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北の丸公園 (水彩画・F6号)

竹橋と一番町を結ぶ代官町通りと千鳥が淵・牛ヶ淵・清水濠に囲まれた地域が旧北の丸である。広大な森林公園内に、公文書館・美術館・工芸館などの文化財公開施設と国重文の建築・城門が点在する。現在旧北の丸地域のほとんどが森林公園として整備され昭和44(1969)年に昭和天皇の還暦を記念し、北の丸公園として一般に開放されている。都内で身近かに深山の趣きが得られる場所である。中央部には明るい芝生地と池が配置されておりその周辺にはヤマモミジ、ケヤキ、コナラ、クヌギ等の落葉樹や花木があり、野鳥の好む「実のなる木」も多く植えられ、秋には美しい紅葉が見られる。スケッチの場面は東京国立近代美術館工芸館の近くで、池上に架かる橋の奥に延びる遠景は近景の大木と対比して都会には得難い光景であった。