Mac Clinicで供給しているシェアウェアの日本語パッチは、英語のテキストを日本語表示に変えるものですが、オリジナルのプログラムが英語フォントを指定している場合は、プログラム中では日本語フォントに書き換えることが出来ないので、そのままでは文字化けで表示されてしまいます。
実用上は問題のないものもあるのですが、ほとんど全ての表示が読めないものもありますので、どうしてもある種の手当てが必要になります。
この場合は、さらに文字化け部分にパッチプログラムを当て、外部から強制的にフォントを置き換える必要があります。その手段としては、機能拡張ファイル「Geneve2Osaka」(いいむらなおき氏作フリーウェア)、コントロールパネル「Font Patchin'」(原啓介氏作フリーウェア)、コントロールパネル「Reliever」(江幡太氏作シェアウェア)があります。私が使用しているかぎり、コンフリクトなどの問題は起きていませんが、いずれにしても、機能拡張やコントロールパネルですので問題が起きる可能性はあります。
「Geneve2Osaka」は機能拡張フォルダに入れておくだけなので、非常にお手軽ですが、全てのソフトのGenevaフォントをOsakaに置き換えてしまう(Osakaの英文字部分はGenevaを使用しているので見栄えは変わらない)ことと、全ての日本語パッチに有効なわけではありません。
「Font Patchin'」は全ての日本語パッチ対し有効です。個々のアプリケーションごとに指定できること、コントロールパネルで全体のオンオフができるので、他のアプリケーションへの影響も最小限にとどめることが出来ます。最終バージョンの2.2はMacOS8.5では動かない場合があるので、この場合は、「薬局」にある「Font Patchin' 2.2.1」を使用します(これはFontPatchin2.2に「Patchin' Patch for 8.5」を当てたものです)。いずれにせよ、初心者にとっては設定が面倒なことが唯一の難点です。
以下に、私の環境で分かっているかぎりの文字化けの対応状況を記しますので、各自が使用したい日本語化シェアウェアに合わせて、対応を選んで下さい。
○:文字化けは起きない
●:ごく一部または全部で文字化けが起きる
−:対応は不要
日本語化シェアウェア | MacOS8.1以前 | MacOS8.5 | いずれのOS | |
標準システム | 標準システム | Geneve2Osakaを機能拡張フォルダに入れた場合 | Font Patchin'でパッチを当てた場合 | |