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猪之頭から田貫湖・長者が岳を経て上佐野へ

Angel at the foot of Mt.Tensi

番外編・上佐野のおばあちゃん後日談

  1. 再び上佐野へ
  2. 長者が岳-上佐野間補修状況

平成9年9月27・28日(土・日)

1.再び上佐野へ

春に上佐野でおばあちゃんに泊めていただくという幸運に出会えました。 おばあちゃんの家を出る時に、
「夏になったら、また来るんだよ。」
という温かい言葉を頂きました。 その後写真などを送り、おばあちゃんからも返事が届いて、”いつでもいらっしゃい、待ってるからね、電話をしてからいらっしゃい。”と書いてありました。 あの時のお礼がしたかったし、またおばあちゃんに会いたかったので出かけたかったのですが、夏の間は行けませんでした。 私があちこち遊び歩いていたせいもあるのですが、肝心の電話番号を知らなかったというのも腰が重くなった理由でした。
しかし、このまま済ましてしまうのは申し訳ないので、9月の最後の週末に再び身延線に乗車しました。 おばあちゃんは普段は内船駅前の食堂にお子さんと共に住んでいらっしゃいます。 その食堂についたのは午後1時過ぎ。 暖簾をくぐり、こういう者だという話を店の方にすると、すぐに合点してくださり、奥からおばあちゃんを呼んでくださいました。 おばあちゃんは僕の顔を見ても最初は、
「おめぇさん、誰だ?」
と、すぐには思い出せなかったようですが、
「ほら、春に突然泊めていただいた・・・」
と話してからはすぐに思い出してくださり、大歓迎。
「おめぇさん、良く来たな!」
とニッコニッコ顔になりました。 お昼のカツ丼を頂きながら話していると、
「おめぇさん、今晩、佐野に泊まっていくら?」
と聞いてきます。そのつもりはなかったのですが、別に急いで帰る用事もないし、周りの皆さんもニコニコしているので、お言葉に甘えて泊まっていく事にしました。 その日は彼岸の入り、家には、おばあちゃんのお子さん、お孫さん、つい最近生まれたというひ孫さんまで集まり、お墓参りに行く所でした。
「おばあちゃんも行くだろう。」
とお子さんが言うと、おばあちゃんは、
「わしゃ、いかん。」
といいます。
「自分の旦那の墓参りも行かないなんて、まったくおばあちゃんは佐野が好きだなぁ。」
「まったく、いつもは2度も3度も行くのにねぇ。」
と一同大笑い。
4時過ぎの内船駅前発のバスでおばあちゃんといっしょに上佐野へ。その夜は、夕食の後、お風呂に入れてくださったおばあちゃんにも会いに行きました。
「あれ、おめぇさん、良く来たじゃんか。」
と、こちらのおばあちゃんにも大歓迎を受け、また上がり込んでお茶を頂きました。
「今日、おめぇさんの送ってくれた写真を見て、いつ来るかなぁと思っていたんだよ。虫の知らせかねぇ。」
とこちらのおばあちゃんはしきりに言っていました。 楽しく、なんだか懐かしい夜は、笑い声の中で暖かく過ぎていきました。

2.長者が岳-上佐野間補修状況

さてさて、長者が岳上佐野間は倒木をはじめとして道の崩壊状況がひどくて、私も苦労した所です。 お風呂に入れてくださったおばあちゃんの所のお嫁さんがここの補修をやっているという話は、「猪之頭-上佐野」編で書いたとおりですが、今回このお嫁さんからその後の補修状況を伺う事が出来ました。 答えは明快。
「全部直ったよぅ。橋もいくつか架け直したしねぇ。」
皆さんご安心ください。この区間、現在(1997年秋)は安全歩行が出来るようです。

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