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32.善師野から犬山城・芥見を経て三田洞まで

  1. コース概要
  2. 思わぬ再会
  3. 犬山城のおじさん
  4. 暖かい珈琲
  5. 歩き旅の魅力
  6. コースミニガイド

平成11年4月17日(土)

1.コース概要

いよいよコースも合流し、愛知県を踏破します。 前回は善師野までやってきていますので、今回はここから木曽川・長良川を渡って三田洞を目指します。
本コースと恵那コースの分岐点から犬山まではちょっとした山岳コースです。 善師野駅から分岐点までの途中にある大洞池は蒼い水にコナラ等の木立が写る美しい池です。
継鹿尾山(つがおさん273m)は正式名称を大平山といい、山頂からは滔々と流れる木曽川と犬山城、犬山・各務原の市街が見下ろせます。 ふもとには紅葉で有名な八葉蓮台寺、通称寂光院があります。寂光院の本尊は千手観世音菩薩で五穀豊穣や養蚕の守護仏として信仰が厚いとの事です。
山を下り切ると日本モンキーパークに行き当たります。 ここは天才チンパンジー・アイちゃんに代表される霊長類研究で有名な所です。 世界各地から約100種1000頭の猿が集められており、自然の状態で猿が観察できます。 それだけでなく、遊園地としても立派な施設を整えています。 歩道は園内を横切る道路を通っています。
モンキーパークを過ぎると木曽川沿いに出てきます。 ここからは木曽川に沿った道です。 少し上流には日本ラインがあり、舗道と平行している辺りでもその一端を味わう事ができます。 また、犬山橋の少し下流では鵜飼いも行われます。
桜並木の道を進むと犬山城に出ます。 このお城は彦根城、松本城と共に往時のままの面影を今に伝える現存の日本最古の古城です。 その白く美しい姿から、白帝城とも乾峰城ともいわれます。 16世紀の半ばに建築され、織田信康によって現在の地に移築されたとの事です。 もちろん、国宝の指定も受けています。 また、個人所有の城としても知られています。
ライン大橋で木曽川を渡ると愛知県を歩き切った事になります。 また、東海自然歩道のほぼ半分を歩き切った事になります。
街中を抜けて大安寺を過ぎると車折神社と日乃出不動に出ます。 車折神社は平安時代後期の学者・清原頼業が祭られた神社です。 後嵯峨天皇が御行幸の途中に頼業の墓の前で車の軸が折れた事からこの名前がついたと言われています。 日乃出不動は山中不動・迫間不動とともに、美濃三不動の一つとなっており、本道奥の滝では修行が行われるといいます。
尾根を歩くようになると古窯が現れます。 寒洞池を挟んで須衛古窯後群と天狗谷古窯遺跡があります。 御嵩の近くの大萱古窯など、美濃の国は古くから陶芸が盛んだった事が分かります。 天狗谷古窯には資料館があります。
天狗谷古窯の手前にはかんがい用の溜め池、寒洞池があります。 この池は、北山、御坊山に囲まれているため日の出が遅く日の入りは早く、特に冬の寒さが厳しいために寒洞池と名付けられたそうです。
この先、会本新池、三つ池とかんがい用の溜め池が続きます。 各務原台地の人たちが水の確保に苦心していた事が良く分かります。
老洞峠を越えると長良川の流域に出ます。 歩道が長良川を渡る千鳥橋の辺りは長良峡と呼ばれ、景観の良い所で知られています。 また、松尾池へと続く尾根を登っていくと、長良川と金華山の美しい景観を堪能する事ができます。 松尾池はほとりに合掌造りの小屋が立つこじんまりとした池です。 オランダ人技師、ヨハネス・デ・レーク氏の指導で明治18年に完成した農業用溜め池です。 その後、地震で使い物にならなくなりましたが、地元の名士・松尾氏の尽力で改修された事から松尾池といわれるようになったとの事です。
三田洞弘法は弘法大師が創建した寺として知られるほか、天然の池と岩山で作られた美しい庭も有名です。
今回は約33km10時間の道のりです。


Map of rute


2.思わぬ再会

いつものように、ムーンライトながらで名古屋へ向かいました。 4月は毎週末この列車で一夜を過ごしています。 もう慣れたもので品川から乗りこんで大船の声を聞く前に眠り込んでいました。
早朝名古屋について、名鉄の新名古屋駅へ。 どこかで朝ご飯を食べたいなと思っていると、駅の蕎麦屋さんがまさに開店準備中。 厨房の横から聞いてみるときしめんならできるとのこと。 折角の名古屋ですから、きしめんは願ったり叶ったり。 きしめんをお願いし、店には入らんとするその時に後ろから
「松澤さん」
の声が・・・。 振返ってみてビックリ、昨秋に岩村から御嵩まで行動を共にした浅野さんが立っているではありませんか。 そう、声の主は浅野さんだったのですね。昨秋の御嵩以来の再会です。 うれしいやら驚くやら。
しかし僕には頼んだばかりのきしめんがあります。 浅野さんにはちょっと待っていただいて、暖簾をくぐります。 きしめんをズズッとすすり(美味美味!)、その合間に店のおばちゃんに中日ドラゴンズ11連勝の話を振ります。 この話で店の中にいたみんなの顔がぱっと輝きます。 開幕以来の中日の快進撃に名古屋の街も盛り上がっているようです。 阪神ファンの僕としてはドラゴンズが11連勝しようがさして興味はないのですが、こんな話で喜んでもらえるならお安い御用です。
気分良く蕎麦屋を後にして浅野さんとともに新鵜沼行きの急行に乗りこみました。 犬山までの道中、自然歩道の情報交換と今日の行程について話し合いました。 浅野さんは既に新鵜沼まで進んでいるので、今日は弥次喜多道中というわけにはいきません。 僕は犬山乗り換えで善師野へ、浅野さんは新鵜沼へ。 犬山駅でエールを交わしてお別れです。
善師野駅には7:15着。 すぐに歩き始めます。 考えてみれば3週連続してこの駅を利用しているわけです。
恵那コースとの分岐点まではロケハン済みのコース。 迷わずに歩きつづけます。 大洞池のほとりで少し休憩を取り、分岐点まではすぐにつきました。 半月ぶりの分岐点で写真を一枚。
さて、ここからは未知のコースです。 いざ、登り道に挑みます。 継鹿尾山の山頂まではアップダウンを繰り返します。 しかし、比較的低木が多いためか、空が広く開け、展望も所々で開けるすがすがしい道です。
継鹿尾山の頂上には人の姿がちらほらありました。 皆さん、朝の散歩に来ているようです。 東屋に入り、天井に張ってある看板と照らし合わせながら展望を楽しみます。 眼下に犬山と各務原の市街地、その二つの市街地を分けるように流れる木曽川、その木曽川を見下ろすように建っている犬山城、見事な眺めです。 今日もいい天気、まさに東海自然歩道日和です!
継鹿尾山を降りてくると寂光院に着きます。 歩道は境内を通るようになっているのです。 折角ですから手を合わせていこうと本堂の表に回ります。 すると、頭の上を通る渡り廊下から、本堂の中から、数人のおばさんがお掃除中。 檀家の方々総出でお掃除をしているようなのです。 おばさんたちと会釈を交わしながらお参りします。 パンフレットを一部頂いて、写真を撮って、さあ、続きの行程へ出発です。


3.犬山城のおじさん

寂光院の階段を降りると駐車場に出ます。 ここでスタンプ発見!愛知県の東海自然歩道の沿道には何個所かスタンプがおいてあります。 愛知県で配布している東海自然歩道の地図にはこのスタンプを押す欄がついています。 僕もここまで何個所かのスタンプを集めてきました。 その愛知県のスタンプもここが最後です。
寂光院を後にして犬山ユースホステルの前を通り広い車道に出てきます。 標識に従ってずんずん進みます。 しかし、この標識、必ずしも正しい方向を指しているとは限りません。 ですから、少し不安を感じたら面倒でもリュックから地図を取り出して確認するようにしています。 この時もそうでした。 車道が交わる交差点で、ここならあるはずだという個所に標識が見当たらないのです。 見当をつけ西に進みます。 しかし、犬山モンキーパークの正門に出てきてしまい、不安になりました。 駐車場の前にある大きな地図を見上げ、さらにリュックから地図を取り出して確認します。 どうやらルートを外れているようです。 迷うことなく最後に見た標識の所まで戻ります。 来た道を戻るというのは疲れます。 こんな時こそヒッチハイクをしたいものです。
さて、標識まで戻ってきました。 ここはT字路です。 先ほどはここを直進してきたのですが、今度は右折します。 するとすぐに標識が現れました。 この道はモンキーパークの敷地の間を通るようになっていて、頭の上を陸橋が渡っています。 また、左手にはモンキーパークのアトラクションが見えます。 下り坂に入り、木曽川に突き当たりました。 ここから木曽川に沿って西進します。
このあたり、日本ラインの一番下流域にあたるようで、対岸には"ライン"と呼ぶのにふさわしいような断崖が続きます。 電車が通る橋・犬山橋をくぐると行く手に犬山城の勇姿が見えてきました。 駐車場のトイレでトイレ休憩。 城山のふもとからはせせらぎに沿って回り込むように正門へ。 お土産屋で、犬山城の入り口と東海自然歩道のルートを尋ねます。 おじさんが親切に教えてくれましたが、その間におじさんの孫娘らしきお嬢ちゃんが出てきました。
「やあ、かわいいお嬢ちゃんだ」
と抱き上げると、嬉しそうに、それでいて少し恥ずかしそうに笑いました。 犬山城の入り口へ向かう僕に向かって、おじさんと手を繋いだお嬢ちゃんが手を振ってくれました。
犬山城の天守閣へ続く階段を歩き始めます。 さすがに観光客が多い。 今日の僕のいでたちは、デイパックを背負って杖をついた格好です。 いつものような大きなリュックを背負っていると、このような観光客の中に入ると恥ずかしいものですが、今日は大丈夫。 犬山城の天守閣の前の門に来ると料金所がありました。 折角、犬山城に来たのだからしっかり見ていこうと入場券を買い登閣をする事にしました(400円なり)。
このような観光地には、記念スタンプや観光マップがある事が多いものです。 僕の旅の習わしとして、スタンプがあれば押し、観光マップがあればもらう事にしています。 入場改札の付近にいた係員らしきおじさんにスタンプのありかや観光マップの有無を尋ねます。 スタンプは観光マップは入り口の所においてありました。 スタンプを押しながらおじさんと話を始めました。 気のよさそうなおじさんだったので、一緒に写真を撮りました。 どこから来たと聞かれたので、東海自然歩道を歩いてきているのだと言う話をすると、たいそう驚かれ、近くにいた観光客のおじさんグループにもたいした人が来ていると紹介されてしまいました。 このおじさん、とても親切な方で、話が進むにつれ、犬山城に関する色々なこと、犬山祭りのこと、犬山の町のことなど、色々と説明をしてくださいました。
ひとしきりお話を伺ってから、登閣してみます。 犬山城は桃山時代に建てられたままの姿を残しています。 急な階段を登り、一番上から犬山や各務原の街、岐阜の山々、そして眼下を流れる木曽川の流れを楽しみました。 場内には昔の武具などの展示がしてありました。
僕が城内に入ってでてくると、先ほどのおじさんが出口で迎えてくださり、笑顔で見送ってくださいました。 結局、犬山城には小一時間いました。 おじさんのおかげでとても気持ちの良い観光ができました。
ライン大橋をわたり(歩道がないので結構怖い橋でした)、振りかえって犬山城をみあげました。 お城のある町に住んでいた事もあり(彦根)、お城の眺めというのはとても好きなのです。 歌心が無いにもかかわらず、犬山城に沢山掲げてある投句に刺激されてか、一句読んでみました。ご笑覧ください。
"ツバメ舞う 川面に映る 白帝の城"


4.暖かい珈琲

ライン大橋は歩道が無く、すぐ横を車がビュンビュン通りすぎるのでとても怖い橋でした。 きっとドライバーにも迷惑だと思います。何故、犬山橋でなくこの橋をルートにしているのか疑問でした。
ともかく、ライン大橋を渡り終えた事により愛知県を完全に歩き終えた事になります。 愛知県内のルートは結構長かったと思うのですが、道の整備が行き届いており、ルートも風光明媚な所を縫うように良く考えられていて、飽きない楽しい道でした。
ライン大橋を渡って直進して細い道に入ります。 しかし、しばらく歩いても標識は出てこず、少々不安になりました。 通りかかったおばさんに伺うと右に折れて川沿いに進みなさいとのことでした。
大安寺川にでて川沿いに進むと標識が出てきて一安心。 春の日差しがあふれる中をのんびりと歩きました。 このまま川を溯り、大安寺に出ます。 池を回り込むように進み、坂道に入りました。 この辺りから幟が目に付くようになりました。
車折神社は通り過ぎ、日乃出不動で荷を下ろします。 こじんまりとした不動様ですが、奥には滝もあり、霊験あらたかな所のようです。 それもそのはず、美濃三不動の一つだとのこと。
時刻は丁度お昼時。食堂でもあればと思っていたのですが、それらしきものはありません。 社務所の裏が無料休憩所になっているのをみつけ、休ませてもらうことにしました。 地図を広げて見ながら、朝ご飯にでもと思って持ってきたパンを誰もいない休憩所で食べました。 食べ終わって、少し横になって休んでいると、社務所のおばさんが出てきて珈琲を入れてくださいました。 ありがたいことです。丁寧にお礼を言っていただきます。 食後の珈琲の贅沢をじっくり味わうことができました。
多賀坂から下りに入り、道は未舗装路になります。 このような道の方がありがたい。 雑木林に囲まれた林道を進みます。 標識で右折。ここをまっすぐに行けば山中不動のある山中の集落のようです。 右折してしばらく行くと判断に苦しむ標識に出逢いました。 三叉路に立っているのですが、標識の向きを見ると三叉路のどの方向とも違う左上方に上がる山道を指しているようにおもえるのです。 ここは駄目モトで山道に上がります。 しばらく進むと右下方にバードウォッチング用の小屋が見えてきました。 ここまで標識が途絶えていたので、安全策で小屋に向けて下り、そのまま林道に出ます。 これが正解だったようで、寒洞池まで迷わずに至る事ができました。
寒洞池にはバス釣りでしょうか、太公望があちこちに見られます。 池のほとりの東屋で休憩を取ります。
寒洞池を過ぎ、ゴルフ場を右手に見ながら車道に下ってきました。 天狗谷遺跡を見上げるだけでやり過ごし、車道を西に歩きます。 ここからはずっと舗装路です。 会沢新池を通り過ぎ、三つ池のほとりの東屋で休憩。 釣竿を持った少年たちに声をかけます。 今日はまだヒットが無い様子。 少し話すと、再び池の方へむいて竿を振り始めました。 海釣りに熱中した自分の少年時代とダブって見えてきます。
須衛の集落から老洞峠へ。 側溝を流れる水で遊ぶ子供らに行き会いました。 この辺りは山肌から水が湧き出ている個所が何個所かあります。 冷たい水に子供らも歓声を上げます。
道は細くなり、高度を上げます。 峠を越えて下りに入ると大きな建物が出てきました。 ゴミ処理場のようですが、いやはや何とも馬鹿でかい建物です。 その横を通りすぎ自動車学校に出ます。 この辺り少し道が分かり難かったのですが、農作業をしていたおじさんに道を尋ね事無きを得ました。
広い車道と美濃線の線路に行き当たります。 下芥見に到着です。 ここで当初考えていた初日の行程の最低ラインをクリアしました。 しかし、まだ時間が早いこともあり、翌日のことも考えて、頑張って三田洞まで行ってしまうことにしました。 今夜は芥見の友人の家に泊めてもらうことになっているので、下芥見で電話をして三田洞まで迎えに来てくれるように約束を取り付けて歩き出しました。


5.歩き旅の魅力

下芥見から千鳥橋までの道は分かりづらい所がたくさんあります。 鋭角的に曲がる地点、電柱の上の方に標識がくっついている地点、指している方角がハッキリとしない地点。 これらを、ここまでの行程で培った勘と標識を嗅ぎ付ける嗅覚とでクリアしていきました。 芥見の街中を抜けて長良川に向かう畑の間の道での事です。 農作業をしていたおじいさんが僕の目の前で手を休め、道路に座って休憩のようです。 つられて僕のおじいさんの横に腰を下ろして休憩しました。 二人で並んで煙草を吹かしながら、つらつらと話をしました。 ぽかぽかと背中から照りつけるお日様に気持ちまでが暖められ、昔からこのおじいさんと知り合いであるかのような気になりました。 とてものんびりした気持ちになることができる、そんな歩き旅の魅力が改めて分かったような気がしました。
河川敷の公園を突っ切り、岩肌につけられた道を通って一旦千鳥橋をくぐってから橋の上に出てきます。 この橋、10年以上前に車で渡った事があります。 まさか歩き旅で渡る事になろうとは!
古津から山道になります。 長良川展望台の手前にはカップルがいていちゃついていました。 わざわざこんな所まで来ていちゃつかなくてもなぁと思いながらも、邪魔しては悪いと思い挨拶を交わしてすれ違ってからは後ろを振り返ることなくピークまで歩きつづけました。 長良川展望台から眺める長良川と金華山は素晴らしい! しばし見とれてしまいました。
眺めは良いのですが、ここの登りは結構きつい! やっとの思いで舗装路に出て、松尾池までたどり着きました。 そろそろ夕暮れの時刻が気になりだす頃。 休憩もそこそこに舗装路を歩き始めました。 下方には県の名水50選の一つ、岩舟渓谷萩の滝が流れています。 さらに登りになり山道に入ります。 山道を抜けると立派な林道が尾根伝いにできていて、そこにベンチと表示板がありました。 この地点は白山展望地との事。 北陸の明峰・白山と信仰の山・御岳山がこの地点から望めるとの事ですが、あいにくこの日は春霞のためでしょうか両山ともその姿を見せてはくれませんでした。
尾根伝いに三田洞への道をたどります。 日暮れまでには十分間に合います。 山道を降り切って舗装路に出ると案内板がありました。 それによると、この辺りに平成12年春にトレイルセンターができるとの事。 東海自然歩道のオアシスがもう一つ増えるようです。 できれば真新しいトレイルセンターに立ち寄ってみたかった。残念!
三田洞弘法に着いたのは日も暮れかかった18:40。 ここには温泉も出ているようです。 芥見の友人に電話をして迎えに来てもらいます。 意外な事に友人もその奥さんも三田洞弘法は知らないとの事。 地元での認知度はその程度なのでしょうか。 やはり岐阜のシンボルは金華山。 長良川展望台から見た金華山の素晴らしい絵が忘れられません。
その夜は7年ぶりに会った友人と大いに酒を酌み交わしました。


6.コースミニガイド

善師野駅にしても犬山駅にしても、名鉄線が通っているためアクセスは良好です。 善師野駅の東側(可児川より)の踏み切りの道を山の方へ向かえば東海自然歩道の標識は出てきます。 ここからは標識通りに進めば大洞池を経由して恵那コース分岐点、更には寂光院までは迷わずに行けます。 寂光院から屋外ステージの脇を通って太い車道に出てきます。 この車道に沿って登るのですが、その途中の三叉路(信号なし)に標識が立っています。 この標識、どう見ても直進するように指示しているとしか見えないのですが、ここは右折が正解です。 直進すると信号のある三叉路に出て、更には僕のように犬山モンキーパークの入り口に出てしまいます。
木曽川に出たら、川に沿って歩きます。 犬山城が見えたら車道に上がり、城山を回り込むように進みます。 犬山城の入り口にも標識は立っているのですが、駐車してある車の陰になっていたりして見えなくなる事もあるので良く探して下さい。 陸橋をくぐるようにしてライン大橋方面へ向かいます。
ライン大橋をわたって大安寺へ向かう道は、ニッチマップを見ると直進のように見えるのですが、実際は少し木曽川を溯り、大安寺川に沿って進むようになります。 ここからは標識がしっかりしていますので日乃出不動を経て多賀坂まで迷う事はないでしょう。
次に、多賀峠から寒洞池に至るみちですが、山道に入ってしばらく行くと標識がいくつか出てきます。 わかりにくいものがいくつかありました。 まず、標識に「山本(支線)」と書いてあるものがあります。 これを支線のほうに歩いていくと山中不動の方へ行ってしまい、ちょっと本ルートからそれると思います。 この標識は良く見るともうひとつ矢印があって、それが寒洞池を指しています。
もう少し行くと三叉路に出ます。 ここは林道が三叉路になっているのですが、もう一つ山道が左上方に出ています。 ここに立つ標識が林道の続きを指しているのか、山道を指しているのかわかりません。 結局どちらを進んでも変わりないと思うのですが、僕は山道を進み、少し不安になってきたのでバードウォッチングのためのちょっとした建物があるところから林道に下りてきました。 ここを通った浅野さん(朝に名古屋駅であった方)の話ですと、林道を通ると道が分からなくなるそうなので、ここは山道を通って正解なのかも知れません。
寒洞池を過ぎて下芥見までは標識通りに歩いていけば問題ありません。 ただし、須衛の集落までの太い車道では、歩道の反対側に標識が立っている事が多いので、対向車線にも注意を払って下さい。
下芥見に出て自動車学校の前で標識が出てきます。 これにしたがって左折すると行き止まりになってしまいます。 ここは、小さな川沿いの道に入ります。自動車学校を過ぎてすぐの小川です。ここは右折してください。
また、この少し先、国道に近くなってきた所の細い道で、下芥見を示した標識がありますが、この標識は深読みしてください。 道の関係でこうなっていると思うのですが、標識の出っ張った方向に進むのではなくて矢印型になっているほう(標識の幹のほうが矢印側になっている)へ進みます。 すると国道をまたく歩道橋に突き当たります。この歩道橋をわたった所に次の標識があります。
また少し進むと、三叉路に出ますが、ここの標識が木に隠れて立っています。 ここは鋭角的に曲がります。
また少し進むと、途中で右折する個所があります。ここは電柱に標識がくっついています。 これは見落としがちです。 僕もここは丁度ハイカーが出てきたので見たところ、標識を発見しました。 ハイカーが出てこなかったら見落としていました。 この地点は迷う人が多いようなので、線路を渡ったら電柱も注意してみるようにすると良いでしょう。
長良川河畔の堤防に突き当たると曲がり角に標識があります。 ここで堤防に上がる道と堤防の下を通る道がありますが、ここは堤防に上がります。 そして堤防の上を通る車道を横切って南へ進みます。 右手に公園が出てくるので公園の中を進みます。 すると公園の南端に標識が出てきます。
古津から三田洞弘法までは分れ道も少なく、標識通りに歩けば迷う事はないでしょう。
途中の交通機関としては犬山の名鉄の駅、鵜沼のJRの駅と名鉄の駅、下芥見の名鉄美濃町線の駅があります。 三田洞まで行くと、バス便で岐阜市内に出る事になります。 比較的アクセスの良いルートといえるでしょう。 宿泊施設も犬山にあるほか、鵜沼にもありそうです。 この辺りは犬山市商工観光課(0568-61-1800)、各務原商工観光課(0583-83-1111)へお問い合わせ下さい。 また、三田洞まで行ってしまうと岐阜の中心街に行って泊まるのが良いでしょう。 三田洞にも温泉があり、宿泊できそうですが、詳細は分かりません。 岐阜市内の交通と宿泊については岐阜市観光協会(0582-63-7291)、岐阜市観光案内所(0582-62-4415)、名鉄岐阜サービスセンター(0582-64-1372)へお問い合わせ下さい。

三田洞弘法−神海へ

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