前回は養老公園で切り上げましたので、今回はここから美濃津屋までのハイキングです。
養老公園は養老の滝と養老神社を中心とした公園です。
養老の滝は落差30メートル幅4メートルあり、日本三名瀑の一つに数えられています。
滝と養老神社は養老公園リフトが結んでいます。
養老神社の境内を流れるのは養老の名を全国に知らしめた逸話の基となる「菊水の霊泉」です。
その逸話とは次のようなものです。
昔、美濃の国に貧しいけれど親を敬い大切にしている樵が住んでいました。
毎日山に登り薪を取ってそれを売り、年老いた父を養っていましたが、其の日其の日の暮らしに追われて老父の好む酒を十分に買うことが出来ませんでした。
ある日、いつもよりずっと山奥まで登り谷深くの岩壁から流れ落ちる水を眺め「あー、あの水が酒であったならなぁ」と老父の喜ぶ顔を思い浮かべた時、苔むした岩から滑り落ちてしまいました。
しばらく気を失っていましたが、ふと気がつくとどこからか酒の香が漂ってくるのです。
不思議に思って辺りを見回すと岩間の泉から山吹色の水が湧き出しているのです。
これはどうしたことだろうと掬って舐めてみると香しい酒の味がするのです。
夢かと思いましたが、「ありがたや天より授かったこの酒」と腰に下げているひょうたんに汲んで帰り老父に飲ませたところ、半信半疑であった老父は一口飲んで驚き、二口飲んでは手を叩いて喜び、父と子の和やかな笑い声が村中に広まりました。
老父はこの不思議な水を飲んだので、白い髪は黒くなり、顔の皺も無くなり、すっかり若々しくなりました。
この不思議な水の出来事がやがて都に伝えられ、奈良の都の元正天皇は「これは親孝行の心が天地の神々に通じてお誉めになったものでありましょう。」
とおおせになり、早速この地に行幸になり、御自身飲浴せられて「私の膚は滑らかになり、痛むところを洗ったらすっかり治りました。めでたい出来事です。老を養う若返りの水です。」
と年号を養老と改められ、この地方の税金を免除なされました。(養老神社の案内板より)
養老公園を下ると養老天命反転地という庭園が出てきます。世界的に有名な建築家・荒川修作氏の構想によるもので、9つのパビリオンがあり、予想もつかない不思議な出来事や風景に出会うことが出来ます。
赤岩神社は、名前の通り赤い岩を御神体とする神社です。
その昔、二頭の竜が化身して巨大な赤岩となり大洪水を防いだという伝説から建立されたとされる神社です。
そのすこし先には光明水という湧き水が湧いています。
これはかつての光明寺の境内に湧いていたもので、その昔、柏尾寺、養老寺とともに建立され、多芸七坊と呼ばれて隆盛を誇りましたが、織田信長の軍に焼かれて今は見る跡もありません。
今回は約8km4時間の道のりです。
前夜は大学時代の友人たちといつもの如く飲んだくれていました。
もう一杯が重なって、一足お先に宴をおいとました時には、既に10時を過ぎていました。
指定券を取ってあるムーンライトながらに乗るにはぎりぎりの時間です。
急いで帰ってシャワーを浴びて着替えてリュックを背負って駅に向かいました。
何とか間に合いそうだと思ったのですが、山の手線が遅れていて、品川駅の東海道線のホームに駆け下りた時、無情にもムーンライトながらは目の前で走り去ってしまいました。
ああ、あと一杯分早く切り上げていれば・・・と後悔しても後の祭りです。
ドットくたびれて帰ってきてフテ寝をしてしまいました。
それでも、今回はせっかく準備をしたのです。やっぱ出掛けようと、朝早くに酒臭い息をして起き上がり、本当に久しぶりに品川発4:35の始発に乗車して一路西に向かったのでした。
車中では爆睡して三島で乗り換え、新幹線で名古屋へ向かいます。
これが酒に酔った頭で考えた名古屋への最速コースだったのですが、後で考えたら6時頃東京を発つのぞみ号やひかり号に乗ったほうがよっぽど早く着くのですね。
いつもながら、馬鹿なことしてます。
しかし、名古屋に向かう車中では自分の最速プランに結構御満悦で、久々に間近に見る素晴らしい富士の姿に感激していたのでした。
こいつぁ、写真に撮っとかにゃぁ!とにわかに名古屋弁になりつつカメラを構えてシャッターを押したのですが、なぜかシャッターが下りません。
ホゲ?なんやしらん、おかしいげ、と呟きつつカメラをしげしげと眺めると液晶の部分が写っていない。
これはいかんわ、ということで、名古屋で降りてから地下街でカメラ屋をウロウロと探す羽目になったのでした。
運良くカメラ屋が見つかり、カメラを見てもらうと、チョットやソットでは直る症状ではないらしいので、使い捨てカメラを購入していくことにしました。
考え様によっては、山の中で”写真が撮れへんげ!”とわめいているよりも、名古屋の手前で故障が分かってよかったかもしれません。
近鉄にのり込み、桑名経由で養老へ。ぽかぽか陽気で車内でうとうとしながら10時半頃に養老につきました。
トイレなどの所用を済ませ、駅構内で近鉄が作っている「てくてくマップ」なるハイキングマップを入手して、タクシーに乗り込みました。
目指すは柏尾谷です。
なんで柏尾谷かと言いますと、前回、薄暗い中で道を間違え、柏尾谷手前で登らなければならない林道を下ってきてしまったため、結果的にこの林道からルートを外れているのです。
そこで、今回は間違えた地点まで戻って正しいルートをたどり養老公園に出ようではないかという算段です。
こんな算段を近鉄養老線の中でよだれを垂らして眠りこけながらもスルドク考えていたのです。
前回、犬連れのおっさんに道を聞いた養老バーベキューまでタクシーに乗り、ここから林道を登ります。
東海自然歩道のルートに復帰したのは11:00。
明るい中で見てもこのT字路には標識はありません。
坂を少し登ると、あったあった古い標識。
T字路に立てておいて欲しいなぁ。
柏尾谷の砂防ダムを越えて細い山道を養老公園へ。
前回、ヒッチハイクをしたところに出てきました。
これで前回のコースミスは解消できました。
今日はスタートが遅かったのでそれほど距離は伸ばせません。
川原越えは難しいと判断していたので、美濃津屋止まりを考えています。
そうとなれば先を急ぐ必要はありません。
大学の時に友人と来た養老公園をゆっくり観て行こうではありませんか。
養老神社に出てきました。階段下の流れで水を汲む御夫婦がいました。
この流れが養老の名を全国に知らしめた菊水泉。
チョコっとお邪魔して僕もペットボトルを満タンにさせてもらいます。
汲むのに便利な塩化ビニルのパイプとパイプの先につける布袋は御夫婦が持参したものだそうで、しっかり持ち帰っていました。
この辺りの山には、山ヒルをはじめとした危ない虫も住んでいるので、用心のためこのような布袋が必要なのだそうです。
荷物をベンチにおいて階段を駆け登ります。
養老神社にシッカリお参り。
今回の道中の安全を祈ります。
神社の横の流れでも水を汲む人がいました。
その人にいわせると、ここのほうが階段下の上流になるので水がきれいだそうです。
参拝者と少し話してから階段を降りてきました。
少し歩くと直ぐに妙見橋にでました。
この橋のたもとに養老サイダー(株)の表示を発見しました。
養老サイダーといえば知る人ぞ知る日本最古のサイダーで、養老まできたら是非飲みたいと思っていた代物です。
前で掃き掃除をしていたおばあちゃんに伺うと、ここは確かに養老サイダー(株)の本社兼工場だとのこと。
工場を見てもよいとのお話を頂いたので喜び勇んで見学させていただきました。
本日は工場の休業日。
操業していない静かな工場を見て回りました。
表に出てきてお礼を言い、少し話すとおばあちゃんは養老サイダーの社長夫人だと分かりました。
いやはやそうとは知らずに気軽に話し掛けてしまったものです。
記念にと本社前で一緒に写真に収まりました。
東海自然歩道を歩いて西へ向かっているのだということを話の流れで伝えると、これも何かの縁だからと養老サイダーを一本持たせてくれました。
養老サイダーをリュックに詰めて背負う傍から、養老の滝を見ながら飲むといいよと声をかけていただきました。
本当に嬉しく、深々と頭を下げて失礼したのでした。
いただいた養老サイダーですが、飲んでしまうのがもったいなくて、結局家まで持って帰ってきました。
それとは別に昼食時に一本購入して飲んだのですが爽やかな味がして美味しかった!
帰宅してから御礼の手紙を添えて写真を送ると、達筆の字でお返事がきました。
養老サイダーが僕の背中に揺られて共に旅をしたのだと思うと嬉しい、とのことが書かれていました。
その養老サイダーは、今でも僕の机の上においてあります。
透明な養老サイダーを見ると養老公園での出逢いを思い出します。
この瓶は箕面にゴールインしてから開けよう、なんとなくそんな気持ちでいます。
実物こそ机の上においてありますが、開栓しないでいればこの養老サイダーを下さった奥さんの気持ちを背負って箕面まで旅することが出来る、そんな風に思えるのです。
リュックを背負って養老の滝まで登りました。
ちょっときつかったけれど、まだまだ歩き始めたばかりで体力があります。
紅葉にはまだ早いようですが、それでも清冽な滝は爽やかな気持ちにさせてくれました。
この滝を見るのは大学の時に友人とドライブに来て以来です。
その時は柵などなく、滝のすぐ近くの岩の上で写真を撮った記憶があります。
前回は平日だったせいでしょう、人もおらず静かなところだという印象がありましたが、流石に土曜日の今日は観光客が絶えません。
写真を撮ってもらって、のんびりと坂を下りてきました。
妙見橋の近くの閑散とした飲食店で養老サイダーを購入し、軒先のベンチでお昼ご飯にしました。
お昼を終えて、さらに下って駐車場を過ぎた辺りで右折します。
左に広がるのは養老天命反転地という公園だと思うのですが、変な名前だなぁと思うくらいで寄っていく気はおきませんでした。
舗装路は徐々に狭くなり集落に入ります。
京が脇の集落でしょう。
しばらくくねくねと歩き、地道に出たり舗装路になったり、突然立派な東海自然歩道の歩行者用のトイレに出ました。
なんともきれいなトイレです。
しばしの休憩後、歩いて程なく赤岩神社に出ました。
脇から入りお参りして正面から出ました。
閑散とした神社の割には幟がたくさん立っています。
きっとお祭りなどでは賑わうのでしょう。
さて、ルートは舗装道からそれて涸れ川の底を歩きます。
このような道は養老山系に入ってから何度かありましたが、余り見かけないだけに面白い感じです。
涸れ川が多いということはそれだけ水はけのよい土地だということでしょう。
もう少し高度の低いところでは湧き水が出ているのではないでしょうか。
ここの越えると地道になります。
光明水の看板があり水がチョロチョロと湧いています。
ここにはかつて大きなお寺があったようです。
竹薮の中を歩くと再び集落に出てきます。
舗装路から細い道に入るところで荷物を降ろして休憩していると女の子の二人連れが通りました。
目が合ったので、こんにちは!、と挨拶すると小さな声でこんにちはと返してくれたのですが直ぐに走っていってしまいました。
どうやら変なおじさんと思われてしまったようです。なんか悪いことしちゃったな。
この地点から入った細い道は最初こそ薄暗いのですが、しばらくすると金網越しに養老山麓の街並みが眺められるところに出てきます。
ここを抜けると再び涸れ川の川底を渡ります。
小さな集落をアパートのところで曲がると地道になります。
林の中を進む道は登り坂で高度を上げていきます。
平坦に行ってくれればいいんだけどなぁ。
さて、次に出てきた川は橋を渡ります。
そして、ひょっこり新しい林道に出てきました。
風呂谷でしょう。
眺めがよいので、この地点で休憩します。
ちょっと涼しく、ヒヤッとするくらいの気候です。
青空が気持ちいい!
さて、林道に出たところで標識が立っているのですが、この標識がこれからどちらへ進めばよいのかハッキリと示してくれていません。
どうやら林道を登るように指示しているようなのですが、正面に薮の中へ降りていく簡単な階段もあり、少し不安です。
煙草をくゆらせながらしばらく思案した後、下った後間違いだと分かって登り返してくるのはしんどいのですが、登った後間違いと分かって下り返すのはさほど苦しくないので、まず最初は登りに賭けることにしました。
この新しい林道によってルート変更があったのかもしれません。
しばらく登ると林道は先ほど渡った川を渡り返してしまうことが分かりました。
おかしいなと思いキョロキョロしていると川と反対側の谷の向こうに朽ち果てた標識を発見しました。
そうか、ルートはあっちか、と分かったまではいいものの、谷を渡る道がありません。橋も道も流されてしまったのでしょうか。
そこでハタと気づきました。
先ほど休憩した個所にあった簡単な階段を下ればよいのです。
きっと、ルート変更のために設けられた即席の階段だったのでしょう。
そうと分かれば迷わず下り返すことが出来ます。
果たして階段を下って少々草むらを歩いた後、林道のルートに復旧できました。
林道はすぐに三叉路に出ます。
この三叉路に出る少し前にハイカーが通るのが見えました。
そのハイカーは迷わず直進し、僕とすれ違うことはありませんでした。
三叉路に近づいたところで、見事に倒れている標識を発見!
これは西側から歩いてきたら見落とすに違いありません。
先ほどの人ももしかしたらコースミスで直進してしまったのかも知れません。
声をかけようにも先に行ってしまって見えなくなったので、追いかけていくしかありません。
さてどうしようか・・・しかし、東海自然歩道の旅にコースミスはつきものだし、ここは自分で気づいて戻ってきてもらおうと追いかけないことにしました。
少し冷たかったかな?
標識は倒れていたものの、この辺りの道はフカフカしていてとてもいい道。
のんびりと歩けます。
しかし、しばらくするとのんびりとは行かなくなってきました。
分岐を境に道が徐々に細くなり、しかも急な登りになってきたのです。
しまいには、前回の竜泉寺の登りを思い起こさせるほどの急坂になりました。
もう少しで、美濃津屋へのエスケープ地点だと思うのですが、一向に下り道が出てくる気配はなく、ずんずん登っていってしまいます。
不安が頭をよぎります。
もしかしたら美濃津屋へのエスケープ地点を見逃して川原越えの登りに入ってしまったのではなかろうか。
そんな不安を抱きながら地図とニラメッコしつつ歩を進めます。
しかし、引き返す勇気もありません。
道は合っているかもしれないのです。
ここは踏ん切りをつけるしかありません。
もし川原越えの道に入ってしまったとしても、いいじゃないか、三重県まで入ってやろう。
川原越えはヤマヒルの巣だと聞いていますが、三重県側に下ればいくらかましでしょう。
最悪の場合ヤマヒルにひるむことなくテントを張るぞと心を決めて歩を進めました。
観音堂への分岐が現れました。
道は間違えていないようです。
よかったぁ。
ヤマヒルの巣の中で寝ることは避けられそうです。
道は下りに入り、程なく美濃津屋への分岐の標識が現れました。
ここで写真を一枚。
あんまりじっとしているとヤマヒルが付くような気がして、そそくさ美濃津屋へと下り始めました。
今日は15:20で切り上げです。
どこかにいい幕営ポイントがないか探しながら下ります。
できたらヤマヒルの付く可能性のない所にテントを張りたいのです。
さっきまでの決意は何処えやら・・・
団地の脇を通って県道に出てきます。
すぐそばにあった商店で一休み。
ジュースを飲みながら店のおばさんに幕営ポイントの情報を聞きます。
色よい返事が返ってこないので、仕方なく交番の場所を聞きました。
美濃津屋の集落の方へ進み、交番でお巡りさんにアドバイスを受けます。
お巡りさんが教えてくれたのは津屋川沿いの南濃梅園というところ。
線路を越えて着いてみるとこれが幕営にはとってもいいところ。
東屋はあるし水道はあるしトイレもある。
目の前の池では青鷺が魚を狙っています。
その夜は、翌日に備えて早めに寝ました。
暗くなってから青鷺が飛び去る音が聞こえました。
養老公園は近鉄養老駅の前の道を進めば着きますので、特に説明するまでもないでしょう。
近鉄線を使ってアプローチされる方はぜひ駅で"てくてくマップ"を入手することをお勧めします。
僕も今回は参考にして歩いたのですが、どんな地図よりもルートのことが詳しく載っています。
このマップは養老付近のルートだけでなく、鈴鹿山麓のルートから山辺の道の滝坂道(笠置の付近)まで数多くのバージョンがあります。
ポイントポイントで気をつけて入手されるときっと役立ちます。
さて、柏尾谷付近のルートは文中にある通りです。神明神社から歩いてきて林道に突き当たったら右折して登って下さい。
砂防ダムを越えてから柏尾谷を渡ることが出来ます。
養老公園内はそれほど標識が多いというわけではありませんが、ポイントとなる建物が多いので迷うことはないでしょう。
旅館裏から養老公園の案内板と東海自然歩道の標識がある交差点に出てきます。ここを直進して道なりに進むと養老神社の下に出てきます。
ここで流れている水が菊水泉です。
ここを更に道なりに進むと妙見橋と養老サイダー本社に出てきます。
ルートに忠実に歩くのならここで妙見橋を渡ります。
ニッチマップには不動橋を渡ると出ていると思うのですが、岐阜県発行の東海自然歩道の地図には妙見橋となっていますし、各種の本でも養老神社の先の橋となっていますし、現地の標識もそうなっているので、妙見橋で正解でしょう。
しかし、せっかくここまで来たのだらか養老の滝に寄っていこうという方が多いと思います。
その場合は、妙見橋を渡るもよし、もっと上まで行って紅葉橋で渡るのもよいでしょう。
さて、妙見橋から下流に向かって下り、駐車場の先に松風橋が出てきたら、右折します。松風橋を渡らないわけですね。
道は最初は登り坂ですが、すぐに平坦になり、京が脇の集落に入っていきます。
集落の中で2度ほど曲がりますが、標識があるので分かるでしょう。
集落を抜けると畑と果樹園が出てきます。
畑の畦のようなところを通って地道に入ります。
右手にグランドを見ながら進むと公衆便所のところで舗装路に出ます。
ここは左折します。
左折したら直ぐに赤岩神社。
赤岩神社のさらに先で右折します。そして、涸れ川を渡ります。
光明水の湧く地道を進むと、集落に入っていきます。
この辺、標識がたくさん立っていますので、迷うことはないでしょう。
集落の中でT字路に行き当たりますので左折、そしてすぐに右折して細い道に入っていきます。
この先で一度涸れ川を渡り、アパートのところで右折します。
ここからほとんどが地道になります。標識もぐっと少なくなりますので、曲がり角では間違えないように地図とを携帯して歩きましょう。
登り坂になり、橋を渡り、風呂谷に出ます。
舗装路に出たところで、標識があります。
この標識は舗装路を登るように指示しています。
しかし、ここは目の前にあるボロッチイ階段を下りましょう。
階段には素っ気無く矢印が書いてあったと思います。
この矢印に従いましょう。
薮を越えて地道に入ります。
地道に入ると直ぐに他の地道に行き当たります。
ここは右折。
西からきた方にはこの曲がるポイントをなんと説明してよいのやら、難しいところです。
とにかく、川原越えから急な坂を下りてきたら、左に曲がる道に気をつけて下さい。
左折できるポイントがあったら、必ずそこで立ち止まり少しだけ左の道に入りキョロキョロして下さい。
標識が倒れているのが見えたらその地点で曲がりましょう。
とにかく、西からきた方には大変分かり難いところに標識が倒れているのです。
さて、東に進む方はこのポイントを曲がったらぐんぐん道になりに進んで下さい。
標識はぐっと少なくなり、道はきつい登り坂になり、不安と疲労が溜まるでしょう。観音堂までは地図で見るより遠い道のりに感じられるはずです。
しかし、道なりに進めばきちんと着きます。
観音堂まで出てくれば、美濃津屋と川原越えの分岐までは直ぐです。
この地帯は、ヤマヒルがたくさんいるという情報が多々寄せられていますので、ヤマヒル対策のスパッツなどを装着することをお勧めします。
美濃津屋までくれば、近鉄養老線の美濃津屋駅まで歩くのが一番のエスケープ方法です。
また、美濃津屋の宿の情報は入ってきていません。
詳しくは、養老町産業観光課(0584-32-1100)、南濃町企画課(0584-55-0111)にお問い合わせ下さい。