髪を伸ばして復活
そしてドッティ、大ヒール!

というわけで、
6・29神戸で3WAY戦
(ノンタイトル)決定!

(コンドッティ)お前、体重何キロあるんだよ?
(JUN)そのベルト懸けて俺とやらんかいや!
(大鷲)近藤、いいもん持ってるじゃねえか!
(『週刊プロレス』2003.7.10号)

闘龍門史上に残る英連邦Jr.3WAY戦!!
だが結末は…"復活"八木のフランスパン


これまで闘龍門マットで数々の名勝負を生んできた3WAYマッチ。今回の英連邦ジュニアヘビー級王座を賭けたSUWA、望月成晃、コンドッティ修司の3人による戦いは、過去の3WAYマッチを上回る戦いをリング上で繰り広げていた。
闘龍門に英連邦のベルトを持ち込んだ第17&18代王者の望月は「自分の腰にベルトを戻さなくては」と戦前語っていただけに序盤戦から飛ばす。場外のSUWA&ドッティに見せたプランチャは「初めて飛んでみたけど」と言うように、初飛行だ。それだけ気合いが入っていた。
今回2度目の挑戦となったドッティはセコンドのYASSINIを巧みに操る。これまでの戦いでもYASSINIを利用し勝利を手にしてきたドッティ。それだけにこのYASSINIを攻略することが他の2人にとっては大きなポイントでもあった。
2人の挑戦者を迎えた王者SUWA。左膝の怪我が心配された。試合開始から5分を過ぎようとした頃、YASSINIにブルーボックスで左膝を狙われた。ここからSUWAの動きは鈍くなる。すると勝負を急いだのかSUWAはいきなりジョン・ウーをドッティに見舞った。
だが、ドッティは冷静にこれを回避。すると掟破りのジョン・ウーをドッティはSUWAに見舞った。まさかと思うシーンはまだ続く。今度は望月がドッティに対してランセルサ(※原文ママ)を。そして締めはSUWAが望月に三角飛びキックを試みるが、足を滑らせ失敗。自分で膝にダメージを与えてしまう。
そして試合は中盤戦へと向かう。先ほどは相手の技だったが今回は違う。ドッティが望月にジャックハマー、するとSUWAがドッティにFFF、最後は息を吹き返した望月がSUWAにツイスターを決めた。3人は次々と自分の得意技を出す。まさに3WAYならではの攻防だ。試合の行方が混沌としてきた中、15分過ぎにアクシデントが発生。ドッティのラリアットがレフェリーに誤爆したのだ。この後、レフェリー不在の状況で、SUWAはドッティにジョン・ウーを決めるとFFFの体勢に入る。これで勝負あったか!
すると謎のマスクマンが現われてフランスパンでSUWAを襲う。レフェリーがいたならこの時点で反則勝ちのはず。だが、レフェリーは未だ不在。ようやく戻ってきた時にはドッティのゴリラクラッチにSUWAは捕まっていた。
SUWAは何とかロープに逃れようとするが左膝の痛みは限界を超えていた。SUWAは堪らずタップ。この結果、英連邦ジュニア・ヘビー級王座はドッティのものとなった。新王者の前には早速挑戦者が現われた。T2P残党を一掃すると宣言したJUNともう1人。
場内が暗転すると暗闇の中から大鷲が現われた。超ヘビー級の大鷲は何を思ったかドッティのベルトに興味を示し「3人で3WAYじゃ」と6・29アニベルサリオでの防衛戦を口にする。だが、さすがにこれは認められず。その代わりにノンタイトル戦で3人が戦うことになった。
リング上では新たな展開を見せていたが王座から転落したSUWAは無言でバックステージの方へ足を進めた。だが控え室の前では「正直…八木、大鷲、小川内(JUN)。勝手にお前らでやるみたいだけど。あんなパン一本でお前らだけの抗争にもっていかれたらオレも黙ってない」と怒りを表わしていた。
復活ペスカトーレが持ち込んだ千葉製のフランスパン。このパンが物議を醸しそうだ。
(『週刊ゴング』2003.7.10号)

新王者ドッティの前に
JUN、大鷲が現わる

リング上での新たな展開にSUWAは
「パン一本で…オレも黙っちゃいない」

タイトル戦ということで試合前に記念撮影が行なわれた。3人とも緊張した面持ちだ。/
「英連邦、オレが戻さないと」と口にしていた望月。その意気込みが初のプランチャ。/
SUWAの痛めている膝にドッティはラリアットを一発。SUWAの動きが止まった。/
ドッティが掟破りのジョン・ウーを放つと望月はランセルサ(※原文ママ)、SUWAは三角跳びを。/
ドッティはYASSINIを抱えると除夜の鐘アタック。望月には避けられた。/
ドッティのジャックハマーが望月に決まる。ここから試合は急展開。/
望月を仕留めたドッティにSUWAがFFFを放つ。すると…。/
望月がイキを吹き返してSUWAにツイスターを放っていった。/
「これで決まったかと…」と本人(望月)が言うように完璧なドラゴンだ。/
本家ジョン・ウーがドッティに決まる。SUWAはここから一気に畳み掛けた。/
SUWAがFFFの体勢に入った瞬間、謎のマスクマンが乱入。そのマスクマンはフランスパンでSUWAを襲った。/
ドッティはゴリラクラッチでSUWAを締め上げる。粘るSUWAだったが最後は…。/
謎のマスクマンの正体は実家がパン屋のペスカトーレ八木だ。髪の毛が伸びている。/
試合後、JUNがドッティに対戦を迫ると場内は暗転し…大鷲が現われた。/
無言で引き下がるSUWAだったが控室前で「パンで終わられちゃ…」と怒りを表わす。/
大鷲のタイトル戦要求は却下されるが、この3人が6・29アニベルサリオで激突する。
(『週刊ゴング』2003.7.10号)

英連邦Jrはコンドッティ

SUWAの持つ英連邦Jr王座を巡り、望月とコンドッティが挑戦する3WAYマッチが実現。謎の男の乱入により、ベルトを奪ったのは何とコンドッティ!波乱の結末に騒然!/
メイン終了後、新王者コンドッティにJUNが挑戦表明。そこに、大鷲が突如登場!また連絡がなかったとのことで、神戸ではノンタイトルながら3人の3WAYマッチが決定した
(団体公式パンフレット・2003年夏)

●2003.6.29〜『CUARTO ANIVERSARIO』パンフレット

やっぱり男たるもの、目標は大きく持たなければならない。コンドッティも度重なる実力行使が実り、ついに6・19後楽園の3WAYマッチにおいて英連邦ジュニアのベルトを腰に巻くことに成功!やっぱり努力は実るというものなのだ。たとえそれが反則や乱入三昧だったとしてもだ。ベルトを手にしてしまった以上はこっちのもの。これを足がかりに、さらに大暴れしてみせるのか?コンドッティ台風はその勢力を拡大して、日本縦断中!

●2003.6.29神戸ワールド記念ホール vs JUN、大鷲透との3WAY戦

3WAYマッチは三者リングアウト
大鷲がドッティにLOVEコール!?


6・19後楽園大会で英連邦ジュニアヘビー級王座を手にしたドッティに対してJUNが噛み付くと、その間に割って入ったのが大鷲だ。超ヘビー級の大鷲は何を思ったか「オレにも挑戦させろ」と爆弾を投下した。
これには神田教頭も「認められません」とキッパリ拒否。ならばノンタイトルでと急遽決まったのがこの3WAYマッチだ。
だが挑戦を迫られたドッティにとってこの一戦は何のメリットもない。ノンタイトル戦もそうだが、この試合で大鷲やJUNに勝ったところで何かが変わるわけでもないからだ。とにかく負けなければ自分は傷付かない。それがあのような結果に…。
試合時間10分を過ぎた当たりで3人は場外乱闘を続けていた。レフェリーのカウントは段々と20に近付く。そして19となった時、JUNがエプロンに手を掛けた。するとドッティと大鷲は2人掛かりでJUNをエプロンから引きずり落とす。レフェリーのカウントは20を告げた。
闘龍門名物の3WAYマッチで三者リングアウトになるとは予想もしなかった。結果的にリングアウトの原因を作ったドッティは「こんなもんでしょ」と開き直っていた。するとそこに大鷲が現われた。
「頭が悪い奴だと思っていたが、面白い奴じゃ。オレと一緒に組まないか。返事は今すぐとは言わない」
大鷲の突然のラブコールに戸惑うドッティ。何の意味もない戦いどころか、とんでもない事態になってしまった。とにかく「オレは無理」と言うドッティだが…果たしてこの先どうなることやら。
(『週刊ゴング』2003.7.17号)

ドッティがゴリラクラッチ(※実際にはキャッツ・クレイドル)でJUNを捕らえると大鷲がキックでカット。/
超ヘビー級の大鷲をJUNはバックドロップで投げた。その衝撃は会場に響き渡った。/
大鷲はリングの対角線を走りながらチョークスラムを敢行。/
自分でセッティングした机に大鷲はドッティのスピアーで串刺しに。強烈な一発だ。/
JUNは鬼風車でドッティを捕らえると、絞め技で勝負に出た。するとYASSINIが絶妙なタイミングでカットに入った。/
JUNのリング・インを阻止したところでカウントアウトに。/
ドッティのコメント最中に大鷲は現れて「オレと一緒に」と。
(『週刊ゴング』2003.7.17号)

3WAYはドローに…
大鷲、ドッティに急接近

ノンタイトルでおこなわれた大鷲透VSコンドッティ修司VSJUNの3WAYマッチ。その決着とは?/
試合途中から大鷲とドッティが共闘する空気に…。場外戦から生還しようとするJUNを2人で阻止。これにより、"3者リングアウト"という不透明決着になってしまった(11分25秒)。再戦は、あるのか?/
大鷲がイタコネに接近。「組まねえか?返事は急がねえよ!」。嫌がるドッティはブラザーに「オマエ組め」
(『週刊プロレス』2003.7.17号)

後楽園でのアピールで実現したコンドッティ、大鷲、JUNの3WAYマッチは、3者リングアウトという結果に。コンドッティと大鷲が連携する場面も見られたが…
(団体公式パンフレット・2003年夏)

●2003.7.5熊本・合志町総合センター"ヴィープル" vs 岩佐卓典戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦?)/JUN vs "brother"YASSINI戦に乱入

ドッティが英連邦ジュニア戦を強行するも、認められず
JUNが正式に、7・13博多で挑戦!

どこからどう見てもジュニアとは思えない大鷲透の介入により、6・29神戸でベルトをかけられなかったコンドッティ修司が、英連邦ジュニアヘビー級選手権試合を勝手にマッチメークしてしまった。
ドッティは観客に向かい、「誰との防衛戦が見たい?」とリクエストを募る。聞こえてきたのは、「マグナム」や「CIMA」の声、声、声。ところがドッティは「わかった、わかった。岩佐だな」と、岩佐卓典を一方的に挑戦者に指名してしまった。岩佐は岩佐で、「皆様のご推薦を受けた岩佐です」と、勘違いぶりを遺憾なく発揮。こうして、誰も望まないタイトルマッチがはじまってしまったのである。
試合は案のじょう、ドッティの完勝。初防衛に成功したその姿はまるで、かつての"望月成晃最強伝説"。ここに"コンドッティ修司最強伝説"がスタートするのかと思いきや、これは新体制の闘龍門が許さなかった。
7・5合志町でのタイトルマッチは、翌日には正式に無効扱いとされることになった。ドッティへの挑戦を表明していたJUNの意向を受け入れ、あらためて7・13博多でのドッティの"初防衛戦"が決定したのである。
(『週刊プロレス』2003.7.24号)

神田教頭不在のなか、イタコネが勝手にタイトル戦をマッチメーク。YASSINIが、メチャクチャな認定証を読み上げた/
ドッティがゴリラクラッチで岩佐を破り、英連邦ジュニアヘビー級王座を初防衛?ちなみに6・29神戸で急接近してきた大鷲は姿を見せず。やはり、試合日程を知らされていないのか?/
JUNとYASSINIの一騎打ちは、ドッティ乱入によりJUNがうれしくない反則勝ち。JUNは、ドッティVS岩佐の試合後に現れ、英連邦ジュニア王座への挑戦を表明した
(『週刊プロレス』2003.7.24号)

ドッティ無断で初防衛戦

試合前のMCでドッティは挑戦者候補にSUWAや望月の名前を挙げておきながら、岩佐軍団の総帥である岩佐を指名する。その気になった岩佐はセコンドにメンバーの森(本人は嫌がっている)を引き連れ登場。YASSINIが手作りの認定書を読み上げると、コミッショナー無許可のまま英連邦Jrヘビー級選手権は行なわれた。
試合の方は案の定、ドッティの圧勝に終わる。だが、無断で行なわれたタイトルマッチのため正式な防衛記録に認定されるかは、団体側の発表によると不明。
試合後、ドッティに対戦を迫っていたJUNが現われる。そこでベルトへの挑戦を要求するとドッティは「この九州シリーズでやってやる。だが一回だけ」と対戦を受諾した。
(『週刊ゴング』2003.7.24号)

7・13博多で英連邦Jr.に挑戦決定
JUN"地元九州"で男になれるか

レスラーにとってデビュー戦は特別なものである。まして同期が相手となれば、その一戦から2人の出世レースが始まる。
コンドッティ修司とJUNは近藤修司、小川内潤としてデビュー戦で激突。その後の活躍はご存知の通りでドッティは英連邦Jrヘビー級王座を獲得し、JUNはC-MAXの一員となった。出世という部分ではベルトを手に入れたドッティの方が一歩リードといったところか。
JUNはドッティとのシングル対決、一騎打ちを執拗に迫っていた。だがドッティの方は興味無し。5日の熊本大会では「連続防衛回数の記録を作るため」と岩佐を相手に無断で英連邦Jrヘビー級王座の防衛戦を行なう。当然、楽勝であった。
こんなドッティに対して九州男児のJUNは黙っていられず「タイトルマッチを嘗めるなよ。おい、今度は大鷲抜きでオレとお前の一騎打ちじゃ」と対戦を迫る。するとドッティも折れたのか「まあいいや。この九州シリーズでお前とやってやる。英連邦を賭けてやってやるよ。ただ、一回だけだからな」と対戦を受諾した。
翌日の6日、団体サイドから7・13博多スターレーン大会でのタイトル戦が発表。そのことをJUNに告げると「もう、タイトルマッチとかは付属品にすぎんから。オレとコンドッティには当人同士しか分からんものがあるはずだから。1対1、サシで勝負しようや」と気合十分。
2人の決戦の舞台は九州は福岡の博多。JUNにとっては「出身は大分やけど住んでいたこともあるので。中途半端はできない」と言う場所だ。地元での大一番でJUNは男になるか。
(『週刊ゴング』2003.7.24号)

コンドッティ、勝手に防衛戦も結局正式には認められず…

英連邦Jr王座を獲得したコンドッティは、この日の試合を勝手にタイトルマッチに認定。岩佐を下したが、結局防衛戦としては認められず
(団体公式パンフレット・2003年夏)

●「CIMAのプロレスCRAZY紀行 〜VOL12 九州ツアーでもハプニング続出!?〜」

毎度おなじみのブラザーやねんけど、ついに今年2勝目をGETしたで!!(中略)そのブラザー、相棒のコンドッティはメチャクチャ手ごわいからな。今、ウチのJUNがコンドッティ狙いでいってるねんけど、コイツら2人とも8期生やから早いところシングルマッチが見たいわ。イタコネもミラノ、YOSSINOと、コンドッティ、ブラザー、パン屋と意見がバラバラやな。ミラノも苦労しとるわ。
(『週刊ファイト』2003.7.24号)

●2003.7.13博多スターレーン vs JUN戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)/UWAトリオ王座挑戦表明

ドッティ、待望の(?)初防衛ならず
7・18川崎では6人タッグ王座に挑戦

7・5熊本大会で勝手にタイトルマッチをラインナップしたドッティ(後日、無効となる)が、初めて防衛戦に臨んだ。このJUNとの英連邦ジュニア選手権試合は好勝負に発展。しかし、最後は残念なことに不透明決着に。けっきょく、ドッティの防衛回数はゼロのままとなった/
場外戦ではラフファイトに長けるドッティが優位に。JUNを客席に投げ込んだ/
現在のJUNはC-MAXの対T2P要員の役割を果たしている。筋肉の塊のようなドッティの肉体をジャベで折りたたんだ/
JUNが鬼風車の体勢に入ったところでベーカリーが乱入。鋼鉄のように固いフランスパンでJUNの後頭部に殴りかかった/
ベーカリーのあとにはSUWAがリングへ。フライング・ラリアットで極悪パン屋さんをぶっ飛ばした。試合は両軍の乱入で収拾がつかなくなったため、ノーコンテストとなった
(『週刊プロレス』2003.7.31号)


フランスパンとSUWAが乱入
英連邦Jr.戦はノー・コンテスト

JUNは地元九州でドッティの英連邦ジュニア王座に挑戦。JUNはドッティの右腕を執拗なまでに攻撃し、試合の主導権を握っていた。そしてJUNがトドメを刺そうとした時、ベーカリーが乱入。フランスパンでドッティのピンチを救うと今度はSUWAが現われた。リング上では4選手が大乱闘を展開。見兼ねたレフェリーは無効試合と裁定を下す。
(『週刊ゴング』2003.7.31号)

王者・コンドッティ修司にJUNが挑戦した英連邦ジュニア戦は、セコンドの乱入によりノーコンテストに。決着は持ち越された
(団体公式パンフレット・2003年秋)


(UWAトリオ王座挑戦表明)
メイン終了後にはドッティとブラザーがM2Kの持つ6人タッグ王座への挑戦をアピール。「ブラザー、俺ら6人タッグ王座に挑戦するんだろ?こっちは3人必要なんだよ」(ドッティ)「ドッティと俺、あともうひとりはだれにしよ」(ブラザー)「八木さんか?」(ミラノ)「冗談はやめまひょ。ベーカリーやったら獲れるもんも獲れませんわ」(ブラザー)「じゃあ、だれ?」(ミラノ)「本番までいえまへん」(ブラザー)。というわけで、ドッティたちは7・18川崎でUWA世界6人タッグ王座に挑戦。謎のパートナーとトリオを組むことになった
(『週刊プロレス』2003.7.31号)


ドッティ&"b"&Xの3人で
UWA世界6人タッグに挑戦

試合に敗れたイタコネの連中は控室で何やらミーティングを。話の内容はUWA世界トリオ王座に誰が挑むかだった。その場を仕切るブラザーが「今回はミラノは抜きってことで」と。するとドッティが「今回はオレとブラザーとXで行きますよ」と。「Xって誰なんだよ」とミラコレが聞くと「本番までないしょ」とドッティは答える。8・17川崎大会でこの3人の挑戦が決定。
(『週刊ゴング』2003.7.31号)

●2003.7.18川崎市体育館 vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&新井健一郎組戦(P:"brother"YASSINI&大鷲透)(UWA世界6人タッグ選手権戦)

イタリアでごわす!?

ドッティ&ブラザーの隠し玉"X"は大鷲だった!

どこからどうみても日本人の大鷲透がイタリアン・コネクションに合流!? コンドッティとYASSINIの"悪のイタコネ"がUWA世界6人タッグ王座に挑戦。この日のために用意した隠し玉"X"、大鷲とともにM2Kと闘った。
ドッティと大鷲は6・29神戸ワールド大会で3WAY戦を闘った際に意気投合。その一戦で生まれた絆が、今回のタイトルマッチで生かされる形となった。
ラグビー出身のドッティと大相撲出身の大鷲は、闘龍門においてはどちらも大型の部類に入る。ふたりは、同じく大相撲出身者とラグビー出身者の名コンビ、龍原砲(天龍源一郎&阿修羅・原)の得意技を織りまぜながらリング内外で大暴れ。闘龍門きってのパワーファイターと体重120kgの超ヘビー級レスラーの合体攻撃には、さすがの王者組・M2Kも苦戦を強いられた。
(中略)
おかげで、大鷲は望月の電光石火のスモールパッケージのまえにフォール負け。試合後には、天然ぶりを発揮して自軍を敗北に導いたYASSINIに強烈なお仕置き。怒り心頭で花道を引き揚げていった。どうやらドッティと大鷲のある意味魅力的な合体は、この日一日限りのものになってしまったようだ。
(『週刊プロレス』2003.8.7号)

ブラザー、八木につづいて大鷲が「俺にもやらせろ」といわんばかりにビッグヘッド・トレイン(除夜の鐘式ヘッドバット)。しかし、さすがのドッティも大鷲の巨体を支えきれず、これは失敗に終わった/
きみは龍原砲を知ってるか/
ドッティ&大鷲のサンドイッチラリアット、サンドイッチ延髄斬りが望月にサク裂。これは80年代に活躍した名タッグチーム、龍原砲(天龍&阿修羅・原)が得意としていた合体技。ちなみに大鷲は天龍と同じ大相撲出身、ドッティは原と同じラグビー出身である/
「急造チームで勝てるわけないだろ。3WAYは俺とYOSSINOと(ブラザーよりは)まだマシなドッティ、イタコネ最強トリオで必ず勝ちます。全員ロープにくくりつけてやります。UWAを獲ったら、つぎはUDGを狙います」(ミラノ)
(『週刊プロレス』2003.8.7号)

イタコネのXは大鷲!
しかし王座奪取はならず

UWA6人タッグ選手権試合。何かと暴走気味のコンドッティとブラザーが呼び寄せたパートナー、Xは何と大鷲透!何とも暑苦しい(失礼!)トリオが誕生したものだ
(団体公式パンフレット・2003年秋)

●2003.7.21〜団体公式パンフレット・2003年夏

鬼に金棒、コンドッティにベルト!6・19後楽園で英連邦Jrのベルトを獲得して以来、コンドッティはまさにやりたい放題。7・5熊本では岩佐戦を勝手に防衛戦にしてしまい(もちろん正式には無効!)、7・13博多ではJUN相手に正式なタイトルマッチを闘ったものの、当然のようにセコンド乱入でノーコンテスト!とどまるところを知らない傍若無人ぶりは、一体どこまで行ってしまうのか?神戸ワールドで一瞬の共闘を見せた大鷲との関係も気になるが…!?

●2003.7.23後楽園ホール vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&新井健一郎組 vs CIMA&SUWA&TARU組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)(UWA世界6人タッグ選手権3WAY戦)/JUN vs 八木戦に乱入

ドッティがアラケンを担いでビッグヘッドトレイン(石頭トレイン?)。しかし1発目は成功させておいて、2発目はドッティがそのままパワースラムを決めてアラケンを裏切った/
キッドにシュバインを決めようとしたCIMAに、ドッティがランサルセ。ふたりまとめて引きずっていった
(『週刊プロレス』2003.8.14号)

ドッティも凄い!2人を担いでのランサルセ。驚異のパワーを見せつけた。
(『週刊ゴング』2003.8.14号)

ドッティ、壊し屋っぷり発揮
新しい因縁の予感が…

ドッティが乱入。ランサルセでJUNをKOし、八木を被せて3カウントを奪った。ドッティとJUNは新たな因縁に発展しそう。試合後、ドッティは八木に向かって、「復帰してからS・市川にしか勝ってませんよ!」とチクリ(7分54秒)
(『週刊プロレス』2003.8.14号)

乱入コンドッティがJUNをKO
両雄のシングル再戦は必至だ!

コンドッティがリングに上がりJUNにランサルセ。レフェリーは、その前に誤爆で不在のまま。試合は続行中。/
KOしたJUNの上にコンドッティは八木の体をかぶせた。レフェリーも復活させてカウントは3。八木の勝利が確定し大喜び。/
「食べ物を粗末にした罰だ」とコンドッティはJUNを罵倒した。7・13博多以来の両雄の再戦は必至に。
(『週刊ゴング』2003.8.14号)

●2003.7.27海峡メッセ下関 vs JUN戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)

飛び出せ闘龍門第2世代!

英連邦を巡る8期生対決は王者・ドッティが快勝

マグナム、CIMAを筆頭にJAPANでずっと闘ってきた選手たちを闘龍門第1世代と呼ぶなら、T2Pを経由してきた選手たちを闘龍門第2世代と呼ぶことができる。
これまで常に闘龍門のメインストーリーの中心にいたのは第1世代の選手たちだった(JAPAN対T2Pの対抗戦は除く)。しかし、8期生のドッティがSUWA、望月を下して英連邦ジュニアのベルトを獲得したことで、少しずつ新しい流れが生まれつつあるようだ。
7・27下関大会のセミファイナルではJUNがドッティの王座に挑戦。新しい波を感じさせる闘いに期待が集まった。タイトルマッチに第1世代の選手たちがいないのは、何とも新鮮な光景。そんななかで光ったのは、王者・ドッティの安定感だった。
JUNとは同期生とはいえ、JAPAN合流は自分の方が遙かに早い。しかも、SUWA、望月というJAPANのトップ選手を相手に真っ向勝負してきた自負もある。ドッティは、この半年間で開いた実力差を挑戦者にまざまざと見せつけた。
ファンに幅広く認知されたランサルセ。説得力に満ちたジャックハマー。そして地味であるはずの固め技なのに大きな悲鳴を誘うゴリラクラッチ。3大必殺技のフルコースで圧倒的な勝利を収めた。
「チャレンジャーが弱すぎ。たまたま同期なだけでアイツとは練習生時代からレベルが違う。もう2度と俺のベルトに挑戦するな」
王者らしい勝ち方を見せたドッティは意気揚々とコメント。一方、敗れたJUNは経験の差を感じた様子で、イチからの出直しを誓った。身近なところに負けたくない相手がいることは、今後のJUNのレベルアップにも大きな意味をもつだろう。
王座防衛を果たした2日後、今度は5期生のセカンド土井がドッティに挑戦表明をした。これまで5期生はだらしないと揶揄されることが多かったが、いつまでもそのままでいいわけがない。土井は後輩に先を越されることをヨシとはしなかった。
7・29チキン大会のメインはアンソニー&三島との5期生トリオで、イタコネと対戦。第2世代だけの闘いでメインを締めてみせた。最後はパン攻撃を誤爆させての新技・V9クラッチ。王者の目の前で勝利を収めて挑戦が決まった(8月の札幌)。
闘龍門第2世代はミラノやYOSSINOだけではない。ヒールとして存在感をアピールしているドッティ。それを付け狙う土井やJUN。神出鬼没のジャイアン・大鷲。ビッグヘッドことブラザー。岩佐軍団結成に燃える岩佐。彼らの躍進が闘龍門のさらなる躍進には必要不可欠だ。
まずはドッティのベルトを巡る闘い。第2世代同士の闘いで第1世代の存在を喰う。それが今の彼らに求められていることだ。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.8.21号)

同期生であるドッティとJUNがタイトルマッチで激突。2人は意地をぶつけあった/
JUNは得意のキックを中心に攻撃/
パワーではドッティがやはり1枚上。最後はランサルセ、ジャックハマーとつないでゴリラクラッチを決めた/
敗れたJUNは完敗を認めるコメント。「アイツの方が半年早くジャパンに合流してるだけ地力があった。イチから出直します」
(『週刊プロレス』2003.8.21号)


「一から出直せ!」

JUN、ドッティに完敗

「何だ、あの弱いのは。一から出直せよ!」
試合後、ドッティの口から右(※記事は縦組み)の言葉が吐き捨てられた。
挑戦者にJUNを迎えて行なわれた英連邦ジュニア選手権。前回、7・13博多大会ではSUWA、ベーカリーの乱入でこの一戦は無効試合となっている。
試合前、コミッショナー代読を行なった池田氏より「完全決着を望みます」という言葉があった。それはファンも望んでいたこと。だが、その言葉通りにドッティが闘うことで、JUNの実力が浮き彫りになった。
これまで横一線状態に思われてきた2人。だが、明らかに違っていた。ドッティはJUNより一歩も二歩も先に行っていて、勝てる相手ではなかった。
リング上で実力の違いを痛感させられたJUNは「一から出直します」とコメントするのがやっとだった。
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

立ち会い人として西日本放送プロ野球解説員、元ダイエーの池田さんが登場。2人に「完全決着をお願いします」と檄を送る。/
ドッティのゴリラクラッチがガッチリと決まる。一度はロープ近くまで逃れるJUNであったが、リング中央に引き戻されて…。/
ドッティはJUNを踏み付け勝ち名乗りを上げる。ここまで2人の力の差が開いていたとは。ドッティは完勝で初防衛を記録。
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

2週間後の因縁決着
コンドッティ、今度は防衛

博多大会で無効試合に終わった二人が、関門海峡を越えた下関で再戦。今回は王者・コンドッティがキッチリと決め、防衛に成功した
(団体公式パンフレット・2003年秋)

●2003.7.29神戸チキンジョージ vs アンソニー・W・森&セカンド土井&三島来夢組戦(P:ミラノコレクションA.T.&ベーカリー八木)

今度は5期生・土井が英連邦挑戦表明

セカンド土井がドッティに狙いを定めた。この低空ドロップキックも強烈/
試合中は見事な合体攻撃をみせたイタコネだが、リーダーのミラノはメンバーのやりたい放題ぶりに嫌気がさしている様子。「ブラザー、ドッティ、ベーカリーとはちゃんと話し合わなければいけない」(ミラノ)
(『週刊プロレス』2003.8.21号)


5期生のセカンド土井として
8・9札幌で王者ドッティに挑戦

岩佐総帥をセコンドにつけ、五期生がメインに登場。期待に応えてフランスパン攻撃をスルリとかわした土井がV9クラッチで八木をフォールした。
「久々に勝ったんで喋らせて下さい」という土井は、「M2Kでなく、5期生として最近調子に乗ってる8期生のコンドッティ修司、オマエの持っている英連邦ジュニアのベルトに挑戦させろ」とアピールした。
ドッティは「おととい防衛したばかりだから今すぐにはムリ」と拒絶したが、現れた岡村社長が「やれ」と即決。札幌2連戦の初日(8・9)で、タイトルマッチが行われることになった。(後略)
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

試合前ドッティから「オマエら、メインに上がる資格ない」。
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

●2003.8.2相模原市総合体育館 vs ドラゴン・キッド&セカンド土井組戦(P:ミラノコレクションA.T.)

英連邦選手権、待ったなし!
土井、ドッティに先制攻撃

コンドッティのパワー殺法を耐え抜き、結果的に勝利を呼び込んだ土井。8・9札幌での英連邦選手権試合に弾みをつけた/
ドッティのパワーはやはり脅威。太い腕を土井のノドに叩き込んだ/
フィニッシュはキッドのウルトラウラカン。土井の攻撃からうまくつないで、ドッティの肉体をクルリと丸め込んだ
(『週刊プロレス』2003.8.21号)


8・9札幌での英連邦Jr.選手権
ぶっちゃけ土井は眼中にない!

事の発端は7・29神戸チキンジョージ大会でのこと。ドッティの5期生に対する侮辱的な言葉に土井が噛み付き、2人の一騎打ちは8・9札幌大会で行なわれることになった。
この日、札幌での一戦を前に2人はタッグマッチで激突。お互いに本番を意識した戦いを見せていた。ここで不覚をとったのはドッティ。土井の目の前でキッドに3カウントを奪われた。直接、土井にフォールを奪われたわけではないが負けは負けである。そのことで「この勢いで札幌に臨みます」と土井に言わせてしまったからだ。だが、ドッティは今回の一戦に関してはあまり乗り気でない様子。
「5期生軍団…ボクより3期上の先輩ですけど。やっと噛み付いてきたかなと。遅いぐらいですよ。下のボクが言うのも何だけど、ぶっちゃけ眼中にない」
土井をまったく敵視していないドッティ。それどころか、
「できればJAPAN勢から挑戦者が出てきてほしかった。まあ、来る者は拒まずですけど」
このドッティの余裕に対して土井はかなり入れ込んでいる。
「ベルトはたまたま彼奴が持っているだけで、それを抜きにして潰します」と。決戦はもうすぐ。
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

ドッティはベルトをバットと見立てて土井を小バカにするポーズを見せた。8・9札幌での一騎打ちを前に揺さぶりをかける。/
ジュニアと言えどもドッティのパワーは半端じゃない。そのことは土井も認めていた。/
試合の行方はキッドのウルトラ・ウラカン・ラナがドッティに決まってジ・エンド!
(『週刊ゴング』2003.8.21号)

●2003.8.9札幌テイセンホール vs セカンド土井戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)

ドッティ王座防衛、岩佐はまたも…
メインは見どころ満載の6人タッグ

札幌大会の初日。この日の注目はドッティと土井の英連邦選手権。ほかには岩佐軍団札幌初登場などがある。しかし、さすがと思わせたのはメインの6人タッグ。大きなテーマが無い闘いにもかかわらず場内を大いに沸かせてみせた。(中略)
セミではドッティが保持する英連邦王座をがっちりと守った。土井をJUNよりはましとしたものの物足りなさを感じ、JAPAN勢に挑戦を求めてた。(後略)
(『週刊ゴング』2003.8.28号)

雪崩式のジャックハマーとは驚き。ドッティは次の挑戦者はJAPAN勢と考える。/
攻めた土井だがパワー負け。控え室ではモッチーの張り手も飛び次は必勝態勢となる。
(『週刊ゴング』2003.8.28号)


S・土井、走塁でかき回すも得点圏で不発
ドッティは「T2Pのヤツら、もうくるな!」

(前略)ベルトがかかったからには、やはり(土井には)長打が必要。相手がパワーファイターで一発のあるコンドッティ修司なだけになおさら、どんなに堅実な守りを見せようとも、得点を叩き出さなければ試合には勝てない。ドッティは結局、必殺フルコースで土井を仕留めた。土井にはドッティのようなパターンがない。敗因は、ハッキリしている。(後略)
(『週刊プロレス』2003.9.4号)

5期生・土井と8期生・ドッティがベルトをかけて一騎打ち/
スピア、ジャックハマー、ゴリラクラッチとたたみかけるコンドッティ修司。セカンド土井がエスケープするも、ドッティは力で中央に引き戻し、そのまま試合を終わらせた/
英連邦ジュニア王座を防衛したドッティは「物足んねえな。T2Pのヤツらはもう挑戦してくんなよ。次はジャパンの連中、かかってこいよ!」
(『週刊プロレス』2003.9.4号)

土井、勢いで王者挑戦も
コンドッティ連続防衛!

札幌2連戦の初日では、コンドッティがまたも英連邦ジュニア王座を防衛。スピードと勢いでベルトを獲りたかった挑戦者の土井だが、王者の牙城は崩せず。月2回のペースで防衛戦を行っているあたり、さすがパワー自慢だ
(団体公式パンフレット・2003年秋)

●2003.8.10札幌テイセンホール vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&セカンド土井組 vs CIMA&ドン・フジイ&JUN組戦(P:ミラノコレクションA.T.&ベーカリー八木)(3WAY戦)

上から撮影した写真でないとわかりづらいが、首4の字サークルが完成。最初にかけられたドラゴン・キッドが最後にかけたコンドッティ修司に決めて、つながったのだ
(『週刊プロレス』2003.9.4号)

札幌のファンの度肝を抜いたドッティの2人抱えてのランサルセ。確かに迫力は十分だ。
(『週刊ゴング』2003.9.4号)

●2003.8.16名古屋千種スポーツセンター vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&セカンド土井組 vs CIMA&ドン・フジイ&TARU組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)(3WAY戦)

マグナムの持つUDG王座に、もうひとりミラコレが次期挑戦の名乗りをあげた。
日本列島縦断の3WAYマッチは、最近不振だったイタコネが制し、8・30後楽園ホールでの4WAY勝利へ、大きく希望を膨らませた。(中略)
「4WAYを制したら(UDGを狙うことを)リング上で発表したい」と言うミラコレにドッティは「ミラノさんのためにも俺は精一杯働きます」と結束を誓う。だがミラノはドッティの野放図なやり方に腹を立てており「余計なことをしたら許さないよ」とクギを刺している。(後略)
(『週刊ゴング』2003.9.4号)

キッドを担いでCIMAがシュバイン。そこにランサルセが。/
ドッティは「ミラノさんのために俺は精一杯働きますよ」と。/
ドッティには、しっかりとクギを刺した。結束力は強くなった?
(『週刊ゴング』2003.9.4号)

●2003.8.23千葉ポートアリーナ vs 望月成晃&新井健一郎組戦(P:ベルリネッタ・ボクサー)

パン屋さんが去ってフェラーリがきた
ボクサー、イタコネにふたたび合流

イタリアン・コネクションにまたも異変が。TORYUMON-Xの逆上陸戦に出場したベルリネッタ・ボクサーがどさくさに紛れて闘龍門ジャパンのマットに侵入。ちゃっかりイタコネに再合流を果たした。
T2P解散後、ボクサーはメキシコに渡り、Xのメンバーとともに活動していた。ところが、帰国したボクサーにコンドッティがこっそりと接触。「あの人が入ってイタコネが勝てなくなった」という理由でベーカリー八木を勝手に欠場させて、代わりにボクサーをふたたびイタコネに招き入れたのだ。
ことの推移をまったく知らされていなかったミラノは、気がついたらセコンドについていたボクサーを目にしてキョトン。だが、けっきょくは「こんどこそ大丈夫」というドッティの根拠のない自信と「イタコネ、ダイスキ」というボクサーのまったく心のこもっていない言葉に押されて、しぶしぶ了承。ボクサーがイタコネの一員としてリングに上がることを許可したのだった。
それにしても、今回の件でイタコネはまたしても軍団内でのコミュニケーション不足を露呈。トリオ4WAYやYOSSINOのNWA戦など重要な試合を控えているだけに、もうちょっと一致団結してほしいところではある。(かずまさ)
(『週刊プロレス』2003.9.11号)

ミラノがボクサーの存在に気づいたのは第3試合で岩佐を破った直後。「なんでいるの?しかもTシャツ、まえのバージョンだし」(ミラノ)「八木さんが入って勝てなくなったので、しばらく休んでもらって、代わりにボクサーを呼びました」(ドッティ)「あんまり変わらないと思うよ」(ミラノ)「ワタクシ、イタコネ、ダイスキ、ダイスキ」(ボクサー)。このボクサーの主張が認められ、ふたたびイタコネのメンバーとして活動することが認められた/
「ワタクシ、コレカラ、イタコネノメンバートシテガンバリマス」(ボクサー)「いつもぼくに内緒でパートナー呼んでくるけど、こんどこそ大丈夫か?」(ミラノ)「三度目の正直、心配ないです」(ドッティ)
(『週刊プロレス』2003.9.11号)


不甲斐ないベーカリーからメンバーチェンジ
ベルリネッタが急遽イタコネにカムバック

ミラコレの試合に、闘龍門Xの大会に出場しているベルリネッタ・ボクサーの姿が。するとドッティは「brotherよりマシと思った八木さん、いや八木は負けばっかりなんでチェンジです」とイタコネ第4の男にベルリネッタを強力推薦した。
本人も「イタコネ、ダイスキ。スーパーカーグンダン、ワカラナイ、イタコネ、ヨロシク…」と売り込み、リーダーのミラコレは「じゃベル、ちょっとオマエに期待するよ。ベルリネッタ・ボクサー、今日でイタコネに復帰します」と了承した。
「brother、八木は大失敗だったんで」というコンドッティにミラコレは「3度目の正直。ドッティを信じてイタコネ4人でやっていく」と大号令だ。
(『週刊ゴング』2003.9.11号)

ミラコレから「ひと昔前のTGシャツだ」と言われたベルリネッタ。ドッティが推薦を。/
プッシュしてくれたドッティと早くもタッグ結成。好連係も見せていた。
(『週刊ゴング』2003.9.11号)

●「闘龍門Eyes On!第14号」

いでよ、新星!
闘龍門14期生募集中

コンドッティ修司
悪いことしたい奴はオレが
ルード道を叩き込んでやる

「オレみたいな一番下の8期生だってベルトを獲れるチャンスをくれるんだよ。だから闘龍門を選んだんだ。東京ドームでも試合ができたし(1・19のW-1)負けても収穫はあったよ。メキシコでの思い出?そりゃあアカプルコに試合に行った時だろ。海がキレイで食べ物もうまかったぞ。ちなみにあっちの方も悪くなかったな。悪いことをしたいっていうルード志向の奴はオレが一からルード道を叩き込んでやるからドンドン応募しろ」
(『週刊プロレス』2003.9.11号)

●2003.8.30〜団体公式パンフレット・2003年秋

相変わらず、強引に闘龍門マットを動かし続けているのである。英連邦ジュニア王座を巡ってはほぼ2週間に一度のペースで防衛戦を行っており、有り余るパワーで連続防衛中!ブラザー、ベーカリー、そしてときには大鷲まで巻き込んで、やりたい放題なのである。最近は元T2P世代を相手の防衛戦が続いたが、そろそろ上の選手を王者として迎え撃ち、さらに上にのぼっていきたいところでもある。彼のパワーが、さらにリングを引っかき回す!

●2003.8.28神戸チキンジョージ vs アンソニー・W・森&セカンド土井&岩佐卓典&三島来夢組戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSONO&ベルリネッタ・ボクサー)

総帥・岩佐が面目躍如
またイタコネの歯車が…

敵ドッティと同軍の土井を一緒に蹴り落としてしまう総帥。/
同士打ちもあったが、ミラコレは平常心。ドッティと結束誓う。
(『週刊ゴング』2003.9.18号)

●2003.8.30後楽園ホール vs 望月成晃&ドラゴン・キッド&新井健一郎組 vs CIMA&SUWA&TARU組 vs マグナムTOKYO&横須賀享&堀口元気組との4WAY戦(P:ミラノコレクションA.T.&YOSSINO)(UWA世界6人タッグ選手権戦)/イタコネ脱退宣言

キッドが享→ドッティと連続でデジャヴ渡し/
享、ドッティ、フジイの3人によるブレーンバスター耐久合戦は享が優勝。さらに倒れているドッティの上にYOSSINOをプレス/
イタコネにはチグハグな場面があった/
CIMAがドッティにコーナーに上がるように指示。一度はヴィーナスを警戒されたが、2度目は堀口を担がせてからヴィーナス。頭を使った作戦も随所に見られた/
ヴェネツィアがDFのピンチを救出。まさかこの何気ないシーンが最後に悪夢を生むことになるとは…
(『週刊プロレス』2003.9.18号)

試合終了後の大ハプニング!
ブラザー&ドッティの暴挙で
イタコネ分裂

(前略)4WAYマッチに大満足して、次なる5WAY金網マッチに期待を膨らませながら、観客が会場を後にしようという時に最悪の事件が起きた。なんと、ブラザー&ドッティがいきなりヴェネツィアを襲撃したのだ。
確かにヴェネツィアにちょっかいを出される場面はあったものの、それはあくまでも試合のなかでの話。この暴行は試合が終わって、選手たちが控室に引き揚げた後に起きたものだ。しかも暴行を加えただけでなく、ヴェネツィアの存在価値を否定するようにマスク剥ぎまで。
目を疑うような出来事に会場からは試合での大歓声一転、大きな罵声が飛びかう。騒ぎを聞きつけてやってきたYOSSINOは、ドッティに怒りのビンタ。さらにミラノが2人の仲裁に入ると、今度はブラザーが背後から決別のボックス攻撃。
自分たちのやりたいようにできないイライラが募ったブラザーとドッティは自らの手でイタコネに別れをつげ、大悪党への道を選んだ。
史上初の4WAY6人タッグで最高のプロレス芸術を完成させた後にまさかの結末…。ここ最近の闘龍門にはなかったバッドエンドに一部の観客は声を失った。
UDGをめぐる5WAY戦、そして最悪のケンカ別れとなったイタコネの行方はいかに。この秋からの闘龍門に大激動の予感が漂ってきた。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.9.18号)

試合後のMCも終わり、選手もリングを去った後に事件は起きた。ブラザーとドッティが残っていたヴェネツィアを襲撃。マスクまではがすという信じられない暴挙に/
YOSSINOとドッティの仲裁に入るミラノにブラザーが決別の一撃。ボクサーを加えた3人はイタコネ離脱を表明。「いつまでもチンタラやってられねえ。とことん突き進むだけだ」(ドッティ)/
かつてのペットをいたぶられたYOSSINOは激怒。ドッティの顔面を張り飛ばした。「近藤、辻本、調子に乗るのもいい加減にしとけよ。お前らはイタコネにいらん」(YOSSINO)。なお、背後から襲われて状況のわからないミラノは「イタコネ内で決着はつける」とベルト返上は保留/
ブラザー&ドッティの暴挙にはK-ness.も怒り心頭。「コンドッティだけは絶対に許さない」と報復を宣言
(『週刊プロレス』2003.9.18号)


ドッティ、ブラザーがミラコレに暴挙
ベルト返上、イタコネから脱退宣言


フィナーレ後にバッド・サプライズ

闘龍門は9・26東京武道館でのビッグカードに向けて新たに発進。各自も気概を抱きリングを降りたのだが、そこで事件が発生した。
ブラザーがミニゴリラのヴェネツィアへ強烈な虐待をし始めたのだ。試合中のイザコザが原因でボコボコに袋叩きするや、ドッティもランサルセ、さらにはマスクまで剥ぎ取る暴挙に及んだ。
見かねたアンソニー、クネスが事態収拾に当たるが、勢いは止まらず同じイタコネのミラコレ、YOSSINOがリングに駆け上がった。しかし逆上したブラザーは、リーダーのミラコレにケースで一撃。暴走は最悪の結果を生むことになった。
「ブラザーがやられたんだよ。やられたらやり返すだろ、テメー。ナニが悪いんだよ。オマエら、いつまで甘ちゃんやってんだよ。もういい加減にしろよ」とドッティはミラコレに向けて不遜な言葉。これまでの綱紀粛正に耐え切れず、つもりつもったウップンを大爆発させた。
そして「もう、こんなベルトは要らねえよ。イタコネからも俺達は抜けてやる」と獲ったばかりのUWA世界トリオ王座返上、軍団脱退の意思を表わしたのだ。
ベルト問題に関して神田教頭はミラコレに一任。ミラコレは「今日獲ったばかりだから返上しない。でもイタコネ内の問題はイタコネ内で決着をつけるので時間を下さい」と自浄に努めるつもりである。
しかしドッティ、ブラザーも「イタコネなんか愛想つかした。どいつもこいつも敵だよ。闘龍門内を引っかき回してやる」と独立宣言を示唆した。一体、イタコネの内部抗争は、円満に解決するのか。闘龍門に問題が拡大する心配もある。
(『週刊ゴング』2003.9.18号)

圧倒的に体格優位のドッティがヴェネツィアにランサルセを。/
マスクまで剥ぎ取るドッティとブラザー。会場は騒然とした。/
素顔をさらされたヴェネツィア。アンソニーが必死にカバーする。/
クネスもリングに入ってきた。ご主人様がヴェネツィア救済。/
ドッティはエプロンに上がった菊池アナにまで暴挙を働いた。/
リーダーのミラコレ、YOSSINOがドッティに怒りを表わす。/
なんとブラザーは背後からケースを。ミラコレは裏切られた。/
ドッティはUWAベルト返上とイタコネからの脱退を表明した。/
一体、ミラコレに事態を収める手段はあるのか。困難は確実。
(『週刊ゴング』2003.9.18号)


イタコネ UWA6人タッグ獲得も仲間割れ

旧T2P勢に懸かる団体の今後

明暗分けた8期生

(前略)約1カ月後に迫ったビッグマッチの概要の一部が明らかになったが、さらにこの後にはUWA世界6人タッグ王者になったばかりのイタリアンコネクションがミラノ&YOSSINOと"brother"YASSINI&コンドッティ修司の2派に分かれる仲間割れ。
こちらの流れも9・26東京武道館につながっていくが、旧T2P勢が今ひとつカラを破り切れていない現実は闘龍門にとって、かねてからの課題。
クレイジーMAXに新たに加入したJUNが顕著な例であり、今大会では同じ旧T2P勢である大鷲透に敗れた直後、「オマエ、全然成長してねェなァ。何で成長できないか、分かるか?クソクレイジーに入ってるからだ。どうせ使いっぱしりだろ?そんなんじゃ、いつまでも近藤(コンドッティ)からベルトを取れねェぞ」とリング上でバ倒される始末。
組合長である望月成晃も「アイツはスランプに陥ったようですね。同じ8期生として近藤と比べられちゃうからっていうのがあると思うんですけど。現時点で背伸びしているとしか見えない。クレイジーに入ったという意味で、ファンからもほかの選手より厳しく見られると思うんですけど。まず、足固めをしなきゃいけないのに。今、本当に伸びてる近藤に差をつけられちゃってるのも自分で分かってるところがまた余計に空回りしてるというか。まず、自分のできることからやればいいんじゃないかと思いますけどね」と問題点を指摘した。
今回、UDG王座挑戦に名乗りを上げたのも旧T2P勢ではミラノだけであり、いつまでもマグナム、CIMAに頼っていては団体に未来はない。
そんな現状にあって、ミラノに"造反"を働いたYASSINI&コンドッティには期待がかかる。
特に負傷欠場中のYASSINIとは違い、最前線で活躍しているコンドッティは注目株。1・19東京ドーム『WRESTLE-1』では後輩ながら『TORYUMON-X』の"エース"である石森太二の踏み台にされるなど、以前まではイタリアンコネクション内の"かませ犬"的存在だったコンドッティだが、今では前述の大鷲の発言にもあるように英連邦ジュニア・ヘビー級王者として防衛を重ね、旧T2P勢の中心に居座っている。
このあたり、望月も「ブラザー(YASSINI)が頑張ってたんですけど、頑張り過ぎてケガしちゃいましたね(苦笑い)。あとはコンドッティ。アイツは本当に伸びたと思いますよ。キャリアを積まなきゃできない試合運びがアイツはできるんですよね。ミラノ、吉野(YOSSINO)に比べたら華はないかもしれないですけど、時間をかけなきゃ身に付かないようなものをアイツは短期間でモノにしてる」とJUNとは好対照に評価。
短期間で身に付けたという中身については、「アイツがキャリア、1番下なんですよ。だけど、アイツが今1番、ヒートを取ってるというか。誰か上の人間に引っ張られてならできると思いますけど、自らブーイングも浴びてるんでね。今、闘龍門の会場でブーイングを作るのは難しい。ワールド(6・29神戸)のCIMA vs マグナムを見てもらうと分かると思うんですけど、今年はスポーツライクにいってるところがあるじゃないですか。その中でも唯一、ヒートを取れてるというか」と分析する。
「そういう意味ではコンドッティ、ブラザー、この2人には注目してもらっていいんじゃないですかね。会社がプッシュしてる人間っているじゃないですか。だけど、アイツらはプッシュしなくても勝手に上がってきたっていうところがあるんで、楽しみではあります。本当に目覚ましいと思いますよ」
イタリアンコネクションの仲間割れが旧T2P勢の競争意識を促せば、団体全体の活性化にもつながる。
12月には再び代々木第2体育館でのビッグマッチも予定されているというから、コンドッティのさらなる成長やこの日の勝利がフロックではないことを証明するためのミラノのUDG王座初戴冠をはじめ、旧T2P勢の台頭が望まれる。
(『週刊ファイト』2003.9.11号)


東京で大阪で大事件勃発!

闘龍門JAPANの勢力図が急展開しようとしている。コンドッティとブラザーがイタコネを離脱して大鷲透と合体。ミラノ&YOSSINOはアンソニーと共闘した。Do FIXERはマグナムと堀口の間に不穏な空気が流れている。この先、各ユニットはどうなっていくのか。進展がないのは岩佐軍団(仮)だけか…。

プロレス史上初のトリオ4WAYマッチ!

試合後、ブラザー&コンドッティがヴェネツィアに暴行。さらにミラノにも攻撃を加えてイタコネからの離脱を表明
(『ABSOLUTAMENTE』パンフレット)

●2003.9.5広島グリーンアリーナ小体育館 vs 望月成晃&ドラゴン・キッド組戦(P:ベルリネッタ・ボクサー)

イタコネ脱退のドッティが早くも動く
クネスを襲い、ボクサーに三行半!!

ゴリラと一緒に病院送りだ

英連邦ジュニア王座を手にしたあたりからイタコネの中で、反乱分子の影をちらつかせていたコンドッティ修司。プロレス界初の試み"トリオ4WAY"を制し、UWA世界トリオ王座奪取した場面でドッティは動いた。
イタコネを脱退したドッティと行動を共にするのはブラザーのみ。どっち付かずのベルリネッタ・ボクサーだったが、この日一つの答えが出た。
ボクサーと組んでセミに出場したドッティは試合前から何やら不機嫌。ボクサーが相手チームに捕まっても知らん顔。結局、ドッティはボクサーを見殺しにした。ドッティはクールに「使えない奴は斬って行く」とボクサーに三行半を突き付けた。
また、この日、ドッティは新たな獲物を見つけた。オープニングで欠場の挨拶をするクネスを奇襲。欠場の原因となっている右肩を攻撃した。この奇襲には8・30後楽園大会での出来事が伏線となっていた。
ドッティはヴェネツィアのマスクを剥ぐという暴挙に出るとクネスが救出に現れた。ここで2人の接点は出来ていた。その証拠にドッティは「おい、クネス。ゴリラと一緒に病院送りにしてやる」とクネスを挑発。
後楽園での一件で病院送りになったヴェネツィア。ドッティはクネスに、それと同じ目に合わせると今から息巻いている。

欠場の挨拶をしていたクネスをドッティは襲う。負傷箇所の右肩を攻撃。/
ボクサーがピンチの時でもドッティはコーナーで知らん顔。結果的にボクサーを見殺しにした。/
さっきのお返しとクネスはブルーBOXを手にドッティを襲った。/
クネスの仕返しを喰らったドッティは「ゴリラと一緒に病院送りだ」とクネスに迫っていた。
(『週刊ゴング』2003.9.25号)

●2003.9.8大阪府立体育会館第2競技場 vs K-ness.&斉藤了組戦(P:ベルリネッタ・ボクサー)/ミラノコレクションA.T. vs アンソニー・W・森戦に乱入

闘龍門史上最強悪ユニット誕生

ドッティ&ブラザーが大鷲と合体
ミラノ&YOSSINO&森とUWA戦へ

闘龍門に最強悪軍団が誕生。8・30後楽園大会でイタコネを離脱したブラザー&ドッティに、あの大鷲透が合流してしまったのだ。
とにかく、この軍団は悪の限りを尽くす。試合では無気力試合に近い形でボクサーを見殺しにし、試合後にはヴェネツィアに続いてクネスのマスクを剥ぎとる。それだけでは飽きたらず、仲間のはずのボクサーのマスクも奪い取り、一方的にクビを宣告した。
完全に観客を引かせた悪者たちは、さらに悪事を働く。まずはパシリに指名した八木にヤキソバパンを買いに行かせる。そして新メンバー・大鷲が「パンは大嫌いだ」と言うと、このパン屋さんにもクビを宣告。イジメられて泣きながら会場から走り去った八木の姿はあまりに悲惨なものだった。
悪事はまだまだ続く。今度は次の試合のミラノVSアンソニー戦に乱入。2人に暴行を加えてノーコンテストにしてしまう。
やりたい放題の悪党ユニットに対して、ついにミラノの怒りが爆発。さらに日頃は紳士的で温厚なアンソニーまでもが「オマエらには腹が立ってるんだよ」と珍しく声を荒げた。
ストップ・ザ・大悪党のためにアンソニーはミラノたちとの共闘を宣言。これにより、宙ぶらりんとなっていたUWA6人タッグ王座をかけてドッティ&ブラザー&大鷲組とミラノ&YOSSINO&アンソニー組が9・20京都大会で激突することが正式に決定した。
両軍の試合はベルト以前に正義と悪の闘い。最後に笑うのは正義であってほしいが…。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.9.25号)

ボクサーをクビにしたブラザーが大鷲を呼び込んで緊急合体。「この俺様が力を貸してやるから楽しくやろうぜ」(大鷲)「これから俺ら3人でやっていくから。透ちゃんがいれば怖いものなしだからな」(ブラザー)/
試合後、ブラザーのボックス攻撃からドッティがクネスのマスクを剥ぎ取った。クネスはヴェネツィアの敵討ちを誓っているが果たしてどうなる!?/
ヤキソバパンを買い出しにいった八木もクビにしたブラザーは「オマエはパン屋やってろ」と無理やり口につめこむ/
試合をブチ壊されたミラノとアンソニーは打倒・悪党軍団を胸に共闘を宣言。「いつも人が弱ってる時に乱入してきやがって。アンソニーの力を借りてアイツらを倒します」(ミラノ)「アイツらを成敗します」(アンソニー)/
ミラノとアンソニーの試合はテクニカルでハイレベルな闘いとなったが、ブラザーたちの乱入でブチ壊しに。「UWAのタイトルマッチ、オレの地元の京都でやろうぜ」とブラザーが提案。9・20KBS大会でのタイトル戦が決定した
(『週刊プロレス』2003.9.25号)


ドッティ&ブラザーと大鷲が合体
闘龍門の勢力分布図に異変生じる


この日、ドッティはボクサーに続いてベーカリーにも三行半を叩き付けた。その代わりに大鷲がドッティ&ブラザーと合体。これで闘龍門にある軍団はC-MAX、Do FIXER、イタコネ、そしてドッティのユニットとなった(※M2Kの記述はないが、原文ママ)。勢力的にはイタコネを上回る勢いがある。それを示すかのようにミラコレ対アンソニーの試合にドッティ達は乱入。試合をぶち壊すとブラザーが「オレの地元の京都でやろうぜ」とアピール。これを受けてミラコレは「アンソニーを借りて倒します」と。ドッティ&ブラザー&大鷲の新ユニットをイタコネはミラコレ&YOSSINO&アンソニーで迎え撃つことになった。場所はブラザーの要求通り9・20京都大会と決定。イタコネ離脱で勢いづくドッティの新ユニットがこの一戦に勝利した場合、第3勢力となることは間違いない。今、闘龍門の勢力分布図に異変が生じようとしている。これをイタコネ…ミラコレ&YOSSINO&アンソニーは食い止められるか。
(『週刊ゴング』2003.10.2号)

勝敗など関係なく、この日もドッティはボクサーを見殺しに。試合後、ドッティはクネスのマスクを剥ぎ取った。/
ドッティは剥ぎ取ったマスクを手にポーズを決める。/
「お前はパン屋をやってろ」と八木はブラザーにリストラを言い渡された。/
ドッティ&ブラザーと合体した大鷲がミラコレ対アンソニーの試合に乱入。大鷲のパワーにアンソニーは吹っ飛ぶ。/
試合を壊されたミラコレは「アンソニーの力を借りてアイツらを倒す」とアピール。
(『週刊ゴング』2003.10.2号)


闘龍門史上最強悪ユニット誕生!

ヴェネツィアに続き、K-ness.とベルリネッタ・ボクサーのマスクを奪いとったコンドッティ
ボクサーに続いて八木にもクビを宣告したブラザー&コンドッティは、パン屋さんにヤキソバパンを無理やり食べさせた
大鷲とブラザーがガッチリ握手。ここに闘龍門史上最強悪ユニットが誕生してしまった
最強悪ユニットはミラノVSアンソニー戦にも乱入して試合をブチ壊した。これに怒ったアンソニーはミラノ&YOSSINOと組んで迎撃を宣言
(『ABSOLUTAMENTE』パンフレット)

●「プロレスカード2003」

CONDOTTI SHUJI
イタリアンコネクションが誇るパワーファイター。03年の3月には英連邦ジュニア王者、SUWAに挑戦して大熱戦を展開した。6・19後楽園大会でSUWA、望月成晃との3WAYマッチを制して同王座を奪取。6・29神戸大会ではJUN、大鷲透と3WAYマッチを闘った。
(ベースボールマガジン社「プロレスカード2003」2003.9.18発売)

●2003.9.20京都KBSホール vs ミラノコレクションA.T.&YOSSINO&アンソニー・W・森組戦(P:大鷲透&"brother"YASSINI)(UWA世界6人タッグ選手権者決定戦)

ワルがままにわがままに

闘龍門史上最凶悪ユニットが、UWA世界6人タッグ王座を強奪した。試合の大まかな流れは写真とキャプションを参考にしていただくとして、ここでは彼らの魅力に触れてみたい。
イタコネに反旗を翻したブラザーとドッティは、あるがままに、そしてわがままに自分たちのやりたいことをやる道を選んだ。
その結果が八木いじめであり、一連のマスク剥ぎであり、一匹狼・大鷲との合流。その行動の善し悪しはともかく、彼らは観客を悪さと怖さで引かせることができる、闘龍門では唯一のユニットだ。ハッピーエンドに慣れてしまった最近の闘龍門において、団体やファンに大きな刺激を与える存在と言っていいだろう。
実際、この日の闘いには殺気があった。それは怒りから来るものだ。悪行三昧に怒り心頭のミラノ。ヴェネツィアの報復を誓うYOSSINO。そして汚い手口に嫌悪感を示すアンソニー。彼らの闘いぶりはJAPANとの対抗戦時を思い起こさせるような"怒り"に満ちていた。
試合はボックスを使った反則とダイナミックな攻撃によって、ブラザーたちが勝利。試合後も暴行を加えていると、クネスが現れ、YOSSINOを救出。ヴェネツィアの敵討ちのために手を組み、悪者退治に乗り出すことになった。
「去年の暮れはミラノが負けたせいでバッドエンドやったけど、今年は俺らが勝ってハッピーエンドにしてやるから」とご機嫌なブラザー。
彼らはわかっているのだろうか?自分たちの勝利=闘龍門のバッドエンドだということを。ワルがままに生きる男たちの快進撃は闘龍門をどん底に落としかねない。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.10.8号)

これまでブラザーたちに散々いじめられ「パン屋を継ぐかレフェリーに転向しろ」と罵られてきた八木が電撃的にレフェリーに転向。悪事を働かせないようにタイトル戦のサブレフェリーを買って出た/
「みんな俺らがベルト獲って嬉しいやろ。去年はミラノのせいでバッドエンドやったけど、今年はタッグリーグも優勝して、年末は俺らが勝ってハッピーエンドにしたるわ」と地元での戴冠にご機嫌ちゃんなブラザー。観客は不機嫌ちゃんだった/
持ち前のテクニックで奮闘したアンソニーだったが、ドッティのパワーも凄かった/
ビッグヘッド・トレインやサンドイッチ延髄斬りなど、悪者チームは見事な連係も見せた/
玉岡レフェリーが倒れた後、サブレフェリーの八木がメインレフェリーを務めたが、ブラザー&ドッティの暴行を受けて失神/
試合後もやられるアンソニーとYOSSINOを救出に来たのはクネス。「ヴェネツィアの敵をとれるのは俺とお前だけだ」とYOSSINOとの共闘をアピール。9・26東京武道館でブラザー&ドッティ戦が決まった
(『週刊プロレス』2003.10.8号)


八木がレフェリー・デビューも…
はぐれ軍団がUWAトリオ王座獲得

クネスがYOSSINOを救出
東京武道館でドッティ&ブラザーと対決

ドッティ&ブラザーから「プロレス辞めてパン屋かレフェリーのどっちかにせい」と人生選択を迫られていたベーカリー八木は「まだまだパン屋を継ぐ気は無い。今日からレフェリーやらせて頂きます」と宣言。第1試合でレフェリー・デビュー、メインのUWA世界トリオのタイトルマッチには「あの2人に悪さはさせません」とミラコレに約束し、サブレフェリーを務めることになった。
そして試合中、ミラコレの延髄斬りが玉岡レフェリーに誤爆してしまい八木が代わりに裁くが…ブラザーがケースで八木に暴行!レフェリー不在のまま大鷲のダイビング・ボディプレスからブラザーのフライング・ビッグヘッドがアンソニーに炸裂。意識を戻した玉岡レフェリーをリングに押し上げて3カウントが入ってしまった。
しかし、はぐれ軍団は暴行を続けアンソニーは大の字。体の上にかぶさりYOSSINOが防御すると、そこにクネスがケースを持って、はぐれ軍団を蹴散らし「病院送りにされた俺達のヴェネツィアのカタキを2人で取る」と決意表明した。
東京武道館ではクネス&YOSSINO VS ドッティ&ブラザーのタッグマッチが急遽決定。対戦を受諾したブラザーは「気が済むまでボコボコにする。タッグリーグはコンドッティ修司と組んで全勝優勝や」とイキ巻いた。
(『週刊ゴング』2003.10.8号)

●2003.9.26〜『ABSOLUTAMENTE』パンフレット

実力が上昇するとともに悪さにも磨きがかかり、ファンのヒートを買いまくっている。8・30後楽園ではヴェネツィアのマスクを奪い取り、9・8大阪ではK-ness.のマスクまで強奪。さらに、なんと仲間であるボクサーのマスクまで剥がしてしまったのだ。すっかりマスク狩りが趣味となっているコンドッティはブラザーとのコンビで再びK-ness.のマスクを奪い取り、YOSSINOにも制裁を加えるつもりだ。

●『闘龍門大百科』

「必殺技コレクション」
ランサルセ コンドッティ修司
引きずり式のスピア。相手の腹部に向かってタックル。そのまま相手を引きずって、マットに激突させる。後頭部を強打するため、仕掛けられた相手はかなり高い確率で失神に追い込まれる

「検証!闘龍門の謎」
検証2 コンドッティは本当に力持ち?
【検証方法】2tトラックを引っ張る!
う、動いた!!
結論「本当に怪力だった」
※危険ですので真似しないでください

「闘龍門プレイバック」
2003年3月9日
セミではコンドッティがSUWAが持つ英連邦ジュニア王座に初挑戦。敗れはしたが、ポテンシャルの高さを見せつけた。この闘いで自信をつけたのか、以後ドッティは急成長。頭角を現していく。

「闘龍門全選手&スタッフ名鑑」
得意技(3つまで)「ゴリラクラッチ、ランサルセ、キングコングラリアット」、食らいたくない技「ウルトラ・ウラカン・ラナ」、タイトル歴「英連邦ジュニアヘビー級、UWA世界6人タッグ」、目標「より本物のゴリラに近づく」、服のサイズ「一番大きいの」、靴のサイズ「27cm」、好きなブランド「なし」、もらって困るプレゼント「自分の写真」、紙テープの色「なんでもいい」
(東邦出版『闘龍門大百科』藤本かずまさ・編 2003.9.26発売)

●2003.9.26東京武道館 vs K-ness.&YOSSINO組戦(P:"brother"YASSINI)

満場一致のご機嫌ちゃん!

一夜限りのYOSSINO組が見事な勝利
八木のフランスパン攻撃がみんなのうっぷんを晴らす

YOSSINO&K-ness.が一夜限りのタッグを結成した。目的は悪党コンビ・"b"YASSHI&ドッティ修司(両者は今大会より改名)から暴行を受け今は入院中のヴェネツィアの敵討ちをするため。
同時に悪行三昧の2人を憎々しい思いで眺めている人間は、他にもたくさん存在していた。常にバッドエンドを提供するのだから、ブラザーが「ご機嫌ちゃ〜ん!」と煽ったところで観客は常に不機嫌ちゃん。2人から散々イジメを受けてきた八木レフェリーもまた、その1人だった。
悪党コンビが暴れれば暴れるほど、周囲には不機嫌ちゃんたちが増殖していく。そして薄笑いを浮かべた2人はこの日も、YOSSINO組ともどもレフェリー陣営にまで容赦ない攻撃。やりたい放題を貫いた。
だが、今大会ではいい加減に我慢ならぬ不機嫌分子が次々と制裁を加えることに。最後は八木レフェリーが特製のフランスパンでブラザーのどデカイ顔面を痛打。YOSSINOが瞬時に丸め込んで、劇的な勝利を奪うこととなった。
会場にはその瞬間、爆発的な歓声が発生。思わず立ち上がった多くの観客が、拍手喝采で喜んでいる。それぞれに溜まっていたうっぷんが、見事に晴らされる形となったのだ。
みんなのアシストを受けながら、最初で最後の結成を果たしたYOSSINO組は結果を残して一つのケジメをつけた。今後はまた別々の道を歩みながらも同じ目的意識と向上心をもって互いに邁進し続けていく。
悪党コンビを懲らしめ、爽快なエンディングを見せてくれた2人。ブラザーは大層不機嫌ちゃんだったけれど、会場中の誰もがご機嫌ちゃんだったことは言うまでもない。(瞳)
(『週刊プロレス』2003.10.16号)

腕十字を決めるYOSSINO組を、持ち前のパワーで持ち上げマットに叩きつけたドッティ/
この日もやりたい放題の悪党コンビ。ドッティが八木レフェリーにスピアを放ってKOさせるや、代わった玉岡レフェリーにはスーパー・パワーボムを敢行! 机上へと思いっきり叩き落としていった/
YOSSINOがドッティにソル・ナシエンテを決める横で、K-ness.はブラザーにソル・ノチェセル。一夜限りのタッグチームが見事な競演を会場を沸かせた/
悪行三昧の2人をみかねた横須賀がリングに上がりラリアットを放つや、続いて再登場を果たしたのがイジメられっ子・八木レフェリー。実家のパン屋・特製フランスパンでブラザーの顔面を痛打! 「今回、裏かかれたぶんな、今度はこっちが裏を返すばんや。俺らを敵に回したらどうなるか覚えておけ!」(ブラザー)
(『週刊プロレス』2003.10.16号)


ヴェネツィアやったよ

現と元の飼い主越境コンビが見事、愛猿の敵を取った

はぐれ軍からイタリアの匂い消える
ドッティ&ブラザーがしらっと改名

コンドッティ修司→ドッティ修司
"b"YASSINI→"b"YASSHI

8・30後楽園大会でヴェネツィアに暴挙を働いたのがドッティとブラザーだった。病院送りとなったヴェネツィアの敵を取らねばと立ち上がったのが元飼い主のYOSSINOと現飼い主のクネス。こちらは9・20で越境コンビ結成を決意した。
それにしても日を追うごとにはぐれ軍団のワルぶりに磨きがかかっているのには驚かされるばかり。この日はドッティが入場でこれまで剥ぎ取ったマスクをサオに引っかけて出てきた。クネス&YOSSINOに対しこれ以上ない挑発となった。
はぐれ軍団は試合中の暴走も止どまるところを知らない。クネス&YOSSINOだけでなく玉岡レフェリーにまで机目掛けて、スーパー・パワーボムを敢行してしまった。さらにはベーカリーにも手を出す。ところがこれは余計だった。ベーカリーは自家製のフランスパンを片手に息を吹き返し、ブラザーに一撃! この隙にYOSSINOが丸め込み、ベーカリーがマットを3つ叩いた。
何とかヴェネツィアの敵を取った越境コンビ。チームはこの試合だけだがはぐれ軍団壊滅の目標は2人とも継続していく。
ところで後日判明したのだが、ドッティとブラザーが見出しのように改名してしまった。イタリアの匂いを消すためらしいが、こんな重要なことをしらっとやってしまうなんて、はぐれ軍団の図太さにまたまた驚かされた。
(『週刊ゴング』2003.10.16号)

はぐれ軍団は手段も選ばない。DFの専売特許のB-BOXまで持ち出し2人にぶち込む。/
はぐれ軍団の暴走が止まらない。玉岡レフェリーをこんな目に。神田と八木にも暴行。/
はぐれ軍団の暴挙に横須賀がたまりかね介入。普段はブーイングでも今回は大歓迎だ。/
ドッティのワルぶりはさらに過激に。ここではYOSSINOのタイツも取りに行った。/
闘いを通じてお互いの呼吸を感じ取ることができるようになっていたのだろう。こんな見せ場も2人は作ってくれたのだった(※K-ness.組の「こうもり」競演)。/
これ(※W三角絞め)は場内も大いに沸く。しかしこの後、ドッティが持ち上げ場内はどよめきに変わる。/
ベーカリーもはぐれ軍団に仕返し。これまでの憂さを晴らすようにマットを3つ叩いた。/
裏で八木へすかさず逆襲。闘龍門全部を敵にすることも。改名はコンとニをそれぞれ取った形。/
ヴェネツィアの敵を見事に取った飼い主越境コンビ。チーム結成はこれっきりのようだ。
(『週刊ゴング』2003.10.16号)

●「Ray de Parejas 闘龍門JAPANタッグリーグ戦展望特集

ワルのハッピーエンドへ

(3)ヒール検証
Text by Kazuhiko Sakuma

タッグリーグ戦に絶対欠かせないのが大ヒールの存在。
悪者の躍進なくしてリーグ戦は盛り上がらない。
闘龍門ナンバーワンヒールは
いまやこの2人と言って間違いなし。
ブラザー&ドッティの野望に迫る。

今大会の台風の目となりそうなのが、このブラザー&ドッティ組だ。大鷲透と電撃合体を果たし、9・20京都大会ではUWA世界6人タッグ王座を奪取。勢いに乗りまくっている。
「いろんなタッグリーグを見てもわかると思うけど、ファンクス対ブッチャー&シークとか、決勝に上がるのはルードなんだよ。だいたい、ミラノ&マグナムとかルードだかテクニコだかわからないようなチームは絶対に決勝には出てこないからな」(ドッティ)
こんな言葉からもわかるように今の彼らはイタコネを離脱したことで、これまで以上にイキイキしている。イタコネ時代はミラノに引っ張られる立場の選手だった。やりたいことをやりたくても、乱入や反則を嫌うリーダーに抑えつけられている部分もあった。このままイタコネで安住しているのか、それともリスク承知で外に飛び出すのか。ブラザーとドッティの答えは同じ。枠にとらわれずに冒険することだった。言葉はよくないが、足かせが取れたことによって、2人の持ち味が全開。悪いこと三昧で闘龍門の中でも存在感をグッとアップさせている。
「やること面白かったらなんでもありや」(ブラザー)
「会場で一番キャーキャー言われてるのは俺らだからな。違った意味で」(ドッティ)
確かに彼らは会場でキャーキャー言われている。それは歓声ではなく悲鳴に近いもの。あまりにもひどいことをするから、観客を引かせてしまうことだってある。望月成晃が悪い人として猛威を振るっていたM2K時代にも負けない悪さが彼らの魅力だ。
「俺らは正統派のルードや。悪いことなんてやってないやろ」
「みんな勝てないからってひがみすぎなんだよ」
ブラザーとドッティには悪いことをしているという意識がない。しかも今大会は試合をブチ壊すことなく優勝を狙っていくというのだ。これはどんな闘いを見せるのか実に興味深い。
そしてもう一つ注意したいのが、大鷲の存在。「俺らもいつ出てくるかわからない」(ドッティ)というように神出鬼没の暴れん坊の存在は、他チームにとって大きな脅威となるはず。いつ大鷲が暴れにやってくるのか?そんな意識があったらブラザーとドッティを仕留めることはできないだろう。
「今の勢いが本物だっていうのをリーグ戦で見せる」(ドッティ)
「俺らはまだ何も始まってない。UWAのベルトは獲ったし、タッグリーグ戦も優勝や。去年はミラノのせいで俺らはバッドエンドやったけど、今年は俺らが勝ち続けてみんなをハッピーエンドで終わらせてやるから」(ブラザー)
まさかブラザーの口からハッピーエンドという言葉が聞かれるとは…。でも待てよ、彼らのハッピーエンドってことは、闘龍門にとってはバッドエンドということじゃないのか?
最後は正義が勝つっていうけど、彼らは自分たちが正義だと思っている。もしかしたら、タッグリーグは勢いに乗る"自称・正義"が勝ってしまうかもしれない。

ブラザーのフライング・ビッグヘッドは爆発するか/
マスク狩りの常習犯・ドッティの次なるターゲットは?

戦力分析グラフ・"b"YASSHI&ドッティ修司組
実績7・コンビネーション9・爆発力9・スピード8・パワー8・テクニック5(※10段階評価)


(5)スタッフ予想
((1)は優勝チーム (2)は優勝戦のカード (3)は一言コメント)

佐藤正行 本誌編集長
(1)ブラザー&ドッティ組
(2)マグナム&ミラノ vs ブラザー&ドッティ
(3)マグナムとミラノの合体は、私的には複雑なのだ。(中略)え、予想? キャラの立ってるブラザー&ドッティに◎!

佐久間一彦 本誌闘龍門担当
(1)CIMA&JUN組
(2)CIMA&JUN vs ブラザー&ドッティ
(3)原稿を書く側の立場から言わせてもらうと、名前の長いチームには勝ってほしくない。"brother"YASSHIなんて名前だけで一行分だからね。原稿を書きづらいからブラザーの優勝は勘弁してもらいたいね。略すにしても「b・Y」だとなんのことだかサッパリわからんし。まぁ、スティービー・ブラザー時代よりはだいぶ短くなったけど、どうせなら「ご機嫌ブラザー」とか「ブラザーちゃん」くらいの長さの名前にしてほしい。
(『週刊プロレス』2003.10.16号)

●2003.10.5〜『Rey de Parejas』パンフレット

これは"最高"タッグ決定リーグ戦である
闘龍門JAPAN初のタッグリーグ戦「Rey de Parejas」展望

(前略)イタコネ分裂を受けて、新ユニットを結成したブラザー&コンドッティ組、YOSSINO&アンソニー組の出場も新鮮だ。特に前者はこれまでも数々の試合を乱入でぶち壊してきた"前科"があるだけに、今回も何をしてくるかわからない。あの手この手で、一気に台風の目になる可能性も十分だ。X組がどうなるかも含めて、要注目と言える。(後略)


反逆の狂乱コンビが大暴れ!
大物食いを狙うその目が光る!
"brother"Yassini & Condotti Shuji
8月の後楽園で勝利してUWAトリオ王座を一度は腰に巻きながら、イタコネらに三行半を突きつけ、さらには大鷲を仲間に引き入れて無差別テロを敢行し始めたやんちゃコンビが、タッグリーグ戦も引っかき回す!京都大会では元盟友のミラノらを倒し、改めて王座を獲得。コンドッティは英連邦ジュニアを合わせて2冠王となった。その傍若無人な大暴れは、もはや誰にも止められない。リーグ戦では、セコンドとして大鷲も控えるはず。コンドッティのパワーと突進力、ブラザーのスピードと柔軟性、それに大鷲の介入まで加わってしまっては、対戦相手はどこに隙を見つければいいというのか。しかも彼らには、一つでも多く上を食ってやるという貪欲さまである。ならば、このリーグ戦ほど格好の舞台もない。先輩だろうが元チームメイトだろうが、食って食って食い尽くせ!


分裂/裏切り/新軍団!!
闘龍門JAPAN 8月〜9月の闘い模様
08.30後楽園ホール
4WAYトリオ戦の成功後は意外な展開へ…
ベルトを獲得したイタコネだったが、ブラザー、コンドッティがミラノを急襲!何かと揺れていたイタコネだったが、これで完全決裂…
09.08大阪府立体育会館第2競技場
ブラ・コン組、大鷲と合体!YOSSINOは防衛
八木とボクサーに非情にもクビを宣告(イジメ&マスクはぎまで!)したブラザーとコンドッティは、大鷲と握手。闘龍門マットでも最もタチの悪いユニットが誕生した
09.20京都・KBSホール
あのトリオがタイトル強奪!金網戦はいよいよ混迷へ
ブラ・コン・大鷲のトリオがミラノ・YOSSINO・アンソニー組を下し、UWA世界6人タッグ王座を獲得。力ずくでベルトを手中にしてみせた
後楽園大会、コンドッティらにヴェネツィアを襲われたことで、怒り心頭のK-ness.とYOSSINOが共闘。東京武道館でのリベンジ戦が決まった

●2003.10.5ZEPP SENDAI vs マグナムTOKYO&ミラノコレクションA.T.組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)

いいカンジだったのに…
マグナム、ドッティに負ける

(前略)マグナム&ミラノは、理屈ではなく己の存在感で自分たちのチームを闘龍門のファンに認めさせたのだ。
ところが…肝心の勝敗の方を落としてしまったのだから、画竜点睛を欠くとはこのこと。それも、UDG王者のマグナムがドッティから完ぺき3カウントを奪われたものだった。
マグナムは飲みすぎと睡眠不足を敗因とし、ミラノも慣れぬダンスを踊った時点でスタミナを著しく消耗していたことを吐露。入場にこだわるがゆえに訪れた黒星スタート…2人とすれば、悔しさよりも「あちゃ〜」という思いの方が強いだろう。(後略)
(『週刊プロレス』2003.10.23号)

入場でさんざん待たされたうっぷんをぶつけるかのように、開始のゴング前からマグミラに襲いかかったブラザー&ドッティ/
「あんな急造チームに負けるわけにはいかねえ」との言葉通り、連係&合体に関してはブラザー&ドッティが有効的に繰り出していた/
パラダイスロックを決めているミラノを浮かしたまま持っていったドッティのスピアは大波が人を飲み込んでいくかのようだった。これで再び流れはブラザー&ドッティへ/
最後はラリアット合戦となったが、マグナムの右腕に倒れなかったドッティがブチ倒すかのように剛腕を入れてそのままエビに固め3カウント奪取。文句なしの勝利だ/
「おい、番狂わせじゃねえぞ。どいつもコイツも…なんだあのカラオケマシーンっていうのは。祭りと勘違いしてんじゃねえのか? 俺らは今日から全勝でいくからな!」(ドッティ)/
フォールを獲られたマグナムがミラノを励ますという不思議なショット。マグナムは敵に塩を送ったことをしきりに強調していた/
「返そうかなーと思ったけど、一敗ぐらいいいかなーと」思って負けたそうだが、ラリアットは相当効いているようだった。
(『週刊プロレス』2003.10.23号)


やはり侮れないドッティ&ブラザー
リーグ戦は早くも混戦模様と化した

ドッティ&ブラザーの合体技もお見事。リーグ戦においても力は上位だと言っていい。/
ブラザーもようやく当初の輝きを取り戻してきた。ドッティとは気が合うのだろう。/
ドッティの勢いは止まらない。パワフルなラリアットでついにはマグナムをフォール。
(『週刊ゴング』2003.10.23号)

●2003.10.10神戸チキンジョージ vs カラオケマシーン1号&2号組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)

勝っても負けても悪党コンビはお構いなし!

見ているだけで本当に頭にくるヤツらがいる。あまりつかいたくない表現だが"ムカつく"。そんな言葉の最前線にいるのが"b"YASSHI&ドッティ修司組だ。リーグ戦がはじまっても、ふたりは悪行のやりたい放題。勝とうが負けようが「ご機嫌ちゃ〜ん!」。マスク剥ぎもスムーズに進行中。目下、絶好調であることはまちがいなしだ。津島大会ではJUNを悪の道に勧誘。10・21後楽園大会での接触には、ひと波乱がありそうな予感。(後略)
(『週刊プロレス』2003.10.30号)

YASSHI&ドッティ組は観客を怒らせることに関しては名人級のワルコンビ。反則負けもどこ吹く風と、憎々しげにカラオケマシーンズのマスクへと手をかける暴挙にブーイングと悲鳴が交差した/
奪ったタライで謎の人気者コンビを袋叩きに。レフェリーにも手をあげたところで反則裁定(8分21秒)
(『週刊プロレス』2003.10.30号)


ドッティ組のコレクションにならずも
カラオケコンビ、チキンで凱旋熱唱?


マスクハンター・ドッティとブラザー。カラオケのマスクも剥ぎに行くが「屁タレのマスクはいらん」と。
(『週刊ゴング』2003.10.30号)

●2003.10.11津島市文化会館 vs ドラゴン・キッド&新井健一郎組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)

おゲレツ大暴走と思わせておいて、目のさめるような連係プレーを披露。ある意味では本当にタチが悪い/
どちらが勝者なのか?的な展開にしてみせる悪党のお約束パターンもしっかり踏襲。10・11津島大会ではD・キッドのマスクを完全に剥ぎとってみせる暴走ぶり。○キッド&新井(12分41秒、エビ固め)D・修司&YASSHI●
(『週刊プロレス』2003.10.30号)


ドッティ組の星がなかなか伸びない。B-BOXを持ち出すも同士討ち。しかしこれでは動じない。/
負けた腹いせにキッドのマスクを獲り竿に付けたドッティ。こんなに嬉しそうな顔を見せるなんて。まさにご機嫌ちゃんだ。
(『週刊ゴング』2003.10.30号)

●2003.10.15博多パヴェリアホール vs YOSSINO&アンソニー・W・森組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)

ドッティ&ブラザーが3勝目をゲット

ドッティがラリアットでアンソニーを撃破。ドッティは勝利した3試合すべてラリアットでの決着。今後はフェイバリットホールドとなるか/
下品で悪いだけじゃない。タッグチームとしても安定感のあるドッティ&ブラザー
(『週刊プロレス』2003.11.6号)


遺恨対決を制したのはキングコング・ラリアット

ミニゴリラがらみの遺恨マッチはドッティ&ブラザー軍が制す。エンジンがかかったぞ。/
キングコング・ラリアットの破壊力は物凄い。終盤戦になってパワーが大きくアップ。
(『週刊ゴング』2003.11.6号)


「吉田七瀬の週刊テレビ時評」(10・19放送『Uno dos tres闘龍門』)
 アンソニー&YOSSINO vs ドッティ&ブラザーは、究極のベビー vs ヒール対決。とくにドッティ修司&"ブラザー"YASSHIは新感覚のヒール像を創りあげようとしているのが、わかる。
 両チームが繰り出す技も、軽量さとスピードを利用したアレンジが加えられておりオリジナリティーに富んでいる。このカードこそ、新たなファン層の開拓に余念がない闘龍門の可能性を象徴する闘いといえそうだ。
(『週刊プロレス』2003.12.4号)

●2003.10.21後楽園ホール vs 望月成晃&セカンド土井組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)/JUNをはぐれ軍団(仮)に勧誘

●望月成晃&セカンド土井組戦

セカンドじゃないセカンド土井に!
リーグ戦でみずから2勝をもぎとった男
収穫を得て、英連邦のベルト獲りを宣言

(土井、リーグ戦を終えて)「次につながるいい収穫はあったと思います。年内にはもう一度、ドッティの持っている英連邦のベルトに挑戦したい。JUNも狙ってるみたいだけど、あいつと争ってでも…最終的には自分がベルトを獲ります」

ドッティとブラザーの巧みな連係攻撃を、これでもかというほど受け切った土井。終盤には得意の、バカタレ・スライディングキックで反撃へと転じた。/
要所要所では、目の覚めるようなキックを放っていた望月。7連打を浴びせるも…ドッティは拳を握り締めて立ち上がってきた!/
望月がブラザーに最強逆十字を決めるも、大鷲がレフェリーを妨害。さらにベルリネッタ・ボクサーが乱入し、ドッティとともに望月へとブルーボックス攻撃。最後はドッティがキングコング・ラリアットを決め、3カウントを強奪した/
ドッティたちにマスクを剥がされた過去があるものの、ベルリネッタ・ボクサー改め高木省吾が"チームご機嫌ちゃん"に合流。勢力は拡大中だ
(『週刊プロレス』2003.11.13号)


会社を辞めたボクサーが現われた
素顔の高木省吾ではぐれ軍団入り

土井の狙いはドッティのベルト。仲間に頼らず一人で。/
ドッティ組の追い打ちはさらに続く。ボクサーが乱入。最初は仲間なのか不明だったが繋がっていた。/
最後はドッティのキングコング・ラリアット。まさに豪快に決まった!/
ここにJUNも加わればさらに強力となる。
(『週刊ゴング』2003.11.13号)


●JUNをはぐれ軍団(仮)に勧誘

JUNの心に曇りあり!?

三たびドッティの勧誘にグラッ
CIMAの呼び止めを完全無視

白と黒がクレイジーのカラーなのに頭は見事な金色に…

この試合(CIMA&JUN組 vs キッド&新井組戦)、いきなり驚かされた。何とJUNの髪の毛の色が見事に金色へと変わっていたからだ。すかさずセコンドに付いたSUWAが頭を叩き問いただすが、試合前ということでこれ以上はなし。
CIMA組は1敗しているものの順調にリーグ戦を消化してきた。そしてこの試合でもJUNが活躍し得意技の旋でキッドからフォール勝ちを収めた。
だが、波乱はここから。またまたドッティ&ブラザーが入って来てJUNを勧誘。金色の髪を見て「やる気になったか。こっちに来いよ」とドッティが言うとJUNは引き寄せられそうになる。慌てたのはCIMA。「何だ、その髪の色は。クレイジーは白と黒。お前の心に曇りがあるのか!?」と言うと、JUNは無言で戻ってしまった。一体、JUNに何があったのか。
(『週刊ゴング』2003.11.13号)

●2003.10.25本川越ペペホール・アトラス vs CIMA&JUN組戦(「Rey de Parejas」公式戦)(P:"brother"YASSHI)

CIMAはマグナム&ミラノ狙い
JUNはドッティ&YASSHI狙い

(10・10神戸チキンジョージで、YOSSINO組を破り)「よく、やった。勝ったら、好きなこと、言えるぞ」とJUNをねぎらうCIMA。「ドッティを倒すまで満足しませんよ」と力強く答えていた
(『週刊プロレス』2003.10.30号)


ドッティ&ブラザーの勧誘にCIMA混同
「JUN、お前の心は曇ってないのか?」

(10・11津島市文化会館で)ドッティたちがまたも勧誘。CIMAの疑念をJUNが否定。/
JUNに「ドッティに勝つまでは」という思いが第一にある。
(『週刊ゴング』2003.10.30号)


それでもクレイジー!

決勝進出ならずともJUNの選択はC-MAXだった

かねてからドッティ&ブラザーに勧誘されていたJUNが選んだのは「T2Pを潰した」クレイジーMAXだった。
決勝へのキップをかけた試合は大乱戦の末にドッティ&ブラザーが勝利。CIMA&JUN組はこの敗北で優勝戦進出を逃すことになったが、チームとしてはリーグ戦で勝つこと以上に大きなものを手に入れたようだ。(中略)
「やると決めたらとことんやるぞ。クレイジーは失脚したかもしれんけど、もう一度強いクレイジーを取り戻すから。はぐれ軍とは年末までにケリつけてやる」
CIMAは改めて「強いクレイジー」の復活を宣言。自らはUWA世界6人タッグ獲りを表明し、JUNには打倒・ドッティ、英連邦奪取を義務付けた。
時の勢いははぐれ軍にある。しかし、先の勢いはクレイジーの方にある。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.11.13号)

優勝戦に勝ち残ったのはドッティ&ブラザーと享&K-ness.!決勝は次号詳報

CIMAのサソリ座固めが決まるとJUNがカットに入ったがドッティに弾き飛ばされて技を妨害する形に。これをCIMAが叱責すると、JUNはぶ然とした表情で控室へと去っていった/
CIMAが劣勢のなか、黒い戦闘服姿でJUNがカムバック。この後、両軍入り乱れての大乱闘となり一度はノーコンテストに。「セコンドの介入なし」という条件つきで神田教頭が再試合を決めた/
再試合でも絶好調のドッティが最後はキングコング・ラリアットでCIMAを撃破。ドッティはマグナム、望月、CIMAのトップ3を右腕で仕留めた
(『週刊プロレス』2003.11.13号)


(前略)しかしブラザーの急所パンチを喰らったCIMAがキングコング・ラリアットを直撃されドッティにピン負けを喫した。
「クレイジーはリーダーがKOされて恥しいね。ウチには、まだ透ちゃん(大鷲)もおるんや」とブラザーは早速パワーを誇示するのだが、これでCIMAにも火が点いた。
「JUNが育ったことで強いクレイジーを作り直す。アイツらUWA世界トリオ王座を持ってるみたいやから」とJUN、TARUのチーム編成でベルト挑戦に名乗りを上げ「はぐれ軍団とは年末までにケリをつける」とキッパリ宣言した。
JUNの意気込みは凄く「アイツらと組む気は最初からなかった。T2Pにピリオドを打つために帰って来たんじゃ。クレイジー、スタイルで全員ぶっ潰したるけん」と拳を握った。
(『週刊ゴング』2003.11.13号)

JUNはドッティにマウント・パンチ。「今日の試合で俺の答えを出しますけん」の言葉通りの行動。/
(JUNの)金髪についてSUWAは「オマエの仕組んだ計画的なもんやろ」との解説を。/
ノーコンテスト後の再試合で、ドッティはCIMAからピンフォールを奪ってみせた。
(『週刊ゴング』2003.11.13号)

優勝戦に進出したのは
ドッティ&ブラザー
VS
横須賀&クネス

キングコング・ラリアットのドッティ。横須賀とのラリアット対決が。/
この日、カラオケ組を下したクネス組。横須賀はジャンボの勝ち!でVを狙う。
(『週刊ゴング』2003.11.13号)

●2003.10.26越谷桂スタジオ vs 横須賀享&K-ness.組戦(「Rey de Parejas」優勝決定戦)(P:"brother"YASSHI)/JUNとセカンド土井、英連邦挑戦に名乗り

悪は勝つ!
※「愛は勝つ!」とあり、愛の字にバツ印、その上に「悪」と

闘龍門初のタッグリーグ戦はドッティ&ブラザーの優勝でバッドエンドに…

ドッティの右腕が闘龍門を完全制覇

闘龍門の試合開始直前には1990年の大ヒット曲、KANの「愛は勝つ」が流れる。これには特別な意味があるわけではないが、「愛は勝つ」という言葉がこの団体を象徴しているような気がしてならない。
闘龍門を支えているものは、選手たちのプロレスに対する愛情であり、団体に対する愛情。そしてファンの側もそんな素敵な空間に対する深い愛情を抱いている。それが闘龍門の素晴らしさだ。
初めての開催となったタッグリーグは全国各地で大盛況。決勝戦の越谷大会では消防署のチェックが入るほど、たくさんの観客が詰め掛けた。
決勝に勝ち進んだのは、享&クネス組とドッティ&ブラザー組。両チームは実に対照的なチームだ。
豪快な暴れっぷりでファンのヒートを買いまくっている"チームご機嫌ちゃん"(仮)に対して、享とクネスはどちらかと言えば地味な部類に入る選手。リング内外で大きなアピールをすることは少ないが、その実力は疑う余地がない。タッグということに関しても、お互いの信頼関係は抜群。そんな絆の深さが2人を決勝戦まで導いたのだ。
「誰も俺たちをマークしてなかったかもしれないけど、これは当然の結果。明日は勝って俺たちが最高のタッグだってことを証明する」
前日、決勝進出を決めた2人はこうコメント。いぶし銀の2人は黄金に輝いてみせるため、そして暴走を続けるドッティ&ブラザーから闘龍門を守るため、闘志を燃やしていた。
しかしながら、試合はそんなに甘くない。ドッティ&ブラザーはクネスが爆弾を抱える右肩を容赦なく集中攻撃。会場全体を敵に回しても非情な攻めに徹する。この攻撃で一時はクネスが戦線離脱。苦戦を強いられたDFだが、享が粘り強く猛攻に耐えると、クネスも肩をテーピングで固定して戦線復帰。2人のコンビネーションで反撃を開始する。
そしてまもなく15分というところで、クネスがTABでドッティを捕獲。このチャンスに享が飛びつき逆十字を決めた時には勝負ありかと思われたが、ここで高木が乱入。試合の流れを強引に"チームご機嫌ちゃん"(仮)に引き戻してしまった。
さらに高木はチェーンを使ってクネスの肩を宙吊り攻撃。会場中に悲鳴が響き渡るなか、最後はドッティと享が決勝まで勝ち上がる原動力となった右腕をお互いにぶつけあう。結局、ドッティのキングコング・ラリアットが試合を決めた。
勝負が決した瞬間、会場は悲鳴となんとも言えないどよめきに包まれる。多くのファンが期待していたのは、享&クネスが傍若無人な行動を続ける悪党コンビを倒しての優勝。オープニングテーマのような「愛は勝つ」的なハッピーエンドだろう。
ところが現実は憎たらしい"チームご機嫌ちゃん"(仮)のメンバーがご機嫌ちゃんになる最悪の結末。彼らの躍進以来、闘龍門のリングからハッピーエンドが消えている。
「俺らが優勝してお前らもご機嫌ちゃんやろ。来シリーズからは(大鷲)透ちゃんも参戦するから、もっと、もっと面白くなるで。見たい奴だけ見に来い。今日はこのへんで勘弁しといたろ」(ブラザー)
愛は勝つ、ならぬ悪は勝つ。ドッティ&ブラザーの快進撃が続けば続くほど、闘龍門マットは悪の色に染まっていく。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.11.20号)

会場全体を敵に回しながらもダイナミックな攻撃で時には驚きの声を引き出したドッティ&ブラザー/
この日の観衆は1610人(超満員札止め)。これでもか!と言わんばかりに人が溢れていた/
ここまで抜群のチームワークで勝ち上がってきた享とクネス。両者はダーティーな攻撃を仕掛けてくるドッティたちと体で真っ向勝負/
序盤は劣勢に立たされていた享&クネスだが、中盤以降は巧みな連係で反撃/
ドッティがブルーボックスへのパワーボムを狙う。しかし、クネスはボックスをキャッチして腹筋で起き上がり、逆に一撃を食らわせた/
ドッティ&ブラザーはセコンドの高木も加えてクネスの負傷箇所である右肩を集中攻撃。クネスはしばらく戦線離脱するほど大きなダメージを負った/
ドッティのジャーマンで享はまっ逆さま。試合は決勝戦らしく素晴らしい攻防が続いた/
クネスは大ダメージを負った右肩を固定して退場。ノーコメントだったが、負傷の回復具合によっては次期シリーズの欠場も考えられる/
このリーグ戦、ドッティ、享ともにラリアットを武器に勝ちあがってきた。この日の試合もお互いにラリアットを打ち合ったが、最後はドッティが打ち勝った。「今日は完敗。次は俺が右腕でアイツから取る」(享)/
優勝賞金200万円を手にした"チームご機嫌ちゃん"(仮)は勝ち誇る。「あんなチン○スタッグ目じゃないわ。俺らが優勝してみんなご機嫌ちゃんやろ」(ブラザー)
(『週刊プロレス』2003.11.20号)

〈予想クイズ当選者発表〉
1170号でおこなった「Ray de Parejas」予想クイズの正解者は(中略)の2名でした。お二人にはなんとかドッティ&ブラザーのサインをもらって記念Tシャツをお送りします。
(『週刊プロレス』2003.11.20号)

タッグリーグ優勝予想プレゼントの正解者は(中略)の2名。おふたりにはこちらの記念Tシャツをお送りします。ドッティ&ブラザーから無事にサインをもらうことができました
(『週刊プロレス』2003.11.27号)


ドッティ&ブラザーの勢い止まらず!
クネスカを粉砕!!最強タッグ戦に優勝


ラリアット対決を制す

またもクネス右肩負傷
長期欠場の危機が…

闘龍門の最強タッグリーグ戦『レイ・デ・パレハス(キング・オブ・タッグ)』優勝決定戦は、ドッティ&ブラザーが試合を支配的に進めた。
クネスが故障を抱える右肩に照準を絞って徹底攻撃。元ベルリネッタ・ボクサーの高木も介入して、右肩は半壊状態に陥っていった。
さらにはドッティ&ブラザーはブルー・ケースを使い、チェーンでクネスの右肩を執拗に痛めつけ、完全に2対1の闘いになっていく。
ひとりになった横須賀はブラザーにジャンボの勝ち!を叩き込んで試合からリタイヤさせて1対1の闘いに。しかし直後にドッティの投げ捨てジャーマンを食らい首に致命傷を負わされてしまった。
それでもジャンボの勝ち!で最後の望みをかけるが高木の妨害に遭い、キングコング・ラリアットに襲われた。無意識のうちカウント2で返し、ケースのひと悶着を経て2人同時のWラリアットが炸裂…しかしそれまでのダメージの少なかったドッティがその直後にキングコング・ラリアットを連発させて"ラリアット対決"を制し、優勝を決めてみせた。
ブラザーは「今日は楽勝やった。俺らが優勝するって前から言ってた。オマエら(=ファン)の希望通り優勝してやったぞ。オマエらゴキゲンちゃ〜んやろ」と言って観衆の反感を買いつつ「ウチのトオルちゃん(大鷲透)はな、来シリーズから参戦する。ますます面白くなるぞ。年末まで、あと2ヵ月。俺らが、俺ら的に面白くしてやる。4人で盛り上げる」と独走を誓った。
一方、クネスは右肩の具合が最悪で、選手生命の危機にさえ直面しており、少なくとも長期欠場は間違いなさそう。試合後もコメントを出せるような状態ではなかった。
うなだれる横須賀は「今日は勝ちにいったけど正直アイツらの勢いにやられたというか…今回、俺もアイツ(=ドッティ)も右腕(=ラリアット)で上(の連中)を獲ってきて、今日あえて挑んだのに結果的に俺が完敗したのは素直に認めます。でもクネスも、あんなふうにやられて俺らはこれで終わるんじゃなくて今日が始まり。この悔しさは忘れない。ドッティには…いつか右腕でアイツを倒します」と唇を噛んだ。
この優勝で"はぐれ軍団"の勢いが一段と加速するのは間違いない。大鷲が戦列に戻り、UWA世界トリオ王者組が、いよいよ闘龍門マットを蹂躙する。ストップ・ザ・"はぐれ軍団"というのは有り得るのか…。
(『週刊ゴング』2003.11.20号)

ブルー・ケースをニクたらしいほどに巧みに使ってくるドッティ&ブラザー組。/
右肩を攻められっぱなしだったクネス。試合をリタイヤ。/
最終局面で2人同時のWラリアットが。五分五分に映った。/
Wラリアット後にドッティがキングコング・ラリアットを決めた。/
優勝賞金200万円を手にしたブラザーはニコニコ。この3人に大鷲が加わり勢力は一層拡大。/
無言のまま控室に戻ったクネス。右肩は限界を超えており、長期欠場は必至の状態。/
横須賀は「いつか右腕でドッティを倒す」とリベンジ狙う。
(『週刊ゴング』2003.11.20号)

●2003.11.2〜パンフレット

とどまることを知らないとは、まさにこのこと。イタコネにいた頃から何かと悪かったドッティだが、ミラノに三行半を叩きつけてからの行動はエスカレートする一方。マスクマンがいればとにかくマスクをはぎ取り、意気揚々と振り回して入場。しかも、仲間も増えた。ブラザーとのコンビに大鷲も参加し、さらに10・21後楽園では元ベルリネッタ・ボクサー、高木も仲間に加わったのだ。勢いを増すばかりのドッティ暴風は、どこまで突き進むのか!


すべては金網から始まった
闘龍門JAPAN 9月〜10月の闘い模様
03.09.26東京武道館
ヴェネツィアの敵を討つため、K-ness.とYOSSINOが一夜合体。この日から改名したドッティ&YASSHIの悪ノリコンビを下し、見事リベンジに成功
03.10.05宮城・ZEPP SENDAI
注目されたマグナム&ミラノ組の入場は、想像以上の大スペクタル!(中略)しかし、リーグ戦初戦はドッティ、ブラザー組に苦杯。いきなり波乱の開幕となった
03.10.11愛知・津島市文化会館
JUNに悪魔のささやき!?
試合後、フォールを取られたJUNにドッティ、ブラザーが悪の勧誘。勧誘作戦といえば、以前はC-MAXのお家芸だったが…
そのドッティ組はキッド、アラケン組に反則負けながらもキッドのマスクをはぎ取り、意気揚々。マイペースでリーグ戦を引っかき回している
03.10.21東京・後楽園ホール
キッド・アラケン組も下して得点を伸ばしたCIMA・JUN組だったが、金髪に染めたJUNにドッティ組の影が…。CIMAの手を振り払い、一人背を向けたJUNはどこへゆく?
ドッティ組対望月組の試合にボクサーが乱入。望月救出かと思いきや、一転してドッティに加勢し、勝利への引き金に。試合後、改めてマスクを脱ぎ、本名の高木省吾として軍団入りをアピール

●2003.11.2新潟フェイズ vs ミラノコレクションA.T.&YOSSINO&アンソニー・W・森組戦(P:大鷲透&"brother"YASSHI)/JUNとセカンド土井、英連邦挑戦に名乗り

●ミラノコレクションA.T.&YOSSINO&アンソニー・W・森組戦

大鷲透が年内の全日程に参戦
C-MAX潰し、いよいよ本格化?

はぐれ軍団の活動が本格化してくるのはこれからか。タッグリーグを制覇したドッティ&ブラザーが大鷲とふたたびトリオを結成。ミラノ、YOSSINO、アンソニーのヨーロッパ連合から快勝をおさめた。
ブラザーから連絡を受けたときにしか会場に姿を現さず、C-MAXからアルバイター呼ばわりされていた大鷲であるが、今後は年内の全日程に参戦。C-MAX潰しに、いよいよ本腰を入れてくることだろう。
ドッティらはヒールの枠を飛び越えた、ただそこに存在するだけで他人に不快感を与える嫌われ者集団。旧M2Kは観客を怒らせるユニットだったが、このドッティ軍団は観客をムカつかせるユニット。これまでの闘龍門にはなかった独自のカラーを築いている。
MC担当はブラザーで、決めのセリフは「ご機嫌ちゃん」と「今日はこのくらいで勘弁しといたろ」。このなにげないひと言が、これまた見る者をいちいちムカムカさせる。JUNの勧誘には失敗したものの、大鷲の全戦参加でさらに勢いづくのは間違いない。この冬、はぐれ軍団が全国のファンを不機嫌ちゃんにさせる!(かずまさ)
(『週刊プロレス』2003.11.20号)

久々にトリオを結成した極悪三人衆。今後、大鷲は年内の全日程に参戦するという/
ドッティの怪力を生かした合体攻撃。なにげにドッティ&ブラザーはタッグチームとして高い完成度を誇っている/
この対戦は9月のUWA6人タッグ王座決定戦と同一のカード。ヨーロッパ連合の華麗なジャベがはぐれ軍団を苦しめた/
フィニッシュは大鷲のダイビング・ボディープレス。巨体をモロに王子に浴びせ、完璧なカウント3を奪った
(『週刊プロレス』2003.11.20号)


●JUNとセカンド土井、英連邦挑戦に名乗り
英連邦戦線、ただいま加熱中!

11・7横浜で、JUNと土井が次期挑戦権を懸け対戦。
ドッティのまえに立つのはどっちだ!!

11・7横浜で英連邦ジュニア王座の次期挑戦権を懸けて激突するJUNと土井が絶好調をキープしている。ふたりはタッグリーグ戦で株を上げた者同士。ともにドッティには苦い思いをさせられているだけに、どちらも第1関門となる横浜は是が非でも突破したいところである。
新潟2連戦の初日となった今大会(注:11月2日新潟フェイズ大会)では、土井がシングルマッチで堀口に、JUNがタッグマッチでシーサーに勝利。一騎打ちに向けてさらに勢いを加速させた。
「まずは土井と決着つけないと。最終目標は近藤(ドッティ)なので、土井戦はそのまえに自分をスッキリさせるためのオマケですわ。ベルトを獲って、初めてC-MAXの一員になれると思ってる」(JUN)
「JUNとは横浜で決着つけて、ドッティの目をこっちに向けさせる。とうぜん勝つつもりではいるが、とりあえずはJUN。あいつに勝った上で堂々と挑戦したい」(土井)
一方、現王者のドッティは「なに勝手なことやってんだ!」と不機嫌ちゃん。「俺は右腕一本でトップどころを倒してきた。どっちが出てきても結果は同じ」とふんぞり返った。
たしかに、6月にベルトを奪取して以降、ドッティは安定政権を維持。英連邦、UWA6人タッグ、タッグリーグ優勝といまや3冠をなし遂げている。
だが、このドッティ政権に刺激を与えなければ英連邦戦線の風景はいっこうに新しくならない。JUNや土井らが本気になればなるほどベルトの輝きも増してくる。さらなる上昇気流を掴み、ドッティのまえに立つのはどちらか。UDGだけじゃない。いま、英連邦が熱い!(藤本)
(『週刊プロレス』2003.11.20号)

●プロレスの真髄はここに!「闘龍門ジャパン」

うるせえよ!バカ!!
コンドッティ修司

イタリアンコネクションに所属する傍若無人な実力者。コンドッティは本名の近藤をもじったもの。「レスラーとしてのこだわり? 何もねえよ。前職? そんなもん、教えねえ。好きな言葉? 牛肉だ。好きなタレント? いねえ!!ファンに一言だと? 何もねえよ、バカ」ス、すみませんでした。
(『EX Taishu』(週刊大衆増刊)2003.11.25号)

●2003.11.7横浜赤レンガ倉庫 vs CIMA&SUWA&ドン・フジイ&TARU組戦(P:大鷲透&"brother"YASSHI&高木省吾)/次期英連邦Jrヘビー級王座挑戦者決定戦・JUN vs セカンド土井戦

11・28後楽園大会に注目!
CIMAが高木とボクシングマッチで対決?
フジイ&TARU&JUNがUWA王座に挑戦!

11・28後楽園大会にむかって状況が急加速した。この日のセミ試合はTARUと大鷲透戦。この一戦が激化するばかりのクレイジーMAXとはぐれ軍団の因縁闘争が縦軸になっていることはいうまでもない。エキサイトした両軍が乱入したことで試合は4対4の全面戦争に突入。汚い手口で軍団壊滅を狙うはぐれ軍団だったが、修羅場のくぐり方はクレイジーMAXのほうが上。最後は高木省吾をTARUがおさえ、黒の戦闘部隊が勝利した。
試合後、"三冠王"ドッティ修司が後楽園大会でのUWA6人タッグ王座戦の挑戦者を指名。TARU、JUN、そしてドン・フジイと中心的主力をはずしたメンバーを選ぶことで、闘争終結にはやるCIMA、SUWAの感情を逆撫でした。また、CIMAに対しては高木との"ボクシングマッチ"を提案。口汚い挑発にCIMAは「グローブをはめてやる。なんならトランクスもはいてやるわい!」と了承。凄いことになってきた!(かわの)
(『週刊プロレス』2003.11.27号)

コシャクにも挑みかかってくる高木にCIMAはターキーでしっかりとお仕置き。ドッティの悪知恵でふたりは11・28後楽園大会で"ボクシングマッチ"を闘うことに。「それでも俺と闘うなんて罰ゲームやろ!」とCIMAは余裕シャクシャクだ
(『週刊プロレス』2003.11.27号)


11・28後楽園で2大マッチ決定
C-MAX vs はぐれ軍、
全面戦争

UWA世界トリオ王座挑戦はCIMA抜き
最弱と呼ばれたフジイは「怖さ見せつける」

なんとCIMAはドッティからの強要で
闘龍門史上初!高木とグローブ戦を決行

遺恨が炎上しているTARUと大鷲の一騎打ちがセミで組まれたが、メインの6人タッグ戦に出場する両軍メンバーが乱入したためにノーコンテストの裁定に。しかし神田教頭の許可が下され、メインではC-MAXとはぐれ軍による4対4、8人タッグ戦が急遽組まれることになった。
試合は勿論、大乱戦に発展し高木がチェーンでフジイを痛めつけコーナーに上ると…そこにもうひとりのC-MAXのメンバー、JUNが疾風の如く現われ、高木の動きを阻止。CIMAがヴィーナス、フジイがラリアット、SUWAがジョン・ウーと一撃を加えていき、TARUが満を持してTARUドリラー! 畳掛けるような連続攻撃で高木をフォールし、C-MAXが激勝した。
CIMAは「オマエら、勢いの割りには大した事はなかった。次はUWA世界トリオやろ。挑戦するのはCIMA、JUNそれから今日フォールを獲ったTARUさん、いってもらおうか。後楽園(11・28)で、やるぞ」と宣言した。
しかしドッティは「対戦相手を決めるのは、この俺だ。まずCIMA、オマエは抜きだ。オマエには、とっておきの対戦相手を用意してるんだよ。それは、この高木省吾だ!」と勝手に独断で決定させた。
当然CIMAは納得がいかず「俺とのシングルマッチ? 今日負けたから罰ゲームのつもりなのか」とやり返すのだがドッティは「高木とやらしてやる条件として、オマエはグローブをつけろよ。闘龍門初のグローブマッチを高木とやれ」と試合形式までも決めてしまった。この条件を呑まざるを得なくなったCIMAは「殴り殺すぞ」と吐き捨てた。
そしてドッティはUWA世界トリオ選手権の挑戦者チームにTARU、JUNを指名。「3人目は…」と話し始めるとSUWAが「俺だろ」と名乗りを挙げるが、一切無視。すると「残りのひとりはクレイジーの中で一番弱いフジイ、テメーだ」と罵倒した。
フジイは「おい、ドン・フジイをナメるんじゃねーぞ。後楽園では今まで見せたことのないドン・フジイ、怖いドン・フジイを見せてやろーじゃねーか」と怒髪天。CIMAも「キラー・フジイ、キラーCIMAでいきましょう」と妥協のないガチガチのバトルを展開させるつもりだ。
これにて11・28後楽園はC-MAXと、はぐれ軍が全面戦争へ!! かつてないケンカ大戦が勃発することになった。殺るか、殺られるか。生き残るのは、一体どっちだ!?
(『週刊ゴング』2003.11.27号)

ドッティから「クレイジーで一番弱い」とコキおろされたフジイ。最弱呼ばわりされて怒りは頂点に。果たしてベルト獲りは…。/
ドッティが11・28後楽園のマッチメイカーになってしまった。C-MAX全員は激憤。/
はぐれ軍は、どんな奥の手を持っているのだろうか。不気味な余裕を見せる。
(『週刊ゴング』2003.11.27号)


●次期英連邦Jrヘビー級王座挑戦者決定戦・JUN vs セカンド土井戦

JUN、土井を撃破して11・10神戸大会での
英連邦ジュニアヘビー級王座戦に進出!

(前略)試合後は、おたがいが健闘を称えるように握手。「通過点に過ぎないと思われがちですが、土井も素晴らしい選手です。勝って挑戦する以上、土井の分も負けられないんで必ず、ドッティ修司を倒します」とJUN。神戸で勝った暁には、王者として土井との再戦を考えているという。(後略)

フォール体勢のまま勝ち名乗り(を受けたJUN)。「ドッティは確かに凄いよ。だがな、俺だってセカンド土井って凄い選手から挑戦権を奪った選手なんじゃ」と必勝を宣言した
(『週刊プロレス』2003.11.27号)


王者ドッティの挑戦はJUNが見事に獲得

11・10チキンでドッティの持つ英連邦王座に挑戦するのはJUNに決定。「同期の俺が土をつける」。
(『週刊ゴング』2003.11.27号)

●週刊ゴング1000号記念PRESENT!

第1弾は闘龍門の選手たちにごっちゃんし

◎ドッティ修司
「腕飾りでも持ってけ!」
(『週刊ゴング』2003.11.27号)

●2003.11.10神戸チキンジョージ vs JUN戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)

真のクレイジー!

JUNがついにドッティを下して英連邦ジュニアを奪取

JUNは真っ直ぐな人間だ。初志貫徹。曲がったことは嫌い。中途半端も嫌い。そんな熱い気持ちを持つ九州男児である。
JUNにとって最大のライバルは同期のドッティ修司。この同期生はゴリラなみのパワーを武器に常に自分より先を走っていた。
7月に英連邦に挑戦した時は、力の差を見せつけられて完敗。さらにドッティからは「たまたま同期ってだけでアイツとは最初からレベルが違う」と強烈なダメ出しまで食らってしまった。
「俺の狙いはドッティ修司。アイツを倒すまで満足なんてしない」
大躍進を遂げたタッグリーグ中、JUNはことあるごとに、こう繰り返していた。もう一人のライバル・土井に勝ったときも、マグナム&ミラノとの時間切れの激闘を展開したときも…。
そしてついにJUNがドッティを破った。試合はブラザーや高木の介入で苦しんだが、じっとチャンスが来るのを待った。最後はブラザーのボックス攻撃が誤爆したところを見逃さず電光石火の横入り式エビ固め。逆転で勝利をつかんでみせた。
「ずっと追いかけてきたアイツからやっと1勝したけど、こんなので満足しない。もっと次があるけ、みんな楽しみにしててくれ」
JUNはリング上からファンにそうアピール。目標としていたドッティを倒しても満足せず。その向上心こそがC-MAXの証だ。
「ようやく5人目になったな」
JUNをクレイジーに引っ張ったTARUは、頼もしげにそう語った。その言葉はメンバー全員に共通する思いだろう。(佐久間)
(『週刊プロレス』2003.12.4号)

雪崩式のジャックハマーなどドッティはパワフルな攻撃でJUNを圧倒/
はぐれ軍は度重なるセコンドの介入でペースを握ったが、最後はブラザーのボックス攻撃が誤爆。そのスキにドッティは丸め込まれてしまった/
クレイジーのメンバーがJUNを祝福。「ずっと追いかけてきたドッティからやっと1勝したけどこれで終わりじゃない。同期である以上ずっとライバルだから」(JUN)
(『週刊プロレス』2003.12.4号)


JUNがついにやりよったでぇ!
悲願のドッティ倒しで英連邦を奪取
晴れて5人目のC-MAXとなった

11・7横浜大会で土井を破りJUNはドッティの持つ英連邦王座への挑戦権を獲得した。JUNにとってドッティは同期ながらも越えられない一つの壁。以前にもドッティに挑戦したが敗れ、先のタッグ・リーグ戦ではクレイジーとしてCIMAのパートナーに抜てきされながら再三に渡るはぐれ軍の勧誘に心が揺れたこともあった。が、これを乗り越えたことでJUNはまた一つ大きくなった。
2人の闘いはクレイジーとはぐれ軍の抗争の一つ。セコンドには他のメンバーが勢揃いし一触即発のムードになっていた。
こうした状況でもJUNは冷静に対処。最後はブラザーとドッティをブルーBOXで同士討ちにさせ、そのまま丸め込んでドッティをフォール。遂に新王者となった。
「あいつとはまだまだこれから。いつまでもライバル」とコメントするJUNを、CIMAらクレイジーの面々は「ようやく5人目が誕生や」と歓迎。JUNはこの日ベルト以上に大きなものを手に入れた。
(『週刊ゴング』2003.12.4号)

試合前のセレモニーでもJUNの気合いがうかがえる。逆にドッティはどこか余裕が。/
ドッティはこんな思い切りのいいことも。雪崩式ジャックハマーだ。/
それにしてもドッティには風格のようなものも漂う。この2人が同期だとは思えない部分もある。/
最後は同士討ちを誘って丸め込み。JUNの冷静さと執念の勝利だ。
(『週刊ゴング』2003.12.4号)

●2003.11.12テクスポート今治 vs CIMA&ドン・フジイ&JUN組戦(P:"brother"YASSHI&高木省吾)

英連邦王座を奪われた恨みか、ドッティが拷問コブラ(なにげに鶴田式)でJUNを絞め上げる/
タッグチームとしては高い完成度を誇るドッティ&ブラザー。合体技、バビロンでJUNを苦しめた
(『週刊プロレス』2003.12.11号)


英連邦のベルトを奪われたばかりのドッティはJUNに雪辱の一撃。
(『週刊ゴング』2003.12.11号)

●2003.11.28後楽園ホール vs ドン・フジイ&TARU&JUN組戦(P:大鷲透&"brother"YASSHI)(UWA世界6人タッグ選手権戦)

"男"フジイは弱くない

はぐれ軍団(仮)、完勝!

闘龍門が放つ本年度最後のビッグイベント、12・16代々木第二競技場大会の輪郭がかなり明確にみえてきた。ここ数カ月間の闘龍門マットの主だった風景は、マグナムとミラノのUDGをめぐる争い、C-MAXとはぐれ軍団(仮)の対立のふたつのテーマで構成されてきた。
今大会のメインは大鷲、ドッティ、ブラザー組にフジイ、TARU、JUNが挑戦するUWA世界6人タッグ選手権試合。第4試合ではCIMAと高木が闘龍門初となるグローブマッチで対戦。"C-MAX vs はぐれ軍団"部門から2試合がラインナップされた。
1月のT2P解散以降、闘龍門マットでは、いわゆる軍団抗争は鳴りを潜めていた。ところが、ドッティらがはぐれ軍団を結成してC-MAXに噛みついたことから状況は一変。はぐれ軍団は、ちょっぴりおとなしくなりかけていたC-MAXの闘争本能に激しく着火。いまではどちらも完全にケンカ腰。結果的に、はぐれ軍団はC-MAXからT2Pを解散に追い込んだあのころの凶暴性を引っ張り出した。
(中略)
CIMAの勝利に刺激されてか、メインではフジイらがゴングまえに王者組を急襲。タイトルマッチ宣言を無視して、ドッティらに襲いかかっていった。
このタイトルマッチ宣言をブチ壊した場面に、今回の一戦に対するC-MAXのスタンスが如実に表現されていた。ベルトうんぬんではなく、目的ははぐれ軍団を壊滅させることにある。試合はやはり、おたがいが感情的にぶつかりあうケンカの様相を呈した。
「C-MAXでいちばん弱い」とバカにされつづけてきたフジイが、ローンバトルを強いられながらも反撃に転じていった。大鷲とTARUの肉弾戦が重たい熱気を創り出した。ブラザーのアクションの一つひとつが、ファンをいちいちムカつかせた。
闘う側だけでなく、観客もこの試合に本気の感情をぶつけていた。C-MAXとはぐれ軍団の正面衝突は、結果的には会場全体が一体となる、ある種の連帯感を生み出した。CIMAやマグナム、望月といった主力選手が参加していなかったメインイベントは、終わってみれば最高級の興奮をファンに提供していた。
(後略)

ドッティ&大鷲は現代の龍原砲か

大相撲出身の大鷲とラグビー出身のドッティがTARUにサンドイッチラリアット。これは80年代に活躍した名タッグ、天龍源一郎(大相撲出身)&阿修羅・原(ラグビー出身)組が得意としていた合体技。天龍、原は龍原砲と呼ばれていた。

(『週刊プロレス』2003.12.18号)

荒れに荒れたメインのUWA世界6人タッグタイトル戦。ゴングをまえにC-MAXははぐれ軍団を奇襲。フジイはブラザーに場外で怒りをぶつけていった/
はぐれ軍団は狙いを徐々にフジイに定めていった。ドッティ&ブラザーがフジイの頭部をドロップキックでサンドイッチ/
フジイの必殺技、ナイスジャーマンがブラザーを捕らえた。しかし、ドッティはレフェリーに抱きついてフォールにいかせず。はぐれ軍団が発明した、ありそうでなかった新しい悪の連係だ/
タッグリーグで猛威を振るったドッティのキングコング・ラリアットがTARUにヒット。110kgもある人間を右腕一本で吹っ飛ばしてみせた/
キングコング・ラリアットを食らいグロッギーとなったTARUを大鷲がダイビング・ボディープレスでとどめ。120kgの巨体を宙から浴びせていった。つぎはCIMAがこの被害に遭う番か!?
(『週刊プロレス』2003.12.18号)


UWA世界トリオは、はぐれ軍が大勝
12・16代々木でCIMA vs 大鷲の頂上対決


C-MAX対はぐれ軍のUWA世界トリオ王座を巡る全面戦争は予想を遙かに上回る熱闘に発展。最弱呼ばわりされてきたフジイは「ブラザー一本に狙いを定める」と宣言したが逆に集中攻撃されて地獄を味わされてしまった。
しかし、口癖の「人生はそんな甘くねぇんだよ」のフレーズが頭をよぎったのか大逆転のナイスジャーマンで予告通りブラザーをピンフォール!と思わせたが、カウントを叩くレフェリーが不在。何とドッティがレフェリーに組みついてカウント阻止を図り、結局は"幻のフォール"へ。続いてTARUがコーナーに駆け上がり、久々のムーンTARUト…だがこれも察知され大技を次々浴び、ドッティのキングコング・ラリアットさらに大鷲のダイビング・ボディプレスで闘いに終止符が打たれてしまった。
大勝したはぐれ軍の大鷲は「オマエら3人は、しょっぺえんだよ。オマエらごときが、この俺らに挑もうなんて百万年早えんだよ。所詮クレイジーなんてこんなもん。しかし心の広い俺様は、オマエらにもう一度だけチャンスをくれてやる」と代々木でのUWA世界トリオ選手権を行なう構え。
この挑戦者チームの一員に指名されたCIMAは「今日の結果ぐらいでイイ気になるな。3対3でやる必要はない。俺とオマエでやればええとちゃうんか。代々木で大鷲とCIMAのシングルどうや」と対戦を要求した。(後略)
(『週刊ゴング』2003.12.18号)

最弱呼ばわりされてきたフジイは、はぐれ軍から徹底的に攻撃されていく。/
大逆転のナイスジャーマンを繰り出すフジイがブラザーをフォールか…と思わせたがドッティがレフェリーを。/
大鷲の大迫力ダイビング・ボディプレスでジ・エンド。タイトルマッチは王者チームのはぐれ軍が大勝した。
(『週刊ゴング』2003.12.18号)

●2003.12.7金沢流通会館 JUN vs セカンド土井戦(英連邦Jrヘビー級選手権戦)に乱入

不機嫌なトライアングル

JUNと土井がタッグを結成。12・16代々木で
東京初見参のタッグマッチ3WAYが決定!

男と男の約束だった。ドッティが王者だった当時、2人は挑戦者決定戦で対峙。土井が敗れたもののJUNは必ずベルトを手にして、土井との防衛戦を実現させると誓っていた。
思い入れの強い一戦であることは、リング上を見ていれば明らかだった。一つひとつの技を大切に、紡ぐように続ける攻防。それでいて2人の激情は手にとるように伝わってくる。
だからこそ、はぐれ軍団のブラザーとドッティが乱入した際には熱くなっていた客席が一気に引いた。続いて飛び交う罵声。無効試合の裁定でまんまとベルトをコミッショナー預かりとしたドティは、得意気な表情でマイクを握り2人を罵倒した。
悔しさに唇を噛むJUN…だが、ここで立ち上がったのが土井だった。はぐれ軍団を潰すためにJUNとの共闘をアピール。客席が色めきだつ中、リング上には続いてアンソニーまでもが登場。はぐれ軍団に不機嫌極まりない感情を抱いているのはアンソニーも同じ。「俺が怖いのか?」という、キャラに似合わぬ脅し文句で、ブラザーに対戦を迫った。
ならばとここで、ブラザーはタッグマッチでの3WAY戦を提案。ブラザー&ドッティ VS JUN&土井 VS YOSSINO&アンソニーのカードが、12・16代々木大会で実現することとなった。6人タッグでの3WAY戦は闘龍門の名物となっているものの、タッグマッチによる3WAY戦は希少な対戦形式。東京でこれが実現するのは初めてとなる。
JUNやアンソニーらは年内最後のビッグマッチではぐれ軍団にうっぷんを晴らし、ブラザーたちを不機嫌にさせることができるか。純粋な試合内容にも期待が高まるこのトライアングルから目が離せない!(瞳)
(『週刊プロレス』2003.12.25号)

はぐれ軍団に試合をブチ壊されたJUNと土井がタッグ結成を決意。ここに、アンソニーも登場しブラザーとの対戦を要求した。結果、アンソニーはYOSSINOとタッグを組み6人によるタッグマッチ3WAYが実現することとなった/
「こいつらを潰すためなら俺はオマエと組んでもいいと思ってる」という土井の言葉でタッグ結成を決意した2人。試合後は張り手をかまし合い、ガッチリと握手を交わした
(『週刊プロレス』2003.12.25号)


試合を壊されたJUNと土井が急遽合体!
ドッティ&"b"の乱入にアンソニーも怒る


闘いは三つ巴タッグ戦に
決着は12・16代々木大会

12・2長野大会からスタートした『FELIZ NAVIDAD』もこの日第6戦目を迎え、今年最後のビッグイベントとなる12・16代々木大会まで残り10日と迫った。(中略)着々とカードが決まる中、まだ名前が出てこない連中がいる。それははぐれ軍団のドッティとYASSHIの2人だ。その2人はこともあろうにJUN対土井の英連邦ジュニア選手権に乱入。試合をノーコンテストにし、JUNには可哀想だがベルトはコミッショナー預かりという形になった。試合を壊された土井はJUNにタッグ結成を呼び掛け、代々木での対戦をアピール。すると「怒っているのは君達だけじゃ…」とアンソニーも闘いの輪に加わった。すると「YOSSINOも連れて来い」とYASSHIはアンソニーに告げた。そして「まとめて相手してやる」とドッティ&YASSHIはJUN&土井、YOSSINO&アンソニーを相手に3WAYタッグをぶちあげた。闘龍門名物の3WAYだけに、タッグ方式ではどんな展開が待っているのか。
(『週刊ゴング』2003.12.25号)

●素のマグナム そろそろ真相を語ろうか。

オレは闘龍門JAPAN内部に対して警鐘を鳴らし続けてきた。口で言ってもしょうがない。だから行動で。(中略)…結局、Do FIXERの中もナアナアになっていた。今年はね、年間180試合以上、2日に一回興行をやろうと目標を掲げ、実行に移してきた。選手全員が緊張感、責任感をもって最後まで走り抜けられるのか。そう思っている時に身近から脱落して行く。ドッティとかブラザー、若いヤツの方が先を見ている。オレ達はやりたいことが違うって意思表示をして、イタコネから離脱した。それなりの結果を残しているしね。大鷲にしても今年最後のビッグマッチでCIMA戦を手に入れているでしょ。そういう部分でお前ら一体何してるんだと。いつまでもマグナム、CIMAの時代じゃないよ。今しかチャンスはないよ。今年興行数が多い中、基盤を作って来年飛躍しようと、今、種を捲かなくてどうするんだ。(後略)
(『週刊ゴング』2003.12.25号)

●2003.12.14海峡メッセ下関 vs CIMA&SUWA&ドン・フジイ&JUN組戦(P:大鷲透&"brother"YASSHI&高木省吾)

12・16代々木大会では3WAYタッグ戦が予定されている"b"YASSHI&D・修司がゴリラクラッチとビッグヘッドの合体技。コンビネーションは随一なだけに勝利にもっとも近いチームといえよう
(『週刊プロレス』2004.1.1号)


ドッティは花道でCIMAを襲う。CIMAは腰から叩き落とされしばらくダウン。
(『週刊ゴング』2001.1.1号)

●2003.12.16〜「TORYUMON JAPAN 2003〜2004」パンフレット

着実なメンバーの増殖、タッグリーグ戦制覇と、ドッティ率いるはぐれ軍団(仮)の勢いは止まるところを知らない。英連邦ジュニアのベルトこそJUNに明け渡してしまったものの、11・28後楽園ではC-MAX相手にUWA6人タッグ王座防衛に成功。なにしろ、体もあってラフにも強く、性格も悪い(笑)とくれば、怖いものなし。03年末にもうひと暴れして、04年にさらなる快進撃を狙っているはずだ。C-MAXの次のターゲットは果たして何だ!?


同時多発的スクランブル抗争!
闘龍門JAPAN 10月〜11月の闘い模様
10月いっぱいをかけて開催されたタッグリーグ戦「Ray de Parejas」は、ドッティ&ブラザーが優勝!彼らはぐれ軍団(仮)はC-MAXとの抗争を展開、UDG王者マグナムはアラケンを下し、ミラノとの防衛戦に一直線。が、その影ではDo FIXER問題もややこしく、M2Kも複雑な展開に…。各ユニットが何やかやと爆弾を抱えながら、リング上の動きは一直線に代々木大会へ!

10・26 越谷・桂スタジオ
タッグリーグ決勝戦!
ドッティ&ブラザー優勝!
同じく決勝に進出したのは横須賀、K-ness.組。連係を生かして攻め込んだが…
やりたい放題のあげく、タッグリーグ優勝を決めたドッティ&ブラザー組。決勝戦でももちろんセコンドが介入
11・10 神戸・チキンジョージ
英連邦ジュニア選手権!
JUN、ドッティを破り戴冠!
赤レンガ大会の3日後、さっそくドッティに挑戦したJUNは、気迫のファイトで王座を獲得!C-MAXの一員としてはぐれ軍団(仮)にストップをかけたJUNを、メンバー全員が祝福
11・28 東京・後楽園ホール
UWAトリオ選手権!
C-MAXのTARU、フジイ、JUNが挑んだUWAトリオ王座戦は、大鷲がTARUを押さえ込んで王者組の防衛。ホールにブーイングが響き渡った

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