外科

Macのハードウェア全般に関する悩みについて診断します。

最終更新日:1999年10月23日


診断項目一覧


内蔵ハードディスク

Title: なぜハードディスクのパーティションが必要なのですか、その時の適当なサイズは?

[症状]
Windowsの場合、ハードディスクはパーティションに分けるのが当たり前になっていますね。Macの場合もハードディスクをいくつかのパーテーションにわけることができるのですか?起動専用の部分、アプリケーションの部分、作成した書類を保存する部分に分けておけば、トラブル対策にも有利だとおもうのですが。使用機種はPowerMac8500/150で純正1.2GBとQuantum製2.2GBの2台の内蔵ハードディスクを積んでいます。

[診断]
DOS機で使われているハードディスクはATA※1と呼ばれる形式のものが主流で、これは最大256MBしか認識できないという制約がありました。そのため、DOS機では256MB以上のハードディスクを使う場合は、必ず256MB以下のパーティションに分割しなければなりませんでした。その後E‐ATAという形式になり、この制限はなくなりました。E‐ATAのハードディスクを搭載しているのですが、そのような理由で何となくDOS機はパーティションを切るという習慣が残ってしまったようです。
Macがメインで採用しているSCSI形式のハードディスクにはそのような制限はありません。しかし、Macの標準フォーマットであるHFSシステム(MacOS標準フォーマットともいう)では、一つのボリュームは約65000(16ビット)分の1にしか区切れませんので、例えば2GBのハードディスクをパーティションを切らない状態にすると、最小ブロック※2は約30KBとなります。これはどういうことかというと、1KBのファイルでも1ブロックを使うため、1KBのファイルを65000個保存した場合は、実際のデータは65MBしかないのにHDが一杯になってしまうのです。現実にはこういうことはありえませんが、ハードディスクの容量が大きくなるほど無駄なスペースが増える事実には変わりありません。そのため、たくさんのファイルを扱う場合は、なるべく小さなパーティションに分けたほうがよいと言われてきました。
しかし、最近はアプリケーションの容量が大きくなり、また画像ファイルなどは容量が大きいため、あまり小さなボリュームにするとすぐに一杯になってしまいます。ですから、HFSフォーマットの場合は、500MB〜1GBくらいで考えるのが実用的でしょう。
一方、MacOS8.1から採用されたHFS+システム(MacOS拡張フォーマットともいう)では、ボリュームは42億(32ビット)に分割され最小ブロックサイズは512バイトになりますので、全く無駄なスペースは発生しなくなります。従って、HFS+でフォーマットされたハードディスクであれば、9GBであっても、スペース効率のためにパーティションを切る必要は全くなくなったといえるでしょう。しかし、パーティションを切るメリットは外にもいくつかあります。
一つは、ハードディスクの容量が大きくなると、ファイルの管理が大変になるということです。一つのボリュームの中でフォルダを作って管理してもよいのですが、ボリュームに分ける(パーティションを切ること)方がやりやすくなります。
次に、ハードディスクは時々調子が悪くなりますが、複数のボリューム(パーティション)に分けていれば、被害を分散できます。また、OSのアップデート時には、古いOSを残したまま、別のボリュームに新規インストールできますので、アップデート時にトラブルを最小限にできます。新しいOSに対応していないアプリケーションを使用しなければならない場合は、簡単に古いOSに切り替えることができます。
更に、デスクトップの再構築、NortonSpeedDiskによる断片化の解消、Sherlockの索引作成といった作業も、一つのボリュームのサイズが小さいほうが、作業効率が上がります。

HFS+フォーマットについて
HFS+フォーマットはMacOS8.1から採用された新しいフォーマットです。iMacや新型G3(青白)のようにMacOS8.1以降のOSが標準搭載されたに変更マシンでは、内蔵ハードディスクは既にHFS+でフォーマットされています。それ以外の機種では、MacOS8.1またはMacOS8.5に付属の「ドライブ設定」で「初期化」ボタンを押し、「カスタマイズ」画面で「MacOS拡張フォーマット」を選択してフォーマットを行います。
一度HFS+でフォーマットしたHDはMacOS8.0以前のシステムでは読めませんので、複数のOSを切り替えて使用する可能性のあるユーザーは使用しないほうがよいでしょう。また、NortonDiskUtilities等のハードディスク管理ツール、および市販のフォーマットソフトをHFS+ディスクに対して使う場合は、それらのソフトがHFS+に対応していることと必ず確認してください。


Title: 同じハードディスクの2番目のパーティションが起動ディスクになりません

[症状]
内蔵ハードディスクをDrive7(汎用フォーマッタの一つ)で二つにパーティションを切って、それぞれのボリュームをハードディスク1、ハードディスク2と命名しています。ハードディスク1にMacOS8.1を、ハードディスク2に漢字Talk7.6.1のシステムを入れています。コントロールパネル「起動ディスク」にはハードディスク1とハードディスク2が表示され、ハードディスク2を選択しても、ハードディスク1からしか起動できません。パーティションとはこのようなものでしょうか。

[診断]
これはパーティションを作成したフォーマッタの機能によるものです。Drive7ではパーティションを切った場合はそのうち一つしか起動ディスクとして使用することができません。これはパーティションの設定メニューで切り替えることができます。これらの機能はフォーマッタによって違いますので、マニュアルをよく読んで下さい。



Title: PowerMac9500で2台目の内蔵ハードディスクを増設したが認識されません

[症状]
PowerMac9500/120の内部バスに2台目のハードディスク(QuantamEmpire)を内蔵していますが、起動時にマウントされないことがあります。毎回というわけではないのですが、3回に2回はマウントされません。フォーマッタはHardDiskToolKit2.0(汎用フォーマッタ)で、ドライブのパラメーターは、ほぼデフォルトのままです。もちろん自動マウントに設定してあります。マウントに失敗する時はハードディスクの回転音がしませんので、電源の問題かと電源ケーブルも確認しましたが問題なありませんでした。HardDiskToolKitからSCSIリセットコマンドを送ると回転を始め、マウントできるようになります。一体何が原因なのでしょうか。

[診断]
内部バスのSCSIのケーブルの不良、コネクタの不良といった原因も考えられるのですが、わりと見落としがちなのが、電源の問題です。電源の問題は既に疑われていますが、接続ではなく、供給される電源サイズの問題です。
タワー型のMacの場合は、拡張ベイが用意され、ハードディスク等の増設がいつでもできるようになっており、当然電源もそれに対応できるサイズになっているはずなのですが、増設するドライブによっては消費電流がそれよりも大きくなる場合があります。最近のハードディスクはどんどん省電力型になってきているのですが、それでも大容量のものは、どうしても消費電流も大きくなります。
また、それぞれのドライブの定格電流を見るとOKなのでしょうが、起動時だけ消費電流が大きくなるという場合は、問題が発生する可能性もあります。
一度、ドライブ1の電源を外し、Empireだけにして起動してみて下さい。



Title: 内蔵ハードディスクから起動しなくなった。たった1年半で寿命?

[症状]
Performa5270ですが、起動時に「?」マークが出てそれ以上起動しません。CD‐ROMから立ち上げてNortonで修復しようとしましたがハードディスクがマウントされないので直しようがありませんでした。販売店に問い合わせたところ、それはハードディスクの寿命ですと言われました。まだ買って1年半なんですよ。そんなことがありえるのでしょうか

[診断]
現在のハードディスクは大体10年くらいは持つように設計製造されています。普通の使用環境で、寿命が1年半ということはありません。
「?」が点滅するのは、「起動ディスクが見つかりません」というメッセージですが、この原因としては、システムファイルが壊れているか、ハードディスクのドライバが壊れているかのいずれかが考えられます。CD‐ROMで起動してもハードディスクが認識されないのであれば、後者の状態だと思われます。
システムCD‐ROMで立ち上げ、その中にある「ドライブ設定」でマウントしてみます。マウントできれば、まずは「ドライバの更新」を、それができないならば「初期化」を行う必要があります。「ドライブ設定」が使えないとなるとハードディスクのハード的な問題ですから、やはり修理に出してみて、最悪の場合は、交換してもらうしかないでしょう。



Title: 内蔵ハードディスクから異音が出るようになりました

[症状]
Quadra610(漢字Talk7.5.3/RAM36MB/HD250MB)は購入してから3年目ですが、ハードディスクからと思われる金属音のような音がするようになりました。さほど大きな音ではありませんが、何かトラブルの予兆ではないかと気になります。今のところ特別な症状も出ていないので、そのまま継続使用しています。もし、ハードディスク自体の問題であればは交換したほうが良いのでしょうか?外付けハードディスク等や、Jazドライブ等で対応する方法を考えているのですが。

[診断]
何の場合もそうですが、異音がする、異臭がするという場合は、何か問題が発生している可能性があります。パソコンもしょせんは機械ですから、故障するのは避けられません。ハードディスクから異音がする場合の原因として考えられるのは、回転部分の摩耗や、ピックアップ(読み取り装置)部分の不具合でしょう。
耐久性という点に関しては、前項でも述べましたように、最近のパソコン用のハードディスクは通常の使い方であれば10年くらいは持ちますから、何か、大きな衝撃をかけたとか、回転中に急ブレーキがかかるような状況が生じていたのかもしれません。いずれにしても、内蔵ハードディスクが壊れてしまったら、パソコンが使えなくなりますし、それ以上に大切なデータも失いますので、早めに対応を図ったほうがよいでしょう。
外付けハードディスクやJazドライブでもよいのですが、使い勝手の点からも、コストの点からも内蔵ハードディスクの交換をお勧めします。もとより、現在の250MBでは最近では不足気味でしょうから、ちょうどよい機会だと思います。
ごく初期のMac以外の内蔵ハードディスクは全て、3.5インチ、ハーフハイトという大きさですので、現在市販されている交換用のハードディスクを装着することができます。
さらに、余裕があれば、同サイズの外付けハードディスクを購入できれば理想的です。Jazドライブは現在では、ちょっと中途半端な存在になり、あまりお勧めできません。



Title: 買ったばかりのPowerMac8600のハードディスクから常に音がする

[症状]
PowerMac8600/200なのですが、読み出しも書き込みも行っていないのに、内蔵ハードディスクのあたりから常に、カタカタという音がします。お店の人はこれが正常だというのですが、とても気になります。

[診断]
結論から言うと、これはLaserShotLBP320を接続し、デスクトッププリンタを設定していたために、それがハードディスクにアクセスしている音でした。正常な動きであり、エラーではありません。かなり音の大きなハードディスクの場合は、かなり気になるかもしれません。
本件の場合は、デスクトッププリンタの設定をオフにすると音は消滅しました。

デスクトッププリンタ
デスクトッププリンタはMacOS7.6以降のシステムに加わった機能で、デスクトップにプリンタのアイコンを置いておき、そこにファイルをドロップするだけで印刷できるようにするものです。しかし、デスクトッププリンタは1〜2秒おきにシステムを監視する仕組みになっているらしく、つまり、ほとんど常時、ハードディスクにアクセスする訳です。ソフトの中には、デスクトッププリンタ以外にも、定期的にハードディスクにアクセスするものがあります。NortonCrashGuardやスクリーンセーバーも同じような行動をとります。Netscapeなどのインターネットブラウザーも自動的にキャッシュファイルをクリアしますが、このときも同じような現象が現れます。
作業をしているというダイアログが出るわけでもなく、バックグラウンドで行われますので、その作業をよく知らないユーザーは、何か異常が発生したのではないかと不安になります。単に、ハードディスクが動いている音がするだけならばよいのですが、場合によっては、その間、表の作業速度が遅くなることもあります。


フロッピーディスク

Title: 突然全てのフロッピーディスクの読み込みができなくなってしまいました

[症状]
PowerBook5300c(漢字Talk7.5.2)を自宅と大学で使用しています。ある日、大学で学内のLANに接続した後、フロッピーディスクを使用しようとしたところ、突然「このディスクはMacintoshでは読み込むことができません。ディスクを初期化しますか。名称:名称未設定、フォーマット:Macin‐tosh800K」との表示が出ました。その後は、全てのフロッピーで同じ症状となり、フロッピーディスクが全く使用できなくなってしまいました。

[診断]
私も以前、漢字Talk7.5.3へアップデートしたときに、全く同じ症状を経験したことがあります。このときは、余分なSystemEnablerが邪魔をしており、それを外すことで解決しました。多くの場合、当人は「何もしていないのに突然おかしくなった」と主張しますが、現実には、自分でも気が付かないうちに、システムに対し、何らかの変化を与えている場合が多いのです。フロッピーディスクのドライバーはSystemそのものに含まれているため、Systemファイルが壊れているか書き換えられた可能性があります。
今回のケースでは、システムのバージョンアップは行っていないので、何かシステムに影響を与えるようなユーティリティソフトをインストールしなかったか、新たな機能拡張を加えていないかをチェックする必要があります。
原因不明の場合は、「System」だけを入れ換えて見るとよいかも知れません。それでもだめな場合は、OS全体を再インストールし、機能拡張等を加えない標準状態で試してみるのがよいでしょう。
その後、この患者の場合は、よく調べてみると、NortonUtil‐itiesのディスクドクターでハードディスクをスキャンしてから、この症状が発生したことに思い当たりました。そこで、NortonUtilitiesと関係ファイルを全てアンインストールしてみると、フロッピーはマウントできるようになりました。Nortonはディスクの修復のために常時ファイルを監視するように設定できますが、何らかの事故でフロッピーのドライバに影響を与えたか、フロッピーを無視する設定になったと考えられます。
このままでは、NortonUtilitiesを使うことができなくなってしまいますが、実際には、Nortonの初期設定ファイルが壊れている可能性が高く、これを捨て、ファイル監視機能をオフにすれば、フロッピーも読めて、Nortonも使えるという状態に回復するはずです。



Title: 数台のMacでフロッピーディスクエラーが頻繁に起きるようになりました

[症状]
私の所属する大学の研究室は、新旧とり混ぜ十数台のMacがあります。そのMacが最近になって、以前まではあまりなかった3.5インチディスクのディスクエラーを頻繁に起こすのです。その症状はコピーのエラーがほとんどですが、たまにその内容までも破壊される事態がおこっています。これらのMacは機種が違うということもあるのですが、OSのバージョンも6から7.5までばらばらなのです。それも原因なのでしょうか。

[診断]
ネットワークのソフトのバージョンさえ同じなら、個々のマシンのOSの違いは問題にはなりません。フロッピーディスクのディスクエラーは多分、古い機種のドライブのヘッド部分が汚れてきたためだと考えられます。会社のオフィスと異なり、大学の研究室は空調も不十分でしょうし、喫煙者もいるでしょうから、パソコンにとっては厳しい環境になります。
FDドライブのヘッドのクリーニングは定期的に行ってきましたか?
取りあえずはクリーニングキットを買ってきてクリーニングをしてみて下さい。それでもエラーが起きるようならば、FDドライブを交換するしかないでしょう。



Title: 同じフロッピーディスクでも読めるMacと読めないMacがあるのはどうしてか

[症状]
事務所には複数のMacがあり、フロッピーディスクでファイルのやり取りをしているのですが、同じプロッピーディスクでも読めるマシンと読めないマシンがあります。読めない場合は、認識できずに「初期化しますか?」というものと、マウントはできるがファイルが存在しないものがあります。

[診断]
基本的にはFDドライブの問題です。マシンが古くなる(FDドライブの使用年数が長い)と、ドライブの読み取りのトラックがずれてきます。
従って、同じマシンで書き込んだものは読めるのですが、他のマシンでは読めないということになってしまいます。一般には古いマシンで書き込んだFDが新しいマシンでは読めないという傾向があります。
解決方法は、古いマシンのFDドライブを交換するのがよいでしょう。


CD‐ROMドライブ

Title: 内蔵CD‐ROMドライブはアップル純正でないと起動できないのですか?

[症状]
内蔵CD‐ROMドライブを、CD‐Rドライブに交換してようかと考えているのですが、Apple純正のものでないCD‐ROMドライブからはシステム起動できないと言われました。外付けならば他社製でも起動できますよね。内蔵と外付けでは何が違うのでしょうか。

[診断]
基本的に、内蔵はIDE(ATAPI)タイプのものが使われ、外付けCD‐ROMドライブはSCSIタイプとなっています。そのため、ドライバも異なり、内蔵CD‐ROMドライブはApple純正でなければ起動ディスクとしては使えませんでした。しかし、MacOS7.6からは、他社製の内蔵用CD‐ROMドライブでも認識できるようになりました。事実、Panasonic製のCD‐Rドライブやパイオニア製CD‐ROMドライブを内蔵したものでも、追加ドライバなして起動ドライブとして動くことが確認されています。外付けCD‐ROMドライブの場合は、Apple以外のものでも、起動ディスクとすることができます。これはMacOS7.6以前から適応されていました。



Title: MacOS8のシステムCD‐ROMがマウントできない

[症状]
PowerMac6100/60ですが、MacOS8にアップデートしようと内蔵ハードディスク(250MB)を再フォーマットし、システムCD‐ROMを挿入したのですが、「このMacでは読めません。初期化しますか」というメッセージが出て、フリーズしてしまいます。10回に一度ぐらいCD‐ROMの中が表示されることがありますが、フォルダの中を見ようとすると時計マークが消えず、そのままフリーズします。

[診断]
こういう場合の原因はCD‐ROMそのものがひどく汚れていたり表面が傷ついているか、CDドライブのピックアップが汚れているかでしょう。前者の場合は、他のCDを入れてみれば分かります。しかし本件の数回に一度はマウントするという症状からは、どうも後者の、CD‐ROMドライブのヘッドが汚れて読みにくくなっているためだろうと思います。レコード屋にある音楽用CDクリーナーで掃除をしてみれば、マウントできるようになるでしょう。



Title: DiskFirstAidでハードディスクをチェックをしたら問題があるというメッセージが出ました

[症状]
何気なくDiskFirstAidで私のMacのハードディスクをチェックしたら、「カタログエラー。ボリューム“ハードディスク”は、修復する必要があります。」というメッセージが出たんです。どうしたらいいですか

[診断]
ハードディスクの修復ソフトには、MacOSに標準添付のDiskFirstAid以外に、市販ソフトであるNortonUtilitiesとTechToolProがあります。
市販ソフトは実売で15000円以上もしますから、普通は買わなくてもよいのです。とりあえずは、無料のを使えばよいのですが、残念ながら、このユーティリティは、ちょっと中途半端なのです。時々、DiskFirstAidを起動し、「問題なし」と出ていれば問題ないのですが、「問題がある」と出てしまった場合、どうしていいか分からなくなるのです。病院に行って医者から「あなたは心臓に問題があります」と突然いわれて、「先生、どうしたらいいですか?」と聞くと、医者が「直す必要はありますが、私には直せません」と言われたら、うろたえてしまいますね。「問題がある」といわれても、それが緊急を要するものか、とりあえず使っていても問題ないレベルのものなのかが、素人では判断できません。そういう意味でも、DiskFirstAidはあまり初心者向きのソフトではありません。
幸い、今回のケースは、カタログ(ハードディスクの中に記憶されているファイル名称が保存されている部分)の一部が壊れているというメッセージのようですので、緊急の問題というわけではありません。
しかし、どのような場合でも、問題をそのままにしておくと、その内に一部のファイルが読めなくなったりする問題が生じます。ですから、できる限り修復しておいたほうがよいのです。
DiskFirstAidにも簡単な修復機能がありますので、これを利用してもよいのですが、問題が頻繁に起きるようならば、やはり、市販のソフトを使用したほうがよいでしょう。

ディスクユーティリティ
NortonUtilitiesやTechToolProは、DiskFirstAidにない非常に細かなを行います。更に強力な修復機能を持っています。一方で、Nortonでは修復できない障害をDiskFirstAidならばできたという報告もありますので、あながちDiskFirstAidはだめだとも言えないのですが。
DiskFirstAidを含め、ディスク修復は起動ディスクに対しては行うことができません。この場合は、システムCD‐ROMで立ち上げるか、バックアップシステムを入れた他のボリュームから立ち上げると、修復が可能になります。


Title: DiskFirstAidで「無効なPEOF」のエラーメッセージが出た

[症状]
Performa5320です。先日、DiskFirstAidを用いて点検したところ、「無効なPEOF26421773問題が見つかりましたが、DiskFirstAidはこれらの問題を修理できません。」というメッセージが出ました。これはどのような種類の問題なのでしょうか。また、どうすれば修理できるのでしょうか。

[診断]
この症状は結構重大な問題を抱えていますのでちょっと説明しましょう。
ハードディスクやフロッピーディスクにはプログラムや書類データを書き込んで保存することができますが、ディスクの好きなところに保存していたのでは2度目以降それを探すのに時間がかかってしまいます。従って、ディスクを細かく仕切ってそれぞれに番地を付けておけばファイルを探す効率は上がります。
この細かな仕切りを「ブロック」と呼び、ディスクにブロックを書き込む作業を「フォーマティング」と言います。このブロックの大きさはハードディスクやFDの大きさ(ボリューム)とフォーマッター(フォーマットするソフト)によって自動的に決められます。一つのブロックより大きなファイルは複数のブロックにまたがって保存されます。ですから、コンピュータが新しいファイルをディスク上に保存する場合は、OSはまずそのファイルの大きさと、それを格納できるブロックの数を計算します。
前者のファイル自身の大きさをLEOF(LogicalEndofFile=理論的ファイル長)といいます。それに対し後者のブロックが占める大きさをPEOF(Physi‐calEndofFile=物理的ファイル長)といいます。LEOF<PEOFでなければファイルを正しくセーブできないはずですが、まれにこれが逆転することがあります。これが今回の症状の「無効なPEOF」と呼ばれるものです。貴方の例で言うと、あるファイルのLEOFは26421バイトであるのに対し、それに与えられたPEOFは773しかありません。
この症状はDiskFirstAidでも他のディスクソフトでも修復することはできません。今のままでも一部のファイルが読めないだけの問題で済むこともありますが、これはファイルシステムに問題が発生する可能性があることを示しています。ハードディスク上の全てのデータのバックアップを取り、ハードディスクをフォーマットし直すのが確実に治療する方法です。初心者にとってシステムの再インストールなど大変だと思いますが、反対にまだそれだけいろいろなソフトや書類をハードディスクに入れていないでしょうからバックアップも簡単かも知れません。



Title: NortonUtilitiesでハードディスクの検証を行ったら障害セクタが検出されました

[症状]
Performa5320のユーザーですが、NortonUtilitiesのSpeedDiskでハードディスクの最適化を行うために、「メデイア検証」を行ったところ、「ディスクに障害セクタがあるため、最適化できません」とのメッセージがでました。修復ボタンをおしましたが、再度実行しても、同じエラーがでます。
これは、物理的にこわれているのでしょうか?現在のところ、まだディスクの容量は半分以上残っているので、特に困ってはいませんが、ディスクがいっぱいに近づいてきたときに、最適化できないと、こまるような気がするのですけど・・・・・障害セクタを復旧して、最適化するには、どうすればよいのでしょうか?

[診断]
セクタというのは、ハードディスクにデータを書き込むために番地をつけて区切られた場所のことをさします。「障害セクタがある」とは、ハードディスクの表面に傷があるとか、埃がついているなど物理的な問題で、データの読み書きができないセクタがあるという意味です。SpeedDiskはセクタの一つ一つを整理していく作業を行うため、セクタに障害があると作業ができないのでしょう。また、セクタに障害があると、最適化ができないだけでなく、将来大きな問題が生じる場合がありますので、早めに修復しておいたほうがよいのです。その修復方法ですが、物理的な問題ですので、障害セクタを使えるように修復することはできません。実際の修復作業は、障害セクタだけを使用できないように、ディレクトリを書き換えます。しかし、この修復作業も必ずできるとは限りません。障害セクタがある場合の、最も確実な修復方法は、ハードディスクの物理フォーマットを行うことです。これで、障害のあるセクタは使用できないように封印されます。
しかし、一方で、Nortonの違いということもあります。
最近のハードディスクは非常に厳しい品質管理が行われており、特に純正のハードディスクが物理的な障害が起きる可能性は低いからです。もちろん起きる可能性もあります。再フォーマットが面倒ならば、別のソフトで確認してみるのもよい考えです。
まずは、DiskFirstAidを使ってみて下さい。時々Nortonより良い働きをすることがあります。また、TechToolPro2のディスク機能も強力です。



Title: MacのSCSIポートに機器を繋ぐ順番にはルールがありますか

[症状]
Performa588ですが、外付けのMOドライブとハードディスクドライブを購入しようと考えています。SCSIの接続には順番があると聞きましたが、それによってケーブルを購入しなければならないので教えて下さい。それからSCSI機器にはSCSIポートが二つ付いていると思いますが、形状は同じですか。つなぐ順序もあるのでしょうか。

[診断]
SCSI接続のルールは、一つのチェーンでは最大7台まで、一本のSCSIケーブルの長さは1m以下、全体のケーブルの長さは5m以下、それぞれのSCSI機器は異なるSCSIID番号を持つことだけです。接続の順についてはルールはありません。
理論的にはどの順でつないでいても機能します。システムを入れた起動ハードディスクは本体に近いほうがよいとか、SCSI番号は若いほうがよいという説明もありますが、現実には関係ありません。
基本的には、常用する外付けハードディスク、MOドライブ、Zipドライブなどを本体に近く接続し、スキャナやプリンタのように使用頻度の低いもの、もしくはスペースの関係から、本体のすぐそばに置けないものを後に接続します。
また、SCSIケーブルは高価ですから、購入したSCSI機器に付属のケーブルをうまく使えるように、接続順を決めても構いません。コネクタの種類がいくつかあるので※、ケーブルとうまく組み合わせます。
しかし、現実には、接続順でMacの起動時間が大幅に変わることがあります。起動時間がかかる場合は、SCSI機器の接続順を変えてみると、速くなることがあります。しかし、後の症例でも出てきますが、SCSI接続でエラーが発生した場合、接続順を変更したら直る場合があります。これは接続順の問題というよりも、ケーブルの問題です。この場合は、新たにケーブルを購入してでも、接続順を変えるしかありません。



Title: Zipドライブを接続したがフリーズして起動できない

[症状]
フジのZipドライブ(SCSIタイプ)をマニュアル通りに接続したのですが、起動中にフリーズしてしまって使えません。他の周辺機器はキャノンのレーザープリンタのみです。

[診断]
SCSI機器を増設した場合、起動できなくなる現象がよく起こります。
こうした場合は、まずは、SCSI接続に関する原因を疑います。
1.SCSI‐IDのコンフリクト(重複した番号をとった)
2.終端の機器にターミネータが付けられていない(もしくは内蔵のターミネータをオンにしていない)
3.SCSIケーブルの不良
4.コネクタの挿入の不良
といったものが原因です。
今回のケースのように、接続しているSCSI機器が1台しかなく、上記の設定は全てクリアしているといった場合は、5.内部SCSI機器用のドライバやユーティリティのコンフリクトを疑ってみましょう。ハードディスクユーティリティやCD‐ROMユーティリティを入れていませんか?
本件では結果として、SilverControlとCD‐ROMToolKitがコンフリクトを起こしていることが発見でき、これらをを外したら起動できるようになりました。



Title: SCSI機器を2台のMacで共有できませんか

[症状]
SOHOで2台のMacを接続して使いたいのですが、費用がかかるので周辺機器はなるべく共用にしたいのです。スキャナやMOなどのSCSI機器を共用する方法はあるのでしょうか。

[診断]
方法は二つあります。
一つは、Ethernetなどで2台のMacをネットワーク接続し、ファイル共用を使う方法です。スキャナはだめですが、MOや外付けハードディスクを共用できます。記憶装置を共用したい場合はこの方法がよいでしょう。しかし、速度には問題があります。100BaseのEthernetでも大容量のデータ転送にはかなりの時間がかかります。
もう一つの方法は、SCSI切換器を使って、SCSI接続することです。「スカジー換太」(システムサコム、9800円)というSCSI切換器が出ています。これを使うと、2台のMacで、スキャナやプリンタ等の5台までのSCSI機器を共用できます。MOやZipは使用できますが、ハードディスクのように常時Macとのアクセスが発生するものは接続できません。
SCSI接続は非常にデリケートなので、機器によっては問題が起きる可能性もあります。
Windowsの場合は、周辺機器を接続するたびに再起動が必要になるので、気軽に切り替え器を使うわけには行かないのですが、Macの場合は、後で周辺機器の電源を入れてもマウントできますので共用してもそれほど不自由は感じないはずです。


外付けハードディスク

Title: ブラウジング中にフリーズ、電源を切ったら外付け起動ディスクが使えなくなった

[症状]
Performa575(漢字Talk7.5.5/RAM16MB)に外付けハードディスク(1GB)、Zipの順でSCSI接続しています。今まで外付けハードディスクを起動ディスクにしていて、システムフリーズしたとき強制再起動ができなかったので、背面スイッチで電源を切りました。その後から、外付けハードディスクからは立ち上がらなくなりました。外付けハードディスクを外した場合には、内蔵ハードディスク、CD‐ROM、Zipのどれからでも起動できます。

[診断]
起動ディスクに設定している外付けハードディスクが壊れている状態です。普通はフリーズした状態であればハードディスクの回転も止まっているので、電源を直接切っても問題はないのですが、今回は運悪く書き込み状態だったのかもしれません。最悪の場合は、このハードディスクはもう使えないので捨てるしかないかもしれません。運が良ければ、単にディレクトリ部分が壊れただけで済んでいるかもしれません。
まず、外付けハードディスクを外し、内蔵ハードディスクで起動させます。次に、内蔵ハードディスクを起動ディスクに指定し、もう一度外付けハードディスクも接続した状態で起動します。ここでSCSIProbe※(フリーウェア)を起動します。この状態では外付けハードディスクは認識できたいない筈ですので、Updateを押します。これで認識されるなら、更にMountを押せばデスクトップ上に外付けハードディスクのアイコンが現われます。これが駄目な場合は、ドライバが壊れていますので、フォーマッタでドライバの更新を行ってください。外付けハードディスクを買ったときに一緒にフォーマッタがついていましたね。それでドライバの更新を選んでください。初期化すると全てのデータが消えてしまいますので、注意しましょう。
本件では結果としてドライバが壊れていただけで、ドライバの更新で回復しました。



Title: PowerBookDuo2300がSCSIディスクモードで使用できない

[症状]
PowerBookDuo2300(漢字Talk7.5.5)をSCSIモードでPerforma550に接続したのでですが、Duoのハードディスクが認識されません。これはDuoのハードディスクがIDE仕様だからでしょうか?
ちなみに、SCSIの接続には、Newer社のSCSIマイクロドックを使い、I‐30〜DSub25ケーブルで接続しています。

[診断]
これはDuoの特殊事情によるものです。
通常のPowerBookの場合は、内蔵ハードディスクがIDEタイプであっても、SCSIにエミュレートされ、SCSIディスクモードとして使用できます。しかし、DuoのIDEドライブはそのままではSCSI機器としてのマウントができません。Appleから「MountIDEDrive」という機能拡張が配布されているので、これをインストールすればSCSIマウントができるようになります。
MountIDEDrive
http://horton.austin.apple.com/Apple_Support_Area/Apple_Software_Updates/US/Macintosh/System/Other_System/



Title: 外付けハードディスクにコピーができません

[症状]
PowerMac6100/66(漢字Talk7.5/RAM72MB/HD350MB)ですが、1週間ほど前に3GBの外付けハードディスクを購入しました。店員さんに聞いたとおり、回転数のはやいものから、ハードディスク、MOドライブ、スキャナの順につなぎました。最初は問題なく使えていたのですが、突然、複数の書類を一度にコピーすると、そのうちのいくつかが「ディスクエラーでコピーできませんでした」というふうにスキップされるようになりました。不便なのでB'sCrewでイニシャライズし直したり、パーテイションを切ってみたり、Mac本体のシステムを入れ替えたりしたのですが、いっこうに直りません。それどころか、外部ハードディスクへのソフトのインストールや、インターネットからのダウンロードもできなくなってしまいました(途中で「ディスクが壊れています」といったメッセージがでる)Nortonで診断するかぎりは異常は発見されません。

[診断]
SCSI機器は非常にデリケートで、単体では問題なくても、いくつかのSCSI機器を繋ぐと問題が発生する場合があります。微妙なケーブルのねじれとかで突然エラーが発生する場合もあります。SCSI機器の電源を入れておかないと本体が立ち上がらない場合もあれば、関係ない場合もあります。いずれにしても、新たなSCSI機器を接続して何か不具合が生じたら、まずはケーブルやコネクタ、接続状況などを疑ってみるべきです。チェーンにしている場合は、単体接続でやってみるとか、接続の順番を変えてみるとか、ケーブルを交換してみるとか、いろいろやってみると直ることがあります。
本件の場合も、原因は外付けハードディスクとMOドライブをつないでいるケーブルにありました。外付けハードディスクだけをMac本体に接続してみると問題ないことから原因がわかりました。通常、SCSI接続に問題があると、Mac自体が立ち上がらないとか、SCSI機器を使おうとするとフリーズするという現象が一般的で、今回のケースのように起動し、マウントもしているのにコピーだけができないという現象は珍しく、ハードディスクそのものかシステムがおかしいと考えてしまうのも仕方ありません。


外付けCD‐ROMドライブ

Title: SCSIの中でCD‐ROMだけが認識されない

[症状]
MacintoshIIci(漢字Talk7.5)にSCSI接続にてハードディスク500MB(ID#2)、CD‐ROM(ID#4)、MO(ID#5)の順でつないでおります。問題は、MOは認識されるのですが、CD‐ROMが認識されません。
強制マウントも試みましたがうまくいきませんでした。ところが、キーボードで「C」を押しながらシステムCDを起動させると、ちゃんと認識してCDから立ち上がります。SCSIマネージャー4.3は入っていますが他に必要な機能拡張があるのでしょうか?他に原因があるのでしょうか。

[診断]
ドライバの問題だと考えられます。
周辺機器を動かすには、ほとんどの場合、それぞれの周辺機器に対応したドライバが必要です。ドライバとは、周辺機器を動かすためのソフトを考えればよいでしょう。多分上記の症例では、MOのドライバは入っているのに、CD‐ROMのドライバが入っていないのではないかと考えられます。
MacintoshIIciという機種の場合、CD‐ROMドライブは内蔵されていませんね。ということは、CD‐ROMドライバもインストールされていない可能性があります。内蔵CD‐ROMの場合は、Apple純正の「AppleCD‐ROM」(MacOS8.5以降は「AppleCD/DVDDriver」)というドライバが必要ですが、外付けの場合は多分サードパーティのものでしょうから、そのメーカー専用のドライバです。ドライブに同梱されているはずですから、それをインストールして下さい。
キーボードで「C」を押しながらシステムCDを起動させると、ドライバがロードされていないのに、システムCD‐ROMが読み込まれるのは、起動用のCD‐ROMの起動には特別な仕組みがあるからです。



Title: Windows用のCD‐ROMドライブをMacで動かすには

[症状]
友人からWindowsで使っていたパナソニック製のCD‐ROMドライブをもらったのですが、Mac用のドライバソフトが無いため、動かすことができません。どうしたら手に入りますか。

[診断]
MacOS7.6からアップル純正以外のCD‐ROMドライブでも使えるようになってます。
また市販の"CD‐ROMToolKit"は販売されているほとんどの機種に対応していますし、一部の機種ならばフリーウェアの"CD‐Sunrise"でも動く場合があります。
CD‐ROMToolkit2.0.5日本語版
http://www.systemsoft.co.jp/PRODUCTS/twb/cdt205.htmlCD‐Sunrise
http://www.vector.co.jp/soft/mac/hardware/se036169.html



Title: PowerBook190でCD‐ROMがマウントした後に必ずフリーズする

[症状]
PowerBook190(漢字Talk7.5.2)のSCSIポートに4倍速CD‐ROMドライブ(メルコ製)を接続しています。CD‐ROMはマウントされるのですが、100MB以上の大きなファイルをコピーしようとするとシステムがフリーズしてしまいます。システムCD‐ROMから起動した場合は、コピーはできます。

[診断]
一部にはドライバの相性の問題もあるでしょうが、基本的にはPowerBook190に固有の問題のようです。
PowerBook5300や190ではSCSIの機能に問題があり、内部SCSIバスの速度と接続したSCSI機器の速度が一致しな場合、このようなフリーズが発生するようです。特に古い1倍速のCD‐ROMドライブやZip、SCSIディスクモードで遅いSCSI機器を使う場合が問題になりますが、今回のように4倍速のCD‐ROMドライブでも問題が起きるようです。
その対応策としてAppleから「SlowSCSIExtention」という機能拡張ファイルが配付されています(米国Apple社のSoft‐wareUpdateのUnsupportedにあり)。これをインストールすると、内部SCSIバスの速度を50%近くも下げてしまいますので、本当に必要なとき以外は使わないようにして下さい。


外付けリムーバブルメディア

Title: MOディスクを接続すると、フリーズしてしまいます

[症状]
PowerMac7600/200(漢字Talk7.5.3)にMOドライブ(富士通230MB)を接続して、Macを起動するとフリーズします。時計等は動いていますが、キーボードもマウスも動きません。MOの電源をオフにした状態ならば正常に立ち上がります。
販売店に本体とMOドライブを持ち込んだところ、何事もなく立ち上がりました。そこで設定を再確認し、自宅へ持って返って接続すると、やはりフリーズします。キーボードとマウスは純正で、それは販売店には持っていきませんでした。仕方なく、また販売店に持っていくと、ロジテックの230MBのMOに交換してくれましたが、やはり家に帰ると同じ結果でした。

[診断]
このように、自宅で問題が起きたものを、販売店に持ち込んで見てもらうと問題は発生しなかった、というケースは少なくありません。多くの場合、本体に異常賀でた場合は本体だけ、周辺機器に問題が出た場合は周辺機器だけを持ち込むのが普通です。しかし、実際には、他の要素で問題が発生している場合もあります。今回のケースのように、販売店では異常がない、問題と思われる機器を交換してもらっても自宅では問題が出る、と言う場合は、問題だと思っている機器、今回はMOドライブですが、以外のものに原因があると考えるべきです。
今回は、まず、起動時のMacの動きを観察してもらうことにしました。機能拡張ファイルの読み込みから、デスクトップの画面になるまではスムーズでした。しかし、ハードディスクがマウントされ、次にMOがマウントされる時点でフリーズが起きることが分かりました。MOドライブの電源を切っている場合は、MOがマウントされないので、そのままデスクトップが作られました。
こうした場合、原因はMO(ディスク)か、SCSI接続の障害が考えられます。そして原因は、MOそのものでした。
使用中のMOを販売店に持っていっていれば、もっと簡単に原因がわかったでしょう。いずれにしても、障害のあるMOは修復できませんので、廃却するしかありません。



Title: 突然MOが認識できなくなりNortonでも修復できない

[症状]
大学の研究室で、Quadra840AV(漢字Talk7.5.5)にLogitecのMOドライブを使っているのですが、ある日突然1枚のMOディスクが認識されなくなりました。今まではこうした場合、Nortonで修復できたので同様にしてみました。しかし、指示に従い、VolumeRecoverを実行させると、修復に失敗し、今度は2度と認識できないMOになってしまいました。このMOは使い続けてもよいのでしょうか。

[診断]
MOは記憶媒体としては、CD‐ROMに次いで保存信頼性が高いものです。一般に売られているブランド品のメディアならば、メディア本体の不良というのは、最近では、まず考えられません。この症状は、むしろ、MOドライブ側に原因があり、MOの記録データが破壊されたものと考えられます。MOはレーザー光線で書き込みを行うわけですが、このピックアップレンズが汚れてくると、書き込み出力が落ちて、その状態で書き込まれたデータはピックアップ出力が落ちた状態では読み込み不能におちいることがよくあります。汚れがひどくない状態であれば、Nortonでも回復可能なレベルでしょうが、汚れがひどいと書き込まれたデータ自体が破壊されているので、修復のしようがありません。
パソコンの前で煙草を吸うようなな環境だと、MOドライブは2年程度でだめになります。そのためには、定期的にMO用のレンズクリーナーで掃除を行う必要があります。今回のケースでは、相当に汚れている可能性がありますから、メーカにクリーニングを頼むか、ピックアップの交換が必要になるかもしれません。早めに対処しないと、他のMOも同様に読めなくなる可能性があります。問題のMOは再フォーマットすれば使えると思いますが、データそのものの価値に比べればメディアの価格は安いので、重要なデータは一度でも問題を起こしたメディアには入れないほうがよいでしょう。



Title: Zipドライブを買ったのですが、時々マウントされなくなります

[症状]
Zipドライブを買いました。データの転送速度も速いし携帯性にも優れとても満足しています。会社と自宅でインターネットを使っているのですが、ダウンロードした数MBのファイルを一方から一方へコピーすることなどは、フロッピーでは処理できなかったので便利です。唯一の玉のきずはメディアの値段が高いことです。ところで質問ですが、時々ディスクがマウントできなくなります。カチンカチンという音がし始めると駄目で、SCSIProbeで強制マウントしても駄目です。そして時には、システムを終了しようとするとZipがカチンカチンと言う音を出しながらいつまでも回り続けるのです。やはり安定性のない機械なのでしょうか。

[診断]
Zipは米国では非常に普及しており、一部のMacでは標準搭載もしています。しかし、日本ではMOの方が人気があり、Zipは今一つ浸透していません。私もZipを愛用しているのですが、何と言ってもフロッピー感覚でメディアを扱えること、読み書きの速度が速いので、ハードディスクの代用としても使える利点があります。
一方で、容量がフォーマット後は90MB程度しかなく、中途半端であること、メディアの価格が非常に高く、いつまでたっても安くならないことなどが欠点です。容量に関しては、250MBのZipが発売されましたので、これで日本でも、もっと普及するかなと思っています。
Zipのもう一つの特徴に、ドライブの価格が安いことがありますが、一方でその分コストを下げるために多少貧弱な作りになっていることも否めません。
今回の症状もドライブ自体の問題だと考えられます。
Zipドライブは縦置きでも横置きでも使えるようになっていますが、現実には縦置きにして使うと機械的に正しくマウントされないことがあるようです。マニュアルにも水平が望ましいと書いてあります。メディア(Zipディスク)によっては、縦置きではマウントしなかったが、横置きにしたらマウントする場合もあります。
また、縦置きと横置きでは、SCSIのケーブルの曲り具合が変わりますので、これがトラブルの原因ということもあります。
一般的に、SCSI機器でマウントしないなどの症状が出た場合は、SCSI機器の向きや配置を変えてみる、SCSIケーブルの曲りをチェックするとうまくいくケースがあります。



Title: SyQuestのメディアがマウントできなくなりました

[症状]
SyQuestの3.5"270MBリムーバブルディスク使用してますが、最近メディアがマウントできないトラブルに遭遇しています。
通常ですと、メディアをドライブにセットするとウィーンと回転が上がってマウントできるのですが、最近は回転が上がったかと思ったら回転が下がり、メディアがイジェクトされてしまったり、あるいは、一向に回転が上がらず、いつまで経ってもマウントできなかったりという現象に悩まされています。

[診断]
SyQuestの製品の信頼性についてはユーザーには賛否慮論があるようです。こうした問題は、ドライブユニットの問題と、カートリッジの問題が大半のようです。
Zipの項でも述べましたが、縦置きで使っている場合は横置き(水平)にするとヘッドのマウントがよくなるようです。
しばらく使わないでいると回転軸のグリースが固まることがあるようですが、叩いたりすると直ったという報告もあります。
また、カートリッジの精度が余りよくないので、カートリッジの着脱は乱暴に行わないこと、カートリッジが挿入されている状態のまま電源を切らないことなどの注意が必要です。


プリンタ

Title: SCSI接続のプリンタをつなぐとMacが動かなくなった

[症状]
アルプスのプリンタMD4000を買いました。このプリンタはSCSI接続なので、買ってきたSCSIケーブルを今まで使っていた外付けハードディスクの開いたコネクターにつないだのですが、動きません。動かないどころか、Mac本体が立ち上がらなくなってしまいました。もちろん、SCSI番号は違うものにしています。

[診断]
これは、アルプスのプリンタの問題ではなく、SCSI接続で発生する一般的な問題です。
Mac本体と外部周辺機器との間で、データをやり取りする方式としては、SCSI、シリアル接続、Ethernet、USB、FireWireがあります。どの方式でも、ハードディスクへの接続やプリンタの接続もできるのですが、ハードディスクやMOドライブのように大量のデータを高速に転送する必要がある場合は、SCSI接続を使うのが一般的でした。
SCSI規格はSCSI‐1からSCSI‐2、SCSI‐3へと発展し、転送速度も5MB/秒からUltraWideSCSIでは40MB/秒と高速化が図られています。Mac本体に装備されている外部接続用のSCSIはほとんどがSCSI‐1で、市販されている外部記憶装置はほとんどがSCSI‐2規格(FastSCSIと呼びます)となっています。これらは互換性が有り、コネクタも共用のため、気にせず接続することができます。
しかし、SCSI‐2、SCSI‐3にはさらにワイド規格があり、これはコネクタが異なるため、専用のSCSIカードを用意しないかぎり装着できません。
SCSI(SmallComputerSystemInterface)はその名が示すように、小型コンピュータで、あまり高価な仕組みを使わずに高速にデータ転送を行う方法として開発されました。しかし、一方で高品位のケーブルが必要で、かつ、ケーブルの長さに制限がある、ターミネータが必要など、データが通る物理的な経路に要求が厳しいものになりました。
現実には、ノーブランドの安いケーブルを使っていても問題ない場合もあります。ケーブルを交換したり、接続順を変えたり、機器の設置場所を変えただけで、問題が解消することもあります。今回のケースでは、接続順を変える(結局はケーブルを換えると)問題なく起動できるようになりました。
新型G3Macで採用されたFireWireは転送速度100MB/秒を達成しながら、SCSIのほとんどの制約をなくしたものです。しかし、今までの資産の関係もあり、SCSIも引き続き使用されますので、その接続に当たっては、十分注意するようにして下さい。


ADB接続について

Title: ADBポートには最大いくつまでの機器が接続できますか

[症状]
私は現在ADBポートにキーボード、マウス、グラフィックタブレットをつないでいるんですが、これにさらにゲームパッドを接続しても構わないのでしょうか。

[診断]
ADBはAppleDesktopBusの略でMacの入力装置を扱うバスです。入力装置としては、キーボード、マウス、トラックボール、テンキー、ジョイスティック、ゲームパッド、グラフィックタブレットなどがあります。数珠繋ぎに接続しますが、16までの異なる入力装置を認識できるものです。
また、ADBはMac本体から電源が供給される仕組みになっているため、個々の入力装置には電源が必要ないという特徴も持っています。従って、実際に接続できる入力装置の数は、この供給電源の大きさによって決まってきます。
供給電流はデスクトップ機で最大5Vx500mA、Power‐Bookで5Vx50mA程度です。それぞれの入力装置の消費電流が仕様書に書いてありますから、それを計算すれば、接続できるかどうかが判断できます。
Appleは一般的には、3台くらいが安定して使えるとアドバイスしています。
<メモ>
Macを起動したまま、ADBコネクタを抜き差しすると、ロジックボードが破損することがあると言われるのは、この供給電流がショートすることがあるからです。私の経験では、かなり頻繁に抜き差ししても、問題は発生していませんが、その可能性があることは覚えておいて下さい。
iMacではADBが廃止され、USBが標準となりました。これはもともとWindows用に開発されたもので、入力機器だけでなく、出力機器にも接続できるのが特徴です。Windowsとの周辺機器の共用ができるので、コストが安くできるメリットがあります。
最大接続できるのは、入出力機器を合わせて128台です。


キーボード

Title: 英語版のキーボードで日本語の入力がしたい

[症状]
英国に日本からPowerBook540c(漢字Talk7.6)を持ってきました。どうしても英語での使用が多くなるので、キーボードを日本語版から英国版に交換しました。U.S.、Britishの入力方法では、文字盤通りにキー入力ができきますが、ことえり、ATOK8で入力しようとすると、JISの配列での入力になってしまい不自由です。英語キー配列のまま日本語入力はできないのでしょうか。

[診断]
これはパワーブックだけでなく、普通のMacのキーボードを外国語版に交換した時も同じようになります。これは故障ではなくこういうものです。
それぞれの言語のキーの配置はそれぞれの言語システムが決めており、キーボードの物理的な配置は無視されてしまいます。これは米国仕様のキーボードでフランス語を入れようとしても一致しませんし、反対にフランス仕様のキーボードで英語を入れても一致しません。英国仕様のキーボードで日本語を入れる場合に、特種キーの配置を分かりやすくするにはキーにシールで貼るなり、テンプレートを用意するしかありません。



Title: 英語キーボードでフランス語やスペイン語が入力できますか

[症状]
PowerMac7200(漢字Talk7.5)を英語キーボーで使っているのですが、フランス語やスペイン語の特殊文字を入力するにはどうしたらいいのでしょうか。

[診断]
Macが標準で使っている欧文のフォントはMacRomanという文字コードで、英語以外に、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ポルトガル語、オランダ語、デンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語、フィンランド語のフォントを含んでいます。従って、英語モードであっても、optionキーやcon‐trolキーを使うことで、これらの言語に特有の文字も入力することができます。
しかしこれでは本格的な入力には不便です。たとえばフランスでは、英語とは全く異なる配置のキーボードを使っています。カナダのキーボードは、英語とフランス語が使えるように配置されています。
この各国専用のキーボード配置を可能にするのが、「キー配列」書類です。MacOS8以降のシステムでは、欧州各国語のキー配列は、始めからインストールされており、コントロールパネル「キーボード」で、必要な言語を選択できます。選択したものは、言語スクリプトメニューに追加されます。
MacOS7.6以前のシステムでは、標準では日本語、英語スクリプトしかインストールされないので、システムCD‐ROMより「ラテン系言語サポート」をカスタムインストールする必要があります。
メニュー項目が多くなって煩わしい場合は、システムフォルダの中の「System」をダブルクリックすし、この中の不要な「キー配列」ファイルをごみ箱に捨ててください。


Title: PerformaにIICiの拡張キーボードを付けられますか?

[症状]
Performa6210(MacOS7.6.1)ですが、古いIIciの拡張キーボードがあったのでこれを使おうと思ったのですが、カナの配置が若干違うようです。拡張機能等で、対処できるのでしょうか?

[診断]
Macのキーボードには基本的にASCII配置のものとJIS配置のものがあります。ASCII配置のものは米国で使われているキーボードにカナや一部の記号を印刷したものです。印刷したというのは、Macのキーボードの配置は、実はMac本体が決めており、キーボード自体はブランクでも構わないのです。それでは不自由なので印刷されているにすぎません。この配置はデータとしてSystemの中に入っています。ですから、このファイルを指定することで、キーの配置を替えることができます。
漢字Talk7.5までは「JIS‐ローマ字」と「ASCII‐ローマ字」の切り替えができたのですが、7.5.3以降はMac本体がキーボード配置を認識し、切り替えができなくなってしまいました。今回のケースでは、PerformaのSystemにはJISキーボードの配列しかありませんので、IIciのSystemに入っている「ASCII‐ローマ字」ファイルをとりだし、Performaにコピーする必要があります。



Title: 非純正のキーボードを買ったらキーによる強制再起動ができなくなった

[症状]
サードパーティ製のキーボードを購入したら、フリーズしたときcom‐mand+control+パワーキーによる強制再起動ができなくなりました。

[診断]
command、option、control、shuft、ESCなどのキーは、文字を出力するためのものではなく、コンピュータを制御するために使われるものです。これらのキーを総称して「モディファイヤーキー」といいます。
Macの操作では、強制再起動(command+control+パワーキー)、アプリケーションの強制終了(command+option+ESCキー)、デスクトップの再構築(起動時にcommand+optionを押し続ける)など、Macのメンテナンスにはかかせない働きをしています。これらの組み合わせはキーボードの中のコンピュータにプログラムされているものなのですが、サードパーティのキーボードの中には、このプログラムに不備があるものがあるようです。多くの場合は、キーボードのプログラムのバグですが、本件はは、モデファイヤーキーの信号が読み取れない状態が発生しているのかもしれません。
いずれの場合もキーボードの不具合ですので、交換してもらうしかありません。
キーボードには純正から、サードパーティ製の非常に安いものまで沢山の種類が出ていますが、値段だけで選択するということは避けたほうがよいでしょう。
<メモ>
同類の症例として、キーボードからのデスクトップの再構築ができない、Cキーを押しながら起動しても、CD‐ROMから起動することができないという報告があります。いずれの場合も、原因はキーボードの不具合でした。実績のあるメーカーでも、ロットによる不具合があります。



Title: キーボードにコーヒーをこぼしてから、システムを終了するたびに勝手に再起動をしてしまうようになった

[症状]
メニューから「システム終了」を選択しても、勝手に再起動してしまいます。なぜでしょうか?思い当たる節といえば、数日前にうっかりして、コーヒーをキーボードの上にこぼしてしまいましたが関係あるでしょうか。

[診断]
キーボードのパワーキーで起動するタイプのMacの場合は、このパワーキーがおかしくなるとこのような現象が起きます。コーヒーやコーラなどをキーボードにこぼした場合、一部のキー(この場合はパワーキー)が接触しっぱなしの状態になることがあります。この場合は、キーボードを分解し、綿棒にお湯を付けてキーの接点の部分をきれいにして下さい。
また、物理的にキーが引っ掛かった状態になることもあります。
この場合も同様に、分解してごみを取ったほうがよいでしょう。
いずれの場合も、パワーキーの問題かどうかは、ADBコネクタからキーボードを外し、マウスを本体に直接つけて、同じようにメニューから「システム終了」してみれば分かります。



Title: Mac本体が原因でキーボードが故障することがありますか?

[症状]
AppleTalkで、LC475からPowerMac7600/132にファイル転送していたところ、LC475側で、突然、押してもいないのに、キーボードで「1」を押しっぱなしにした状態になりました。そこで、LC475についていたキーボード(AppleKeyboardII)とPowerMac7600に付いていたキーボード(AppleKey‐boardIIJIS)を取り換えてみたところ、PowerMac7600でも同じ症状が発生しましたので、AppleKeyboardII自身に問題があることが分かりました。
仕方なく新たにキーボード(ノーブランドのExtendedKeyboard)を購入し、LC475に接続したところ、今度はcommandキーを押したままの状態になり、PowerMac7600に接続してみても、同じ現象が起こってしまいました。
この現象から察するに、LC475が原因でキーボードがおかしくなったようなのですが、こんなことが起こりうるのでしょうか?

[診断]
キーボードには小さなコンピュータ回路が入っており、どのキーが押されるかを常に監視しています。物理的にキーが押され接点が接触するとそのキー番号の信号をパソコン側に送ります。今回のケースは物理的に1のキーやcommandキーが接触した状態になっているとは考えにくいので、キーボードのコンピュータのそれぞれのレジスタがオンの状態のままになってしまったと考えられます。
これがなぜ起きたかということですが、LC475からの信号によるものとは考えにくいです。というのもADBバスの信号は一方通行で、Mac側からADB機器(キーボードやマウス)を制御することはないからです。但し、ADB機器の電源はMac側から供給されていますので、電源ノイズ等が原因なのかもしれません。ケーブルやコネクタに問題があるかもしれません。ケーブルを換える、コネクタを掃除するなどもやってみて下さい。
本件の場合は結果として、1日おいてExtendedKeyboardを再度LC475に接続すると問題は発生せず、その後は正常に使えているとのことで本当の原因はよくわかりませんでした。



Title: 突然、勝手に「うぇlcおめだたcおmp」と入力される

[症状]
Centris650(漢字Talk7.5.3)の後、PowerMac7600/200(漢字Talk7.5.5→MacOS8.1)に変更しました。モニタ、キーボード(Macway社製)は流用です。新しいマシンに買い替えたころからでしょうか、突然日本語入力ウィンドウが開いて勝手に「うぇlcおめだたcおmp」と入力されます。日本語入力モードになっていないときは、「Welcomedatacomp」です。インライン入力のソフトの時は、直接入力されます。これは一体なんでしょうか?

[診断]
実はこれはウィルスです。ウィルスと言ってもソフトで運ばれるものではなく、キーボードのROMに書き込まれているものです。キーボードは小さなコンピュータを内蔵していて、その中にROMがあります。よくある話しですが、小さなキーボードメーカーはこのコンピュータ部分は専門のメーカから購入します。その一つのメーカー(多分DataComp社)が供給しているROMの中に上記のようなメッセージが出るプログラムが書き込まれているのです。何の害も及ぼさないので冗談型ウィルスとも呼ばれていますし、また、不特定の時期に突然現れることからトロイの木馬型ウィルスとも呼ばれています。本来は「Welcomdata‐comp」というメッセージですが、日本語モードでは当然のことながら文字化けし、「だたcomp」などと表示されるようです。本体ハードやシステムには影響がないことが分かっていますが、気になるようであれば、キーボードを交換するしかありません。


マウス

Title: 使用中にマウスの動きが急に遅くなってしまいました

[症状]
最近、PowerBook5300csを購入したのですが、ADBポートに付けているマウスがふとしたときに遅くなってしまいます。これはADBポートがおかしいのでしょうか?

[診断]
普通マウスはキーボードの横につながれている。キーボード、マウス、グラフィックタブレットなどはADB(AppleDesktopBus)という回路で制御されています。
一般に、ADB回路には電源が流れているので、Macを起動した状態でキーボードやマウスのコネクタの抜き差しをしてはならない、そうするとロジックボードが破壊される危険性があると警告されていますが、私の経験では、キーボードやマウスの抜き差しで問題が発生したことはありません。ただし、コネクタを抜き差しすると、必ずマウスが遅くなるのは簡単に経験できます。
これはADBの設定がいったんクリアされ、マウス速度が「最低」になってしまったためです。
この症状はMacを再起動すれば直ります。
しかし、作業中に、いちいち再起動していたのではいらいらしてしましますから、こんなときは、「MouseJolt」のようなユーティリティを使うと便利です。これをコントロールバーに入れておきます。
マウスが遅くなったと感じたら、このアイコンをクリックするだけで、瞬間的にマウス速度が回復します。
MouseJolt
http://hyperarchive.lcs.mit.edu/HyperArchive/Archive/cfg/mouse-jolt-10.hqx



Title: タブレットを接続したマウスが、起動時に動かなくなった

[症状]
PowerMac7600にWacomのタブレットをつないでグラフィック処理の仕事をしています。最近、起動時にマウスだけが動かなくなる現象が出るようになりました。マウスを外しキーボードとタブレットだけにすると問題ありません。
またマウスを直接本体に接続したした場合も動きます。ともかく、3つを接続したときだけマウスが動かなくなるのです。

[診断]
症状から見るとタブレットのドライバに原因があるように考えられたので、Wacomのホームページから最新版のドライバをダウンロードすることを推奨したのですが、改善されませんでした。そこで、マウスを別のものに変えてみると問題がなくなりました。どうも、もとのマウスのコネクタ、またはタブレットを付けるための分岐コネクタとの接触に問題があっただけのようです。


モニタ

Title: Centris660AVにアップル純正以外のディスプレーをつなぐことはできますか?

[症状]
今までCentris660AVにアップル純正の15インチディスプレーを使っていたのですが、17インチにしたいと思います。アップル純正は高いので他社のものにしたいのですが、これは可能でしょうか。

[診断]
可能です。最近のモニタはマルチスキャンといって、解像度(画面の大きさ)を変えることができるものが主体になってきています。これを選ばれるとよいでしょう。
マルチスキャンモニタには大体DOS/V用のケーブルが付いており、Macとは変換アダプタ(2〜3000円)を使って接続します。解像度切り替えスイッチが付いているアダプタであれば、このスイッチを設定することでモニタサイズを切り替えることができます。



Title: PC98用のモニタをMacで使うことができますか?

[症状]
友人がPC98が不要になったのでただでくれるといいます。私はMacを使っているので、本体は必要ないのですが、モニタだけをもらおうかと思っています。15インチのアナログRGBだというのですが、Macにも接続できるのでしょうか。

[診断]
このモニタがPC98専用であれば同期周波数が違いますので使えません。
これがVGA(640*480‐31kHz)に対応しているマルチスキャン(マルチシンク)であれば使えます。対応同期周波数を確認して必要ならば変換アダプタを使うか、自分で配線を変えれば使えます。



Title: モニタ一体型のPerformaに外部モニタを接続できるか

[症状]
モニタ一体型のPerformaに21インチなどの外部モニタに接続することができますか。

[診断]
できます。Performa588、5200、5300、5400シリーズについては、別売のAppleビデオケーブルM4099LL/A)を購入し、Performa背面のDB‐15コネクタに接続します。後はコントロールパネル「モニタ」に二つのモニタが選択できるように表示されますので、2の方の設定を行います。
Performa5260、5270、5320、5410、5420にはモニタ出力用カードスロットがあり、より大型の外部モニタを接続したり、プロジェクタやビデオデッキに接続することができます。
外部モニタに接続する場合は「外部ビデオコネクタ」、ビデオ機器の場合は「プレゼンテーションシステム」を購入する必要があります。



Title: Performa5320のモニタで解像度800×600で32000色表示を可能にしたい

[症状]
Performa5320でホームページを作り始めました。
今後のモニタの主流は800X600になるときいたので、800X600の解像度でホームページのデザインをしているのですが、愛機では256色表示しかできません。256色に減色するとせっかく作った画像ファイルのクオリティーがかなり落ちてしまうので何ともやりきれなくなりました。ご存じの通り、解像度によって同じページでも見栄えが全く違うし、ブラウザーのフレーム機能などは最下段がつぶれて表示できなくなります。
どうにか800X600で32000色表示を可能にしたいのですが、カードの増設などで可能でしょうか。

[診断]
必ずしも世界中のモニタの主流が17インチになっている訳ではありません。一体型のMacを使っている方もいますし、ノート型のパソコンのユーザーもいます。ということで、なるべく多くの人にホームページを見てもらいたいのであれば、13インチか15インチのモニタも想定してレイアウトをすべきです。
カラー表示に関しても、どのユーザーもがフルカラーのモニタを所有しているわけではありませんので、基本は256色でデザインすべきです。
従って、ホームページを作成するのが主目的であれば、現在のPerforma5320のスペックで十分で、アクセラレータにかけるお金をデジタルカメラなどにかけたほうがよいと思います。しかし、写真中心のホームページを楽しみたい、それ以外にもグラフィックを本格的にやりたいというのであれば、大きいモニタでフルカラーが必要でしょう。
どうしても5320で800x600で32000色以上の表示がしたい場合は、フルカラー表示(25万色)できるグラフィックアクセラレーターがインターウエア社から出ています。GRANDVIMAGE17DUという商品でモニタ一体型Macでもフルカラー表示が可能です。



Title: アップル純正モニタをMacとDOS/V機とで共用できますか?

[症状]
PowerMac7100/AVとApple純正の1705マルチスキャンモニタを使っています。最近仕事でDOS‐V機も使う必要が生じ富士通のノートブック「FMV‐5120NA2/W」を購入しました。これをAppleモニタに接続することは可能でしょうか。またモニタの切替機などはあるのでしょうか。

[診断]
現在売られているApple純正マルチスキャンは全てDOS/V対応になっています。買ったときに一緒にDOS/V変換アダプタが同梱されています。
二つのパソコンの切り替えのためには、いくつかのケーブルメーカーからのディスプレーケーブル変換器(2500円位)というのが販売されています。


Title: モニタの"オンザフライ"機能が使えない

[症状]
PowerMac7100/66AVと三菱RD‐17Gディスプレイを使用しています。私の仕事用と子供用を兼用してているため、解像度の切り替えをしたいのですが、このディスプレイに付属したアダプタではオンザフライ機能が使えません。何か市販のアダプタはありませんか。

[診断]
オンザフライというのはシステムを再起動せずにモニタの解像度を切り替える機能です。通常、Mac対応の表示のあるモニタはマニュアルの指示に従い、変換アダプタのスイッチを設定すればオンザフライ機能がオンになるのですが、人から譲り受けたモニタや、今までDOS機で使っていて、適当なアダプタがついていない、またはマニュアルがない場合は、ある程度試行錯誤でスイッチの設定をしなければなりません。本件では、AD‐A205という三菱純正アダプターを接続したところうまくいきました。



Title: モニタ一体型Macのモニタ電源を切る方法はありませんか

[症状]
Performa588をファイルサーバーとして使用していますが、普段はモニタは使わないので、モニタだけ電源を切る方法はありませんか。

[診断]
この目的のフリーウェアとして、「CRT消して!」とか「MacDim」があります。時間設定で、画面を暗くしたり電源を切ることができます。
CRT消して!
http://www.vector.co.jp/soft/mac/amuse/se036312.htmlMacDim2.1J
http://hyperarchive.lcs.mit.edu/HyperArchive/Archive/app/ss/mac-dim-21-jp.hqx



Title: Performa5210でモニタの色がおかしい

[症状]
仕事でPerforma5210を使っているんですが使っている途中で、画面の色が薄いというか、緑がかるといった感じになります。数分間で元に戻るのですが、度々なるので非常に気になります。これは、私が使っているマシンだけでなく他の5210でもなるようです。これはマシンの仕様なのでしょうか?

[診断]
モニタの色が変色する症状については、周辺に強い磁気がある場合や、モニタケーブルの問題など色々考えられます。
しかし、本件については、一時期大きな問題になりましたが、Performa5200、6200シリーズのロジックボードの不具合によるものです。Appleは「リペアイクステンション」というプログラムで、保証期間外のものであっても、無料で修理に応じています。早めに修理に出したほうがよいでしょう。



Title: AppleVisionのドライバーがコンフリクトを起こしている

[症状]
17インチAppleVisionモニタをPowerMac8100/80AV(漢字Talk7.5.3/RAM32MB)で使用しております。システムとAppleVisionソフト(モニタに添付の純正ソフト)をインストールして再起動すると機能拡張を読み込んでいる途中でフリーズしてしまいます。これをインストールしないと、17インチで800X600か832X632表示ができないので仕事ができません。

[診断]
機能拡張ファイルの読み込み中にフリーズするのですから、機能拡張ファイルのコンフリクトだと思われます。
この場合は標準作業としては、q取りあえずはshiftキーを押しながら起動する。すると全ての機能拡張ファイルが読み込まれないので立ち上がるはずです。
全体が文字化けして読めませんが、アイコンから判断して、機能拡張フォルダを開き、AppleVisionの機能拡張ファイルを機能拡張フォルダ(使用停止)に移ます。
w再起動。立ち上がるはずです。
e「機能拡張マネージャ」でまず「漢字Talk7.5のみ」を選択し、ここへアップルビジョン機能拡張ファイルだけを入れます。これで再起動。
r仕事をするうえで必要な機能拡張ファイルがあれば、一つづつ入れていき、再起動を繰り返します。こうすればコンフリクトのファイルが発見できます。要は、一つづつやること、記録をきちんと取りながらやることです。
本件ではこの方法で、機能拡張ファイル「AppleVision」が原因であることが突き詰められました。ファイル名を変更して、読み込み順を変えたら、起動できるようになりました。



Title: MacIIciとApple純正17"ディスプレイで解像度の変更ができない

[症状]
友人からMacのIICiをもらいましたので、手持ちのApple純正17インチマルチスキャンディスプレイを接続したのですが、解像度が640X480しか選択できません。ナナオの54Tに接続した場合は1024X768で表示されます。

[診断]
IIciのビデオカードはオンザフライ対応ではありませんので、ソフト的に解像度を切り替えることはできません。ナナオの場合は、純正モニタではないので、変換ケーブルを使っているため切り替えれるのです。純正モニタの場合でも、市販の変換コネクタつきモニタケーブルを購入し、スイッチを設定すればオンザフライが使えるようになります。



Title: Performaで「CPU省エネルギー設定」が使えません

[症状]
Performa5210に付属の「CPU省エネルギー設定」をコントロールパネルにいれても、システム起動時に読み込まれないで使えません。

[診断]
「CPU省エネルギー設定」は本体をある一定時間使わない状態でいると、モニタ表示への電源が少なくなる機能です。アメリカは最近省エネルギーがうるさく、こういうものが要求されています。ここれは一般のPowerMac用のもので、一体型のPerfor‐maでは、「スクリーン」という専用のコントロールパネルで同様の制御を行うことができます。
標準のシステムに入っていても、特定の機種でしか使えないコントロールパネルや機能拡張ファイルは結構沢山ありますので、そういうものだと理解してください。



Title: モニタサイズが変更できなくなりました

[症状]
Centris650にApple製17インチモニタを使っています。先日あるソフトをインストールしたあとバスエラーのダイアログが出たので再起動をしました。それ以来、画面表示が21インチサイズになってしまい、画面からはみだして表示されてしまうのです。アクセラレーターボードをはずしてみても、システムを再インストールしても効果がありません。試しに13インチモニタを接続したら、13インチのサイズで正常に画面表示されました。反対にLCIIIにこの17インチモニタを接続したところ、やはり21インチサイズになってしまいます。Appleに聞いてもはっきりとした対策がわからず、”修理に出して下さい”と言われてしまいました。

[診断]
Mac側の問題であればPRAMのクリアーで解決するのですが、今回のケースはモニタ側のハード的な問題です。これはApple製17インチモニタに多発している問題で、ユーザーでは処理できませんので、修理に出して下さい。



Title: PowerMac8500にメモリを増設したら起動時にモニタが2回起動するようになった

[症状]
PowerMac8500/180に64MBのDIMMを2枚増設しました。で、その後、Macを起動すると、モニタ(Apple純正19インチモニタ)の電源がいったん入るのですが、すぐに切れて、またスイッチが入り、その後普通に起動していきます。再起動のときは、特に変わったこともなく起動します。実用上の問題はないのですが、何が原因でしょうか?

[診断]
メモリが増えたので起動時のチェックの時間が長くなり、そのせいでモニタに同期信号が出るまでの時間も長くなって、モニタが待ちきれなくていったんスリープしてしまう現象でしょう。不具合ではないので気にすることはありません。



Title: こたつの上で使っているMacのモニタが揺れるんです

[症状]
うちのCentris660AVですが、冬場ということでこたつの上にネコのように鎮座されております。こたつの電源を入れると13インチカラーモニタの画面表示が突然フラダンスしはじめます。もちろんこたつの電源を切れば大丈夫なのですが、寒いのでONにしたまま画面揺れをやめさせる方法を御教示ください。

[診断]
こたつやエアコンなど電気容量の高いものがオンになるとよく電灯が暗くなったりしますよね。これと同じでモニタに供給される電源が低下するため画像が不安定になるのだと考えられます。
それ以外にもコンピュータのCPUはそれ自体が非常に発熱しますからこたつの上で本体ごと暖めているような状態がパソコンにとってよいはずはありません。
まあ手としてはホットカーペットを購入し、これにこたつを置くという方法があります。この方が電気消費は小さく、温かさはほとんど変わりません。ともかく最低でもMacとこたつの電源を同じコンセントから蛸足でというのだけはめましょう。



Title: Apple13"カラーモニタの輝度が時々下がります

[症状]
LC475(漢字Talk7.5.3/RAM20MB/HD360MB)を使用しています。問題のモニタはLCIIの頃から使用しているものでチルトスタンド付きの後期13"カラーモニタです。ここ数週間、一瞬画面の輝度が下がるということが何度かありましたが、ここ数日はMac起動時に輝度がはっきり視認できるほど上がるようになりました。但し、一分以内で通常の状態に戻ります。これはモニタの寿命が原因でしょうか。(発色には問題は出ていないようですが)簡単に修理できるようなトラブルなのでしょうか?修理代はかなりかかり事がみこまれますか?LC475本体にトラブルが起きており、それが原因となっているというような事は考えられますか?

[診断]
モニタ本体の問題だと考えられます。
モニタは通常の使用環境であれば10年くらいは持つものだと思いますので、寿命というよりは故障でしょう。修理費は分かりません。多分コンデンサ1個を取り替える程度だと思いますが、一度どこかのショップに聞かれたらどうですか。13インチのモニタは中古で2、3万ですから、場合によっては買い直したほうが安いかも知れません。



Title: ディスプレイに磁石をくっつけてしまったが、消磁の方法はありますか

[症状]
ColorClassicを使用していますが、使用中に誤ってマグネット式のクリップを近づけてこすってしまいました。そのため画面の色が変色してしまい、その後、何度か立ち上げ直したりして消磁を試みましたがいっこうに症状が改善されず困り果てています。
機種によっては、デガウスなる機能があってボタンを押すことで消磁できるものも見たことがありますが、ColorClassicのモニタはどのようにの消磁すればよいのか御回答願います。

[診断]
最近のモニタはデガウス(消磁)ボタンや自動消磁機能が付いていますが、本例のような強い帯磁には効果がありません。一般にモニタ表面の帯磁は、ずっと使っている間に自然に消滅します。
それでも、やはり気になる、いつまでも待っておれないという場合は、モニタメーカーの修理の人に来てもらって、専門の消磁器を使って直してもらうしかありません。かなり強い磁界を全面に与えるのだそうです。
民間療法的な手段なのですが、日本TVの「伊東家の食卓」で、変色部分に家庭用の磁石を当てて何回かこすると、消えてしまうというアイデアを披露していました。専門家も、磁石の極性の関係で帯磁が取れるのだろうと言っていました。ちょっと、勇気が要りますが、一つの方法として紹介します。



Title: DOS/V機とMacでキーボードやモニタを共有する方法がありますか

[症状]
家庭でDOS/VマシンとMacを使っているのですが、机の上のスペースがないので、モニタとキーボードは共用で使いたいのですが、可能でしょうか?

[診断]
確かに、日本の家庭では、なかなか複数のパソコンを置く場所はありませんね。そんなとき、モニタやキーボードを共用できないかと誰しも考えるものですが、ちゃんと開発してくれるメーカーがありました。
ナナオから出ている「i・スイッチS1」と、システムサコムから出ている「PC換太MA」という切り換え器がそれです。どちらも、MacとDOS/V機でモニタ、キーボード、マウスを共用できるものです。モニタはマルチスキャンののものであれば、どのメーカーのものでも構いません。Mac対応のものでなくても接続できます。キーボードはAT用、マウスはPS/2用のマウスに限られます。Macのキーボードは使えませんので、キーボードからの起動はできなくなりますが、「PC換太MA」の場合は、切り換え器にパワーキーが装備され、ほぼMac用のキーボードと同じ感覚で扱えます。
場所をとるモニタだけを共用にする方法もあります。モニタの入力が2系統の場合は、BNC入力端子にMacを、D‐SUB入力端子にはDOS/Vをつなげば、切換器は不要です。
PC換太MA製品情報
http://www.sacom.co.jp



Title: 新しく買ったマルチスキャンのモニタの解像度が変更できません

[症状]
通販でPowerMac7600/120(漢字talk7.5.2/HD1.2G/RAM80MB)とモニタ(飯山電機のMT‐8521E(21インチ))を購入しました。
モニタの説明書には、1600X200モードをサポートと書いてあり、Power‐Mac7600/120も、それなりの解像度が使用できる機種だと思うのですが、コントロールパネル「モニタ&サウンド」をあけても、解像度の選択欄に640X480しか出てきません。この解像度で21インチモニタいっぱいに表示されるので、文字は驚くほど大きいし、画像は粗く、どうしようもありません。
接続する際には、「変換アダプタMac(タイプA)」というのを用い、アダプタのディップスイッチを指示通り設定しています。こうすれば、再起動することなく、コントロールパネルから解像度の切り替えができると、説明書にはあります。どこが、間違っているのでしょうか。通販ゆえ、お店に気軽に聞くわけにもいかず困っています。
どうか、よきアドバイスをお願いいたします。

[診断]
別に通販だからということで遠慮することはありません。本体の問題ならばApple、モニタの問題ならば飯山電機に電話すれば、問い合わせにも応じてくれるはずです。
今回のケースは、PRAMのパラメータの設定が悪さをしていたらしく、PRAMのクリアで解決しました。


シリアルポート

Title: Mac同士のシリアル接続は使えるがプリンタやモデムが使えない

[症状]
PowerMac9500/180MP(漢字Talk7.5.3)とPowerMac8200をシリアルケーブルでつないでいます。これは問題なく使えているのですが、このポートにプリンタ及びモデム、TAを接続すると動きません。OSの再インストールでも解消しません。

[診断]
これはいろいろ確認した結果、ケーブルの長さが原因であることが分かりました。
Mac同士をつなぐ場合は、5mのシリアルケーブルを使っており、プリンタやモデムを接続するときに、同じ5mのケーブルを使用していました。シリアルケーブルは途中でノイズを拾いやすく、特にプリンタの場合は、ノイズが入ると一部の文字が化けてしまったりします。プリンタやモデムで使用する場合は、長くて2m、通常は1mくらいがよいのです。
今回の症状でも、プリンタやモデムの接続には1mのケーブルを使用すると、全く問題は発生しなくなりました。



Title: シリアルポートに接続するものが増えたのですが、増加する方法はありますか

[症状]
PowerMac7300ですが、プリンタポートにはプリンタを、モデムポートはLocalTalkを接続しています。音楽が趣味のため、MIDIもつなぎたいし、最近ではインターネットもやりたいのでモデムをつなぎたいのですが、二つのシリアルポートは既にふさがっており、とりあえずは、ケーブルを差し替えながら使用しています。
この面倒さを解消できる、シリアルポートを増やす周辺機器はあるのでしょうか?又、あるならどこで手に入るのでしょうか?

[診断]
Macにはシリアル接続するものが沢山あります。最も一般的なものが、プリンタとモデムですが、LocalTalkでLANを組んでいる場合は、やはり一つのポートを使用します。更に最近では、質問にあるのようにMIDIやデジカメの画像取り込みにも使われます。しかし、一般的なMacではシリアルポートは二つしか用意されていません。LocalTalkを常時使用している場合は、ここは簡単には外せませんね。
一つの解決策としてはネットワークをEthernetにグレードアップすれば、シリアルポートが一つ空きます。
プリンタはLocalTalk対応にするか、SCSIタイプにすれば、プリンタポートが空きます。
しかし、いずれにしても、シリアルポートは不足気味ですから、物理的にタコ足配線して、切り替えるしかありません。シリアル切換器というものが売られています。2〜4台の機器を切り替えることができ、一台のパソコンで2台のプリンタを切り替えたり、反対に2台のパソコンで1台のプリンタを共用するためにも使用できます。1台2000〜3000円くらいで、大手のパソコンショップのケーブル売り場にあります。



Title: Performaのシリアルポートが一つしかないのはなぜですか?

[症状]
Performa5410でインターネット接続にISDNに加入したので、TAをつなごうとしたら、シリアルポートが一つしかありません。そこは既にプリンタで使っているのですが、どこにTAをつなげばいいのでしょうか。

[診断]
Macintoshにはシリアルポートが二つあるのが標準(プリンタポートとモデムポート)で、本当はPerformaでも二つのポートが用意されているのです。しかし、5410、5420、5260、6310、5320、5220等の機種の場合は、内蔵モデム(Appleパーソナルモデム)が標準で装着されており、内部のモデムポートが既に使われているため、塞いであるのです。
ISDNでTAを使いたい場合は二つの方法があります。一つは、シリアル切換器を用意し、プリンタポートにTAとプリンタを接続し、切り替えながら使用します。ただし、この方法では、インターネットの接続しながらプリントすることはできません。これからは、モデムは使わないというのであれば、内蔵モデムを外し、モデムポートのカバーを外せば、通常のモデムポートが現れますので、ここにTAを接続してください。


プリンタ

Title: 2台のMacで1台のプリンタを共用する方法を教えてください

[症状]
Ethernetに接続された2台のPowerMac(A、B)があります。PrinterがBのシリアルポートに繋がっています。AからBのシリアルポートに繋がったプリンタに出力したいのですが、最も簡単な方法は何でしょうか?

[診断]
Bをプリントサーバーにするなど面倒なことはせずに、単純にAppleTalkでプリンタを接続したらどうですか。Apple用のプリンタはほとんどLocalTalk対応になっていますので、一番簡単なのは、ここにA、BをLocalTalk(またはPhoneNet)のケーブルで繋ぐだけです。
どうしてもEthernetを使いたいのであれば、LocalTalkとの接続ルーターを設置すればプリンタが接続できますが、費用もかかりますので、家庭内のネットワークであればLocalTalkで十分ではないでしょうか。



Title: MacでPC用のプリンタが使えないか

[症状]
MacからPC用のプリンタで出力する方法はありますか。

[診断]
可能です。物理的に信号を変換するためのアダプターと、ソフト的に信号を変換するプリンタドライバが必要です。アダプタは色々な会社から出ていますが、MacPrint(関西電気製、7000円程度)などがよいでしょう。ドライバとしてはアダプタに含まれるものでもよいですし、シェアウェアの「UPD」(BJPrinter用セット)等でも可能です。



Title: PerformaにColorStyleWriterを接続したら起動時間がかかるようになった

[症状]
Performa5210のユーザーです。ある時からシステムの起動に3分以上もかかるようになりました。機能拡張を読み込んでからデスクトップが現れるまでの時間が非常に長いのです。システムの再インストールまでしたのですが直りません。ソフトはPerformaの標準以外には何も入れていません。いつからこういう現象になったかというと、年末にColorStyleWriter2200を購入して接続してからですが、現在は使っていません。

[診断]
よく調べて見ると、この現象はColorStyleWriter2200のシリアルケーブルはプリンターポートにつないだままだったのですが、プリンタの電源(コンセント)は抜いている状態のみで発生することが分かりました。プリンタのコンセントさえ入れておけば、スイッチは入れていなくても問題は起こりませんでした。更によく調べてみると、アップルメニューの「セレクタ」のプリンタの選択ダイアログで、AppleTalkがONになっていたことが分かりました。AppleTalkがONの場合、Macは起動時にネットワークにつながれている機器を調べに回ります。ところがこの場合は、プリンタの回路に電気が来ていなかったために認識できず、延々と走り回っていたために時間がかかっていたことが分かりました。普通周辺機器は使わなくてもコンセントにはつないでいますね。これは一種のシステムのバグだと思いますが、周辺機器はコンピューターに接続している以上はコンセントにもつないでおくか、ネットワークを使っていない場合はAppleTalkをOFFするようにして下さい。


モデム

Title: PowerMac7500で、モデムを使うと文字化けが起こる

[症状]
PowerMac7500で、モデム(MicrocomV34ES2)が使えず困っています。PCIマックではOpenTransportにバグがあり、インターネットにうまくつながらないというのはよく耳にしますが、当方のPowerMac7500は、インターネットはおろかNiftyに入ることすらできません。なにしろ、制御文字が化けまくり、例えば「ATZ」と入力しても「OK」ではなく「OH」などと返ってきたりします。再起動、システムの再インストール、仮想メモリの解除、機能拡張の整理、PRAMのクリア、OpenTransportをはずす等思いつくことは全てやってみましたがうまくいきません。同じモデムをPowerBook550cにつなぐと正常に動作しますが、別のモデム(オムロンMD96XL)をPowerMac7500につなぐとダメでした。

[診断]
PCI(PersonalComputerInterface)というのは拡張スロットの規格の一つで、それまでのNuBusに取って代わって、95年秋頃に発売されたPowerMac9500から採用されたものです。高速で、DOS/V機のPCIカードが使えるなどの特徴がありますが、初期のPCIMacはシリアル制御回路の設計に問題があり、シリアルポートでの通信がうまく行かない不具合が発生します。PowerMacではDMA(ダイレクトメモリアクセス)といって、CPUを介さずに、入出力装置とメモリ間で直にデータをやり取りする方式が採用されました。これにより、データの転送速度が上がり、CPUの負担も少なくなる効果があるのですが、本件の場合は、この内、シリアルポートをDMA制御している回路がPCIの回路とコンフリクトを起こしている状態ではないかと考えられます。この問題は、Apple社も認識しており、SerialD‐MAというシリアルドライバ(機能拡張ファイル)が配付されました。バージョン2.02以降のSerialDMAを入手し、インストールすれば、通信の問題は解決します。


Title: プロバイダに接続しようとすると「モデムポートは使われています」という警告が出る

[症状]
LC630(漢字Talk7.5.5)でDTMとインターネットをやっているんですが、EZVision2.0J(MIDI作曲ソフト)を使用した後、プロバイダに接続しようとすると「モデムポートは使われている」というメッセージが出て接続できません。PPPソフトはFreePPP2.5v2です。

[診断]
EZVisionでMIDIデータを出力したとき、シリアルポートが使われるわけですが、これがEZVision終了後も解放されない状態のようです。PRAMのシリアルポート情報を書き換えたままにしているのです。従って、対応としては、その度にPRAMをクリアするしかありません。
同様にプリンタしか接続していないのに、「プリンタポートは使われています」と言うメッセージが出ることがありますが、こういう場合も何らかの理由でPRAMのシリアルポート情報が書き換えられていると考えるとよいでしょう。

SerialDMA2.02
ここからダウンロードできます。
MacOS7.6.1以降ではSerialDMAの機能はOSの中に組み込まれています。しかし、一部の機種は、単体でのSerialDMAを必要とする場合があります。現在SerialDMA2.1が上記のサイトから配付されており、下記の機種で使用できます。
PowerMacintosh4400、5500、6500、7220、20周年記念、PowerBook2400、3400、PowerMacintoshG3、PowerBookG3シリーズ関連HP



Title: プリンタポートとモデムポートが自動的に切り替わってしまいます

[症状]
Performa5220(漢字Talk7.5.1/RAM32MB/HD500MB)+EPSONMJ‐800Cを使用しています。次のような症状が出て困っています。
1.インターネットを終了した後、他のアプリケーションで印刷をしようとすると印刷ができません。セレクタを開いてみると、AppleTalkが使用中になっており、使用ポートもモデムポートになってしまっています。そこでAppleTalkをオフに、使用ポートをプリンタポートに設定し直すと印刷ができるようになります。
2.ところがこの状態で、今度は「ConfigPPP」(MacPPPのコントロールパネル)を開いてインターネットに接続しようとすると、「接続」のボタンが白くなっていて押せないのです。Appleのサポートセンターに聞いたらPRAMのクリアが有効だといわれたので、command+option+P+Rで再起動すると、確かにConfigPPPは使えるようになりました。
しかし、今度はプリンタが使えなくなり、毎回この繰り返しで、ほとほとくたびれてしまいます。なぜこうなったのか分かりません。二ヶ月ぐらい前に「A/ROSE」をシステムフォルダより取り外しただけですが、そのせいでしょうか。

[診断]
「A/ROSE」はAppleRealtimeOperationSystemExten‐sionの略で、Apple社純正のネットワーク関連NuBusカードを使用する場合に必要な機能拡張ファイルです。MacOSには標準でインストールされますが、最近のNuBusがない機種ではもちろんのこと、NuBus搭載機(PowerMac6100やPerformaシリーズ)でも、かえって速度が遅くなるなどの障害が出る可能性があるため、外すことを推奨しています。ですから、今回の不具合と、この「A/ROSE」を外したことは関係がないと考えられます。
今回の症状は、シリアルポートの切り換えが記憶されない状態であり、原因はPRAMにあると考えられます。PRAMは「内科」に何度か説明が出てきますが、Macが起動時に読み取らなければならない基本的なハードの初期設定を保存しておく場所です。
この中には、起動ディスク、マウスの速度等とともに、シリアルポートの設定が含まれています。
PRAMは内蔵電池で記憶が保持されるようになっていますので、Mac本体の電源を切ってもPRAMの内容が消えることはありません。そして、通常はコントロールパネル等でMacの設定を変えると新しい設定がPRAMに保持されるはずなのですが、これが書き換えられないことがあります。この場合は、普通はPRAMのクリアで解消されます。PRAMのクリアでは、一旦内容が全てゼロになり、次に最新の設定をスキャンして書き込みます。何も設定が無い場合は、デフォールトの設定になります。
今回のようにPRAMの設定がうまく書き換えれない場合は、一つは内蔵電池の消耗が考えられます。再起動するともとの設定に戻ってしまっているような場合は、先ずこれを疑って下さい。
次に、PRAMの書き換えが単純にうまく行かない場合があります。PRAMのクリアが必ずしも働かないのです。この場合は、PRAMのクリアを何度か繰り返してみることをお奨めします。また、通信ソフト(ConfigPPPなど)を使用している場合は、それが原因であることもあります。通\フトでモデムポートを選択しますが、これが固定された状態になり、プリンタポートが使えなくなってしまうことがあります。
この場合は、システム終了の際にセレクタのAppleTalkを「使用する」にしてシステム終了します。
そして再起動したら今度は「使用しない」のラジオボックスにチェック、そうするとConfigPPPと印刷も切り替え無しで使用できるようになります。
今回の症状の原因は、やはり、内蔵電池の消耗でした。



Title: モデムとデジカメでモデムポートを切り替えて使えますか

[症状]
PowerMac7600/132を使用しています。モデムポートにはモデムを接続しています。今回、デジタルカメラを購入したのですが、接続ケーブルはモデムポートに接続するように説明書には書いてありました。そのため、モデムの方をプリンタポートに接続し、InternetDialerの設定で接続先をプリンタポートに変更したのですが、モデムが使えません。

[診断]
Macにはシリアルポートが二つあり、どちらも機能的には同じものなので、今回のようにモデムをプリンタポートに接続することは問題ありません。AppleTalkが使用中の設定になっていると、プリンタポートがふさがったような症状になることがあります。AppleTalkをオフにしてプリンタポートを選択して下さい。


デジカメ

Title: デジカメを接続したプリンターポートが突然使えなくなった

[症状]
Performa6360ですが、プリンタポートにプリンタと、デジタルカメラを差し替えて接続しています。2週間程前から急にプリンターポートが使えなくなり、カメラを読もうとしても「準備ができていない」という警告がでて反応しません。他のMacでは同じデジカメを読むことができます。

[診断]
よくよく調べてみると、セレクタの中に以前使っていたSCSI接続のプリンタが入っており、それが選択されていたためであることが分かりました。シリアルプリンタを選択し、プリンタポートを選ぶとデジカメも使えるようになりました。意外とこうしたミスは多いものです。


内蔵電池が原因のトラブル

Title: ある日突然、Macが起動しなくなりました

[症状]
PowerMac6100/66(MacOS8.5)ですが、ある日突然、電源スイッチを入れても、起動音がなったままで、モニタが白くならなくなりました。キーボードから強制再起動しようとしても全く反応がありません。本体も、モニタもキーボードもかなり使い込んだものなので、どれかが悪いのかと思うのですが、モニタが映らないので、何が悪いのか確認のしようもありません。毎日仕事で使っているので、すぐに、対処しなければならないのですが、何を買い替えるべきでしょうか。

[診断]
Macが突然立ち上がらなくなったときの恐怖というのは、実際に体験した人でなければ理解できないですね。大事な用事があるのに、車のエンジンがかからない時の焦りとよく似ています。80%の原因は、内蔵電池の消耗によるもので、実は、起動しなくなる数日前から時計の表示が狂い始めるなどの予兆があるのですが、多くは気がつきません。そして、突然起動しなくなって慌てるわけです。MacにはPRAM(バラメータRAM)と呼ばれる特殊なメモリが装着されています。ここには、ハードウェアの基本設定データが記憶されています。RAMですから、電流が流れているときだけデータを保持します。Macの電源を切ったときにも電流を供給するために、内蔵電池が取り付けられています。内蔵電池は、最近ではPRAMの保持だけでなく、起動するときの起電電力を与える役割もになっており、完全に消耗してしまうと、Macが立ち上がらなくなってしまいます。起動音は鳴るが、モニタが暗いままで、ハードディスクも動かないという場合は、ほとんどが内蔵電池の消耗と考えるべきです。
内蔵電池はMacのケースを開けることさえできればすぐに分かりますし、ほとんどのものは、初心者でも簡単に交換できます。マジックテープで取り付けられたものは強く剥して下さい。ハンダで直付けされているものはショップに持ち込む必要があります。機種によって形状が異なりますので、外したものをショップに持って行き、同じものを購入して下さい。一つ800〜1500円位です。



Title: 内蔵電池を交換したのに、Macを起動する度に、日付/時刻が狂います

[症状]
Performa5440(漢字Talk7.5)で、内蔵電池が消耗したのでショップで交換してもらいました。その後、再起動するたびに日付が「1940.1.1」に戻ってしまいます。PRAMクリア、コントロールパネル「日付&時刻」「世界地図」とも何度も設定しましたが直りません。

[診断]
Macの内部には時計とカレンダーがハードウェアとして内蔵されています。カレンダーは1940年1月1日を起点とし、ユーザーがコントロールパネル「日付&時刻」で設定した日付との差を計算し、正しい日付を表示します。
しかし、現在の日時は自動的に表示されるわけではなく、あくまでも、ユーザーが設定した日時に対し、そこからの経過時間を表示しているに過ぎません。Macを終了すると、終了時点の日時がPRAMに記憶されます。本件の場合はPRAMに新規情報が書き込まれない状態になっていると考えられます。PRAMが機能しているかどうかは、コントロールパネル「表示」(MacOS8以降では「アピアランス」)で強調表示色等で確かめられます。PRAMが保持されない状態では、この色は「黒」になってしまいます。
内蔵電池は新品に交換されているので、PRAMに電流が供給されていないことが問題ではなく、データの書き換えがうまくいかない、状態だと考えられます
PRAMのクリアは必ずしも1回では完全でないので、何回か繰り返してみるか、フリーウェアのTechToolを使ってみて下さい。
Mac Clinic:ライブラリーの「内蔵電池の知識」を参照して下さい。




Title: 内蔵電池を交換してもPerforma5210が起動しません

[症状]
Performa5210(漢字Talk7.5.1)で、使用約3年になりますが、突然強制終了ができなくなってしまいました。仕方なく裏面の電源スイッチを切り、パワーキーを押したところ、サッドマックのメロディが流れてきました。その後は、パワーキーから起動しても、「ジャン」の音がするだけで、それ以降まったく動きはなく、モニタが真黒のままでフリーズ状態です。もしやと思い、内蔵電池を取り替えましたが症状は変わらずです。

[診断]
今回のケースでは、「強制終了ができない」こと、「サッドマックが現れた」こと、「起動しなくなった」ことの3つの症状が含まれています。それぞれが一つの原因から派生している場合と、それぞれが全く別個の原因から起きている場合があり、ともすれば、を難しくしてしまいます。
しかし、今回のケースでは、最後の「起動しない」が最も顕著な症状であり、前の二つの症状は無視して分析を行いました。起動できない症状をみると、これは明らかに前項と同じく、内蔵電池の消耗です。起動音はする、ハードディスクがちょっと動く音がする、モニタは真っ黒のままか薄暗いブルーになる、という症状が出れば、やはり内蔵電池の消耗を疑うしかありません。
この患者の場合は、自分自身でもそう思い、既に交換をしていました。まずは、その電池が疑わしかったので、調べてもらったのですが、規定のボルトも出ており、装着も間違っていませんでした。そこで、いろいろ試行錯誤を繰り返した結果、ロジックボードにリセットスイッチがあることに気づき、これを押してみたところ、起動できるようになりました。
必ずしも、全ての機種で、内蔵電池を交換した後はリセットスイッチを押さなければならないわけではありません。リセットスイッチも、Performa系のように、ロジックボードにあって外部からは押せないものと、新型G3のようにフロント部分に付いていて、積極的に使うことを考えたものがあります。リセットスイッチの使い方は機種によって異なりますので、マニュアルを参照して下さい。いずれにしても、Performa系で内蔵電池を交換した場合は、リセットが必要だと考えて下さい。



Title: 毎日、日付が過去の日付に戻ってしまいます

[症状]
PowerMac6200/75(漢字Talk7.5.1)なんですが、1ヶ月程前から、朝Macを立ち上げると、日付が過去の日付に戻っています。常に、同じ過去の日付です。その都度現在の日付に戻すのですが、翌日立ち上げると日付が過去の日付になっています。購入してまだ1年も経っていません。

[診断]
一番考えられるのは、内蔵電池が消耗しているということです。デート付きのカメラには時計を動かすためのボタン電池が入っていますね。あれと同じで、パソコンの中にも時計があり、それを動かすためには内蔵電池が必要です。時計にはカレンダー機能も内蔵されており、常に現在の日付と日時が表示されます。
しかし、電池が切れると全ての情報はクリアされてしまいます。これは、家庭用のビデオデッキやコードレスフォンで時計機能がついているものが、停電すると時計がクリアされてしまう現象と全く同じです。Macの場合は、1940年1月1日を起点にカレンダーを計算する仕組みになっていますから、日時データがクリアされると、この日付に戻ってしまいます。
また、Macの場合は、内蔵電池は時計の維持のほか、PRAM(パラメータRAM)に電源を供給し、Macの電源を切った状態でもステムの基本的な情報を保持しする役目も持っています。この中には起動ディスクの情報なども含まれ、内蔵電池が切れると時計の表示が狂うだけでなく、機種によっては起動することができなくなります。時計表示が狂うのは、内蔵電池が切れかかっている予兆ですから、起動できなくなる前に、なるべく早く、新品の電池と交換しましょう。
今回のケースのように購入してから1年以内の場合は、単に「日付&時刻初期設定」ファイルが壊れている可能性もあります。このファイルをごみ箱に捨て、コントロールパネルで日付の設定をし直してください。それでも、また日時が狂うというのであれば、やはり内蔵電池の消耗です。



Title: 電池が無いらしいが、どうにかして起動したい

[症状]
PowerMac7100/66が起動できなくなりました。原因は内蔵電池の消耗らしいのですが、電池の入手には1週間以上かかるといわれました。その間でもどうしてもやらなければならない仕事があります。なんとか、立ち上げることはできないでしょうか。

[診断]
起動できなくなった原因が、本当に内蔵電池の消耗なのかを疑う必要がありますが、もし、起動できれば、この原因も確認できます。
また、すぐ近くに、Macのショップがあるとは限らないので、とりあえず、起動できれば、電池が入手できるまでは、スイッチを切らないで使うこともできるわけです。ということで、内蔵電池が切れていても、Macを起動する方法なんてあるのでしょうか?それが、あるのです。
この方法は、私が見つけたわけではなく、ニュースグループで教えてもらった方法なのですが、私のMacが電池切れになったときも、有効であることが実証されました。
方法は、まず本体の電源を入れ、(もちろん起動はしていない状態で)10秒ほど待ってから、スイッチを切ります。ここで、間髪を入れずにまた、スイッチを入れます。これを何回か繰り返していると、起動します。あまり間隔をおかないところが味噌です。
うまく起動できたら、時計を確認して下さい。日付が「1940.1.1」になっていれば、内蔵電池切れですから、なるべく早く交換します。
交換するまでは、電源を切らずに使用して下さい。その間、ファイルの日付や、メールの日付がおかしくなりますので、必ずコントロールパネル「日付&時刻」を開いて現在日時を入力して下さい。この方法で起動しないからといって、内蔵電池切れ以外のハードの故障だと考えるのは早計です。どんな場合でも、まずは、内蔵電池を新品に交換してみて下さい。
それでもだめな場合は、ロジックボードの故障と考えるしかありません。



Title: 中古Macが動かなくなってしまいました

[症状]
DTMをやるつもりで中古のQuadra840AV(漢字Talk7.5)と周辺機器、ソフトを一式を友達から譲り受けました。しかし、どうもうまく動いてくれません。友達に頼んで機能拡張ファイルを整理した後、PRAMのクリアとデスクトップの再構築というのをやってもらいました。
ところがその後、起動時にメーニュ部分に黒い物が出たり、ことえりのパレットの縁だけ出て中が出なかったり、最初に下に出る機能拡張が2つしか表示されなかったり、また、頻繁にフリーズが起こるようになりました。あと、ウインドウもちゃんと消えずに一部分が残ってしまいます。

[診断]
友人などから譲り受ける古いマシンの場合、ずっと使わないで放置されていた可能性が高く、ハード、ソフトともに細部を点検し、CD‐ROMドライブやFDドライブは掃除をしたり、ハードディスクも一度初期化しなおして、システムやアプリケーションを再インストールしなおした方がよいでしょう。
今回のケースでは、原因はシステムファイルの破損で、ハードディスクの初期化を行い、漢字Talk7.5.3をインストールしたところ正常に使えるようになりました。

中古Macについて
私は初心者には中古Macの購入は勧めていません。パソコンのように技術革新が速いものは、基本的には最新のハードを購入するのが結局は得になります。サーバーとして使うので性能は必要ないとか、新型G3ではSCSIが使用できないので、中古を求めるとか、明確な目的がある場合はいいのですが、とりあえずMacにさわってみたいので、中古でいい、というのは止めたほうがよいと思います。お店で売っている周辺機器やソフトは最新のハードを対象につくられたものが中心ですし、古い機種になるほど、周りの人のサポートも受けにくくなってしまいます。初心者ほど、最新の機種を求めたほうがいいのです。どうしても、中古のMacを買う場合は、ショップの保証がついていること、必要なOSソフトやマニュアルが揃っていることを確認して下さい。ショップの場合は、動作は確認されていますが、個人間取引の場合は、ある程度のリスクを負う覚悟が必要です。



Title: 同じ機種なのに、内蔵電池の消耗時間が人によって違うのはなぜ

[症状]
私と友人は同じ時期に、同じLC630を購入しました。しかし、私の方は、2年ほどで内蔵電池が消耗してしまいました。友人のものはまだもっています。私のマシンはそれほど使っておらず、使っていないときは、電源コードを抜いているくらいです。友人はすごく使っています。それなのになぜ私の電池の方が早く消耗したのでしょうか。

[診断]
内蔵電池は3.6〜4.5Vのリチウムまたはアルカリ電池で、一般的な寿命は5年と言われていますが、日本向けのモデルでは環境対応で、寿命の短い材料が使われていると言われています。私の経験では、LC575以降のモデルですと、2年から4年というところのようです。
機種によっても寿命が異なり、ある時期LC475、LC575、LC630で一斉に起動できなくなる症状が流行し、大混乱になったことがありました。
使用頻度の問題で言うと、患者のように電源を入れていない状態の方が消耗は早くなるものです。内蔵電池は内部時計を動かしたり、PRAMの情報を保持するために使われていますが、本体の電源を入れた状態ではこの電気が使われるのに対し、電源を抜いた状態にしていると内蔵電池が消耗されるからです。
ここでいう電源とはコンセントをつないだ状態ということですから、今後はコンセントは抜かないようにして下さい。パソコン本体と周辺機器の電源のオンオフを同時に行うマルチタップがありますが、パソコン電源だけは常時つながっているタイプのもの(PowerKeyやAudioTechnica)を使用して下さい。


PowerBook

Title: PowerBook520で充電できない、ACアダプターをつないでいるのにバッテリーがなくなる

[症状]
PowerBook520を購入してから、いろいろな故障に悩まされています。スリープさせておいたのに画面が真っ白になってフリーズしていた、初期設定が勝手に書き替わって巨大なファイルになっていた、日付時刻が勝手に変わったなどが起こります。ロジックボードを何回も交換してもらいましたが今度は、他の部分に異常が出るようになりました。バッテリーが充電ができない状態や(ACアダプターをつないでしばらくすると充電表示が出るものの、すぐ消えてしまう)、アダプターをつないでいるのにバッテリーがなくなる現象(アダプターが働いていることを示すアイコンは表示される)、キーボード入力不良などです。修理屋に持っていっても、全てそのまま再現しないので困ってしまいます。

[診断]
これらの現象は多数のPowerBook500系統のユーザーからも報告されています。現象には、システムの異常と、バッテリーの充電関係の異常に大別されます。いずれの場合も、ACアダプターの不良によるものが考えられます。
PowerBook500シリーズ用のACアダプターはAC入力側はもちろん1系統ですが、出力側は電源供給・充電の2系統になっており、本体のバッテリーの状況に合わせ、自動的にバッテリーチャージと直接使用とに切り替えているようです。システムの異常はこの切り替え時の異常電圧の発生によるものではないかと考えられています。最悪の場合はロジックボードを破損したりすることがあるようです。もう一つは、ACアダプターの切り替え機構そのものが壊れやすく、充電の異常が起きるようです。多くの場合は、ACアダプターを新品に交換することで正常になっています。日常的に、以下のような気遣いをすることで、上記のトラブルに対応しているユーザがいます。参考にしてください。
1.電源を入れるときは本体からプラグを外し、プラグをつないだ後で本体をONする。
2.アダプターも、本体もなるべく熱がこもらないようにする。本体の足は必ず起こす。
3.事務所などでは動力系と分離されたコンセントを使用する。
4.同一コンセントからLBPのような電力の大きい機器を接続しない。



Title: PowerBook550Cで時計が狂ったり、バッテリーだけでは起動しなくなりました

[症状]
PowerBook550cを使っているのですが、最近、PowerBookを電源オフにした後、ACアダプターを抜いて放置すると、時計(日時・日付・時間帯)がくるったり、スタートアップ音のボリュームが変わったりするようになりました。ACアダプターを差しっぱなしだと問題は出ません。ACアダプター&バッテリーだと起動するのですが、バッテリーだけでは起動しなくなりました。起動した後はACアダプターを抜いてバッテリーだけにしても大丈夫なのです。

[診断]
内蔵のリチウム電池の問題のようですね。
MacにはPowerBookに限らずデスクトップ機でもリチウムまたはアルカリ電池が内蔵されており、PRAM(パラメーターRAM)の情報を保持しています(RAMは電源切れると情報が消える)。PRAMの中には時計、モニタ、ポート、AppleTalk等の情報が入っています。これが消耗すると、時計が狂ったりするようになるだけでなく、マシンそのものが起動できなくなるので厄介です。
Appleの技術情報によると内蔵電池の耐用年数は5年で考えられているようですが、最近一部の機種で1年程度で交換が必要なものが発生しました。これはどこか回路に欠陥があり、電池が速く消耗するようです。
PowerBookの場合、ACアダプタ無しの状態で頻繁にスリープにさせると、内蔵電池の消耗が速くなるという報告もあり、問題があるロットがあるようです。いずれにせよ、本件の場合はまず、サービスショップで内蔵電池を交換してみてください。


サウンド

Title: 音楽CDが聞けません

[症状]
PowerMac6100/66なんですが、内蔵のCD‐ROMプレーヤーで音楽CDを聴くにはどうしたらよいですか。アップルメニューにあるAppleCDで再生しても音がでないのですが。

[診断]
内蔵CD‐ROMプレーヤーで音楽CDを聴くには、アップルメニューに「AppleCDオーディオプレーヤー」、機能拡張フォルダに「AudioCDAccess」、コントロールパネルに「サウンド」(もしくは「モニタ&サウンド」)の3つのファイルが必要です。基本システムに入っているはずですので、まずこれらがあることを確認してください。
次に、コントロールパネル「サウンド」の場合は、「入力」画面で「オプション」ボタンを押し、「内蔵CD」を選択して下さい。また「モニタ&サウンド」の場合は、「システムサウンド」を選択し、この画面でサウンド入力として「内蔵CD」を選択すれば、CDの音がでるようになります。
また、スピーカー出力が「消音」になっていると、内蔵スピーカーからは音がでませんので、ここがチェックされていないことも確認して下さい。



Title: Quadra950で内蔵スピーカから外付けCDの音楽CDが聞けない

[症状]
Quadra950(漢字Talk7.5.1)には内蔵CD‐ROMドライブがないため、外付CD‐ROMドライブを接続しています。このドライブで、音楽CDを聞こうとしているのですが、音が出ません。必要と思われるCD‐ROMドライバ、AudioCDAccess、サウンド、Soundmanager、音楽再生ソフトもきちんと入れています。スピーカーはApple15インチモニタ内蔵のものを使用しています。

[診断]
外付けのCD‐ROMドライブからは直接本体のスピーカーから音を出すことはできません。
CDドライブの音声出力ケーブルを、Quadra950の音声入力ポートに接続し、コントロールパネルで「AVコネクタ」を選べば、音が出るようになります。
やはり音楽を聞くのであれば、アンプ付きのスピーカーを購入するのがよいでしょう。入力端子が二つついているものであれば、一つはMac本体から、もう一つは外付けCD‐ROMドライブとケーブルで接続すれば、かなり高品質のサウンドが楽しめます。


CPUの過熱対策

Title: CPUの過熱でマシンがリセットしてしまう。冷却方法はありますか

[症状]
PowerMac6100/66AVを自宅で使っているのですが、CPU部分のカバーが熱くなり、時間にして30‐60分でリセットがかかってしまいます。そして「じゃーん」というMacの立ち上がる音が何度となく繰り返される羽目になります。
仕方なくCPUクーラーと称するCPUに直接貼り付ける冷却用ファンを買ってきて、CPUの上に乗せたのですが、若干リセットされるまでの時間が長くなった程度の効果しかありません。カバーを外した状態ならばリセットはかかりませんが、内部をむき出しに使うのも気持ち良いものではありません。何かうまい方法はないでしょうか。

[診断]
CPUの発熱というのは大変なもので、パソコンが多数入っているオフィスでは夏の冷房を強化しなければならないほどです。
CPUが過度に発熱すると、計算そのものができなくなり、いわゆる、コンピュータがダウンした状態になります。そのため、CPUには放熱版がつき、更にファンで冷却をしています。しかし、パソコンの筐体の中にボードがたくさん挿してあったり、通風の悪い状態に設置されていたり、更に部屋に冷房が無く、非常に暑い環境ではCPUが加熱します。不適切なCPUのクロックアップも発熱の原因になります。
PowerPCG3のような新しいCPUは消費電力と発熱を抑える設計になっていますが、それでも発熱を免れるわけではありません。
それでも今回の場合は、かなり異常な状況のように考えられますので、まずは、内部の掃除、通風のよい場所への設置、部屋全体の換気と冷房、をチェックして下さい。後は、強制的に冷却する方法ですが、CPUクーラー(冷却ファン)以外では、ペルチェ素子によるものが考えられます。これは半導体で片方の面が冷却面と放熱面になるもので、冷却面の方をCPUにテープで貼り付けて使います。秋葉原の部品店で2000円くらいで入手できます。