買書日記(4月)   掲示板

4月30日(水)

3日も前のことなんかなんにも覚えておりません。
が、買い物はしなかったような気がします。

ということで結局夢の?2桁は達成できなかったのでした。
読了も児童書を入れても12冊と振るわず。

(今日買った本:0冊 今月買った本:104冊 今年買った本:564冊)

4月29日(火)

飛んで火に入る夏の虫。

世界児童文学史 赤木かん子 図書館流通センター 児童文学を網羅的に扱ったエッセイらしい。
三日月村の黒猫 安房直子 偕成社
花豆の煮えるまで 安房直子 偕成社
台所の戦士たち ジョーン・エイキン ほるぷ出版
極北のハンター(上)(下) ジェイムズ・バイロン・ハギンズ 早川文庫 「リバイアサン」に興味を持ったので既刊をチェック。
闇雲A子と憂鬱刑事 麻耶雄高 祥伝社文庫 
無節操な殺人 倉知淳 祥伝社文庫 このまほろ市の殺人も新書でまとめられるんだろうね。
禁猟区 図子慧 集英社 たまに見るので緊迫していなかったがそろそろ買っておこう。残りは「月曜日は、女神にララバイ」になった。
ABC戦争 阿部和重 新潮文庫 メモ「無上の世界」
ご近所探偵TOMOE2,3 戸梶圭太 幻冬舎文庫 メモ「トカジャンゴ」「未確認家族」「アウトリミット」
特集・本の雑誌1 角川文庫 2,3は持っているような気がする。
マザーレス・ブルックリン ジョナサン・レセム ミステリアス・プレス文庫 SFマガジンのリストで持っていなかった本を発見。ああ「銃、ときどき音楽」の作家さんか。

非常階段 多岐川恭 桃源社 わすれそうなくらい久々のマジック前進。約1年ぶり。牛歩の歩だな。読むほうは牛どころか蝸牛だけど。残り「おとなしい妻」「絶壁」「殺意の海」「詐謀の城砦」「牝の感触」「女たちの夜」「罠を抜ける」で7点。

結局3桁を越えてしまいました。

真牡丹灯籠 遠藤明範 読了。
これからおとうさんがいっぱいの再読をします。

(今日買った本:15冊 今月買った本:104冊 今年買った本:564冊)

4月28日(月)

幸福の遺伝子 早野梓 新潮社
富士の青木が原樹海にひそむ謎。樹海では1週間に一人、年間50人もの人間が命を断つという。ある日中年女性が樹海を訪れる。精進湖のほとりで店を営む源蔵は不審に思い話し掛けるが、その女性襟子は行方不明になった夫の教授を探しているという。襟子に協力して教授を探す源蔵だが、やがて人間の遺伝子の謎に心ならずもせまっていくのであった。 
帯には「ミラクル・ホラー」とか書いてあるが、ホラーでもミステリーでも無い。科学的な仮説を元にストーリーを組み立てるという手法自体はSFに近しいものがあるが、中でディスカッションが連続する場面が頻発したり、ストーリーの求心力が弱いためエンターテイメントとしてはやや弱いかもしれない。後書きによれば著者は樹海の傍に住んでいるらしく樹海の描写は詳しく思い入れは強そうだ。樹海や遺伝子に興味がある人はいいかも。


白い闇 ジョゼ・サラマーゴ NHK出版 読む自信はあんまりないのだが集めている。
呪い亀 霞流一 原書房 
幼尽童女 恩田陸 光文社

(今日買った本:3冊 今月買った本:89冊 今年買った本:549冊)

4月27日(日)

なにもできない非生産的な一日。

新本格<猛虎会>の冒険 読了。

譲っていただいた本やら購入した本やら。お譲りいただいたTさん、Aさん重ね重ねありがとうございました。
おとうさんがいっぱい 三田村信行 理論社 見返し刊行案内に「ビビを見た!」とか「クロイヌ家具店」があるのが泣かせるフォア文庫の元版である。長年の探求書でした。もしかすると五本の指に入るくらい好きな本かもしれない。フォア文庫でもう3回くらい読み返しているけれど、これを機会にもう一回読み返そう。
日本架空伝承人名事典 平凡社 時間が余ったときにぱらぱら見ると面白そうです。
明治妖怪新聞 湯本豪一編 柏書房 前に買おうと思ったこともあるんだけど、これも面白そう。
牧神 マイナス1号 牧神社 噂には聞いていたけれど現物は初見。これで本当に<牧神>は揃ったことになった。しかし本当に目録だけですね。おそらくは処分されてしまいそうなので古書店には単独では出にくそうです。貴重なものをありがとうございました。
神隠し譚 小松和彦編 桜桃書房 さほど珍しい作品はないようですが、石井睦美さんというのは読んだことがありません。
対談植草甚一 晶文社 対談集。都筑道夫、星新一さんが興味あり。
d仮面物語 山尾悠子 徳間書店 再版があったんですね。現在手持ちの本がどこにあるのかわからないので再読しやすくなりました。
惑星ハンター A・K・バーンズ あかね書房 創元で読んでいるはずですが。
百鬼夢幻 橋本純 KOEI 幻想時代小説とのことです。
幽影物語 佐藤垢石 平和書房 怪奇小説なのでしょうか?
ベスト・ショート・ショート コバルト文庫 この系統もすっかり見なくなりました。
推理小説の整理学 各務三郎 かんき出版 新書版を見たのは初めてかもしれません。単行本も持っていないので良かったです。
SFゲーム 加納一朗 日本文芸社 いってみればクイズ本ですね。
傑作世紀末短編集 藤本義一 PHP 富士通の社内誌に連載されたもののようです。
ラブストーリーを夢見るか 学研 学研の高校生向け学習誌で募集された作品の傑作選。ヨコジュンが選者の一人になっている。知らなかったなあ、こんな本。
星新一ショートショート1001(全3巻) 電車では読めません。ちびちび読むのが吉でしょう。
六月はイニシャルトークDE連続誘拐 霧舎巧 講談社ノベルス メモ「ラグナロク」
辺境の館 パスカル・キニャール 青土社
もうひとつの「カサブランカ」 マイクル・ウォルシュ 扶桑社 「カサブランカ」見ていないんだよ。
S.O.U.P 川端瑞人 角川書店 
帰ってきた星の王子さま ジャン=ピエール・ダヴィッド メディアファクトリー 矢川澄子訳
偶然の祝福 小川洋子 角川書店 小説はほぼ買い尽くしたかしら。
写本室の迷宮 後藤均 東京創元社 ペダントリィの強い作品なのかしら。

多分あと14冊は買わないと思うので、今月は二桁でしょう。サイト始めてから初めてかもしれない。むふふのふ。
(一月に二桁本を買うことが異常ではなくすごいことだと思っていること自体が異常であるな)

(今日買った本:25冊 今月買った本:86冊 今年買った本:546冊)



4月26日(土)

「うさぎさんと遊ぼうオフ」参加。他は月うさぎさん、小林オーナー、いわいさん、川口さん、よしださん、黒白さんというお馴染みのメンバーでした。浦和は古書展で一回訪れたことがあるけど、そんときはそこしかいかなかったからちょっと目新しい。
調(つきのみや)神社という珍しい場所に連れて行ってもらう。ふむふむ。川口さんのように難しいことは良く分からないのでほけっと見て歩く。あとは古書店をひやかして、居酒屋で喫茶店といおういつものパターン。楽しゅうございました。とにかく本日いちの収穫はは黒白さんの話でしょう。でもよしださんの日記は怖すぎ。

そのときに買った本
幽霊 イプセン 岩波文庫 月うさぎさんからいただいてしまいました。ありがとうございます。ありがとうございます。
ニューヨークの義賊 チャータリス 中学時代二年生付録。骨董市で記念に買ってみる。
ぼく、イヌじゃないよ 結城昌治 河出書房新社 世田谷文学館で見てちょっと欲しかったんだよね。
体内の蛇 ハロルド・シェクター リブロポート 持っているかもしれぬ。
人魚姫 アンデルセン 新書館 デュラック絵の3巻本で何を持っているのかわからない。ダブリかもしれない。
時の記憶 岸田今日子 マガジンハウス この人の創作はもっと取り上げられてもいいと思うんだけどね。
太閤の復活祭 中見利男 ハルキノベルス kashibaさんが読んでましたね。
紅豚 森福都 徳間書店 探していたので嬉しい。
ストーム・ブリング・ワールドA 冲方丁 MF文庫
ミステリマガジン6月号 本格ミステリ特集。インタビューが打海文三とパトリック・マグラアなのが嬉しい。扶桑社文庫からまたF・ポール・ウィルスンの新刊がでるようです。
SFマガジン6月号 スプロール・フィクション特集。聞きなれない言葉だが文学のメインストリームとサブジャンルの境界線上の作品ということなのかな?紹介されている本で何冊か持っていないものがあるのでチェックしなきゃね。珍しく1冊だけ読んでいる本(エスペディア・ストリート)が含まれていたのが嬉しいかも。北原さんの連載が「七次元からの使者」をとりあげていたのにもうけたが、日下さんが連載で鏡明を取り上げていたのにはしびれた。だって完結した作品も少ないし出ている本も2冊しかないんだよ。嬉しくなっちゃうなあ。「我らが安息の日々」はSFマガジン読み始めた時期に連載されてました。憶えていないけど。

幸福の遺伝子 早野梓 読了。

たっくんさんのところに日記を見て、おお!と思う。
生まれも育ちも小田急線沿線だったので、感慨深い。小さい頃は「町田」は「新原町田」だったし、本厚木へ向けて相模川を渡るところにあるコンクリートはやはり駅の残骸だったかとか、相模大野と町田の駅の間に駅があったのかとか。そう、戦前は中央林間都市だったのだよね。幼稚園の頃は駅舎が木造だったこととか、戦前から住んでいる母親の話とかを思い出したり。

(今日買った本:11冊 今月買った本:61冊 今年買った本:521冊)

4月25日(金)

感想文を。

虐殺魔<ジン>(上)(下) マシュー・B・J・ディレーニイ 早川文庫NV
第二次世界大戦中南太平洋の島で遭遇した謎の生き物。「それ」は島を脱出する際、船と共に海の藻屑と消えたかに思われた。しかしある人物がその船の残骸を引き上げた後、ボストンでは残虐な殺人事件が連続して発生し始める。追うのはジェファーソン、ブローガンの敏腕刑事コンビであった。
最初書店で見たときはただのアクション小説かと思ったら、帯に「正体不明の怪物と辣腕刑事の果てしなき死闘」とあるように純然たるホラーアクション小説であった。あちらでの刊行も2003年で随分早い日本登場である。処女作らしいが、そのわりに長丁場を乗り切ってまずまず面白いエンターテイメントに仕上がっている。ただしホラーとしては敵の正体が分かりにくいのと、ネタ的にスケールを広げた割に結局全てがボストンというアメリカの一都市に収束されてしまうというB級映画チックなチープさが残念だ。中弛みがあったりステロタイプのラブシーンがあったりと手放しでは誉められないが、この手のホラーアクション作品が好きであれば楽しめるでありましょう。ちなみに映画化権も売れているそうである。

(今日買った本:0冊 今月買った本:50冊 今年買った本:510冊)

4月24日(木)

届いていた本を。
a piece of cake 吉田浩美 筑摩書房 突然であるがクラフト・エヴィング商會の本を集めようと思う。
まぶた 小川洋子 新潮社 幻想作品集だろうと思われる。
ヴェロニカの鍵 飛鳥部勝則 文藝春秋 1冊も読んだことないんだけれども。
クラブ・ポワブリエール 森福都 徳間書店 買うようにしております。新刊も出ていたよな。
じつは、わたくしこういうものです クラフト・エヴィング商會 平凡社 メモ書き。「どこかにいってしまったものたち」 筑摩書房「クラウド・コレクター/雲をつかむような話」 筑摩書房「すぐそこの遠い場所」晶文社「らくだこぶ21世紀古書目録」筑摩書房「ないもの、あります」筑摩書房「フィンガーボウルの話のつづき」筑摩書房「つむじ風食堂の夜」筑摩書房

(今日買った本:5冊 今月買った本:50冊 今年買った本:510冊)

4月23日(水)

飲み会だったので、感想文。

なぞの宇宙人 ポレシチューク 偕成社
ソビエトのSF。もともとジュブナイルとして書かれた物と思われる。
ある日コーリャは雷の落ちた森で不思議な石を見つける。家に持って帰るとそれは不思議な男に姿を変えた。男の正体は?
大人が読んでも正直な話、あんまり面白くない。でも中にはこういう会話があって爆笑させられたところもあった。(面白いという意味が違うが)
石が姿を変えた男を家に連れてきた時の母とコーリャの会話。
母(男に)「あなたの名まえは、なんていうの。」
男はこたえません。
コーリャ「しょうがない、怪人とよぶことにしましょうよ」
母「そうね。じゃあ怪人さん、いっしょに、ごはんをたべましょう。」
てな感じ。え?面白くない?


(今日買った本:0冊 今月買った本:45冊 今年買った本:505冊)

4月22日(火)

阪神は依然好調を維持。ライオンズはお話にならない。

e-nobelsかあ。買ったこと無いんだよね。オリジナルとかも結構あって魅力はあるんだけど。
今度買ってみようかな。

(今日買った本:0冊 今月買った本:45冊 今年買った本:505冊)

4月21日(月)

なぞの宇宙人 読了。続いて「幸福の遺伝子」を読み始める。

アルマ・アドラタ エドガー・ソールタス エディション・イレーヌ
雑誌「るさちまん」を刊行していた京都の書肆が活動を再開した第一弾。宇野亜喜良の装丁で瀟洒な小冊子。短編1編を1冊に、全7冊の叢書に仕立てたものなのでゆったりとした時間でくつろぎながら読むのにふさわしい。
著者はアメリカの作家で、唯一ヨーロッパのデカダンを体現した作家だと言う。邦訳もほとんど無いらしく当然初めて読む。
ストーリーは旅行中の主人公が偶然乗り合わせた同級生から幻想譚を聞くという構成であるが、最後はツイストを効かせてあって洒落たものだ。短いためか、淡彩のスケッチ風で強い印象は残らないかもしれないけれど、味読するにはふさわしい本の外見に合った作品ではあった。
(他の巻を読んでも同じ感想になりそうで怖いな)


ネットで1冊注文を入れる。オークションも入札中。

関東私鉄全駅禁煙ですか。かなり厳しくなってきましたね。煙草を吸わない人には朗報だと思うけど。

(今日買った本:0冊 今月買った本:45冊 今年買った本:505冊)

4月20日(日)

虐殺魔<ジン>下巻 読了。
アルマ・アドラタ 読了。

「密室」傑作選 光文社文庫
戦後「SRの会」の会誌として開始された同人誌の傑作選。
罠 山沢晴雄 自分のミスを隠そうとすることから犯罪が生まれる。クライムノベルでちょっとイメージが違った。
訣別 狩久 自分自身を狂言回しとして使用した実験的作品。最後のオチはまあともかくとして、一番面白かった。
草原の果て 豊田寿秋 各人のそれぞれの思いを込めたシベリアの一夜。ちょっとごちゃごちゃしているかも。
呪縛再現 宇田川蘭子/中川透 とっても正統的な本格推理。星影龍三がめちゃくちゃいやらしい人物として描かれていて腹立たしい反面、鬼貫警部の無骨な奥床しさに好感持つ。著者の他作品のトリックが使われているらしいが、大丈夫読む頃には忘れてます。
圷家殺人事件 天城一 本格推理長編。ある一家の悲劇を描く。結局のところ名探偵とは無力なものだというある種、無常観すら漂う。
今考えると錚々たるメンバーで構成されていて、同人誌とは思えない。SFで言えば「宇宙塵」みたいだな。(もっともSFはマーケットが確立する前だったけ
ど)他の現役本で読める作品を含めてしまったのは少し残念な気がしますが、これはこれで探偵小説好きには良い企画ですね。

安田ママさんの掲示板で耳より情報。某日影丈吉全集の出版社からSFの叢書企画が?ミステリばかりではなく、SFも埋もれた作品が訳されるような企画があってもいいよね。マーケット的にはミステリと比べると不利かもしれないけれど。

(今日買った本:0冊 今月買った本:45冊 今年買った本:505冊)

4月19日(土)

しかし買った本のことしか書いていない日記ではある。

自由が丘を通りかかりました。
眩暈を愛して夢を見よ 小川勝巳 新潮社
闇色のソプラノ 北森鴻 立風書房
THE筒井康隆 有楽出版社 解説を集めた本。
かくし念仏 和田はつ子 幻冬舎 文庫になっていなかったような気がします。
神様からひと言 荻原浩 光文社 
嫉ける 新章文子 Bにしては1500円とまずまずの値段。一応集めておりますが、残りは「狂った海」のみになりました。でも無理かもね。

購入冊数が500冊を越えてしまいましたが、過去を振り返ると2002年は4月4日、2001年は2月8日、2000年はなんと1月22日で越えていました。まだまだ多いですけれど、右肩下がりなのでこのまま抑えていきたいです。

(今日買った本:6冊 今月買った本:45冊 今年買った本:505冊)

4月18日(金)

仕事で都心に出たので帰りに渋谷のブックファーストでやけ買い。

鬼火・底のぬけた柄杓 吉屋信子 講談社文芸文庫 幻想的な作品を中心に据えた作品集。これ以外に同傾向の作品が無いのかが気にかかる。
北野勇作のどうぶつ図鑑 その1 かめ 北野勇作 早川文庫JA
北野勇作のどうぶつ図鑑 その2 とんぼ 北野勇作 早川文庫JA おりがみ付き。
ユービック:スクリーンプレイ P・K・ディック 早川文庫SF ディックのシナリオといえば「ユリイカ」にも訳されていたね。あれはテレビシリーズののシナリオだったか。
邪香草 祥伝社文庫 ホラー作品集。なんといっても森青花が楽しみ。
蛇行する川のほとり2 恩田陸 中央公論社 あとで1巻にまとめた新書もしくは単行本が出るだろうことは想像に難くない。しかもまとめたほうが安いんだろう。どうせまとめてしか読まないのにわかっていて買うのも出版社の目論見どおりという気もする。(しかも1巻がどこにあるのかわかんないし)
新本格<猛虎会>の冒険 東京創元社 タイガーズ以外では考えられないアンソロジー。最近強いし、いいんじゃないの?
魑魅 倉阪鬼一朗 邑書林 第三句集。
重力ピエロ 伊坂幸太郎 新潮社 4作中3作を新刊で買っている新刊買い作家。もっとも1冊も読んでいないけどね。
日ぐらし御霊門 赤江瀑 徳間書店 久しぶりの新刊でんな。
プラネタリウムのふたご いしいしんじ 講談社 サイン本だったのでつい購入。予算オーバー。

(今日買った本:11冊 今月買った本:39冊 今年買った本:499冊)



4月17日(木)

<虐殺魔>ジン 上巻 読了。

文豪ディケンズと倒錯の館 ウィリアム・J・パーマー 新潮文庫 現在まで4作刊行されているらしいディケンズが探偵役のミステリー。古本で買っておいてなんだが、続きも翻訳してほしいものだ。
四次元世界の秘密 L・P・デービス あかね書房
新宿心中 藤原審爾 ジョイノベルス もしかするとこれで新宿警察の本は全部揃ったのかしら。

(今日買った本:3冊 今月買った本:28冊 今年買った本:488冊)

4月16日(水)

ひとつ開封。あと3冊。
探偵小説の世紀(下) チェスタトン編 創元推理文庫
シャーロック・ホームズのライヴァルたち(全3) 押川曠編 ハヤカワミステリ文庫

どれもネット書店に注文。復刊されたのにまったく本屋で見なかったからな。

フクさんのところ掲示板廃止というのは思い切った対応で。確かに最近少ないよね。

ふるほん文庫やさんのレア本コーナーはすさまじいね。ところどころ売れているのも驚くけど。
値付けもかなり恣意的だし、こいつは某古書センター以上かもしれない。まあこういう事になってしまったのは経営にどこかに問題があったんでしょうね。

(今日買った本:4冊 今月買った本:25冊 今年買った本:485冊)

4月15日(火)

滅びのモノクローム 三浦明博 講談社
乱歩賞受賞作。骨董市で手にしたアンティーク・リール。リールに着いていたケースにはフィルムが入っていた。フィルムは第二次世界大戦の秘密が隠されていた。フィルムをめぐる攻防戦が始まる。
こういう過去のIFの歴史にからませた小説は大好きなので、本作も楽しく読み始めた。面白いことは面白いのだが、最初に期待した風呂敷の広げ方からどんどん失速して、結局のところ随分と小さくまとまってしまうように感じた。テーマ的に重いのは重々感じるのだけど、エンターテイメントの謎の作りとしてはやはり小さいと思ってしまう。


(今日買った本:0冊 今月買った本:21冊 今年買った本:481冊)


4月14日(月)

『密室』傑作選 読了。
巻末の目次を見ていて気になった作品など書いてお茶を濁す。
演説 ダンセイニー卿(おー、こんなところに)、黄色いナメクジ ベイリー(奇妙な味らしい)、九時から九時まで レオ・ペルツ(読みてー)、赤ん坊は三つ(人間以上ですな) スタージョン、小さき暗殺者 ブラッドベリ(他で読めそう)、銀仮面 ウォルポール(山村正夫訳!)、聖者裁判 スタージス(矢野徹訳なんでSFかしら)、沈黙の叫び ブラウン(梶龍雄訳!)、幽霊夫人 ポースト(怪談かしらん)、自殺ホテル モーロア(ミステリー?)、味 ダール(他で読めそう)、海の見える風景 三谷茉沙夫(随分昔から書いていたんですね)、戸倉正三(!)が数編。
中でも戸倉正三、ダンセイニ、ペルツは読みたいなー。戸倉正三さんには「どこにもある・どこにもない話」という私家版があるんですよね。一生手に入らないだろう本の上位にランクインしてますな。

(今日買った本:3冊 今月買った本:21冊 今年買った本:481冊)

4月13日(日)

あいかわらず興味持てずとろとろとしか読み進めない。やはり本格推理の苦手意識は健在か。困ったもんだ。

dさらばニューヨーク アイリッシュ 晶文社 ありゃりゃダブリか。
ハザール事典<男性版> 東京創元社 手持ちが<男性版>だとダブリになってしまいますが、<女性版>だと思ったんだけどな。
あなた 乃波アサ 新潮社 長編ホラーと書いてあるけど、サイコホラーじゃあるまいなー。

(今日買った本:3冊 今月買った本:21冊 今年買った本:481冊)

4月12日(土)

誕生日。また一つ年をとる・・。
読んでいる「『密室』傑作選」にいまいち興味持てず昼間は寝て過ごす。

kashibaさんの日記が更新されていて堪能する。忙しい中読書も続けられているのが心強い。最近更新頻度が2週間に1回程度に落ちていますが、みな「読みたい!」「更新して欲しい!」と思いつつも、大変そうな毎日を慮ると催促もできません。かといって激励をしてもプレッシャーになってしまうかもしれません。決して忘れたりしているわけではなく、そんな風に気にしているというのが事実だと思います。(少なくとも俺はそうだし)
もしかすると見ていただいている可能性もあるのでここで書いておきます。

日常をあまり書かず、ねたを書くわけでもない日記で、かつ毎日本を読めるわけではないので、買い物くらいないと毎日続けんのつらいんだよねぇ。(今月は経済的に逼迫したことも手伝って買った本は異常に少ないけど。それでも未開封本は7冊くらいあるけどね。)

(今日買った本:0冊 今月買った本:18冊 今年買った本:478冊)

4月11日(金)

阪神の中継ぎ抑えはどうなっているんだ?

妖櫻記(上下) 皆川博子 文春文庫 まだ買っていなかったんかい!もう少しとりこぼしあり。

愛の回り道 ヴィクトリア・ホルト 日本図書刊行会
ホルトといえばゴシック小説というイメージがあるのだが、本書に限って言えばゴシックの要素はほとんどないと言っていい。端的に言えばロンドン、ウェールズ地方、パリを舞台に繰り広げられるロマンス小説である。翻訳が異常に読みやすいのですらすら読めるし、まあ面白くないこともないので、読んで損はしないけれども、この手の作品が好きな人意外には読む意味はあまり見出せないというのが正直なところ。ただしロマンス小説好きの人は気に入るかもしれません。


(今日買った本:2冊 今月買った本:18冊 今年買った本:478冊)

4月10日(木)

買い物。
血のスープ 都筑道夫 光文社文庫 怪談編。テキスト的には割合手に入りやすいものが多いようなのが、残念だが傑作集だから仕方ないかも。
ファウンテン・ソサエティ ウェス・クレイヴン ソニーマガジン 「エルム街の悪夢」の監督の初小説とのこと。
九十九 舞城王太郎 講談社ノベルス 新書版の値段じゃないけど。

滅びのモノクローム 読了。

(今日買った本:3冊 今月買った本:16冊 今年買った本:476冊)

4月9日(水)

飲み会。

絹の変容 篠田節子 集英社
織物工場の跡取息子が見つけたのは祖母の持ち物だったという虹色の絹だった。その妖しい輝きに魅せられた彼は、その正体を探りはじめると、それは祖母の故郷の限られた場所にだけ生息する蚕から産出されるものだということがわかってきた。どうしても虹色の絹を我が手で作りたい彼は、その蚕の養殖を決意する。
一言で言うと怪獣小説でモティーフは1作目の『ゴジラ』である。しかしながら全体を流れる作品の雰囲気は、八王子というローカルな一地域を舞台にしているためか、『ウルトラQ』を彷彿とするものである。いまにもあのテーマ音楽が響いてくるようだし、最後のまさに期待通りの終わらせ方など、思わずニヤニヤしてしまう。
なにせ敵は蚕である。サンケイノベルスの全書版の黒い装丁で出てもおかしくはないネタであるが、描写は著者の持ち味か上品に仕上がっており、あの手のナスティホラーとは一線を画したものとなっている。
目新しさは絹という題材とバイオテクノロジーを扱ったところであるが、骨格のストーリーは非常に古典的である。したがって新奇さを求める向きには向いていないかもしれないが、初期のウルトラシリーズをこよなく愛するぼくなどには、極上のご馳走になった。怪獣ものが好きな人には強くお勧めしておきます。


(今日買った本:0冊 今月買った本:13冊 今年買った本:473冊)

4月8日(火)

今日明日と飲み会のため書く気力がございません。

とりあえずヴィクトリア・ホルトは読了しました。ゴシック小説を期待する人は読まなくてもいいです。
乱歩賞など読んでいるが、さて何を読んでいるでしょうか?

西武単独二位。阪神残念。

郭公亭さんからコメントをいただいて恐縮。もうすっかりSF読みではなくなっているので私も部外者の戯言でございます。
冲方丁の他の本も読まねばならないが、「十二月のヴェロニカ」もSFマガジンであまりにも誉めていたので買っており、読まねばならないと思う今日この頃。

(今日買った本:0冊 今月買った本:13冊 今年買った本:473冊)

4月7日(月)

郭公亭さんのところは掲示板が無いので、ちょっと書かれている意図とは異なりますがここで反応してみる。
ミステリーや普通の小説では言葉遣いの違いになりますが、たとえばSFでは言語そのものや思考形式の違いになって現れます。
アメリカのSFに出てくるのがアメリカンな宇宙人だったり、未来人が現代人と同じ言葉を使うのも同様。大体異種生物とのコミニュケーションを成立させようというのが無理なところがあって、つきつめると『惑星ソラリス』になってしまい、最後には小説という表現そのものが成立しなくなってしまいます。でもその辺りは小説としての表現形態として仕方が無い面があると思いますし、結局のところ、読み手側の受け取り方によってがらっと変わってしまいそうです。結論の無い一言でした。

ホルトは今日中に読み終えてしまいたいなあ。

(今日買った本:0冊 今月買った本:13冊 今年買った本:473冊)


4月6日(日)

少し花見。疲れる。

リカルド・レイスの死 ジョゼ・サラマーゴ 彩流社 ノーベル賞作家の幻想小説。
dスリランカから世界を眺めて A・C・クラーク サンリオSF文庫 意味なし。
水の棺の少年(上)(下) スティーブン・ドビンズ 早川文庫NV
首切り ミシェル・クレスピ ハヤカワミステリ文庫

ヴィクトリア・ホルトの「愛の回り道」を読んでいるが、うーん。ただのロマンス小説ぢゃんかー。長いなー。

(今日買った本:5冊 今月買った本:13冊 今年買った本:473冊)

4月5日(土)

無謀松さんの新居へ9人でお邪魔。うーん、新築は綺麗だ。書庫も整理されていて羨ましいな。ダブリ本を譲っていただいて手に一杯抱えている某さんを尻目に、ぼくはというと持っているかどうかがさっぱりわからないので遠慮しておく。今回は本の話がたっぷり出来たので、あれも読まなきゃ、これも読まなきゃという気になるが、読むのが遅いしね。マイペースで行くしかないや。
とにかく器に合わせて本が増えすぎないように気をつけてくださいねー。また遊んでください。

川口さんに本をお借りし、松本さんから本を受け取る。

過去カラキタ未来 アシモフ パーソナルメディア 

(今日買った本:1冊 今月買った本:8冊 今年買った本:468冊)


4月4日(金)

感想を。

カオス・レギオン 冲方丁 富士見ファンタジア文庫
スニーカー大賞受賞作家の著者の近作。最近気になっていて買い込んでいるが読むのは初めて。期待して読んだ。
銀髪のスコップを手にした男ジーク。彼は黒印騎士の称号を持ち、一人だけのレギオン<軍団>と言われていた。手にしたスコップは戦場を廻り、戦争で命を失った者たちを埋葬し、弔いを行うためのものだ。ジークはかつて友の貴族ドラクロア、<銀の乙女>シーラ・リヴィエールと共に専制性を壊し、民主主義への移行を理想とした戦いを始めていたが、シーラの死とともに、均衡は崩れ、ジークとドラクロアは対立するようになっていったのだ。
PS2用のゲームとの同時進行という形をとって雑誌に連載された作品で、どの程度ゲームとの関連があるかは不明。設定は配慮が行き届いており秀逸。特に冒頭に舞台となる世界の年代を語り、世界の奥行きを感じさせることに成功している。キャラクターも硬軟書き分けられており良く描かれ、ストーリーも専制性の打倒という大枠を縦糸に登場人物たちの友情と裏切りを横糸にして起伏に富んだ非常に面白いものとなっている。ジャンルとしてはハイファンタジーになろうが、ファンタジーの苦手な自分でも面白く読んだ。イラストはストーリーに合うかどうかは意見がわかれようが、自分は少し子供っぽい気がした。ファンタジーの佳作。お勧め。


(今日買った本:0冊 今月買った本:7冊 今年買った本:467冊)


4月3日(木)

届いていた本を書いておちゃをにごす。

愛の回り道 ヴィクトリア・ホルト 日本図書刊行会 どこのネット書店でも品切れだったが、直接出版社に問い合わせたら残り3冊ありますと言われ、購入できた。解説も無いし、帯の紹介を見てもどんな内容だかさっぱりわからん。ジェーン・オースティンの小説かと思うような地味な装丁ではある。

絹の変容 篠田節子 読了。『ゴジラ』であった。すんごく面白かった。
3日連続では感想文書けません。おやすみなさい。明日の更新は無いかもしれません。

(今日買った本:1冊 今月買った本:7冊 今年買った本:467冊)


4月2日(水)

夢占い事典 M・ボングラチュ/I・ザントナー 河出文庫 種村季弘が共訳で名を連ねているので買わなきゃな、と思っていた。でも読まないんじゃないかととも思ってしまうのだけれども。
烈願鬼 富樫倫太郎 徳間ノベルス
昔あるとき A・A・ミルン 北星堂書店 中を見ると早川文庫で出ていた「ユーラリア国騒動記」と同じのような気がする。
おまえはケダモノだ、ヴィスコヴィッツ アレッサンドロ・ボッファ 河出書房新社
d老いたる霊長類の星への賛歌 J・ティプトリー・Jr サンリオ文庫 早川文庫で再刊されているのでほぼ価値がない。
dヨナキット イアン・ワトスン サンリオ文庫 

カオス・レギオン 読了。面白かった。

ピースランド殺人事件 野村宏平 エニックス文庫
動物たちの住むピースランドで起きる殺人事件。殺されたのは狐のゴン吉。胸を一突きされていたのだ。うさぎのピンキーに知らせを受けたピースランド唯一の警察官のおいどん。捜査で浮かび上がってきたのは金色パンダという謎の動物の姿であった。
絵本のようなイラストでユーモラスなタッチで書いている割に筋書きはどろどろしていてテレビの二時間ドラマ風。最後も教訓めかしていてこの手の本としてはひねくれていて、全体的なアンバランスさは残念ながら成功しているとはいい難いように思います。


先月終わりから今月中くらいは、飲み会連続で経済的にかなり苦しいです。

(今日買った本:6冊 今月買った本:6冊 今年買った本:466冊)

4月1日(火)


カオス・レギオン 読書中。

京子変幻 出口裕弘 中央公論社
バタイユやシオランの翻訳で知られ、渋沢龍彦との関わりの文脈で語られることの多いように思われる仏文学者の、長編小説としては処女出版にあたる。ちなみに幻想文学誌の幻想純文学特集で50選に選ばれていた作品で、その時の書評は倉阪さんだったようだ。著者の以後の創作には「天使扼殺者」「越境者の祭り」「夜の果て」「ろまねすく」「夜の扉」「東京譚」がある。
ポルノ作家の主人公はある夜、鉄道をまたがる鉄橋の上で女を拾う。女は京子と名乗り、苗字も身の上も何も語ろうとはしなかったが、それでも行き場の無さそうな京子と私は何も問わずに同棲を始めた。そんな中、友人の「ダリ」の息子、太郎の訪問を受ける。太郎は愚連隊で放埓な少年だった。この3人による奇妙な日常生活が始まった。
そもそも幻想文学関係の関わりが深いし、第二部での架空の町の描き方は幻想的ともいえなくもないのだが、基本的にはリアリズムの手法で書かれている。しかしながら背景に神秘的なものを感じ、幻想小説として優れたものと感じられるのは、もっぱら謎の女京子の描き方にあると思われる。主人公を翻弄する『宿命の女』京子は見ようによっては主人公の妄想であり、全ては主人公の内面の幻想を描いた夢小説としても読めなくも無いのである。


松井はすごいけど、ランディ・ジョンソンに投げ勝った野茂はもっとすごいと思う。

(今日買った本:0冊 今月買った本:0冊 今年買った本:460冊)