買書日記(2月)   掲示板  <私家版>これから出る本

2月29日(日)

昨日買った本を忘れていました。
警察小説大全集 小説新潮増刊 読まないかもしれないけど買っておく。安いし。

本を片付け。二度と読まないであろう処分する本を纏める。比較的新しい本ばかりだから専門書店に頼むようなものでもない。読んでいるから元をとっているということだし。でも正直なところ新刊で購入した本は少し心が痛む。本当は新刊で購入するような本は処分対象にはならないんだけどな。それでも何冊かある。一番ショッキングだったのは、新刊で同じ本が二冊出てきたこと。今の今まで全く気がつかなかったわい。仕方が無いので読み終わったほうを処分するか。郵便局がしまった頃になって「無法地帯」を発見する。今日までの消印だからもう間に合わない。結局不戦敗になってしまった。

江戸のニューメディア 高橋克彦 読了。

アイリッシュ・ヴァンパイア ボブ・カラン 早川書房 (2002/2003)
アイルランドの心理学者が書いた吸血鬼小説集。そもそもストーカー自身もアイルランドの作家であり、たとえ「ドラキュラ」の舞台がトランシルヴァニアだったとしても、怪奇譚を生み出す原動力はアイリッシュの血ではないかという気がしていた。ケルトというのは、幻想小説愛好家にとっては特別な意味を持っているのだ。そういう意味で本書もアイリッシュの血が書かせたものだと思いたい。
「炉辺にて」「森を行く道」「乾涸びた手」「仕えた女」の中篇4編で構成された本書は全て地元に伝わる伝承等を元に書かれたものだという。したがって吸血鬼とはいっても必ずしも古典的な、例えばドラキュラのような吸血鬼が登場するわけではない。だから、ある意味伝統芸能の域に達しているとも思われる吸血鬼小説につき物の、固定化されたプロットやマンネリの気味は薄い。つまり通常考える吸血鬼小説というよりは伝承された怪奇譚に吸血鬼が透けて見えてくるような雰囲気なのだ。逆にいえばいずれも吸血鬼小説ではない別の怪奇譚を彷彿とさせるところがあるのだ。恐怖度という点ではやや弱い部分もあるのだが、この雰囲気は捨てがたく怪奇小説愛好家には静かに薦めたい1冊である。なお表紙のサイモン・マースデンの表紙で飾られた本は美しく本書の内容に相応しく、造本も今は少なくなった角背で良い雰囲気だ。久々に怪奇小説らしい怪奇小説を読んだ。


(今日買った本:1冊 今月買った本:111冊 今年買った本:324冊)

2月28日(土)

あじゃ@109 吉村達也 ハルキホラー文庫 (2001)
婚約を控えて交通事故にあった僕の病室に夜中現れたのは、ヤマンバルックの看護婦だった。看護婦は「あじゃ」と名乗り、幽霊だと言う。そしてあじゃは恐ろしい予言をした。
「ゼーラム坂」を読んで、こりゃもうこの人の本は読まないかもしれないと思ったのだが、手近にあったため懲りずにまた読んでしまった。字組みもゆるくてページ数も少なく、あっという間に読めてしまう。山姥ルックの女子高校生と看護婦という組み合わせだけで書き上げたような小説である。まあ短い分「ゼーラム坂」よりはましだろう。それにしても最後のお涙頂戴的な終わらせ方はいったい何なんだろう。こんなもので読者が感動すると思っているのだろうか。読者もなめられたものだ。多作である意味職人だと思うが、読書に何かを求める人向きではない。


ブックオフで買い物しちゃったので結局3桁いっちゃったなあ。

現代語訳樋口一葉 闇桜・ゆく雲他 河出書房新社 多和田葉子も入っているため。
ポケットから出てきたミステリー カレル・チャペック 晶文社
遥かなる波涛の呼び声(中) 五代ゆう 富士見ファンタジア文庫
読みたくなって半村良まとめ買い。既読も有るし持っている可能性も高いけどまあいいや。
戦士の岬 半村良 文春文庫
夢あわせ 半村良 文春文庫
不可触領域 半村良 角川文庫
平家伝説 半村良 角川文庫
魔女伝説 半村良 角川文庫
セルーナの女神 半村良 角川文庫
夢の底から来た男 半村良 角川文庫
となりの宇宙人 半村良 角川文庫
魔女街 半村良 角川文庫
魔法の城 ネズビット 冨山房
宇宙船レッド・ドワーフ号 グラント・ネイラー 河出書房新社
本能寺六夜物語 岡田秀文 双葉文庫
着信アリ 秋元康 角川ホラー文庫
ヴァーチャル・ビースト 藤木稟 角川ビーンズ文庫
周公旦 酒見賢一 文春文庫

(今日買った本:18冊 今月買った本:110冊 今年買った本:323冊)

2月27日(金)

酔っ払ったまま本屋に行ったら衝動買い多し。反省。カードだと幾らでも買えてしまうから怖い。怖い。
ひとごろし 明野照葉 角川春樹事務所 デフォルト買い。
バイティング・ザ・サン タニス・リー 産業情報センター 謎の出版社からのSF翻訳。分量の割に定価が安いのが嬉しいね。
殺人の追憶 薄井ゆうじ アートン 韓国映画のシナリオを小説化したもののようです。衝動買い。
琥珀捕り キアトン・カーソン 東京創元社 アイルランド文学。
コズモポリス ドン・デリーロ 新潮社
霧けむる王国 ジェイン・ジェイクマン 新潮社 モネが扱われているしこれも衝動買い。

(今日買った本:6冊 今月買った本:92冊 今年買った本:305冊)

2月26日(木)


本屋で隔週刊「ドラえもん」が好評で品切れとのこと。やっぱり人気があるね。

17歳の悪夢 バルバラ・ビューヒナー ポプラ社 (2001/2003)
珍しいドイツのヤング向け翻訳ミステリ。主人公のフレックスは引越しの途中、赤毛の若者を拾う。若者は「太陽の館」という施設から逃げてきたらしい。若者の正体は?若者の持っていた手帳に書かれていた暗号は?
ジュブナイルなので、特にどうということもないのだが正直言ってあまり面白くない。原題はBLACK BOXで文字通り黒い箱が重要なキーワードになるのだが、これもいまひとつパッとしない印象。唯一ドイツの小説らしいなと思ったのは件の若者が東ドイツ出身で、生い立ち等に東西ドイツ時代の影が差していることぐらいか。子どもではないので、子どもが面白がるかどうかは何とも言えないけれど、帯の「ページをめくる手が止まらない」という惹句はオーバーに思えてしまう大人には少々物足りない小説でありました。


今回から参考までに読了本の本の発行年を記載することにしました。翻訳や再刊の場合は、可能であれば原著発行年も記載しようと思います。

(今日買った本:0冊 今月買った本:86冊 今年買った本:249冊)

2月25日(水)


給料日。雑誌発売日。思いっきり本を買いたい気分になるが、さほど欲しい新刊は出ていない。
ミステリマガジン4月号 ホームズ特集。ヒューリックの短篇あり。
SFマガジン4月号 浅倉久志コーナーではジャック・ヴァンスが翻訳されている。
平蜘蛛の妖し夢1 宇月原晴明 中公Cノベルス
偽偽満州 岩井志麻子 集英社
恋愛詐欺師 岩井志麻子 文藝春秋 前作「私小説」が面白くなかったのに結局買ってしまった。
スペシャリストの帽子 ケリー・リンク 早川文庫FT 解説が柴田元幸だ。
スピリチュアル 平谷美樹 MF文庫J
地球間ハイウェイ ロバート・リード 早川文庫SF 伊藤典夫訳ということで買ってみる。
箱の女 G・K・ウオリ 早川文庫NV 帯には風間賢二氏の名前もありなんとなくホラーっぽい感じがするのだけど。

(今日買った本:9冊 今月買った本:86冊 今年買った本:249冊)

2月24日(火)

分岐点 古処誠二 双葉社
「小説推理」に連載された長編である。聞くところによれば前々作あたりから戦争を題材にしているようだが、私自身は著者の本を読むのは初めてである。本書も終戦末期の神奈川県で学徒動員された中学生たちの数日を描いている。
読後感は重い。たしかに物語中殺人は起こるのであるが、これはもはやミステリーではないのではないだろうか。読んでいても著者の書きたいのは殺人や推理的な興味ではなく、戦争という特殊な状況における人間とその考え、行動の追求であるように感じてしまう。本書の煽りで使われている「動機」に関してもミステリーで扱うようなものではなく、純文学や観念小説のものだ。かといって忠実な戦記ものかというとそうでもないようだ。物語の舞台や状況は良く調べられていているようだが、恐らくは忠実に事実をなぞっているわけではなさそうで、やはり小説的な匂いがする。著者は13歳の殺人者(そうまさに少年なのだ)を戦争という狂気に絡められた怪物として描くことによって、戦争の本質を描こうとしているように思えてならない。結局戦争とは一部の指導者層が「その気」になってしまえば、そしてそのときそれに従う人間達が自分自身の意志をもつことなく手をこまねいていれば、なす術も無く起きてしまう。大衆は強い意志が無ければそれに踊らされるだけなのだ。本書の主人公はそんな状況になった時に「NO」という勇気をもたなければいけない大衆の意識の象徴なのかもしれない。

ドラえもんの週刊誌を買ってみるが、いまいち。単行本未収録短篇の冊子がついているのだが、薄すぎるのと1篇は読んだことがあったので残念。同時に購入にしたクラシックCDコレクションのほうがよさそうである。ドラえもんはもう買わないかも。かさばるし。厳密に本とは言えないと判断して購入冊数にはいれません。

(今日買った本:0冊 今月買った本:77冊 今年買った本:240冊)

2月23日(月)

来月の新刊を見ていて皆川博子さんの新刊が嬉しいのと、ジョン・ソールが久々に2冊翻訳されるらしいのでこれも嬉しい知らせ。神林長平の短編集も嬉しい。でも新刊情報でも新刊予告されながら刊行が延期されるのも結構ありますね。友成純一や松浦寿輝はどうなってしまったのだろうか。

届いていた本。
ポートレイト 合田佐和子 ヘラルド出版 ちょっと高めだったけれど買っておく。

行きがかり上、横浜の本屋に寄ってしまう。
最後にして最初の人類 オラフ・ステーブルドン 国書刊行会 ついに出ました。本当ならポイントがつくから国書の本は直接ネットで買うのだけど嬉しくて思わずかっちまいました。
コーネルの箱 チャールズ・シミック 文藝春秋 東さんが紹介していたので買ってみる。
白い恐怖 フランシス・ビーディング ポケミス ゴシック・ミステリーということなので買う。(そんな理由で買っていいのか?)

(今日買った本:4冊 今月買った本:77冊 今年買った本:240冊)

2月22日(日)

角川ホラー文庫の3月の新刊で「チェーンレター」という本が折原一著で刊行予定になっている。同タイトルのホラー小説が同じ角川書店から青沼静也名義の単行本で2001年8月に刊行されている。どちらも不幸の手紙が題材のようなのだが、これって変名で出していたということなのだろうか。風間賢二氏の『結晶する恐怖』によればホラー小説大賞応募(の締め切りに間に合わずに持ち込まれた)原稿とのことなのだが。ネットを見ていると大森望氏が同著を取り上げて、「後半は折原一的な倒叙ホラー」と評しているが、もし先に書いたことが本当であれば大森氏は図らずも正体を当てていたということになるのかもしれない。

ロサリオの鋏 ホルヘ・フランコ 河出書房新社
本書はコロンビアで第二のガルシア・マルケスと言われている(らしい)作家の長編である。ラテンアメリカの小説というと思い浮かぶのは、私の場合はボルヘス、マルケス、カルペンティエールあたりであり、マジックリアリズムという単語とともに奇想小説というイメージが思い浮かぶ。しかし本書はそんなこちらの勝手なイメージとは異なり、一言で言えばコロンビアを舞台にしたラブストーリーである。ただし、これを社会情勢を頭に入れて読むとただのラブストーリーではなくなってくる。ヒロインであるロサリオは殺し屋であるのだ。不勉強な私は詳しく知らなかったのだが、解説によれば90年ごろのコロンビアは麻薬戦争が起きておりテロが激化し、女性を含む若者はコカインマフィアに所属し、殺し屋として雇われていた時代だったらしいのだ。そう思ってみてみると、ロサリオをはじめとした殺し屋の姿、主人公の所属する層とロサリオが所属する層の違いとなっている貧富の差の激しさや社会情勢が伺われ物語が違って見えてくる。つまり本書が輝くのはそのような社会情勢を頭に入れた上で読んだときであり、実際の血なまぐさいシーンが無くややソフィスティケートされているため見過ごしてしまいそうだが、実際にはラブストーリーに仮託した社会小説として読んだときにその価値がわかるというものであろう。


(今日買った本:0冊 今月買った本:73冊 今年買った本:236冊)

2月21日(土)

とりあえず近所のブックオフで買い物しておく。
一年分、冷えている 大沢在昌 PHP
dメアリー・ポピンズ AtoZ トラヴァース 篠崎書林 
アドリア海の奇跡 ジョアン・マヌエル・ジズベルト 徳間書店
キツネのクリーニングや 三田村信行 フォア文庫 うーむ、フォア文庫になっていたとは。
レディMの物語 篠田真由美 講談社文庫
ゲイトウェイ2 フレデリック・ポール 早川書房 文庫で持っていたっけ?
d我ら死者とともに生まれる シルヴァーバーグ 早川書房
荒地 キング 角川書店 持っていなかったけ?でも調べる気になれないや。

(今日買った本:8冊 今月買った本:73冊 今年買った本:236冊)

2月20日(金)

買い物は再度有隣堂へ。
迷宮の暗殺者 デイヴィッド・アンブローズ ヴィレッジ・ブックス
ギャングスターウォーカーズ 吉川良太郎 カッパノベルス 書き下ろしかと思ったら『ジャーロ』連載作品であった。最近多いなあ。
小さな本の数奇な運命 アンドレーア・ケルバーケル 晶文社 本を主人公にしたファンタジー小品らしい。衝動買い。
あの橋の向こうに 戸梶圭太 実業之日本社 これも衝動買い。
月に憑かれたピエロ 司修 河出書房新社 幻想小説集。美しい本であるが、ちょっと定価が高いなあ。
立喰師列伝 押井守 角川書店 なんとなく買ってしまった。
松本泰探偵小説選T 論創社 Uは来月刊行らしい。恐ろしいハイペースだ。

(今日買った本:7冊 今月買った本:65冊 今年買った本:228冊)

2月19日(木)

平井骸惚此中ニ有り 田代裕彦 富士見ミステリー文庫
ジュブナイルにしては珍しい大正時代を舞台にしたミステリー。主人公は探偵小説作家平井骸惚に弟子入り志願している帝大生の青年河上太一君。先生にはなかなか弟子入りを認めてもらえないのだが、ある日先生の友人である探偵小説評論家が自殺する。それを自殺でないとする平井は、その謎を解けば弟子として認めると約束したため、先生の娘、涼嬢とともに謎に挑戦する河上君であった。
ヤングミステリー大賞とやらの受賞作。特に期待をしていたわけではないのだが、これは意外に拾い物だった。文章は途中でちょっと息切れはするものの、全体的には講談調でまとめられすいすいと調子よく読めるし、ミステリーのトリックは他愛ないものであっても全体的に醸し出す雰囲気からはさほど気にならず楽しめた。また文章中だけではあるが、江戸川乱歩や森下雨村とか出てくるのにもニヤリとさせられるところ。(ちなみに巻末の参考文献には『幻影城』等もあがっている) 正直言ってあまり大正時代が舞台とは思えないところもあるのだが、まあ硬いことを言わずに楽しむのがいいだろう。ライトノベルに耐性のある人にはお勧めしておきます。


(今日買った本:0冊 今月買った本:58冊 今年買った本:221冊)

2月18日(水)

横浜へ行ったのにダイヤモンド地下街が一斉に特別休業でがっかり。しかたなくそごうの紀伊国屋へ行くが、こっちのほうが品揃えはいいかもしれない。
ビッグボーナス ハセベバクシンオー 宝島社
年老いた子どもの話 ジェニー・エルペンベック 河出書房新社
春になったら苺を摘みに 梨木香歩 新潮社

(今日買った本:3冊 今月買った本:58冊 今年買った本:221冊)

2月17日(火)

届き物がありました。
遥かな國 ネビール・シュート 新潮社 少しく値が張りましたけれども、欲しかった本なので仕方がありません。同時に注文した本は黒白さんが買われたようです。世間は狭いです。

(今日買った本:0冊 今月買った本:55冊 今年買った本:218冊)

2月16日(月)

3人のゴーストハンター 田中啓文・牧野修・我孫子武丸 集英社
3人の作家が3人のゴーストハンターを主人公として短篇の連作を書きそれぞれの腕を競ったゲーム関係の企画もの。企画物とはいってもエンターテイメント作家として個性の強い著者たちであるから、それぞれが著者のカラーの濃いものになっている。田中啓文は地口をベースにおもしろさを第一に追及した作品、牧野修は独特の美学で文章の組み方にも個性の現れた作品、我孫子武丸はミステリ色の強い手堅い作品という印象だ。個人的には田中啓文が一番好きかな。ラストは3人が3通りのラストを用意しており、読者が好きな?ラストを選べる仕掛けになっていて、ここでもやはり田中氏が一番おもしろいと思った。もっともこれは個人的な好みなので、読む人それぞれが好みの作品は分かれてくるのだろう。企画としては大変おもしろく、小説としては統一感が無いのが少々もどかしさを感じるものの、逆に3人の作者の個性が際立っているということでもあり、そういう意味ではおもしろい本である。


(今日買った本:0冊 今月買った本:55冊 今年買った本:218冊)

2月15日(日)

近所のブックオフに行って見る。
仇敵 池井戸潤 実業之日本社
エンプティ・チェア ジェフリー・ディーヴァー 文藝春秋
新耳袋 第八夜 メディアファクトリー
ラブ・ミー・プリーズ 和田はつ子 角川ホラー文庫
青い虚空 ジェフリー・ディーヴァー 文春文庫
ROMMY 歌野晶午 講談社ノベルス
南極大陸(上)(下) キム・スタンリー・ロビンスン 講談社文庫 結局古本で買っちゃったなあ。

(今日買った本:8冊 今月買った本:55冊 今年買った本:218冊)

2月14日(土)

神保町へ行って見る。
ちいさな桃源郷 池内紀編 幻戯書房
火星探検 大城のぼる 透土社
天狗の鼻 豊島與志雄 八雲書店
SFが読みたい2004年度版

(今日買った本:4冊 今月買った本:47冊 今年買った本:210冊)

2月13日(金)

宇宙船ドクター ハリー・ハリスン あかね書房
隕石に衝突し乗員のほとんどを失ったヨハネス・ケプラー号。絶望的な状況の中で、軍医の卵であるドン・チェイス大尉が船長として船を火星へと運ばなくてはいけなくなったのだ。
タイトルから勝手に医療宇宙船の話かと思っていたのだが、全然違った。読み手に感情移入を促し、ともに成長していく感覚を味わえるという物語ではある意味ステロタイプとも言える作品なのではあるが、ジュブナイルとしては好評価を与えられると思う。それにもともと冒険小説的なSFが多い作者のこと、サスペンスの盛り上げ方も堂に行ったもので、大人が読んでもまずまず楽しめるものにはなっていると思うけれど、やはり本質は少年少女時代に読みたいし、読ませたい小説であろう。


とりあえず出た新刊で買わなきゃいけない本を買っておく。
江戸あやかし舟 竹河聖 双葉文庫 これは別に買わなくてもいいのだけれど。
ふたりジャネット テリー・ビッスン 河出書房新社 ネームバリューは格段に落ちるけれど、訳者の熱意かな?解説を読むと割合はわからないが(全部か?)あいかわらず既訳も含まれていそうなのが少し残念だけれど、どうせ雑誌掲載のものなど面倒で読まないにちがいないので良しとしましょう。
ジェシカが駆け抜けた七年間について 歌野晶午 原書房 なにやら急に人気作家になってしまった感があります。

(今日買った本:3冊 今月買った本:43冊 今年買った本:206冊)

2月12日(木)

あんまり欲しい本が無いなあ。
文庫を1冊買う。
ブレインドラッグ アラン・グリン 文春文庫 サスペンスだがSF的な味付けとのことで購入。

(今日買った本:1冊 今月買った本:40冊 今年買った本:203冊)

2月11日(水)

1冊だけ本を買う。
かなり行動半径が狭くなっている。近所の古本屋しかいかないもの。面倒でさ。
金城哲夫 ウルトラマン島唄 上原正三 筑摩書房 こんな本が出ていたとは知らなかったなあ。

(今日買った本:1冊 今月買った本:39冊 今年買った本:202冊)

2月10日(火)

秘密の本を読む。
かなり部屋がちらかっているので、読みたい本、必要な本が探せない。そろそろ懸賞の締め切りが近いので「無法地帯」を探したいのだが、一向に出てこないのはどういうわけだ。不戦敗はいやだし。ミステリーズのピンバッチもそろそろか。3号はどこにあるのだろう。
などと書くと普通の人は何で本が出てこないんだろうと疑問に思うのでしょうね。でも出てこないんだよね。

(今日買った本:0冊 今月買った本:38冊 今年買った本:201冊)

2月9日(月)

本の感想のみ。

シービスケット ローラ・ヒレンブランド ソニーマガジン
私は競馬には全く興味が無い。だから、この本も奥田さんが訳していなければ手にとらなかったかもしれない。でもこれは読んでよかった。アメリカの1930年代後半に活躍した伝説の競馬馬とそのジョッキーを描いたノンフィクションなのだが、まさに小説のようにドラマティックな物語であった。小説ならば出来すぎというかもしれないが、(多少の推測や脚色は含まれているのだとしても)事実では文句のつけようも無い。私のように競馬を知らない人間にとっては、いままで競馬は公営賭博以外のなにものでもなかったのだが、これを読んで競馬はスポーツであり、馬と人間が作り上げるドラマなのだと改めて知った思いである。栄光、挫折、復活。アメリカンドリームを体現するヒロイックファンタジーがここにある。万人にお勧めしたい一冊だ。


(今日買った本:0冊 今月買った本:38冊 今年買った本:201冊)

2月8日(日)

休日出勤。思いのほか遅くなってしまった。

届け物。
修羅の夏 新庄節美 東京創元社 署名。最初名前から女の人だと思っていたんだけど男性だったので吃驚した記憶があります。夏休みだけ探偵団の1冊目が見つけられないんですよ。ああ、チビーも1冊足りないけど、青い鳥文庫で出たやつだったっけ。(いい加減だ) そういやチビーの復刊は止まっちゃいましたね。
名前といえば平谷美樹が結構女性作家の棚に入っているところを見ます。これは無理も無いと思う。外人にも女性名前と男性名前があるのだろうけど、良くわからない。フランス語なんか名詞にも女性男性があるようだし。言葉って難しい。

(今日買った本:1冊 今月買った本:38冊 今年買った本:201冊)

2月7日(土)

買い物にいってみる。
白夜行 東野圭吾 集英社文庫 厚い文庫だ。家人に読みたいと言われ購入。古本ならもうちょっと安く変えたのに。(けちくさい)
シャーロック・ホームズ対切り裂きジャック M・ディブディン 河出書房新社 『密会』だけ持っているのだけど、ちょっと気になったので邦訳文庫を集めようと思います。
妖説忠臣蔵・女人国伝奇 山田風太郎 徳間文庫
塩の街 有川浩 電撃文庫 タイトルが気に入って衝動買いしてみました。
小松左京マガジン13号 通読したいものの、初期の号がどこへいったか不明。
江戸名所図会 横溝正史 出版芸術社 文庫で11と14(品切れ!)をまだ買っていないのがちょっと気になります。 
エイリアン・ベッドフェロウズ 小谷真理 松伯社 SF評論。活字が読みにくそうだ。
以下は古本で購入。
鹿鼎記2 金庸 徳間書店
あやかし修学旅行 はやみねかおる 講談社
機械じかけの神々(上)(下) 五代ゆう 富士見ファンタジア文庫
ドクターハンナ 戸梶圭太 徳間書店
ユリイカ G・K・チェスタトン特集 ユリイカのバックナンバー購入はいつも所持が曖昧で迷うのだがこれは多分もっていないであろう。表紙は金子國義でチェスタトンのミステリ短篇を収録。
雪崩連太郎全集 都筑道夫 出版芸術社 単行本未収録があるからだけどなにやら持っているような気がしないでもない。
ブツブツとうさんほらふきノート 長新太 晶文社 エッセイ集。
ミスター・ヴァーティゴ ポール・オースター 新潮社 「シティオブグラス」を大昔に読んだきりだなあ。
江戸のニューメディア 高橋克彦 角川書店 浮世絵の本。おもしろそう。

(今日買った本:17冊 今月買った本:37冊 今年買った本:200冊)

2月6日(金)

私小説 岩井志麻子 講談社
かなり多作になっている著者であるがいまのところ、著者の最新作。短編集で5編を収録。とはいっても、最初の作品を除くと全てベトナムや韓国の愛人との逢瀬を描いたもので、官能小説の色合いが濃い。ここに描かれたことが著者の『私小説』であるかどうかには全く興味が無く、しかもこの手の恋愛官能小説には面白みを感じることができない私には退屈な時間であった。純文学的にはどうか知らないけれど、幻想怪奇系を求める読者にとってはいかがなものかと思う。ご本人が書きたいものが読者が求めるものとは限らないということを強く感じてしまった。(ただし必ずしも作家が読者が求めるものを書かなければいけないと思っているわけでは有りません) 岩井志麻子の全てに興味がある著者の大ファン、恋愛官能小説を求める方以外にはお勧めいたしません。今後はホラー以外の著者の本は新刊では買わないかも。


読者が著者に求めるものは千差万別で、著者はいちいち読者におもねるような作品ではなく、自らの書きたいものを書くべきなのであろう。したがって岩井志麻子が何を書こうが、それを批判するつもりは全く無い。しかし今回はかなりそこに齟齬を感じてしまったのが事実だ。やはり個人的には著者の書くホラーが読みたいものである。

(今日買った本:0冊 今月買った本:20冊 今年買った本:183冊)

2月5日(木)

ある方より送っていただいたもの。

宇宙船ドクター ハリー・ハリスン あかね書房
マンハッタンの悪夢 トマス・ウォルシュ 東京創元社
レディ・キラー エリザベス・ホールディング 東京創元社
おばあさんのすてきな庭 三田村信行 国土社
大宇宙の少年/わたしはロボット/くるった世界 ハインライン・アシモフ・ベリャーエフ 講談社
アバンダンデロの快機械 荒巻義雄 角川書店
秘密の本

(今日買った本:7冊 今月買った本:20冊 今年買った本:183冊)

2月4日(水)

どもの王様 殊能将之 講談社
ミステリーランドの1冊。講談社ノベルス以外で刊行されるのは始めての著書である。元来この叢書は子どもにも大人にも読みうる物語の叢書として企画されたものと思しいが、本書に関しては子どもに読ませるような話ではない。島田荘司の場合も感じたことだが、本書はそれ以上。理解できるとか出来ないとか言う以前の問題であろう。テーマは離婚やストーキング等の現代的なテーマを子どもを主人公にして描いたものなのであるが、ジュブナイルとしては結末があまりにも酷い。大人が読む分には現代的なテーマの皮肉なサスペンス小説として読めるので別に問題はないのだが、あまり面白い小説とは思えませんでした。なお、大人が読んだ場合は子どもに手の届かないところへしまっておくことをお勧めします。


かねてよりジュブナイルは第一に子どもに読ませるに良い本か否かという評価基準で読むことにしているつもりだったのだが、どうも最近はそうでもなくなってしまっていたようで反省している。ジュブナイルの作品の存在意義としては無論そうあるべきで、大人が読んで面白いかどうかというのはやはり二の次である。大人が読んで面白く、子どもに読ませるべき本でない場合は大人向けで出せばよいのだ。そういうわけで書くほうも大人向けに比べて制約や気を使う部分が多くて難しいだろう。

(今日買った本:0冊 今月買った本:13冊 今年買った本:176冊)

2月3日(火)

読書は『シービスケット』を選択。

届いた本を。
パンドラ 合田佐和子 PARCO出版 見ごたえのある画集だ。30年近く前の新刊価格と同じ値段で買えたのだから、良かったと言えるでしょう。『ポートレイト』も別途注文済み。『オブジェ人形』は無理だとしても、トムズボックスの自動筆記の本は欲しいなあ。

今思いつく欲しい画集は成田亨、山下菊二、真鍋博ってところかな?昔SFマガジンの表紙を描いていた角田純男の画集とかあったら嬉しいのに。

(今日買った本:1冊 今月買った本:13冊 今年買った本:176冊)

2月2日(月)

『私小説』 岩井志麻子 読了。

ドミノ 恩田陸 角川書店
前に読んだ「puzzle」があまり面白くなかったのでなかなか次に手が伸びなかったのだが、文庫化を機に読んでみる。SF色は無く、東京駅を舞台にしたドタバタサスペンス。
多くのキャラクターを使って多視点で描き、物語としての緊張感を上げながら収束させていく構成力は凄いと思う。文句なしに面白い。キャラクターの描き方としてもユーモアという要素も取り入れ、何度か笑わされた。深く考えずにエンターテイメントを楽しみたい向きには何も言わずにお勧めしたい。


まだ3冊しか読んでいないのだが、恩田陸はたぶん長編のほうが向いている。そんな気がする。書き込むことによって物語を紡いでいくタイプだと思えるからだ。

(今日買った本:0冊 今月買った本:12冊 今年買った本:175冊)

2月1日(日)

バーゲン目当ての家人と久しぶりに渋谷に出てみる。自分が行くのはブックファーストだが、ついでに古本屋も見てみるが買ったのは1冊。
ソルトマーシュの殺人 グラディス・ミッチェル 国書刊行会
ブックファーストでは星野智幸のサイン本があったが、すでに購入済みのためあきらめる。さすがに新刊を二回買う元気は無い。
夕食は渋谷の麗郷。有名な店でたまに来るのだが、店員はいつきても無愛想。でも美味しいので文句はありません。ここでは初めて食べた焼きそばはいまいちだったなあ。
朱夏 NO13 探偵小説のアジア体験 せらび書房 出ているのは知っていたがわざわざ注文するのも億劫で、買っていなかったもの。ブックファーストで何冊かあったので買っておく。どれだけ売上に貢献するのかはわからないが、こんな雑誌のバックナンバーを置くとは文学棚の担当者はすごい。
闇のなかの赤い馬 竹本健治 講談社 ミステリーランド。埴谷雄高かと思っちゃうようなタイトルである。楽しみではある。
黄金蝶ひとり 太田忠司 講談社 ミステリーランド。基本的には購入対象の作家ではないが、一応シリーズ買いしているので。
鬼神伝 鬼の巻 高田崇史 講談社 ミステリーランド。同じくシリーズ買い。
爆撃聖徳太子 町井登志夫 ハルキノベルス 『諸葛公明対卑弥呼』もおもしろかったしね。架空歴史物をこれからも書くのかな?
ジェニファー・ガバメント マックス・バリー 竹書房文庫 全くのノーチェックだったが、どっかで書評を見て欲しくなりました。SFですねん。
パイの物語 ヤン・マーテル 竹書房 出版社が意外だが、ブッカー賞受賞作品。
姫百合たちの放課後 森奈津子 ワールドワイ kashibaさんのサイトで出ていることを知ったもの。短編集。お嬢さまシリーズ2冊しか読んだことないんだけどさ。『耽美なわしら』の完全版が2分冊で出るらしい。
家守綺譚 梨木香歩 新潮社 最近では新刊購入作家になっているが、まだ読んだことがないのであった。
甘美なる来世 T・R・ピアソン みすず書房 ミステリマガジンでも風間氏が取り上げていたし気になっていたので購入したのだが、読みこなせないような気がする。
ドッグヴィル ラース・フォン・トリアー アーティストハウス なんとなく衝動買い。

(今日買った本:12冊 今月買った本:12冊 今年買った本:175冊)