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聖 橋 (鉛筆画・F6号)

今までに描いた「都市」の項目の中で東京を取り上げた絵がまだ無かったので、手始めにまずお茶の水界隈で絵になる場所が無いかと思い立ち出掛けることにした。近くには湯島聖堂、聖橋、ニコライ堂等が挙がったが、聖橋は絵画展等でもよく採り上げられており私もいつか絵にしてみたいと思っていた。
聖橋は鉄筋コンクリートの美しいアーチ橋であり下を流れる神田川に浮かぶ船から見上げた所が一番良いと聞いていたが、今回は隣の水道橋駅寄りのお茶の水橋からの眺めにすることにした。そこからは放物線を描いた橋脚が川に映り、お天気も良かったのでその色も冴えて思わず写真に何枚も納めた。これは関東大震災後の震災復興橋梁の一つで昭和2年(1927年)に完成した。この名称は両岸に位置する湯島聖堂とニコライ堂の2つの聖堂を結ぶことから命名されたそうである。現在は夜間もライトアップされている。御茶ノ水駅と隣り合わせの位置に有るが、都会の雰囲気とまるで違うゆったりとした美しさのある聖橋の都市の喧騒の中に紛れることなく堅固に存在する姿は誠に印象的である。