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国立近代美術・工芸館 (鉛筆画・F6号)

北の丸公園(千代田区)を通る首都高速都心環状線隣りに接して建つ東京国立近代美術館工芸館を訪ねた。工芸館の建物は、明治43(1910)年に陸軍田村鎮の設計により建てられた近衛師団司令部庁舎を改修して、美術館仕様の建物としたものである。この改修保存工事の結果、外観は屋根をスレート葺き(工事以前は桟瓦葺き)に変更されたのみであるが、内装躯体は煉瓦壁の内側をコンクリート補強するなど、耐震、防音、断熱工事が行われた。現在は残念ながら中央階段付近以外は原型は留められていない。工芸館では、染織、陶芸、ガラス、漆工、木竹工、金工等の工芸および工業デザインに関する常設展と企画展を開催している。現在戦後を中心とする国内外の作品約2500点が収蔵されている。