買書日記(12月)   掲示板 

12月30日(木)

ばたばたといろいろな仕事をこなす。本を読んでいる時間はなかった。結局「ばいばいアース」上下巻を年内に読むのは難しそうだ。そうすると、結局今年読んだ本は140冊強ということになる。目標の150冊には到達できなかったが、夏場の土日も無い地獄の忙しさを考えると健闘したほうではなかろうか。逆に買うほうは昨年よりも100冊以上増えてしまった。新刊購入が増えていることを考え合わせると費用は相当かかっているはずだ。他人事のようだが、冷静に考えたら怖いので数えることはしない。
明日から二泊三日で温泉旅行のため、今年はこれでおしまい。今年読んで印象に残った本などを書いて見よう。140冊以上の読了本から10冊を選ぶとかは優柔不断でうまくいかないのでベスト10とかは書かない。
まず個人的にうれしかったこと。
長年の探求書であった歌集およびカヴェーリンの「地図にない町で」が入手できたこと。特に後者はある方のご好意でいただいてしまったものだ。読んでみたい作品だったので本当に嬉しかった。大海赫氏の復刊があいついだこと。初めて著作を読んでお気に入りの作家に仲間入りしたのは、横山秀夫、三津田信三、荻原浩、小路幸也、桐生佑狩、谷川流、光原百合あたりになる。特に最初にあげた3人は今後も大いに楽しんで読めそうに思う。石田衣良は乙一となんとなく印象が似ていて、うまいと思うのだけど琴線にはどうも触れないようだ。いしいしんじや樋口有介も存外面白かった。創作以外では『Touch it!』が気企画本としては良くできていて面白かった。

最も印象に残り、面白いと感じた創作(一部ノンフィクション)は以下になります。
ホラー作家の棲む家/作者不詳 三津田信三 講談社ノベルス
夜陰譚 管浩江 光文社
陰の季節 横山秀夫 文芸春秋/顔 横山秀夫 徳間書店

信長 戴冠せるアンドロギュヌス 宇月原晴明 新潮社
シービスケット ローラ・ヒレンブランド ソニーマガジンス
涼宮ハルヒの憂鬱 谷川流 角川スニーカー文庫
空を見上げる古い歌を口ずさむ 小路幸也 講談社
神様からひと言 荻原浩 光文社☆
赤目四十八瀧心中未遂 車谷長吉 文藝春秋
アイリッシュ・ヴァンパイア ボブ・カラン 早川書房
白夜行 東野圭吾 集英社文庫
カルカッタ染色体 DHC
心地よく秘密めいたところ(上)(下) ピーター・S・ビーグル 月刊ペン社
ぶらんこ乗り いしいしんじ 理論社
十八の夏 光原百合 双葉社
夏の滴 桐生佑狩 角川書店
魔法使いになる14の方法 ダイアン・ウィン・ジョーンズ他 創元推理文庫
誰も私を愛さない 樋口有介 講談社
ニコチアナ 川端裕人 文藝春秋
ドミノ 恩田陸 角川書店

他に印象に残ったもの。
罪花 高樹のぶ子 文藝春秋
百年の恋 篠田節子 朝日文庫☆
不死の怪物 ジェシー・ダグラス・ケルーシュ 文春文庫
白い犬とブランコ 莫言 NHK出版☆
悪魔に食われろ青尾蝿 J・F・バーディン 新樹社
地図にない町で カヴェーリン 理論社
13階段 高野和明 講談社
HELP! 久美沙織 双葉社
鬼篭方眼妖鬼譚 真崎かや エニックスノベルス
ハルビンカフェ 打海文三 徳間書店
龍は眠る 宮部みゆき 新潮文庫

番外編として創作以外で面白かったもの。
文学賞メッタ斬り! 大森望・豊崎由美 PARCO出版
封印作品の謎 安藤健治 太田出版
本棚探偵の回想 喜国雅彦 双葉社
Touch it!―遠山式超立体写真集 遠山茂樹+遠山式開発チーム 小学館
恥ずかしい読書 永江朗 ポプラ社

今年もありがとうございました。来年も今のところサイトは続けていく見込みですので、引き続きよろしくお願いします。


(今日買った本:0冊 今月買った本:141冊 今年買った本:1567冊)

12月29日(水)

やはり地元の本屋で買い物。
ゴスペラー 岡田剛 ソノラマ文庫 デビュー作のようだ。なんとなく衝動買い。
カラサワ堂怪書目録 唐沢俊一 光文社知恵の森文庫
となり町戦争 三崎亜記 集英社 すばる文学賞。面白そうだ。

針の島 藤本泉 徳間文庫
架空の島を舞台にしたミステリー。もっとも殺人事件が起きると言ってもトリックは別としても、展開自体は途中で読めてしまうため犯人探しという興味はやや薄く、どちらかというと孤島におけるマイノリティの反乱のような部分がテーマになっている。本書のマイノリティは民族的なものではなく、偶然のなせるわざであり、強者と弱者というような単純な図式でもないのだけれど、このようなテーマは読むものを不安にさせずにはおかない。それは多分、読んだときに自分がマイノリティに属するのか、逆側なのかを判断しているからであろう。残念ながら民族的なつながりがない分、孤島という地理的な条件を持ってしてもこのような繋がりはリアリティがあるとは言い難い。テーマ的にはSFや伝奇小説などでは珍しくないものだが、それでも巷にあふれるミステリーとは一味違う小説作品として読まれる価値はあるのではないだろうか。


(今日買った本:3冊 今月買った本:141冊 今年買った本:1567冊)

12月28日(火)


少し本を買う。
おすすめ文庫王国2004 本の雑誌社
ぼくの翻訳人生 工藤幸雄 中公新書

(今日買った本:2冊 今月買った本:138冊 今年買った本:1564冊)

12月27日(月)

時間があったため地元の古本屋で買い物をする。本を買う量を減らすんじゃなかったんかい。家ではネットの本屋さんに注文を出す。あまり効果がないようだ。
ポルノグラフィア ゴンブローヴィッチ 河出書房新社
コスモス ゴンブローヴィッチ 恒文社 東欧の文学版で持っているのは確実なのだが、どこにあるのかわからないので購入しておく。購入するからには読まなきゃね。併録のシュルツは全集があるからこちらも迷うところ。

(今日買った本:2冊 今月買った本:136冊 今年買った本:1562冊)

12月26日(日)

昨日本屋に行かないと書いておきながら、ほしい新刊もあったため日吉で買い物をする。
新撰組 松浦玲 岩波新書 喜多哲士氏の書評を見て読みたくなったもの。
バッテリーV あさのあつこ 角川文庫 T、Uが行方不明じゃ。文庫オリジナル短編を併録。
着信アリU 秋元康 角川ホラー文庫 どうでも良いような本だが、Tも読んでいるし、ホラーだし。映画は見ていないけど。
窓際の死神 柴田よしき 双葉社 当初買うつもりはなかったんだけどなあ。
トカジャングル 戸梶圭太 講談社 あまり読むところがなさそうな本だ。高いし。
ぐるりのこと 梨木香歩 新潮社
旅をする裸の眼 多和田葉子 講談社 群像に一挙掲載された長編。今日の一番の目的なこれだったのだけど。
SFマガジン 2月号 谷甲州特集。
ミステリマガジン2月号 マックス・アラン・コリンズ特集。


恥ずかしい読書 永江朗 ポプラ社
読書についての軽いエッセイ。著者の読む本とこちらの読む本がかならずしも合致しているわけでもないのだが、姿勢というか読んでいて刺激を受ける部分が多い。哲学書を読むとか、本のカバーをはがすとか、地図と年表を手元においておくとか。中には無意味に文中の特定の言葉をつなげて読むとか、逆さに読むとか型破りなものもあるけれど、ひとつの見識というか楽しみ方としてとても面白いと思う。
何はともあれ、毎日毎日あふれるような新刊が刊行され、家にも未読本がそれこそ星の数ほどあるものにとって、何を読むかというのは大きな問題であるが、何を読んでもそれなりの楽しみ方は見つけられるものだという気になる。読書エッセイというと、なにやら教条的な部分が感じられないでもないのだが、本書については著者の愉快な読書生活についての話を聞いているようで楽しめた。お勧め。
でも、どこにあるかがわからなくて読みたい本が読めないというのは本末転倒もいいところだよなあ。来年は何とかしたいものである。ようは読んでいなくても不要な本はどんどん処分すればいいのだよね。できないけど。


(今日買った本:9冊 今月買った本:134冊 今年買った本:1560冊)

12月25日(土)

押井守「紅い眼鏡」と「アヴァロン」を視聴。良くも悪くもオタク向け映画。前者は自主制作映画みたいだった。
ふと本をあまり買わない方法に思いつく。本屋にいかないのだ。古本屋にいかなくなって購入する古本が激減した代わり、新刊書店に行って新刊を購入することが激増してしまったことを考えると、本屋へいかなければいいのではないか。そもそも本を前にすると、見境がなくなっちゃうもんなあ。amazonのワンクリックとか油断できない罠もあるが、それは量的には知れたことだろう。多分。そうかあ、その手があったかあ。
ということで、来年はbk1中心で行こうかと考え中。

郵便局に滞留している荷物を取りに行く。ついでにbk1の荷物を一部開封。まだまだあけていないダンボールがごろごろしていて嫌になる。
編集室の床に落ちた顔 キャメロン・マケイブ 国書刊行会
月光浴 ハイチ短編集 国書刊行会
大地のはらわた 西村真琴 刀江書院 
魔術師マーリンの夢 ピーター・ディキンスン 原書房
不埒な人たち ヤロスラフ・ハシェク 平凡社
カオスレギオン05 冲方丁 富士見ファンタジア文庫 めでたく完結とのこと。最初のを読んだきり、買っては行方不明になっているので既にもう読めないんじゃないかという気がしている。だからシリーズものはいやなのさ。
ハリウッドで二度吊せ リチャード・S・プラザー 論創社
フレンチ警部と漂う死体 F・W・クロフツ 論創社 1冊も読んだことがなく、さしあたり読む予定も無い作家の本を購入してどうするんだよ。
決別の弔鐘 ジョン・ウェルカム 論創社 頼むからこんなペースで新刊を出さんでください。

(今日買った本:9冊 今月買った本:125冊 今年買った本:1551冊)

12月24日(金)

世間はクリスマス。本当は自分にクリスマスプレゼントを買ってあげたいところだが特になし。赤坂の文教堂は多和田葉子の新刊が置いていない。ぷんぷん。

ペテン師まかり通る ヘンリ・セシル 創元推理文庫 いわずと知れた平井呈一訳。ある意味では自分へのクリスマスプレゼントと言えるかもしれん。ヤフオクで購入したので当時の定価の丁度100倍である。もっともこの本に関しては例え新訳で再刊されたとしても意味がないので良しとしよう。
箱ちがい R・L・スティーブンスン 国書刊行会
幽霊船から来た少年 ブライアン・ジェイクス 早川書房
洋書ハンターズ バベル・プレス 若島正、高山宏等の執筆陣に混じって川口さんの家人さんの名前が。

(今日買った本:4冊 今月買った本:116冊 今年買った本:1542冊)

12月23日(木)

スカイラインの車検代が高くなってしまった。考え時である。
九人と死で十人だ カーター・ディクスン 国書刊行会
母、中国、そして世界の果て ヘンリー・ミラー エディション・イレーヌ
巴里ふたたび アナイス・ニン エディション・イレーヌ
イーフレイムの書 ジェイムズ・メリル 書肆山田
絞首台の歌 クリスティアン・モルゲンシュテルン 書肆山田
図説ギリシア歴史・神話紀行 巌谷國士 河出書房新社
マン・レイ展図録

(今日買った本:7冊 今月買った本:112冊 今年買った本:1538冊)

12月22日(水)

忘年会その2。購入はなし。家に帰ると引き落としの知らせが来ていて金額を見て腰を抜かしそうになる。今月から財形を二倍にしたこともあって、これはいかんという気になる。これから買う本は厳選しなければ。

カリブ諸島の手がかり T・S・ストリブリング 国書刊行会
レターズTU ジョン・バース 国書刊行会
幽 Vol2 角川書店 順調に二巻が刊行されたのは喜ばしい限り。
模像殺人事件 佐々木俊介 東京創元社 署名
星の征服者 B・ボバ 鶴書房

江戸・TOKYO陰陽百景 加門七海 講談社
東京の神社を中心に由来縁起を初心者向けに書いたもの。著者も書こうと思えばもっと深く濃く書けるのだろうが、筆をかなり加減しているようだ。それでも普通の観光案内とは違う思わぬ楽しさがある本だ。疲れたときの読み物にどうそ。


(今日買った本:6冊 今月買った本:105冊 今年買った本:1531冊)

12月21日(火)

横浜で新刊購入。何冊か見当たらず購入できなかった。
春季限定いちごタルト事件 米澤穂信 創元推理文庫
未確認家族 戸梶圭太 新潮文庫
ボーナストラック 越谷オサム 新潮社 ファンタジーノベルス大賞優秀賞。
ラス・マンチャス通信 平山瑞穂 新潮社 ファンタジーノベルス大賞受賞。
ブラック・ビーナス アンジェラ・カーター 河出書房新社 7冊目の邦訳。サンリオ文庫の刊行予定に何冊かあがっていた昔が懐かしい。解説の著作リストを見ると小説は半分が翻訳されたことになる。
アジアの岸辺 トマス・M・ディッシュ 国書刊行会 通常直接出版社から購入するのだが、ほしくてつい購入してしまう日本編集の短編集。本邦初訳が多いのがやはりうれしい。ディッシュで読んでいる著作は多分「人類皆殺し」と「334」、それにスラデックと共著の「黒いアリス」であるが、それらはかなり作風が違うものだった。特に「334」は文学的に優れたものだったように思う。サンリオで出ていた作品が手に入れにくいのは残念ではあるが、本書が売れれば再刊もあるかもしれない。というわけで本書も楽しみである。

(今日買った本:6冊 今月買った本:99冊 今年買った本:1525冊)

12月20日(月)

忘年会その1。外出中に買った古本が数冊。
昏睡 アレックス・ガーランド アーティストハウス
祈りの海 グレッグ・イーガン 早川文庫SF
順列都市(下) グレッグ・イーガン 早川文庫SF 上巻がなかったのが悲しい。
亜細亜の曙 山中峯太郎 講談社少年倶楽部文庫

空の境界(上)(下) 奈須きのこ 講談社ノベルス
笠井潔の解説は私には難しくて良く理解できなかったが、とにかく新しい伝奇小説らしい。主人公は人格を複数持った殺人嗜好のある少女だ。それに眼鏡の実直青年、魔女修行をした女史も加わってのミステリー風伝奇というところでしょうか。ただ、にぶい年寄りの私にはあまり新しさは伝わらず。変に凝った名前はちょっとひくけど、普通程度には楽しめました。上下巻の長丁場を乗り切る筆力は十分なので、次作にも期待しましょう。

(今日買った本:4冊 今月買った本:93冊 今年買った本:1519冊)

12月19日(日)

家人の借りたDVDを一緒に少し見るが、途中で飽きて脱落する。それなら家を片付けなくてはならないのだがなかなか手につかない。
でもそういっているうちにチャイムが鳴る。宅急便である。また本が届くのである。われながら買いすぎである。読みたい本はうちにいっぱいいっぱいあるんだけど、どうしてまた買っちまうんだろ。まあ悩んでも仕方がないのだが。
ようやく「空の境界」を読み終わる。笠井潔の解説は難しくてわかりにくいが、とりあえずライトノベルにしては過剰な作品だと思う。

amazonは概ね片付けたと思うが、結局bk1、東京創元社、国書刊行会等の荷物が転がったままだ。6月だかに行った古書展の荷物もそのままだ。嗚呼。

(今日買った本:0冊 今月買った本:89冊 今年買った本:1515冊)

12月18日(土)

ブックオフに久しぶりに行く。そういえば最近の曲がわからなくなったのはブックオフに行かなくなったためなのだろうか。諸星大二郎を買う。小説は何冊かダブりだろうがまあいいや。
失楽園 諸星大二郎 集英社
不安の立像 諸星大二郎 集英社
夢みる機械 諸星大二郎 集英社
海竜祭の夜 諸星大二郎 集英社
鬼市 諸星大二郎 双葉社
ラビット 布施英利 講談社
狼叫 樋口明雄 講談社 
絶叫城殺人事件 有栖川有栖 新潮社
サンタクロースの反乱 ピエール・ヴェリー 晶文社
サイコバスターズ@ 青樹佑夜 講談社
デイドリームビリーバー(上)(下) 三田誠広 トレヴィル
蛍坂 北森鴻 講談社

(今日買った本:8冊 今月買った本:89冊 今年買った本:1515冊)

12月17日(金)

年末までに二日分休みを取らなければいけないのでその一日目。片付け実行中。開封していない大量の郵便物等を開封に入る。
警官ギャング ウェストレイク ハヤカワノベルス ちょっと高めだが、この前見かけた文生よりかなり安い。縁がない本だったのでね。でもいまだにウェストレイクを読んだことがないというのは内緒だ。
誰も知らない 藤澤恒夫 ロマンブックス なんだか良くわかりませんが、勢いで。
消えた娘 三橋一夫 春陽文庫 
以下は一部を除いてamazonのワンクリック。
リトル・シーザー W・R・バーネット 小学館
テロルの遁走曲 大泉康雄 ラインブックス
Q.O.L 小路幸也 集英社
黄金の灰 柳広司 原書房
アドベンチャースピリット SFアドベンチャー増刊 読む気の無い本を買ってどうするのかという気もするが、まあ本の雑誌の対談でも話題になったしね。それにたぶんこの雑誌の元の持ち主はkashibaさんと思われるし。でもこれを買ってもアドベンチャーは完集とはならない。パレットという増刊が何冊か出ているからだ。
眠りの兄弟 ロベルト・シュナイダー 三修社
ないもの、あります クラフト・エヴィング商會 筑摩書房
ジョン・ディクスン・カー<奇蹟を解く男> ダグラス・Gグリーン 国書刊行会
古史徴開題記 平田篤胤 岩波文庫
殺意のトリック 鮎川哲也編 双葉社 これでようやく揃ったと思われます。
グリーン・アイス R・ホイットフィールド 小学館
隠し部屋を査察して エリック・マコーマック 東京創元社
d隠し部屋を査察して エリック・マコーマック 東京創元社 ネットで買ってダブるなよ〜。アホ。
神の創り忘れたビースト ジム・ハリスン アーティストハウス
グローバルヘッド ブルース・スターリング ジャストシステム
悩める狼男たち マイケル・シェイボン 早川書房
未来の記憶 エレナ・ガーロ 現代企画室
船の救世主 ロドリゴ・レイローサ 現代企画室
永遠と一日 藁科れい 幻冬舎

昨日も行ったのだが今日も横浜に訪れる。家人にはあきれられる。
地下墓地 ピーター・ラウゼイ ハヤカワミステリ文庫 フランケンシュタインテーマだと買っちゃうよ。
透明惑星危機一髪!/時のロストワールド エドモンド・ハミルトン 創元推理文庫 いかん4巻出ちゃった。
死神と二剣士 フリッツ・ライバー 創元推理文庫
もつれ ピーター・ムーア・スミス 創元推理文庫 解説に奇妙な味とか書いてあるんだもの。
パンドラ(上)(下) 谷甲州 早川書房 
神はサイコロを振らない 大石英司 中央公論社 なんとなく嫌な予感がするのだが。
幽閉 アメリー・ノートン 中央公論社

(今日買った本:30冊 今月買った本:81冊 今年買った本:1507冊)

12月16日(木)

横浜で買い物。冲方丁はまだ出ていないようだ。
子不語の夢 皓星社
ジャーロ
参議怪死ス 翔田寛 双葉社
風と暁の娘 五代ゆう メディアファクトリー
八百比丘尼 富樫倫太郎 徳間ノベルス
恥ずかしい読書 永江朗 ポプラ社 衝動買い。


顔 横山秀夫 徳間書店
「陰の季節」に登場した似顔絵描きの婦警さんを主人公にした連作短編集。本書も前掲書と同様に、殺人事件等のミステリー的な題材は背景とし、組織としての警察、人間としての警察官をストレートに描いていて好ましい。率直に言って小説が上手いのだ。女性を主人公にしているので、女性が読んでどう思うかはわからないのだが、男性が読むには説得力がある人物造形である。
いわゆる捜査活動を主眼としない警察小説において一時代を築いたと言えるかもしれない。そんな思いすらする著者の作品である。誰にでも薦められる好作品集。


(今日買った本:6冊 今月買った本:51冊 今年買った本:1477冊)

12月15日(水)

近所で買い物。
しずるさんと底無し密室たち 上遠野浩平 富士見ミステリー文庫
ゆっくりさよならをとなえる 川上弘美 新潮文庫
飛ぶ男、噛む女 椎名誠 新潮文庫
さよならトロイメライ ノヴェレッテ 壱乗寺かるた 富士見ミステリー文庫 読まないうちに4冊目。読まないうちに前の本は行方不明。
本の雑誌 1月号 書評コーナーに石堂藍氏が加わったので今度から買おうかどうしようか迷っている。

(今日買った本:5冊 今月買った本:45冊 今年買った本:1471冊)

12月14日(火)

近所の書店で買い物。
笑酔亭梅寿謎解噺 田中啓文 集英社

ノド書 書苑新社
どうやらあるテーブルトークゲームに出てくる架空の本らしい。ネクロノミコンみたいなものだ。ヴァンパイアものだが、一貫したストーリーがあるわけではないので、ゲームを知らないと読んでいて少しつらい。私はお呼びではなかったようです。一応最後まで目を通しましたが退散します。


(今日買った本:1冊 今月買った本:40冊 今年買った本:1466冊)

12月13日(月)

横浜で新刊購入。
ふしぎの国のレイチェル エミリー・ロッダ あすなろ書房
エラリー・クイーン ぶんか社 クイーンはあまり思い入れがないのだが、良いムックらしいので買っておく。そのうち思い入れが沸くかもしれないし。
ユリイカ別冊 多和田葉子 これは嬉しい誤算。日本での第一著作しか読んでいないのだがお気に入りの作家に躍り出てしまった。でもあれから別の本を読まないうちに何年かたってしまった。巻末の著作を見るとドイツでの刊行は小説よりも詩作やエッセイ等が多いようだが、やはり翻訳されていない(というかドイツ語で書かれ日本語では刊行されていない)テキストがあるのは残念である。
明治ドラキュラ伝 菊池秀行 講談社 菊池秀行の新刊を買うのは久しぶりだ。

(今日買った本:4冊 今月買った本:39冊 今年買った本:1465冊)

12月12日(日)

PCをADSLに接続し早速動かしてみる。おぉ今までとは比べ物にならない快適さぢゃないか。いまさらだけどつなぎっぱなしも楽じゃん。サイトで計測してみると5.8MB出ているようだ。局から2Km離れているようなので、グラフ上では10MB強出てもよさそうなものなのだが、こんなものなのだろうか。別に今のでも不満はないのだが、ちょっと気にはなるな。2割も出ていないんじゃねぇ。まあもう少し様子を見てみよう。
今日は複合機も購入。EPSONの安い機種である。画質はよくないようだが別に写真も印刷しないし、スキャナーにもなるのであれば僕にとってはまあ便利とはいえるでしょう。

本屋には行かず。購入もなし。横山秀夫を読み始めたが、やっぱり小説がうまいなあ。

ニコチアナ 川端裕人 文芸春秋
近未来を舞台にしてタバコをテーマにした伝奇小説といった表現が適当だろうか。煙の出ないタバコを販売にのせようとアメリカに乗り込む日本人女性会社員。そこで出会うアメリカのタバコ業界の男たち。そこにアマゾンからやってきた男と、南北アメリカ大陸を舞台にした人間と煙草の関係を探る旅が始まる。
いまひとつまとまったイメージが形成されないのだけど、煙草というものをモティーフにした小説というのも珍しいのではなかろうか。もともと煙草自体呪術的なものでもあったというのはわかるが、それ逆手にとって伝奇的な題材として昇華させたのは賞賛に値するだろう。また伝奇的な部分にさらに企業小説的な要素も組み合わせることによって、著者の問題意識すらも前面に出して物語を作り上げることに成功している。ただ、主張は伝わってくるものの、さまざまな物語的な要素を組み合わせてハイブリッドな作品に仕上がっているということは、エンターテイメントとしては核となるものがあいまいになってしまっているとも言える為、読了後のイメージがしっくりこないのかもしれない。ただメッセージ性が強いためか読了後に何か理解し切れてないような感じもあり、こちらの理解力を試されているようでもあり、つかみどころが無いのも事実。過剰な小説を好む人には良いかもしれぬ。バランスは良いとはいえないが、心に残る1冊といえようか。万人向けとは言えないが、埋もれさせるには惜しい。
ネットをさまよっていたら著者のインタビューを発見。本作について語っているところもある。なお、著者が煙草を吸わないのは意外である。自分は現時点では喫煙者なので、煙草の悪さ加減だけではなくそれが持つ意義や「煙草は時間を微分する」という表現は感覚的に良く理解できるのだが、想像力で書いているってことでしょうかね。



(今日買った本:0冊 今月買った本:35冊 今年買った本:1461冊)

12月11日(土)

ネザーワールド 東佐紀 集英社スーパーダッシュ文庫
『ケルズの書』のもとに ペーター・R・ヴィーニンガー 水声社 amazonで購入。古本だけどね。まだ未開封はたくさんある。

最近レジストリにでもごみがたまっているせいかいやに遅くなってきたPCをボーナスで新調。今使っているGatewayが1999年5月ごろに購入したはずだから、5年半ほどのお勤め。ご苦労様でした。
さて購入したのはSONYのVAIOでHX62B7という機種である。CPUはどうしてもPentium4が良く、比較的筐体がこぶりでかさばらなかったため選択。どうせ買うならということでメモリーも1GBに拡張した。アプリケーションのプレインストールでもったいないと思う向きもあろうが、面倒なので気にしないことにする。ネット環境も今では日本中で俺しかいないんじゃないかというISDNをこの機会にADSLの47Mタイプに乗り換えることにしてある。さてどんなもんかな?

(今日買った本:2冊 今月買った本:35冊 今年買った本:1461冊)

12月10日(金)

渋谷に行く。ブックファーストで買い物。結構買っちゃったなあ。
ミステリーズNo8 また新しいのが出ちゃった・・。リチャード・マシスンの短編が嬉しい。
忍法聖千姫 山田風太郎 ちくま文庫 ボーナストラックは巻末エッセイ。解説は山田正紀。
フェルディドゥルケ W・ゴンブローヴィッチ 平凡社ライブラリ 全集で持っているけど巻末に序文とか少し翻訳が増えていたので思い切って買ってしまう。
北極星号の船長 コナン・ドイル 創元推理文庫 怪奇篇。翔永社版より4編増補。
タイムトラベラーズ・ワイフ(上)(ゲ) オードリー・ニッフェネガー 講談社 一応タイムトラベラーの話らしい。
ラム&コーク 東山彰良 宝島社 新刊で出たときは「逃亡作法」はいまひとつ趣味じゃなかったので買わないでいたのだが署名本だったというきわめて俗な理由で購入してしまう。
さまよう刃 東野圭吾 朝日新聞社
ぼくの不思議なダドリーおじさん バリー・ユアグロー 白水社 ファンタジー系らしいが。
暗黒の城 有村とおる 角川春樹事務所 小松左京賞受賞作品。ホラー系のようだ。面白そう。著者は1945年生まれ。なんかいいな。
四畳半神話大系 森見登美彦 太田出版 意外なところから新作刊行。ファンタジーノベルス大賞受賞第一作にあたるのかな? 

イメージを読む 若桑みどり NHK出版
著者の大学の教養課程での講義を下にして、初心者向けに図像学について解説した本。美術は好きだが、正直に申し上げて理論的なところはきちんと読んだことが無かったので面白い。さすがに初心者向けということもあってか、断片的な知識で知っていることや思い当たることも多かったのだけれど、整理された形で読むとこちらの頭も整理される。あまり難しくなりすぎたり、硬くなりすぎたりすることも無く、初心者向けにやさしく語りかけてくれる好著。


(今日買った本:4冊 今月買った本:33冊 今年買った本:1459冊)

12月9日(木)

また近所で本を買う。
蝿の女 牧野修 光文社文庫 薄めの書き下ろしホラー長編。表紙はなんとリチャード・ダッド。
最後の夏に見上げた空は 住本優 電撃文庫 連作短編集という形式だったので惹かれた。
妖女 井上雅彦篇 光文社文庫 表紙は吉田良だ。
カラサワ堂変書目録 唐沢俊一 光文社知恵の森文庫

(今日買った本:4冊 今月買った本:33冊 今年買った本:1459冊)

12月8日(水)

近所で本買い。
このミステリーがすごい2005年版 宝島社 基本的には買っていないのだが今年はなんとなく買ってしまった。
ブルー・ハイドレード 海原零 集英社スーパーダッシュ文庫 
笑う雑学 唐沢俊一 廣済堂文庫
銀座24の物語 銀座百点篇 文春文庫 単行本で買いあぐねていたもの。文庫化は意外。でも意外と家の本の山から発見されたりするんだよな。
ゲイシャ笑奴 森奈津子 ぶんか社

風流冷飯伝 米村圭伍 新潮文庫
ユーモア時代小説。不穏な動きを察知した田沼意次が派遣した隠密である幇間一八。そこで知り合った冷飯喰いの男と城下町を歩くうちに見えてくる、不思議なしきたり。男は城下を右回り、女は城下を左回り。武士は囲碁将棋をたしなんではならない等々。そんな中、将軍と城主との将棋対決が催されることになった。
飄々とした筆致でするすると展開するストーリーで、なんとも居心地が宜しい。キャラクターたちも、基本的には悪人が表に出てこないためか、愛すべき者ばかりである。ただストーリー的には起伏が少ないため、エンターテイメントとしては平板な印象を受けてしまうのが欠点とも言えるかもしれない。著者の筆致に乗って、居心地良く最後まで何も考えずに運ばれるのが吉。


(今日買った本:5冊 今月買った本:29冊 今年買った本:1455冊)

12月7日(火)

新刊の仕入れ。土日不在にしたせいで山のように不在票が。週末はADSLに変わるので少しの間ネットが使用できないかもしれない。PCが間に合わなければイーサネットボードを買わなければいけないのだが、今更買うのはいやだしな。メールアドレスとHPアドレスも変わるかもしれない。まだ良くわからん。
侵入者 小林信彦 文春文庫 メタローグの文庫化かと思いきや、短編がかなり増補されているお徳用。
ミラード ラフィク・シャミ 西村書店 
推理小説 秦建日子 河出書房新社 つかこうへいの弟子の脚本家らしい。
レイクサイド 東野圭吾 実業之日本社 新装版。
ライトノベル☆めった斬り! 大森望 三村美衣 太田出版 最近妙にライトノベルに関心が向いているところがあるので、網羅的なブックガイドであるこのような本が出たことは歓迎すべきである。もちろんライトノベルの歴史というのはSFの一山脈であることは言うまでも無い。
切断都市 芦辺拓 実業之日本社 買いつづけているけれど読んだことがないのは申し訳ないことです。
 
(今日買った本:6冊 今月買った本:24冊 今年買った本:1450冊)

12月6日(月)

近所の本屋へ。特に買いたいものもなかったのだが、何も買わないのもあれなので1冊購入。

日本一怖い ブックオブザイヤー2005 ロッキング・オン 別冊SIGHT この雑誌は知らなかったのだが、そこで掲載している書評コーナーを独立させたものらしい。編集長が渋谷陽一なのが不思議だ。

Touch it!―遠山式超立体写真集 遠山茂樹+遠山式開発チーム 小学館
ナムコの社員が作った立体写真の本。この技術で特許もとっているらしい。立体写真の仕組み自体は青と赤のセロファンをはった眼鏡をつけて見るあれであり、目新しいものではない。ところがこれが立体感が半端じゃないのである。立ち上がりの高さが並ではない。例えば硬貨がちらばった写真があるとすると、その絵に実物の硬貨を置いても違和感が無いくらいなのだ。写真の選択等も立体感が強調されることを目的として選んでおり、題材はどうでもいい身近なものばかりだが、恐らく試行錯誤を繰り返したのだろう、効果的な写真が揃っていて飽きない。
これを買ったのは週末に行ったホテルの本屋で、サンプルがあったので一通り見たのだけど、それでも手元に置いておきたくなり買ってしまったくらい気に入った。遊び心を解する人にはお勧め。サンプルがなくてもだまされたと思って買ってみてください。絶対隣にいる人に見せたくなるくらい
凄いよ。


(今日買った本:5冊 今月買った本:18冊 今年買った本:1444冊)

12月4日(土)〜12月5日(日)

小淵沢へ家人と友人カップルで一泊旅行。泊まったのは小淵沢のリゾナーレトというところ。巨大なリゾート施設で、ホテルの中にストリートのようなものまである。こういうところははじめてだったので面白かった。昼は大泉にある柳生博がやっている八ヶ岳倶楽部に久しぶりに行った。そこで河野甲という人の牛革を主に使った塑像?作品を紹介した作品集があり、興味を惹かれる。そこで売っているのはペーパーウェイトだったけれど、作品集には麒麟とか想像上の生物も紹介されていて面白い。
二日目は岡谷まで足を伸ばして昔から行きたかったイルフ童画館へ行く。建物は狭いけれど、武井武雄の作品をこれだけ見れる機会はないので、楽しかった。やはり特に良いのは刊本作品で、恐らく入れ替えで展示を変えているのだろうが、しびれちゃうなあ。会社を辞めたら退職金で揃いを保存用函付きで買いたいと言ったら、呆れられる。あとここはセンダックのコレクションが充実しているらしく、センダックの部屋もあった。売店には当たり前だが武井武雄の復刊本等あり、ついついいろいろ買ってしまう。トムズボックスが置いてあるのも意外だが、「おこりっぽい山」がこの童画館の手で復刊されていたのがびっくり。書店には流通していないのだろうけど、やるなあ。
武井武雄 河出書房新社 こんな本が出ていたことを知らなかった。トムズボックス1冊買いもらしを帰宅後気がつく。しまった。
ラムラム王 武井武雄 銀貨社 
動物の村 武井武雄 銀貨社
武井武雄作品集 刊本作品
武井武雄作品集 版画 この2冊は童画館オリジナル。

(今日買った本:5冊 今月買った本:18冊 今年買った本:1444冊)

12月3日(金)

横浜で新刊の仕入れ。
酒気帯び車椅子 中島らも 集英社 なんとなく表紙に惹かれた。
魔法探偵 南條竹則 集英社 デフォルト買い。書き下ろし長編。
グノーシスの薔薇 デヴィッド・マドセン 角川書店 ダン・ブラウンの亜流のような嫌な予感もしないではないが、解説を読む限りではもっと面白そうだ。
NR 川島誠 角川書店 これも迷った。この前読んだ短編集では近作が合わなかったから。でも初期作品は割と面白かったので、淡い期待で購入してみた。
迷える者へのガイド ギルアド・アツモン 東京創元社 珍しいイスラエルの風刺小説のようだ。
タイドランド ミッチ・カリン 角川書店 店頭で見て購入を決めた。幻想的な小説のように思える。 

みんな誰かを殺したい 射逆裕二 角川書店
横溝正史賞で優秀賞を受賞した小説。クライムノベル風にいくつかの事件を設定し、それが終盤に向かって錯綜し絡み合いながら一点に集約していく。私的には可も無し不可も無しという感じ。


(今日買った本:6冊 今月買った本:13冊 今年買った本:1439冊)

12月2日(木)

雑誌を購入した。
エソラ Vol1 講談社 単行本型ということで連載はなし。すべて読みきり。吉田修一や漫画はともかく伊坂幸太郎と渡辺球が載っているので購入する。これならあとで本が出たときにとりあえずは新刊で買わなくてもいいかも。単行本にするのはちょっと短いけれどもね。一応2号も来年7月刊行予定らしい。
星々のクーリエ 陰山琢磨 ソノラマノベルス 何となく刊行点数が少ないせいか、過去の作品のイメージかソノラマノベルスで出ると面白いんじゃないかと思ってしまうところはある。この人の架空戦記は買う気がしないのだけれど、カッパワンは購入したからな。

ブックオフにも寄った。
鬼 栗本薫 ハルキホラー文庫
透け透けカメラ 高斎正 光文社文庫 講談社文庫版を持っている気もするが。
永遠の春 山口泉 河出書房新社
アウトリミット 戸梶圭太 徳間書店

天使と悪魔(上)(下) ダン・ブラウン 角川書店
ダヴィンチ・コードがベストセラーの著者の邦訳1冊目。恐らくはダヴィンチも同じなのだろうが、薀蓄をちりばめた雑学サスペンスという感じ。プロットは単純で、テロリストに狙われたバチカン市国を救おうとする一アメリカ人の戦いを描くというもの。テロリストはイルミナティで、アメリカ人が図像学者というのがミソだ。その結構の中でバチカン市国の内実を詳しく、雑学的な興趣を維持しながら書いている。24時間あまりの動きを上下二巻で書いているが、さほど長さは感じずに読めるところはストーリーテリングが優れているとも言える。序盤に説明される反物質についての説明も面白い。深味は無いけれど、読んでいる間の一定の楽しみは確保できるエンターテイメントといったところだろうか。


(今日買った本:6冊 今月買った本:7冊 今年買った本:1433冊)

12月1日(水)

近所の本屋で買い物。珍しく漫画を二冊。
汝、神になれ鬼になれ 諸星大二郎 集英社文庫
彼方より 諸星大二郎 集英社文庫 自選短編集の文庫化。文庫版後書き付き。基本的に漫画は買わないのだが、諸星大二郎は今でも買おうという気になる数少ない漫画家だ。実際には最近のはあまり買っていないのだが、集めたいという気はあるのだ。
キョウコのキョウは恐怖の恐 諸星大二郎 講談社 というわけで諸星大二郎の処女小説集である。短編がメフィストに載ったときはそのためだけに買ったのだが、また短編が掲載されたためいつか本になると判断しメフィストは買うのをやめた。正直ほっとしている。初出を見ると、メフィストだけではなく、2編はもっと前に書かれたものだった。本になって良かった。恐怖小説集らしい装丁で嬉しくなる。でも購入本のカウントは1冊である。

(今日買った本:1冊 今月買った本:1冊 今年買った本:1427冊)