2007. 10.12 Friday TDKさん さいきん情報。【announce】
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ごぶさたしとります。TDKです。
久しぶりのTDKさんお仕事情報ーっ。
------【その 1】------------------------------------------------------------------------------------
なんといいますか、しばらく長いこと個人的におつきあいを
いただいております、初の画集「凛」も大好評のイラストレーターにして
漫画も描かれてらっしゃる作家さん、松本規之さんが
富士見書房の「ドラゴンエイジ」2007年 11月号から
豪屋大介 作のライトノベル原作のコミック、
『A君(17)の戦争 I, THE TYCOON?』を
新連載されるということで、そこに登場する
サブオブジェクトのデザインと作画をやらしていただきました。
どういうものをやったのかといいますと、アレなんですわ。
ややこしい話ですけど、この原作『A君(17)の戦争』には
「朧野ほのか」というキャラクターが登場するんですが、
この人が「主人公たちの迷い込んだ平行世界をいくつも創造している人物」
で「何らかの方法で数々の神のごとき所業を行う」のですが、
この様子を、マンガの中で表現しなくてはいけない、という
オーダーでして……。
これもまた以前の『灼眼のシャナ』の「封絶」の時と同じで、原作小説には
文章描写として存在するものの、その技術や設定、具体的な方法などは
一切説明なし・或はまだ未登場の要素。
過去に挿絵などでその様子が描写されたことは一度もなし.......
つまり今回が初の画像化となるわけで……
ううむ、またこのパターンか。
ということは、原作を読んで一から美術設定を設けなくてはいけません。
小物といってもできるだけおざなりにせず、毎回「世界観を感じさせる要素」を
できるだけ用意したいといつも考えています。
今回のコミカライズにあたって作画の松本さんには
「ゼーガーペイン」などで登場する、空中に浮かぶグラフィカルコンソールを
操作するシーンを作りたい、など「近未来のコンピューター技術」的な
明確なイメージをお持ちのようだったので、そのイメージを尊重しつつ、
自分的には、いまだ現代人に理解できない「超未来+超魔術」のエッセンスで
いってみようと思い、作ってみました。
こんなです。
(オブジェクトのみのアップシーンの為、ざっくり仕上げです。)

<第01話 p18 4コマ目 / キャラなし・オブジェクトのみを表示>

<第01話 p18 5コマ目 / キャラなし・オブジェクトのみを表示>
そんなわけで自分なりには様々な物語設定を作ったのですが、
今回の第1話で作画したのは、ほのかがデータベースにアクセスした
シーンでの合計3コマほどのみ。
今後もっと世界観を見せるチャンスがあればいいですねー。
ただこれ以降、朧野ほのかはしばらく登場しないらしいですが……
しかしナイトウさんのスターシップといい、シャナといい、徐々に
なんかこういうマンガの小道具デザインみたいのの専門家みたいな風情が。
もういいかげんそういう仕事をする専門家の看板でも用意しようかしら……

第1話の、たった1コマ登場の為に用意した作りネタ新聞「日本天抜新聞」は
実はそのまま印刷しても通用するほどの高クオリティー。
------【その 2】------------------------------------------------------------------------------------
秋と春の年2回恒例の音楽系即売会M3。
今回もまた レーベル・GABA AGONISTのまゆげ犬さんとこの
新作アルバムのジャケットを今回もやらしていただきました。

Bunker>>Head / MIND: At the Man-Machine Intercourse

Reloader/Marauder / CrazyMole
新作はアルバム二枚、ということで
バキーっと赤と青で揃えました。
具体的な枚数は聞いてないですが、売り上げにも貢献出来たということで
うれしゅうございます。
まゆげ犬さんはミュージシャンなのに、毎回アルバムごとに実に明確な
映像イメージをお持ちで、とても驚かされます。
例えば、「CrazyMole」なら「工業廃液で埋まっている湖、そこに住まう奇形の魚」
というように、実に具体的な映像イメージがあり、具体化の
助けにさせていただいてます。
アルバムは「あきばお〜こく」で委託予定ですので、
ご興味があれば、ぜひ。
ではまた。
(2007.10.15)
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