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shizen-04
 
奥入瀬渓流 (鉛筆画・F8号)

十和田湖の子の口から焼山までの広葉樹の深い木立の間を縫って流れる奥入瀬渓流。静的な十和田湖の湖水美に対し、この約14kmの奥入瀬渓流は、千変万化の水の流れが生む躍動感あふれる景観を展開する。十和田湖が流量を自然に調節することから、奥入瀬渓流は、繊細で優美な独特の渓流美が昔から維持されている。渓流のなかに露れる大小の岩々には、ツツジやカエデ類が生育し、水際の飛沫を浴びる岩面には滑らかな青い苔が鮮やかに見える。洪水の心配が無いため、渓流に沿って流れとほぼ同じ高さに車道と歩道がつくられ、尾根や山腹の道から渓谷を眺めるのとは、また異なった景観を味わうことができる。奥入瀬渓流に展開する老、壮、青の各樹林の調和した森林美は訪れる人々に深い感動を与えずにはおかない。