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高尾山頂のビジターセンターにて全員集合!

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snow flake

東海自然歩道膝栗毛第一回オフ会・雪中行軍の段!

  1. 天は我々を見放した?
  2. 登山隊脱落者なし!
  3. 山頂にアタックせよ!
  4. 高尾山侮るべからず!
  5. 笑顔のアタック隊!
  6. 第一回オフ会語録
  7. 第一回オフ会ギャラリー

平成13年1月27日(土)

1.天は我々を見放した?

天は我々を見放した!

東海自然歩道膝栗毛のホームページに付属している弥次喜多芳名帳には本当にたくさんの方々が書き込みをして下さいます。 その中でも、実際に東海自然歩道を歩いている方々はレポートやアドバイスなどで何度も何度もくり返し書き込みをして下さいます。 すでに芳名帳は管理者の手を離れ、アクセスして下さる皆様で支えられているページだという気持ちが僕の中でも徐々に強くなってきていました。
一緒にこのページを作っている皆さんと一度お会いしたい!そんな気持ちになったのは、本当に自然の成り行きでした。
20世紀も終わりに近づいた平成12年の12月に、
「一度オフ会を開きませんか?」
と芳名帳の上で呼びかけてみました。 すると、ぽつぽつと、
「やるんなら参加したい。」
との反応をいただきました。 これならば、オフ会を開いても僕一人という最悪の事態は避けられそうです(^o^;)。 ならば、ここらで一回開いてみようじゃないの、お友達HPのteku2さんも楽しそうなオフ会を開いていることだしさ! ということで、管理者権限で勝手に平成13年1月27日(土)という日取りを決めさせていただき、これまた勝手に第一回開催地は東の起点の高尾山に決めさせていただきました。

芳名帳で呼びかけたところ、順調に参加者も集まり、思ったより盛大なオフ会になりそうでした。 あと、心配なのは天候です。 せっかく集まって下さっても、冷たい雨にでもたたられたら高尾山に登っても気持ちが沈んでしまいます。 そこで、僕としてはとっておきの秘密兵器である東海自然歩道三兄弟の次男(神海から六合までの区間を同行しました)にも声をかけたのでした。 予想通り、能天気な次男は、
「行く行くー、行きます行きますぅー!」
と乗ってきたのでした。ラッキーを身に纏って歩いているような次男さえくれば、お天気の心配はなし、久々に東海自然歩道三兄弟での歩行も出来そうな気配でした。 さらに、念には念を入れて、僕はオフィスの窓にテルテル坊主を作ってぶら下げておきました。
しかし、天気予報はどうも芳しくない。 土曜日は"曇り後雨、降水確率50%"なのです。
「まっ、テルテル岡野(次男のこと)がいれば大丈夫っスよ!」
との三男の言葉に、その筈だがなぁと僕は好天を信じていました。
当日が近づくにつれ、天気予報は好転するどころかどんどん悪くなるばかり、しまいには前夜から午前中いっぱいは雪、午後から雨に変わるでしょうと最悪の気圧配置になってきました。 更に、追い討ちをかけるように、突然次男が不参加表明をしました。 急に仕事の予定が入り、土曜日は札幌まで行かねばならないというのです。 (ちなみに土曜日の札幌の天気予報は晴れでした)。
これで万事休す!悪天候は決まったようなものです。

天は我々を見放したーっ!

窓にぶら下がっているテルテル坊主を見つめ、僕はそう呟くしかなかったのでした。



2.登山隊脱落者なし!

前日の夜、大阪からやってきて下さった藤原さんと行き付けの居酒屋で軽く一杯引っかけました。
「明日が雪なら、僕にとって最高の天気や!」
悪天候に気を揉む僕に、藤原さんは快活に話してくれました。そう言って下さると、少しは気が楽になります。 もはや、明日の降雪は避けられないような天気模様になってきていました。

当日はやはり朝から雪でした。 しかも、シンシンとどころではなく、ジャンジャカ降る雪でした。 ニュースでは鉄道の遅れ、飛行機の欠航、高速道路の通行止めなど、降雪による交通機関の乱れを報道していました。
「今日のオフ会はどうなっちゃうんだろう・・・。」
心に不安をいっぱい抱えたまま、電車の揺られて集合場所である高尾山口を目指しました。
ダイヤの乱れの影響で、余裕を持って出たはずが、集合時間の午前10時に遅刻してしまいました。 慌てて駆けつけた京王線高尾山口駅前には、三男はじめ、参加者の皆さんがたくさん集まっていました。

今回の参加者:asanoさん、tomoさん、かくさん、かくさん2、藤村さん、konnoproさん、がんさん、沼津のひろしさん、藤原さん、emingさん、OHARAさん、三男、そして僕

前日までに欠席の連絡をいただいていた伊吹さんと横浜コメッツさんは仕方ないとして(横浜コメッツさんはお子さんがお生まれになったとのことで、おめでたい欠席でした)、当日のドタキャンは一人もいないという、誠に嬉しい限りの顔ぶれでした。 まずは、皆にネームホルダーをつけていただき、各々簡単な自己紹介をしていただきます。 そして、悪天候の場合にと考えていた予定通り、薬王院参拝をケーブルカー利用で行うべく、雪の降る中を出発したのでした。
まずは、ケーブルカーの駅の手前にある東海自然歩道の起点の石碑で記念撮影。 これをやらなきゃ、高尾山でオフ会を開いた意味がありません! そして、めいめい切符を買って、ケーブルカーに乗り込んだのでした。
東海自然歩道を歩く人たちの集まりですから、ケーブルカーで登るこの区間もいつもは歩いている人たちばっかりです。 高尾山に10回以上来ているという八王子市民のkonnoproさんでさえ、ケーブルカーに乗るのは初めてとのこと。 もちろん僕もはじめて、といっても僕が高尾山に来たのは東海自然歩道の旅に出発した時が初めてで、今回が二度目なのです。 初めて乗るケーブルカーの車中では沼津から悪天候を衝いてやってきてくれたひろしさんと話しながら、東海自然歩道の旅の始まりを思い起こすのでした。


3.山頂にアタックせよ!

OHARAさんは、ムーンライト長良を利用して豊橋からやってきてくれました。 早朝に八王子に降り立ち、甲州街道継歩の旅の続きを高尾までやって、ずいぶんと早くに高尾山口に到着していました。 雪の降る中をじっと待っていても寒いので、集合時間までの間にケーブル山頂駅と往復を歩いてこられたとのこと。 いつもながらに、なんてお元気なんでしょう!
そのOHARAさん情報によれば、山頂駅付近で雪はくるぶしくらいで、サラサラのいい状態の雪だったとのこと。 それならばグッショリ濡れるということもないでしょう。 すこし、安心しました。 しかし、油断は禁物、階段が多い薬王院までの道のり、転んで怪我をする参加者が出たら折角のオフ会が台無しです。 状況によっていつでも引き返す覚悟で、山頂駅に降り立ったのでした。
山頂駅を出る前に、滑りやすいかもしれないので足元に注意して歩行するよう、参加者の方々に呼びかけました。 そして、いざ、雪中行軍の始まりです。
厳しい道のりを予想して歩き始めた我々の目に、なんとも素敵な光景が飛び込んできました。 周りの木々が全て純白の雪化粧をしているのです。
「きれいだ。。。」
吹き付ける風は冷たいけれど、心には光が射し込んでくるような思いでした。 こんな美しい高尾山に出会えるなんて。 自然と足取りも軽くなり、くるぶしまでの雪を踏みしめ、元気に薬王院を目指すのでした。
先に歩いた人の跡をたどっていく道中ですから、自然と一列縦隊になって進みます。 かくさん、かくさん2の御夫婦はおしゃべりをしながらの楽しい道中、asanoさん、tomoさんの御夫婦は関西人らしくボケと突っ込みのまさに弥次喜多道中です。 がんさんは最後尾から写真を撮りながらのマイペース。僕が雪景色に見とれながら歩いているがんさんにカメラを向けると、がんさんは最高の笑顔で写真に収まったのでした。
konnoproさんと藤村さんを先頭に階段を登りきると、薬王院に到着です。 早速、皆でうち揃ってのお参りです。 そして、ここでも皆で写真を撮りました。
時間は午前11時半。 ここまで歩いてきて、雪がサラサラなためでしょうスリップすることもなかったし、足元は思ったほど悪くはないようです。 そして、薬王院には高尾山頂まで20分の表示。 これならば山頂まで行けるのではなかろうか? 期待を込めて皆さんに状態を伺ってみます。
寒くはないか、行けそうか?
かくさん2、tomoさん、emingさんの女性陣は東海自然歩道をハードに歩いているわけではないので心配です。 特にemingさんは、布製のスニーカーでの参加です。足が冷え切ってはいないでしょうか? 山頂に着いても店が営業している可能性は低いでしょう。 しかし、ビジターセンターは半分お役所のようなところ、開館時間はきっちり守っているはずです。 いざという場合はビジターセンター内で暖を取ることも出来るはずです。
皆さん、肯いてくれます。どうやら皆さんも思いは同じようです。 ようし、足元に気をつけて、絶対に怪我の無いよう各々が注意して、山頂にアタックしよう。
「では、行きましょう!」
初めてのオフ会は、思いもよらず雪の降り積もる高尾山への登山となったのです。


4.高尾山侮るべからず!

階段をいくつか登り、薬王院を抜けていきます。 山道に入ると、雪に埋もれてどこに階段があるのかしかとは分かりません。 列の中盤を進む僕の前でOHARAさんが足を滑らせてコケました。 ありゃりゃ、一番健脚のはずのOHARAさんが、と驚くと、OHARAさんは直ぐに立ち上がりテレ笑いを浮かべて再び元気に歩き始めます。 OHARAさんでもこんなことがあるんだ、あーおどろいた、と少し笑ってしまった不謹慎な僕でした。
雪は木立の間を降ってきます。 周りの木々は純白の雪化粧です。 おもわず、ため息が漏れてしまいます。 こんな光景が見れるなんて、なんて素晴らしいことでしょう。 見とれながら歩いているうちに、山頂に到着しました。
山頂の東屋には先客がチラホラ。 そこに我々一行がお邪魔します。 まずは、ビジターセンターに偵察隊が赴きます。 ビジターセンターは予想通り開館していました。 よかった、これで暖を取ることは出来る。 しかし、ガイドウォークは中止とのこと。 その代わり、ネイチャートークというお話を聞けるそうです。 館内は飲食・喫煙禁止なので東屋で昼食だけとってビジターセンターに入ることにしました。
雪は東屋の横からビュンビュン入ってきます。 屋根の下にいても吹きさらしには変わりありません。 僕は大丈夫だったのですが、かなり冷えてしまった人もいるようです。 そりゃそうでしょう、気温はおそらく軽く氷点下なのです。 この点は僕の配慮が足りませんでした。
寒そうにしているemingさんを見かねて、沼津のひろしさんが青いヤッケの上下を貸してあげました。 さーすが、やさしいねぇ! 藤原さんがリュックから取り出したのは養老サイダー。 実は、昨夜藤原さんが僕のオフィスにいらした時に、箱で買っておいた養老サイダーを一本おすそ分けしたのです。 一本の養老サイダーを皆で回しのみ。 養老サイダーは昨年いっぱいで製造中止になってしまい、東海自然歩道の名物が一つなくなってしまいました。 皆さん、今では幻となってしまった養老サイダーをしみじみと味わっていました。
konnoproさんと藤村さんは背中で雪を受け止めるところに腰を下ろしていたせいか、とても寒そうです。 見かねて、先にビジターセンターで暖を取っているように勧めます。 そこで、二人で先にビジターセンターに出掛けました。 つづいて、かくさんとかくさん2のお二人が、そしてひろしさん、がんさんとビジターセンターに向かいました。
なかなか昼ご飯にありつけないのが、asanoさんtomoさん三男と僕です。 調理主任の三男はおでんを飯盒で暖めるのですが、これがなかなか暖まらない。 OHARAさんがバーナーに手を翳して風除けを作ってくれるのですが、どうもバーナーの出力が上がらないようです。 居合わせたほかのハイカーの方の話やasanoさんの話を伺うと、寒いとガスの気化が悪くなるとのこと。 ほーん、そんなものかと初心者丸出しで感心する僕でありました。
ようやく昼食を摂ってビジターセンターに逃げ込みます。 アホな三男坊はマッサラの雪原にダイブして雪まみれになり、emingさんの笑いをとっていました。 そうそう、身を呈して笑いをとることを忘れてはなりません。 ビジターセンターに入ろうとしたら、自然観察員のおじさんの一喝!雪をよーく払ってから入ってくるようにとのお達しです。 そりゃそうだと、素直に雪を払うのでした。
ビジターセンターはあったかい! ストーブの周りに集まって、しばしの休息です。 午後1時からはネイチャートークのお時間。 皆で、自然観察員の話に耳を傾けます。 高尾山の動物は皆影響をしあって生きているから、このバランスを崩してはいけないのだという話でした(もっと深い話だったのかな?)。
お話が終わって、出発は1時半ということになりました。 そして観察員のおじさんを加えて皆で写真に収まりました。 出発までの間、関ヶ原エコミュージアムで働いていたemingさんは、観察員のおじさんと談笑をしていました。 やはり同じような職業なだけに通じるものがあるのでしょう。
一足先にビジターセンターを出ていたのはがんさん。 カメラを持って雪の高尾山を撮影していたようです。
下りの先頭は藤村さん。 登りも藤村さんはほとんど先頭だったようです。 なんとも頼もしい! かくさん2が続きます。
雪はいよいよ本降りとなり、足首まで埋まるほど積もっています。 でも、その分、木立の眺めはなんとも幻想的で美しい! 足元に注意をしながらも周囲の眺めを堪能して下っていきました。
薬王院で小休止の後、ケーブルの駅まで一気に下ります。 階段を降りきって、車が通れる道になると、道が圧雪されています。 これが曲者でした。 それまでサラサラの雪の上を歩いていた時は、足首まで埋まることはあっても滑ることはほとんど無かったのですが、圧雪された道になると、とたんにツルツル滑り始めます。 何名かが、見事に滑って転倒していました(実は僕もものの見事に転倒しました)。 asanoさんが呟きました。
「うーん、高尾山侮るべからずだな。」
本当に、雪の高尾山は油断なりません。 転んで打ったお尻をさすりながら、僕も素直に肯いたのでした。


5.笑顔のアタック隊!

ケーブルの駅に近づき、隊列は先行組と第二グループと二つに分かれました。 タコ杉を過ぎてそろそろ駅だろうと思ったのですが、先行組はどんどん進んでいきます。 ケーブル駅の標識が高い位置に現れました。 しかし、先行組はお構いなしにどんどん先に進んでいってしまいます。 あれ、駅はまだ先なのかなと思って、標識を通りすぎて裏から標識を見上げたのですが、そこにもケーブル駅の表示があります。 ここがケーブル駅の入り口じゃないのと思い、asanoさん、tomoさん、藤原さん、がんさんに確認します。 どうやら先行組は駅の標識を見落として先を急いでしまったようです。 走って追いかけて、大声で呼び戻しました。 こんな調子で、東海自然歩道の標識も見落とすのかなぁと思うとちょっと可笑しくもありました。
ケーブルで麓に降りてきて、高尾山口駅へ。 やおら、雪合戦をはじめるtomoさん。 標的となったasanoさんが反撃に転じようとしたところで滑って転倒してしまい、この勝負、tomoさんに凱歌が上がったようです。
高尾で京王線からJRに乗り換えます。 emingさんと藤村さんは高尾までの切符しか買わなかったようで、乗り換えに少し手間取りました。 それを待っていた僕と藤原さんを加えた4人がホームに降りていくと、他の人の姿がどこにも見当たりません。 4人でホームをウロウロしたのですが、どこにもいないので少し不安になりました。 もしかして間違えて大月方面に行っちゃったんじゃなかろうか? そこで、三男坊に電話を入れると、なんのことはない、先発の列車に乗って既に八王子の手前まで来ているとのこと。 安心して、4人で列車に乗り込みました。 車中では藤村さんがケーブルの駅を見落としたことについて頭を掻いて照れていました。
八王子の駅で無事合流、地元民のkonnoproさんの先導で予約を入れておいた宴会場へ。 八王子の駅前も雪が容赦無く降っていました。 皆でビルの中へ駆け込みました。
宴会は3時半に始まりました。 OHARAさんの乾杯の音頭の後、皆で楽しいお酒を酌み交わしました。 話題はもちろん東海自然歩道のこと。 自分はどこまで進んでいるだの、まさか全行程を歩くことになるとは思わなかっただの、一般の方が聞けばかなりマニアックな話のはずですが、そこは同好の志が集まったオフ会です、この話題が一番楽しい!
今日の天候のことで、今週初めから今朝までとても気を揉んでいたのですが、終わってみれば皆さんにとても楽しかったといってもらえて、僕も管理者としてホットひと心地つきました。 それもこれも、今回の素晴らしい参加者の皆さんのお陰です。 ありがたいなぁ、いいオフ会になったなぁ。 雪の高尾山を登ってきたアタック隊の皆さんの笑顔を見て、本当に心からそう思えたのでした。
がんさん、OHARAさん、藤原さん、かくさん、かくさん2、沼津のひろしさん、konnoproさん、藤村さん、asanoさん、tomoさん、emingさん、三男坊、皆さん本当に有り難うございました。
宴会は、皆さんの笑顔と共に雪降る八王子の街中で延々と続いたのでした。

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