OS内科

主にMacOS8以降のシステム関連のトラブルを扱います

最終更新日:1999年10月23日


●漢字トーク7.5.3〜7.6.1までのトラブルについては「OS内科:KT753集中治療室」
を御覧下さい。

関連項目として、My Tipsにある、
MacOS8にアップデートしてみて
MacOS8の安全なアップデートの方法
も御一読ください。

診断項目一覧




Title: OSのバージョンアップはAppleからお知らせがくるものなのですか?

[症状]
アプリケーションソフトだと、1回登録するとバージョンアップのお知らせがくるので、OSのバージョンアップについてもAppleからお知らせがくるものとばかり思っていました。Macを購入したときにユーザー登録したのに、何かの手違いでこなかったということはあるでしょうか。普段は、Macの雑誌なんか読まないものですから、最近頻繁にバージョンアップされていることを知って驚きました。今からバージョンアップするにはどうしたらよいのでしょうか。

[診断]
本来は、Appleはユーザー登録したユーザーに対しては、お知らせを出すべきだと思いますね。しかし、現実にはアプリケーションソフトに比べて膨大な数のユーザーですから、全員にお知らせを出すというのは難しいのかもしれません。
最近の例でいうと、MacOS7.6のアップデートではお知らせがきました。MacOS8.0の時はお知らせはこない代わりにMacOS7.6のCD‐ROMを店頭で提示すればバージョンアップ価格で購入できました。MacOS8.5ではバージョンアップの考えは廃止され、そのかわりOSの単価が引き下げられました。最近のバージョンアップは、安くバージョンアップができるという登録ユーザーの特典がなくなっていますので、お知らせがこなかったから損をしたということはないでしょう。但し、68KMacの場合は、MacOS8が最後でしたが、この時点で購入していないと現在はMacOS8.5しか入手できないので、こうした問題は残ります。
ということで、自動的にバージョンアップのお知らせはきませんので、ある程度ユーザーも気を付けて、本屋で雑誌を見るとか、たまにパソコンショップに足を運んで情報収集するしかありません。
インターネットを活用されているユーザーの場合は、Apple社のメールサービスApple News Japanに登録しておけば、いろいろなお知らせが送られてきます。


Title: OSのアップデートは必要でしょうか?

[症状]
最近のMacのOSのアップデートには目が回るようです。店頭で売られているもの以外にも、アップデーターと称するものが、インターネットや雑誌の付録で配付されていますが、どの程度アップデートには追従すべきものなのでしょうか。

[診断]
たしかに、ここ数年のMacOSのアップデートはちょっと多すぎますね。大きな変更が半年おき、小変更は随時と言うのですから、一般のユーザーにとっては、アップデートに追い回されているように感じます。
MacのOSのアップデートがこれほど頻繁になった一番大きな背景は、Windows95の出現ではないでしょうか。使いやすさでは、MacOSは圧倒的に優位でしたが、一気に並ばれてしまいました。しかし、OSの開発には非常に時間とお金がかかり、Apple社内の問題もあって、すぐにWindows95を圧倒するようなOSが出せませんでした。そのため、それまでは1年とか2年サイクルで行っていたバージョンアップを、小出しにしていく方針に変更しました。ユーザーにとってみれば、多少迷惑な話ですが、2年間も何もしないとユーザーが離れますから、仕方なかったのです。
もう一つは、ハード環境の急激な変化があります。CPUの高速化、HDの大容量化、DVDの採用、周辺機器のインターフェースとしてUSBやFireWireが採用されるなど、すさまじい勢いで高性能化と新技術の採用が進んでいます。ハードの進化に合わせて、OSも進化させなければならないわけです。PowerMacの性能をフルに活かすのは、OS8.5で初めて可能になっています。ですから、あなたが新しい技術を使いたいならば、それはOSのバージョンアップだけで可能になります。何も新しいことをやるつもりがなければ、あえてアップデートする必要はないでしょうが、せっかく先進のMacを使っているのですから、新しいことに挑戦していただきたいと思います。アップデートの面倒さやある程度のリスクを覚悟しなければなりませんが、事前に準備をしていれば恐れるには足りません。


Title: 68KのMacはOSの進化から取り残されるのでしょうか

[症状]
LC630のユーザーです。最近のMacOSは68Kのマシンを見捨てているようですが、どうしたらいいのでしょうか。

[診断]
68000〜68030のマシンはMacOS7.6まで、68040のマシンはMacOS8.1が最終になります。MacOS8.5以降はPowerPC専用です。
最新のOSはPowerPCの性能を最大限引きだすことを目的に作られています。またアピアランスを豊かにするような機能や、最新のQuickTime、Sherlockといった新機能が実現できるのも、高速のCPUがあればこそです。技術の流れですから、諦めるしかありません。それぞれのマシンには最適のOSがあるのだと考えて下さい。アプリケーションが新しいOSにしか対応していないと困るのですが、基本的なソフトの大半は古いOS(多くが漢字Talk7.5以降)でも動くように開発されていますので、極端に困ることはないはずです。デスクトップのカスタマイズやファインダの強化については、68KマシンでもMacOS8と同じ働きをさせる下記のユーティリティ使えばある程度は対応できます。
●MacOS8や8.5の雰囲気を味わえるユーティリティ
・Kaleidoscope(MacOS8のアピアランスより強力)
・Decor(MacOS8のデスクトップピクチャーと同じ)
・ActionFile(MacOS8.5のダイアログマネージャより強力)
・UltraFind(MacOS8.5のSherlockより賢い?)
・DragThing(MacOS8.5のプログラムスイッチャーの代わり)



Title: 新しいOSをインストールするとき、古いOSを残しても構いませんか

[症状]
最近OSのバージョンアップが続いているのですが、HDが内蔵の1つしかないので、ここに古いシステムも残して、新しいシステムをインストールしても構いませんか。その時はどのように、起動システムを切り替えればよいのでしょうか。

[診断]
OSのバージョンアップは必ずしも成功するわけではありません。たくさんの症例が示すように、問題が多く出ます。そのためにも、もし何かあった場合は、現在の安定したシステムにすぐに戻れるようにしておくのが賢いバージョンアップです。
また、アプリケーションの中には古いOSでしか動かないものも出てきます。そのためにも上書きをせずに、古いOSを残したままにし、新旧のOSがすぐに切り替えられるようにしておくのが賢いアップデートです。複数のバージョンのOSを持つのに最も安全な方法は、2台目の内蔵HD、外付けHD、MOやZipなどのリムーバブルディスクに新しいOSをインストールすることです。これであれば、内蔵HDがクラッシュした場合でもシステム修復のための時間をかけずに、仕事が続けられます。
しかし、本件のように当面は内蔵HDしかない場合は、パーティションを切り、2つのボリュームを作り、それぞれに新旧のシステムフォルダを作ります。いずれの場合も、システムの切り替えはコントロールパネル「起動ディスク」で行うことができます。1つのボリュームに複数のOSを入れる方法については、次項をお読み下さい。




Title: 一つのボリュームに複数のOSを入れてもよいですか

[症状]
内蔵HDは2GBでパーティションを切っていません。既に1GB以上のファイルが入っており、このバックアップをとる手段もありません。今回、漢字Talk7.5.3からMacOS8.5にアップデートしようと考えているのですが、パーティションを切らずに、二つのOSをインストールすることは可能でしょうか。その場合の切り替え方法はどうすればよいでしょうか。

[診断]
一つのハードディスクに複数のOSをインストールしたらどうなるでしょうか。そのまま起動すると、クラッシュしてしまうのでしょうか。Macのシステムは、常にたった一つのシステムフォルダしか、起動システムとして認識しない仕組みになっていますから、それでコンフリクトが起きることはありません。一つのボリュームに複数のシステムフォルダがある場合は、システムのバージョンが最も新しいものが、自動的に起動システムになります。システムフォルダにMacOSアイコンがついたものが起動システムです。
しかし、これでは古いOSと切り替えて使うことはできません。コントロールパネル「起動ディスク」では切り換えができませんので、この場合はフリーウェアの「SystemSwitcher」(原敬介氏作)を使うしかありません。このソフトは漢字Talk6の時代に作られたものですが、MacOS8.6でも使用可能です。MacClin‐icホームページの「薬局」からダウンロードできます。私はこのソフトで問題が生じたことはありませんが、一般には、同一ボリュームに複数のOSを置くことは推奨されていませんので、できる限り、パーティションを切るなり、外部記憶装置を用意して、そこにOSを置くようにした方がよいでしょう。



Title: OSのインストール時に「Apple社製ハードディスクではない...」というメッセージがでる

[症状]
Performa588(RAM52MB/HD1GB)にMacOS8のインストールを試みました。まず、MacOS8のCD‐ROMに入っている「ドライブ設定」で内蔵HDを初期化しました。ところが、インストール作業の最初のHDの検証のところで、「このディスクは、Apple社製ハードディスクではないので、このプログラムでは更新できません」というメッセージがでてきました。メモリ以外はすべて純正なのになぜこんなメッセージがでるのでしょうか。「警告を無視する」をクリックしてインストールを完了させましたが問題ないでしょうか。

[診断]
Performa588の純正の内蔵HDは250MBだったので、1GBの内蔵HDということは、あなたが知らないところで交換されていたことになります。
本来、「ドライブ設定」はApple純正のドライブに対してしか有効ではありません。ハードディスクにはメーカー名の情報が入っていて、「ドライブ設定」はこれを読み取っているわけです。しかし、本件では「ドライブ設定」で問題なく初期化ができましたね。これは、PerformaのハードディスクはIDE仕様だからです。IDEドライブの場合は、Apple純正でなくても「ドライブ設定」が使えます。
しかし、MacOS8のインストールでは、ただ単純に、ドライブのメーカー名を読み取っているため、「Apple社製ハードディスクではない...」とのメッセージが出ます。しかし、既に、初期化の段階で、ドライバの更新もきちんと行われていますから、この警告は無視して構いません。インストールが完了すれば、問題なく使えます。




Title: OSのアップデート後、システムフォルダ内の変更ができなくなった

[症状]
LC630で、漢字Talk7.5.3にアップデートした後、「システムフォルダ」と「アプリケーション」という名の二つのフォルダについてフォルダの移動、名前の変更、ごみ箱へ捨てる作業のいずれもができなくなりました。なぜでしょう?

[診断]
これは、コントロールパネルの「一般設定」で、フォルダの保護のところの「システムフォルダの保護」と「アプリケーションフォルダの保護」がオンになっているためです。
この設定は、第三者が勝手にあなたのMacのシステムフォルダを変更できないようにするためのもので、会社など複数で1台のMacを使っている場合に有用な設定です。しかし、大部分の個人ユーザーは、こんな設定があったことすら知らなかったかもしれません。
ところが、OSのアップデートをすると、何かの原因で、コントロールパネルの設定が書き換えられてしまうことがあります。こういう機能があることを知らないユーザーはアップデートによるバグだと慌ててしまうことになりかねません。何か問題が生じた場合は、まずはOSやMac本体のマニュアルを見るようにしましょう。そして、症状に関連した機能の部分を探してみましょう。そうすれば、自分が知らなかった機能を発見して、かえって得をした気分になれます。本件の場合は、コントロールパネル「一般設定」の保護を解除すれば解決します。



Title: OSアップデート後キーボードの配置が変更になってしまった

[症状]
Performa6210で漢字Talk7.5.1から漢字Talk7.5.5へアップデートしました。しかし、アップデートしてからキーボードのスペースバー横の日英の切り替えキーが使えなくなってしまいました。
類似症状
Performa5270で漢字Talk7.5.3にアップデートしましたが、キー配列の「@」や「~」の位置が変わってしまい、インターネットをやるのにとても不便になりました。

[診断]
キーボードの配置には多くの種類があります。英語キーボードと日本語キーボードが異なるのは当然ですが、日本語キーボードにもさまざまな種類があります。アルファベット、数字、カナの位置は、どれも同じですが、いわゆる記号キー(@、「、¥など)の位置が異なります。Macの場合は、JISキーボードとApple標準キーボードの二つを採用していますが、さらに厄介なことには、機種によりモディファイヤーキー※の配置が異なります。キーの配列は、「キーボード配列」と呼ばれるファイルに含まれています。これはSystemの中に含まれ、コントロールパネル「キーボード」で切り替えることができます。
今回の症例では、OSのアップデートにより、この設定が勝手に変更されてしまったものと考えられます。PerformaのキーボードはJISキーボードですが、Apple標準キーボードの「キーボード配列」に変更になっているようです。コントロールパネル「キーボード」を開き、「かなJIS」か「ローマ字JIS」を選択すれば元に戻ります。しかし、これはMacOS7.6.1以前のシステムの話で、MacOS8.0以降は、システムが起動時に自動的にキーボードの種類を判読するようになりました。従って、日本語キーボードに関しては、選択の必要がなくなりました。フランス語や、スペイン語など特定の言語のキーボードを必要とする場合だけ、コントロールパネル「キーボード」でキー配列を選択する必要があります。



Title: 外付けHDにシステムをインストールで

[症状]
Performa575ユーザーですが、今回2GBの外付けHDを購入しました。これを同梱のDrive7でフォーマットした後、本体のCD‐ROMドライブにシステムCD‐ROMを入れ、外付けHDへ新規インストールを試みました。しかし、コンピューターが認識できないということで、インストールできません。外付けHDへは直接システムをインストールできないのでしょうか。

[診断]
システムのインストールは、内蔵、外付けを問わず、必要な空き容量さえあれば、どこへでも行うことができます。ですから、今回の症状は、インストール方法が間違っていたのではなく、インストールすべきシステムCD‐ROMに問題があることになります。システムCD‐ROMにはどの機種でも使える汎用のものと、各機種に専用のものがあります。システムフォルダに中には、沢山のファイルが入っていますが、これは機種によって微妙に異なります。市販のシステムCD‐ROMは汎用タイプで、機種ごとに必要なファイルの組み合わせがインストーラの中にプログラムされており、インストーラは対象の機種に合わせて必要なファイルをインストールします。しかし、Macを購入したときに同時についているシステムCD‐ROMは基本的には、その機種に必要なファイルしか入っておらず、そのため、インストーラは指定の機種でなければインストールを拒否するようになっています。
今回のケースでは、Performa630用のCD‐ROMを使用していたために起きた問題で、Performa575のCD‐ROMを使うと問題なくインストールできました。



Title: OSをアップデートしたらシステムが終了できなくなりました

[症状]
PowerMac9500/132(RAM60MB/HD2GB)ですが、漢字Talk7.5.5にアップデートして以来、メニューからシステム終了及び再起動時に「アプリケーション(名称不明)を終了することができませんでした」と表示され、終了できません。キーボードから再起動すると終了します。PRAMのクリアも効果ありません。
類似症状
PowerMac7500/100にインターウエアのブースター604/150カードをさしています。MacOS8をインストールしましたが、メニューのシステム終了では終了できません。内蔵HDのアイコンのみが残り、外付けHDも含めてその他のアイコンは消えます。再起動をすると何回かに一回は終了してくれます。システムの再インストールも効果ありません。しかし、外付けHDに入っているMacOS7.6.1で起動した場合は、問題なく終了します。

[診断]
この問題は、漢字Talk7.5.3からMacOS8.5までずっと発生しており、個々のOSの問題というよりも、OSのバージョンと特定のアプリケーションの不一致が原因であるようです。この現象は、「ファイル共用」を使用中である場合にもおきますが、上記のケースでは、実際にはアプリケーションは全て閉じているのに、Finderにはそのうちどれかが使用中であるという情報が残ったままの状態になっているわけです。
これが何のアプリケーションかを知るには、この状態でcom‐mand+option+ESCキーでアプリケーションの強制終了をおこなってみて下さい。そしてそこで現れるダイアログを注意深く見て下さい。そこにひっかかっているアプリケーションの名前が記されています。それが分かれば、そのアプリケーションに関係する機能拡張ファイル等をチェックして下さい。
MacOS8のケースでは"MicrosoftOfficeManager"が原因であることが分かりました。対処療法的には、アプリの強制終了で対応できますが、恒久的には問題のアプリケーションのバージョンアップしかないでしょう。



Title: OSをアップグレードしたらクラリスワークスのPICTファイルが読み込めなくなりました

[症状]
職場のPowerMac7500/100とPowerMac8100/80を、MacOS8.5にアップデートしたところ、クラリスワークス、クラリスインパクトおよびクラリスドローで、PICTファイル読み込みができないという問題が発生しました。このソフトは職場でよく使いますのでとても困っています。これらのソフトはMacOS8.5に対応していないのでしょうか。

[診断]
この現象は、OSのバージョンとは関係なく、OSのアップデートで起こりがちなものです。普通、OSのアップデートをする場合、古いOSに上書きするのではなく、新規インストールを行います。この場合は、新しいシステムフォルダができます。しかし、アプリケーションの中には、システムフォルダや機能拡張フォルダに専用のファイルを入れておく必要のあるものがあります。クラリス製品の場合は、システムフォルダ内に「Claris」というフォルダが必要です。この中には、更に「Translator」というフォルダが在り、この中にファイル変換のためのファイルが入っています。しかし、OSのアップデート後、古いシステムフォルダから「Claris」フォルダをコピーするのを忘れると、この変換機能が使えなくなります。今回のケースでは、「PICTXTND‐J」というファイルが無かったために起きた現象です。古いシステムフォルダからコピーするか、もう一度クラリス製品をインストールすれば必要なファイルがインストールされます。
OSのアップデートで一番厄介なのは、このようにシステムフォルダを整備することです。古いシステムから何でもかんでもコピーしてくると、反対にコンフリクトする場合もありますから、十分に注意して下さい。



Title: OSをアップグレードしたらプリントできなくなってしまいました

[症状]
PowerMac8100AV/100(RAM32MB/HD1GB)をMacOS8にアップグレードしました。しかし、HPDeskWriterプリンタで、プリントができなくなってしまいました。症状としては、プリントの指示をすると印刷書類はちゃんとスプールされます。ところがしばらくすると、HPPrinterMoniterから「プリンタの電源が入っていないか、もしくは・・・・」のメッセージが出てきて、結局プリントはキャンセルされてしまいます。MacOS7.6に戻してみると正常にプリントできます。機能拡張ファイルに入っているHP関係のファイルを入れ替えてみましたが効果はありませんでした。

[診断]
OSのアップデートにより、プリントができなくなる原因のほとんどは、プリンタのドライバが新しいOSに適合していないためです。特に、最近のプリンタはバックグラウンドプリント機能を持っていますが、この機能はシステムの一部を使うため、システムとの相性が非常に重要で、OSがバージョンアップすると使えなくなることがあります。多くの場合、バックグラウンドプリント※1機能をオフにすると、正常に動きます。
根本的に解決するには、新しいプリンタドライバをインストールする必要があります。本件も、HewlettPackardのホームページからドライバアップデートを入手することで解決ました。
アメリカのホームページから配付されているドライバは英語版ですが、本来、ドライバの機能は英語版でも日本語版でも同じですから、もし日本のホームページで適当なドライバが見つからない場合は、アメリカのホームページを探してみるとよいでしょう。キヤノンやエプソンのように日本のメーカーであっても、日本では配布していないドライバをアメリカでは配布している場合があります。これは、プリンタ以外の、スキャナやデジカメのドライバなど、最新のドライバを入手する場合にも使えます。


Title: OSをアップデートしたら、起動時に「B'sCrewがクラッシュしました」の表示が出ます

[症状]
PowerMac8500/180で内蔵HD(純正)をB'sCrew2.0.2※でフォーマットしたものに、MacOS8をインストールしました。仮想メモリはオフです。そして、NortonUtilities3.5※のクラッシュガードをオンにして起動すると、立ち上げ時に、「B'sCrewがクラッシュしました」の表示が出ました。クラッシュガードでは解決せず、再起動を求められます。いつも出るわけではなく、起動すると2回につき1回ぐらいの割合で出ます。2回連続で再起動すると回復します。

[診断]
ソフトにはOSとはあまり関係なく作られているものと、OSに強く依存するものがあります。後者の中には、システムの一部として働くものがあります。機能拡張ファイルはその最たるものですが、市販のユーティリティソフトと呼ばれるものの中には独自の機能拡張ファイルをインストールするものも少なくありません。SpeedDoubler、RAMDoublerはその代表的なものですが、NortonUtilitiesのクラッシュガードも同様のソフトです。これは、システムがフリーズしたときに、元の状態に戻せるようにファイル間のコンフリクトを常時監視します。
これらのソフトの場合は、OSのバージョンとの適合が非常に重要で、OSのバージョンアップをした場合は、必ずといっていいほど、同時にバージョンアップが必要です。NortonUtilities3.5は大半の機能はMacOS8.0以降でも使えますが※、一部は使用できません。最新のバージョン4.0にアップデート(有料)すれば、問題は解消します。
応急処置としては、仮想メモリをオンにすれば、クラッシュガードの問題は解決します。
SpeedDoubler、RAMDoublerを使用している場合、OSをアップデートすると、起動時にフリーズすることがあります。これもバージョンがOSに対応していないためです。アップデータを入手すれば、解決するのですが、Connectix社の場合は、大抵の場合、数週間以内にホームページを通じ、アップデーターが配布されます。



Title: 漢字Talk7.5.3のアップデートの際にドライバの更新をしたら立ち上がらなくなった

[症状]
「漢字Talk7.5.3へのアップデートの際にはHDのドライバをアップデートするように」という注意書きがありましたので、雑誌の付録の「漢字Talk7.5.3アップデーター」の中の「ドライブ設定」で内蔵ハードディスクを更新しました。ところがアップデータのインストールが途中でとまってしまい、再起動しても、立ち上がらなくなってしまいました。私の内蔵HDは後で交換したアップル純正のものではなかったのでそれが問題だったのでしょうか。交換した内蔵HDは付属していたDrive7でフォーマットしていました。

[診断]
立ち上がらなくなったのは、システムがアップデートの途中で壊されてしまったからですね。アップデーターの場合、システムファイルを直接書き換えるので、インストールに失敗すると大変です。システムのバックアップは必ず取っておくことと、内蔵HDから立ち上がれなくなっても大丈夫なように、緊急フロッピーやシステムCD‐ROMがあることを事前に確認しておく必要があります。
この症例では、純正でないHDを「ドライブ設定」でドライバの更新を行ったことに問題がありました。純正でないHDを初期化やドライバの更新しようとすると普通は「純正でないのでできません」というメッセージが現れるはずですが、この場合はドライバを更新できてしまったようです。ところがもとのDrive7のフォーマットとはあっていなかったために、クラッシュが起きたようです。
Drive7で再度、初期化を行い、もう一度システムをインストールするしかありません。




Title: 漢字Talk7.5.3へアップデートしたら印刷できなくなった

[症状]
PowerMac7100/80AVで、システムを漢字Talk7.5.3にアップデートしました。ところがモデムポートでつながっているプリンタBJC‐455Jが認識できなくなってしまいました。プリンタドライバを再インストールしたらマックドローは印刷できたのですが、他のソフトでは印刷できなくなりました。

[診断]
一般に、OSのアップデートをした後、プリンタが使えなくなった場合に、第一に疑うべきなのはプリンタドライバの不適合です。しかし、今回のケースでは、原因はプリンタドライバではなく、プリンタポートの認識ができなくなってしまったために起きた現象でした。MacOS8以降のシステムでは、ネットワークシステムとしてOpenTransportが標準でインストールされています。ネットワークシステムといっても、モデムへの接続だけでなく、イーサネットやプリンタへのシリアル接続も制御するシステムです。
OpenTransportは漢字Talk7.5.3から正式採用されましたが、この時点ではまだオプションで、従来型のネットワークシステムと選択が可能でした。初期のバージョンは、まだシステムとして不安定で、このように漢字Talk7.5.3にアップデートをしたことにより、ネットワークの設定が狂ってしまう現象が起きました。
上記の原因は、モデムポートとプリンタポートが切り替わった状態になったと考えられます。解決法としては、まず、PRAMのクリアをやってみてください。この中にポートの情報が記憶されています。次にセレクタの画面でプリンタがモデムポートを選択していることを確認してください。
また、セレクターを開いた後にディスクトップの再構築をすると効果があるという報告も受けています。この問題は、MacOS8以降のシステムへのアップデートでは発生しないはずですが、プリンタポートとモデムポートが切り替えられない現象はいずれのOSでも発生します。この場合も、上記と同じ対応が効果的です。



Title: 漢字Talk7.5.5にアップデートしたらZipドライブが起動ディスクに指定できなくなった

[症状]
私はZipドライブにシステムのバックアップを取り、ときどきZipの方からシステムを起動させていたのですが、漢字Talk7.5.5にアップデートしたらそれができなくなってしまいました。

[診断]
これはOSの問題ではなく、現在インストールされているZipのドライバと、漢字Talk7.5.5に含まれるコントロールパネル「起動ディスク」が一致していないことが原因のようです。この場合は、漢字Talk7.5、7.5.1に含まれていた「起動ディスク」を使えば解決します。
この問題は、MacOS7.6以降は解消されていますが、このようにドライバが古い場合は、バージョンアップ前のシステムファイルを使うことで対処できる場合があります。



Title: MacOS7.6.1にしたらデスクトップだけカラーにならない

[症状]
PowerBook5300ceの内蔵HDを二つのパーティションに切って、それぞれににMacOS7.6.1を入れています。ところが、ある時から、デスクトップがモノクロになってしまいました。デスクトップ以外のアプリケーションはカラーで表示されます。ちなにみ、「デスクトップパターン」を見るとこれも全てモノクロで、カラーの画像をドロップしてもモノクロの格子縞になってしまいます。どちらのボリュームで立ち上げても同じです。

[診断]
これはMacOS7.6の代表的なトラブルの一つです。原因はSystemとFinderのデスクトップに関する部分が壊れてしまっているためのようです。
MacOS7.6.1以降のMacOS8.Xにアップデートすれば解消します。MacOS7.6のCD‐ROMしか持っていないユーザは正常な状態のMacOS7.6.1のバックアップがあればそこからSys‐temとFinderを取り出し壊れてしまったものと取り替えます。
また、バックアップがない場合には、空いたボリュームにMacOS7.6を最小限インストールしそれをアップデータでMacOS7.6.1にアップデートします。そしてSystemとFind‐erを取り出して、現在使用のシステムのものと入れ換えることで解決できます。



Title: MacOS8をインストール後、起動すると「?」アイコンが点滅する

[症状]
Performa5420ですが、MacOS8をインストールしたのですが、起動時にフロッピーに「?」がついたアイコンが点滅して、起動できません。

[診断]
これは内蔵HDがIDEの機種で、ここにMacOS7.6.1またはMacOS8をインストールした場合、このHDが認識されなくなり、起動時に「?」アイコンが点滅する症状です。対象機種はPerforma5410、5420、5430、6410、6420、PowerMac6300、5500、20周年記念モデルですが、全ての機種で起きるわけではありません。この問題が生じると、MacOS8が保存されているボリューム(ハードディスク全体または特定のパーティション)は初期化しないかぎり使用できなくなります。対策としては、Appleのホームページから「ドライブ設定1.3.1」を入手し、これでドライバの更新を行えばよいとされています。該当機種の場合は、現在は問題が起きていなくても、ドライバの更新をすることを奨めています。詳しくは、アップル日本のホームページを参照してください。なお、この「ドライブ設定1.3.1」はIDE専用ですから、該当機種以外のモデルでは使わないでください。

ドライブ設定1.3.1のダウンロード




Title: MacOS8インストール後、しばらくしてから起動時にフリーズするようになりました

[症状]
PowerMac6100/66(RAM72MB/HD2GB)ですが、MacOS8をインストール後、初めは調子よく動いていて、起動も素早かったのですが、あるときから起動時によくフリーズするようになりました。フリーズというのが正しいかどうかは分かりませんが、始めのスモールマックのアイコンが出たところで止まってしまうケースと、MacOS8のダイアログが出てから止まるケースと、機能拡張の読み込みも終わって、さあデスクトップの表示というところで(メニューが出る前に)止まってしまうケースがあります。いずれの場合も、何度かcom‐mand+control+powerキーで再起動を繰り返すと、正常に起動します。何が問題なのでしょうか。

[診断]
どうも、MacOS8以降のOSでは、高速のCPUを前提に開発されているようであり、初期のPowerMacのようにCPUの速度が遅い場合には、起動そのものに非常に時間がかかるようになりました。
これは一つには、起動時に、周辺機器の確認に非常に時間をかけるようになったためのようです。特にSCSI機器を接続している場合、コネクタやSCSIケーブルの曲げ等、非常に微妙なところで確認に時間がかかってしまったり、極端な場合は、この症状のようにフリーズ状態になることがあるようです。今一度、SCSIケーブルが曲がっていないか、コネクタは確実に挿入されているかを確認してください。特に外付けHDやMOが問題となるようです。場合によっては、接続の順序を変えてみるのも効果があるかも知れません。またデスクトップの表示に時間がかかるのは、デスクトップの構築に時間がかかっているためですから、デスクトップの再構築も試してみて下さい。
これは特にMacOS8のバグというわけではなく、それ以降のMacOSでも基本的には解決されていません。



Title: MacOS8インストール後、起動時に機能拡張読み出し直前で停止してしまいます

[症状]
Performa630(RAM36MB/HD250MB+外付けHD500MB+2GB)の外付けHDにMacOS8をインストールしました(フォーマットはB'sCrew)。ところが、再起動すると機能拡張を読み込み直前で、うんともすんとも言わず、黙り込んでしまいリセットボタンのお世話になりました。これはMacOS7.6.1でも起きました。起動時にShiftキーを押して機能拡張の読み込みを行わなくても結果は同じでしたから、システムそのもがおかしいと思い、MacOS8CD‐ROMの中のSystemファイルをコピーしたら問題なく起動するようになりました。CD‐ROMのSystemとインストールされたSystemは違うのでしょうか?

[診断]
システムCD‐ROMに入っているSystemは全てのマックに共通のシステムで、インストールされたSystemは個別のマックにカスタマイズされたSystemなので、これらは微妙に異なります。漢字Talk6の時代には共通のSystemに個別機種用のEnablerと機能拡張ファイルでカスタマイズする方法をとっていました。漢字Talk7.5では、Enabler※は廃止され、インストーラが個々のマシンで必要な機能をSystemに組み込む方式になったため、同じSystemであっても機種が違うと使えなくなりました。また、OpenTransportのような通信機能も、インストーラーがSystemファイルの一部を書き換えることで対応していました。しかし、MacOS8では、OpenTransportを含めてほとんどの機能が、Systemそのものに組み込まれていますので、機種による差は非常に小さくなっているようです。厳密には、インストーラによって追加が行われているのですが、共通Systemでも実用上の問題はないようです。従って、同様の問題が発生した場合は、CD‐ROMのシステムをコピーするという方法は一つの解決策かもしれません。



Title: MacOS8でデスクトップピクチャーとメニューバークロックが現れない

[症状]
PowerMac6100にMacOS8をインストールしました。デスクトップピクチャーを楽しみにしていたのですが、表示されません。もちろん、コントロールパネルで設定していますし、画像そのものも入れています。それだけではなくて、メニューバーの時計も表示されなくなったのでとても不便です。

[診断]
こういう不具合は、コントロールパネル書類や機能拡張書類のコンフリクトによる場合が大半です。MacOS8に標準の書類以外で追加して入れたものを一つづつ調べて行けば見つけることができます。この場合は、「NowUtilities」の「NowStartupManager」が原因であることが分かり、それを外すと二つとも表示されました。
OSのアップデートでは、現在使用しているソフトが新しいOSに適合していないためにいろいろな問題が出ることを覚悟しなければなりません。古いバージョンのOSに上書きで、OSのアップデートを行った場合は特に注意が必要です。特に、MacOS8.5ではシステムの構造が大きく変わり、アプリケーションソフトとの不一致が多くなりました。たいていの場合は、アプリケーションソフトのバージョンアップやパッチ当てをすれば、解決するのですが、原因の究明に時間がかかるので、まずは、ピュアなシステムから始める習慣をつけましょう。
すなわち、古いシステムへの上書きではなく、別システムとしてOSをクリーンインストールします。これを起動ディスクとし、正常に作動することを確かめてから、少しづつ、現在使っている機能拡張やコントロールパネルを移動すれば、問題がより早く発見できます。



Title: 日本語版MacOS8で英語のダイアログが出てきたがなぜ?

[症状]
PowerBook5300cs (MacOS8 )でDOS のファイルを読んでいるとき、"There is a problem with the disk <名前>.Some information may have been lost. Check any recently used files for data loss,and use a disk repair program on the disk."という英語のエラーメッセージが出てきました。驚いてアップルカスタマーアシストセンターに電話すると、「MacOS は全て日本語化されているから、それはウインドウズのファイルから入ってきたウイルスのせいだと思われます」という回答でした。

[診断]
これはとても面白い症状です。よく見つけたものです。まず、御指摘の英語のダイアログですが、これは確かにMacOS8の「System」ファイルに存在するものです。STR#のID=‐20483にリソースとして記述されています。私が確認したかぎりでは、MacOS8の中でここだけが英語のままでした。これは単純な日本語化のミスだと思います。漢字Talk7.5などはもっと雑に日本語化されており、英語のダイアログもたくさん残っているので、あながちアップル・ジャパンを責めるわけにも行かないでしょう。MacOS8.1以降はちゃんと日本語になっています。コンピュータのプログラムは通常は、プログラミングの後、コンパイルという作業を行い、全てを0と1だけのデータに変換されたものになります。しかし、この方法では、プログラムのちょっとした修正にも非常に手間がかかることになります。Macの場合は、プログラムをデータ部分とリソース部分の二つで構成することにより、簡単にプログラムの作成や修正ができるようになっています。ダイアログやメニューの表示などは、リソースに入っており、ここの英語表示を日本語に置き換えるだけで、日本語版のソフトができるようになっています。AppleからはResEd‐it※という、プログラムのリソース部分を編集するソフトが無料で配布されています。これを使えば、一般のユーザーでも簡単に英語ソフトの日本語化ができます。OSの場合は、単なる表示以外にも日本語対応しなければならないところがありますが、その分量が非常に多いので、今回の症状のように、日本語化を忘れたという部分がどうしても出てしまうのは避けられません。これは、他の日本語化されたソフトでもよく起きる現象です。



Title: MacOS8でEGBridge9にアップデートしたら一部の文字が打てなくなった

[症状]
PowerMac7300/180+SpeedDoubler8にMacOS8を新規インストールしました。EGBridgeも9.0にアップデートしたのですが、JISキーボードでのcon‐trol+shiftキーで「!」や「?」などが入力できなくなりました。

[診断]
これはSpeedDoubler8とEGBridge9が不一致のためで、どちらかの機能を使用停止にすればひとまず問題は解消されます。その後、エルゴソフトからこれを解消するアップデータが配付されていますので、ホームページからダウンロードして下さい。SpeedDoublerやRAMDoublerのようなユーティリティソフト、並びに日本語入力メソッドはシステムの一部として働きますので、OSとの相性が非常に重要です。またユーティリティソフトと日本語入力メソッドの相性も重要で、これら三者は常に連携をとりながら開発されなければなりません。しかし、現実には、OSのアップデートが優先し、サードパーティのソフトがそれに対応するまでには、かなり時間がかかることになります。SpeedDoublerやRAMDoublerはうまく使えば有用なソフトですが、同時に、コンフリクトの可能性を常に考え、OSのアップデート時には一時的に使用を中断するなり、アップデータの発行に気をつけるようにして下さい。



Title: MacOS8インストール後、FDのマウントに非常に時間がかかるようになった

[症状]
Performa5320(RAM32MB/HD1.2GB)にMacOS8をインストールしました。全般には順調に動いているのですが、FDを読み込ませようとしたら、マウントするまでに物凄く時間がかかるようになってしまいました。はじめは、てっきりフリーズしたと思っていたのですが、2分くらい待つとようやくFDのアイコンが表示されるので、単にマウントに時間がかかっていることが分かりました。どうにかならないでしょうか。

[診断]
同様の症状は大勢の方から報告されています。カーソルが時計マークに変わって時間がかかる場合は、マウント中であることが分かるのでまだ良いのですが、通常の矢印カーソルのままカーソル以外がフリーズしたような状態になることもあるので注意が必要です。通常は1.5〜2分ほどでマウントします。
原因は明らかではありませんが、多くの症例から、Power‐PC603、603eを搭載したマシン(一般にはPerformaとPowerMac6200等)にMacOS8もしくは8.1をインストールした場合に発生するようです。しかし、必ずしも全てのFDで起きるわけではありません。
対応策としては、このようなFDがあれば、option+com‐mandキーを押しながらマウントさせFDのデスクトップの再構築を一度行うと、二度目以降は数秒でマウントされるようになります。また、FDのデスクトップの再構築はシェアウェアのFileBuddy※のどを使うと簡単に行えます。この問題は、MacOS8.5以降では報告されていませんのでOSのアップデートも検討して下さい。
DOSのFDのマウント時にも同じ症状が出ることがあります。原因は同じく、古いファイルのディレクトリデータが残っているためです。Macのデスクトップの再構築は使えませんので、この場合は、DOS/V形式で再度初期化すれば解消します。



Title: MacOS8に変えた後、内蔵モデムの発信音が出なくなりました

[症状]
Performa5320で漢字Talk7.5.5からMacOS8にアップデートしたのですが、内蔵モデムからダイアル音(ピポピポ)が出なくなってしまいました。インターネットへの接続はできています。必要な機能拡張は移したはずですし、コントロールパネル「モデム」でもApplePersonalModemを選択しています。FreePPPのモデムの設定でも「モデムの音をオンにする」がチェックされています。

[診断]
漢字Talk7.5.5とMacOS8では「モデム」コントロールパネルが変更になっています。このコントロールパネルの「モデム音を出す」をオンにすれば、音が出るはずです。それでもうまく行かない場合は、モデムに対しどこかからか、スピーカをオフにするATコマンド※が送られていることを考えなければなりません。
最終的に、本件は、「AppleTel機能拡張」というファイルがそれに当たり、これをシステムフォルダから削除すると解消しました。反対に、モデムの発信音を消したいという要望がよく寄せられます。この場合は、反対に、まずコントロールパネルでダイアル音を出さない設定を行います。コントロールパネル「モデム」か、FreePPPの場合は、設定ダイアログのモデムのページに設定があります。
これでも、音が出る場合は、モデムコマンドで強制的にモデムに命令を与えなければなりません。FreePPPの場合は、コマンド欄に必要なATコマンドを記入するだけでよいのですが、PPP(MacOS8以降の標準PPPソフト)の場合は、モデムスクリプトを書き直さなければなりません。



Title: MacOS8にしたらTAでのインターネット接続ができなくなりました

[症状]
Quadra950にNECAterm55DSUを接続してインターネットをしていますが、MacOS8にアップグレードしてから接続できなくなりました。ダイアルはつながるのですが「モデムがキャリアを検出できません」というメッセージがでて切断されてしまいます。MacOS7.6.1では同じ設定でまったく問題なく接続できていました。

[診断]
インターネットに接続するためには、沢山の決まりごと(プロトコル)がハードとソフト間で一致していなければなりません。
しかし、PPP(ポイント・ツー・ポイント・プロトコル)のような決まりごとは国際的に決められており、OSのアップデートで変更になるものではありません。
しかし、物理的な信号を制御する部分(やはりプロトコルという)については、OSによって異なり、接続する機器との相性が出てしまうことがあります。初期のモデムやTAでは、Macとの相性、モデム同士の相性があり、限られた機種でしか接続できないという時代がありました。最近は、このような問題は、全く無くなったと思っていたのですが、このAtermの場合は、問題がありました。
MacOS8ではモデム信号のタイミングが微妙に変わったらしいのですが、Atermがそれに対応していなかったために、接続できなくなったようです。
NECのホームページに説明がありますが、Atermのファームウェア(ROMに書き込まれたソフト)の書き換えで解決します。プリンタのドライバの項でも説明しましたが、OSのアップデートで問題が生じた場合は、問題の機種のメーカーのホームページをチェックしてみるとよいでしょう。このように対応が早いメーカーは好感がもてます。



Title: MacOS8.1にしたらRAMディスクの設定ができなくなった

[症状]
Performa6210(RAM48MB)で最近、MacOS8.1にアップデートしました。それまでは、ブラウザのキャッシュのために10MBのRAMディスクを作っていたのですが、MacOS8.1のコントロールパネル「メモリ」にはRAMディスク設定の項目が無くなってしまいました。

[診断]
本件のような症状はMacOS8.1の時点で、多数報告されました。全ての機種で起こるわけでなく、MacOS8.5以降では問題が出ていません。原因はどうも、コントロールパネル「メモリ」の設定がアップデートの過程で、壊れてしまったためのようです。しかし、初期設定フォルダを覗いてみても、メモリ初期設定というファイルは見つかりません。「メモリ」の設定は独立した初期設定ファイルではなく、Systemそのものの内部に保存されます。従って、この問題の解決にはSystemを入れ換えればよいことになりますが、純粋なSystemのバックアップをとっていない場合は、次の方法を使えば「メモリ」だけの設定を変更することができます。
MacOS8のシステムCDで立ちあげ、システムフォルダ内の「メモリ」を開くとRAMディスクの項があるので、設定を「切」にします。「システムファイルがロックされていますのでRAMディスクの設定変更はできませんでした」というメッセージが表示されるが無視して再起動すると、設定は変更されています。このように、OSのアップデートによる不具合やシステムエラーの発生では、機能拡張ファイルのコンフリクトに加え、初期設定ファイルの破損を疑ってみる必要があります。但し、初期設定ファイルには、必ずしもアプリケーションと同じ名前が付いているわけではないので、探すのが難しい場合もあります。そんな場合は、アプリケーションの設定を変えた後、その時刻が修正日となっている初期設定フォルダ中のファイルを探せば、大体見つけることができます。



Title: MacOS8.5でEGBridge9.0を使用するとアプリケーションが強制終了する

[症状]
PowerMacG3にMacOS8.5を新規インストールしました。日本語入力メソッドとしてEGBridge9.0を選択した状態で、ほとんどのアプリケーションを起動しようとしても強制終了するか、開いたアプリケーションを操作すると強制終了になってしまいます。ことえりを選択している場合では問題ありません。

[診断]
これも、の症状と同じく、日本語入力メソッドとOSの不一致が原因です。必ずしも全ての日本語入力メソッドがOSのアップデートの度に問題を発生させるわけではありません。今回のケースでは、EGBridge9.0がMacOS8.5に対応していないため起きた問題です。
日本語入力メソッドは常時使うものですし、今回の不具合はかなり重大なので、本来であれば、エルゴソフトはすぐにEGBridge9.0のアップデータを開発し、無料で配付すべきものです。しかし、エルゴソフトに確認したところ、アップデートの意向は全く無く、EGBridge10を発売するのでそれを購入するか、古いOSを使うしかないとの回答でした。機能の向上は望んでおらず、バグへの対応だけが必要なユーザーに9,000円もを支払わせるエルゴソフトの対応は非常に残念に感じます。こうしたことがユーザーのOSのアップデートへの意欲をそぐため、ソフトメーカーとしてももう少し、意欲的な対応を望みたいものです。



Title: MacOS8.5にアップデートしたらMicrosoftOfficeが起動できなくなりました

[症状]
PowerMac7100/80AVユーザーですがMacOS8.5にアップデートしました。MicrosoftOfficeを起動しようとすると「ごめんね、システムエラーなの。再起動して!システムエラー11」というダイアログが出てリスタートしなければならなくなります。メモリは32MB実装で、他のアプリケーションは立ち上げていない状態でも同様です。仮想メモリをオンにしても同じです。Microsoft製品関係の機能拡張ファイルはきちんと入っています。

[診断]
OSと密接な関係を持つユーティリティソフトや日本語入力メソッドは、OSをバージョンアップすると、何らかの問題を引き起こす可能性があります。
しかし、アプリケーションソフトの中にも、独自の機能拡張ファイルを持ち、OSの一部に入り込むものがあります。Microsoftのアプリケーションソフト(ExcelやWord)をインストールすると、機能拡張フォルダに「MS...」という名称のファイルが沢山インストールされます。これらのファイルは、アプリケーションのメモリの管理をしたり、Microsoftのソフト間の連携をスムーズにするためのものです。MicrosoftOfficeはこの機能を最大限に活かし、個別のソフトを統合ソフトのように扱えるように工夫されています。しかし、一方では、これがさまざまな問題を引き起こす原因となることがあります。
今回のケースでも、MicrosoftOfficeのバージョンがMacOS8.5にあっていないために起きた現象ですが、必ずしも、OSとの相性だけではなく、他の機能拡張ファイルやコントロールパネルとのコンフリクトが原因になっている場合もあります。
MacOSとMicrosoftOffice両方を最新バージョンにアップデートするというのが最良の対応なのですが、古いバージョンのまま使わざるを得ない環境では、次の対応をしてみて下さい。ひとつはコントロールパネル「アップルメニューオプション」が原因と考えられるので、これを外すか、古いバージョン(1.0.2)に戻します。もう一つは、MicrosoftOfficeManagerというファイルが機能拡張フォルダに入っている場合は、これを機能停止にしてみてください。



Title: MacOS8、MacOS8.5でOpenTransport/PPPを使用すると自分のモデムのCCLが見つからない

[症状]
今まで、MacOS7.6ではFreePPP2.5でダイアルアップ接続をしていたのですが、MacOS8をインストールしたときに、OpenTransport/PPPがインストールされたので、これを使うことにしました。ところが、OpenTransport/PPPでは「モデム」設定で必ずモデムのスクリプト(CCL)を選択しないと動かないのですね。ところが、私の持っているモデムはリストの中にないのです。どうしたらいいのでしょうか。

[診断]
MacOS8以降は、インターネット接続のためのPPPソフトとしてOpenTransport/PPPが自動的にインストールされるようになりました。ところが、このOpenTransport/PPPを使うためには、モデムスクリプト(CCL)がなければなりません。機能拡張フォルダに「モデム設定スクリプト」というフォルダがあり、ここにはかなりの数のモデムやTAがリスト化されているのですが、非常に新しいもの、海外で購入したものなどは入っていません。新しいモデムやTAでもMac用パッケージと銘打ってあるものは必ず専用のCCLファイルが付属しているので、これを「モデム設定スクリプト」フォルダの中にいれます。
それがない場合は、同じメーカーの似た機種を選択してみて下さい。ほとんどの場合はそれでも動くはずです。
CCLフィアルは自作も可能なのですが、一般ユーザーには難しいでしょう。その場合は、OpenTransport/PPPの使用を諦め、CCLを必要としないFreePPP(フリーウェア)を使うというのも一つの解決策です。



Title: PerformaでもOSのアップデートはできますか

[症状]
Performa5220でOSは購入時の漢字Talk7.5.1です。最新のOSまでは必要ないのですが、OpenTransportが必要になり、せめて漢字Talk7.5.3にアップデートしたいのですが、アップデータに添付されている「お読み下さい」にはPerformaには使用できませんと書いてあります。実際できないのでしょうか。

[症状]
Performa6210(漢字Talk7.5.5)を購入して4年、OSのアップデートは経験ありません。思い切ってMacOS8.5をインストールしてみたいのですが、Per‐formaの一部は何らかの修理を要するという噂を聞きました。

[診断]
両方ともOSのアップデートは可能です。おっしゃるように、OpenTransport(ネットワークの統合ソフト)を使用するには、漢字Talk7.5.3以降が必要です。古い雑誌の付録CD‐ROMやAppleのダウンロードサイトから「7.5.3アップデータ」と「7.5.5アップデータ」を入手すれば、無料で漢字Talk7.5.5までアップデートすることができます。
公式には、5280、5410、5420、5430、5440、6410、6420以前のPerformaでは漢字Talk7.5.3、7.5.5が使えないことになっていますが、手順を踏めばどのPerformaでもアップデートが可能です。MacOS8や8.5へのアップデートも問題ありません。但し、メモリを多く必要としますので、RAMの増設を事前に行って下さい。
注意しなければならないのは、初期のPerforma(5200、5300、6200、6300シリーズ)の一部にはロジックボードに障害があるものがあることです。それを修理しないと、アップデートや新規OSのインストールはできません。障害の有無は「5XXX/6XXXTester」というアプリケーションで簡単に調べることができます。Mac専門誌の付録か、MacOSのシステムCD、または下記のサイトから入手できます。「障害なし」と判断されれば、アップデートや新規インストールは可能です。「障害あり」とでた場合は、アップルジャパンに電話し、無料修理を依頼してください。

5XXX/6XXXTesterのダウンロード




Title: PerformaでシステムCD‐ROMからアプリケーションだけをインストールできませんか

[症状]
Performa5420ですが、MacOS8をインストールするために、まず、必要なデータはFDにコピーして、ハードディスクを初期化しました。次に、MacOS8をインストールし、アプリケーションはPerformaCDから再インストールしようとしました。しかし、アプリケーションだけのカスタムインストールが見つかりません。どうしたらいいのでしょうか。

[診断]
普通は、システムはシステム、アプリケーションソフトはそれぞれ個別にインストーラーが用意されているものと考えますが、PerformaのCD‐ROMの場合は、これら全てのソフトが一つのインストーラに収められています。カスタムインストールを選択しても、個別のアプリケーションだけを識別できるようにはなっていません。従って、システムファイルの一部や、アプリケーションソフトの一部だけを再インストールしたい場合でも、丸ごとインストールしなければなりません。
これは、バンドルソフト(ハードウェアにおまけで付属するソフト)が容易に不正コピーされないようにするための措置だと考えられるのですが、実際には非常に不便です。
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空き容量が十分なら、全部をインストールしてから、不要なアプリケーションやシステムを捨ててもよいのですが、HDの空き容量も200MB程度必要ですし、インストール時間も1時間以上かかります。しかし、次の方法を使えば、アプリケーションソフトだけをインストールすることができます。
まず、PerformaCDを起動し、新規インストールを選択します。そして、簡易インストールを行ないます。インストール作業ダイアログに、インストールしているファイルの名称が表示されるのをよく観察して下さい。先にアプリケーションがインストールされ、システムは最後にインストールされます。メッセージをよく見ておき、自分の必要なアプリケーションのインストールが終わったら、この段階で「中止」ボタンを押します。アプリケーションだけであれば、容量は小さいので、それほど時間もかかりません。重複してインストールされたアプリケーションは、この段階で捨てて下さい。
クラリスワークスのように、システムフォルダ内に専用のフィアルを必要とするものがありますが、これはそれぞれのフォルダに入っていますので、それを移動させて下さい。



Title: iMac用のMacOS8.1は市販のMacOS8.1と何か違うのですか?

[症状]
iMac(rev.B)で、オリジナルのOSはMacOS8.1がインストールされていました。別なMac用に購入していた市販のMacOS8.1のCD‐ROMで起動しようとしたのですが、起動できません。同じMacOS8.1でも内容が違うのでしょうか?

[診断]
MacのOSは基本的には機種に依存しないように作られており、ハードの進歩により新たな機能が追加された部分への対応については、システムフォルダ内に専用のファイルを追加することで対応しています。
iMacの場合は、かなり斬新なハードウェアが採用されましたので、この付加ファイルがかなり多くなっています。まずSystemそのものが、USB対応のドライブを内蔵しています。さらに、iMac専用のファイルとしては、「SystemEnabler462」(システムエネーブラー)、「MacOSROM」が加わり、それ以外に、最新版のQuickTime3.0やDiskFirstAid8.2.1が収められています。市販のMacOS8.0もしくは8.1にはまだ、これらiMac専用のファイルが入っていませんでしたので、そのままでは使うことができません。必ず、「SystemEnabler462」、「MacOSROM」をコピーして入れる必要があります。
MacOS8.5では、市販のCD‐ROMに、iMac専用のファイルも入っていますので、機種を気にすることなくインストールや起動ディスクとして使用することができます。



<米国製Macへのインストール>

Title: 米国製のMacに日本語版MacOSはインストールできますか

[症状]
米国で購入したiMac(rev.A)に、日本で購入した日本語版MacOS8.1をCD‐ROMからインストールしようとすると拒否されてしまいます。何か方法はないでしょうか?

[診断]
OSの中には、SystemやFinderだけでなく、コントロールパネルや機能拡張ファイルなど無数のファイルが含まれます。これらの中には特定の機種にだけ必要なものがあります。それを一般のユーザーが識別しながらインストールするのは大変ですので、インストーラーというソフトが使われるようになりました。インストーラーは、まずインストール先のハードを確認します。インストーラーの中にはインストール可能な機種のリストが納められており、それによって最適なファイルの組み合わせを書き込みます。しかし、そのリストにない機種の場合はインストールは拒否されてしまいます。
MacのROMにはハードの種類だけでなく、国コードが含まれています。Macは世界3カ国で生産されていますが、基本的な仕様は同じです。あえて、国コードで、インストールを制限する必要はないのですが、国コードを認識することで、キーボード配列や日付表示など国別の書式にあったファイルのインストールが自動化されます。一部のインストーラーは気の利かせ過ぎか、国コードまでもリスト化しているらしく、日本語版OSがインストールできないという症状が現れます。
iMacの場合では、そもそも標準のMacOS8.1にはiMac専用のファイルが入っていませんので、日本語版MacOS8.1からは起動することもできません。日本語版MacOS8.5にはiMac用のファイルも入っていますので、市販のCD‐ROMでも起動ディスクになり、またインストールできるようになりました。
その後、この問題について、米国在住のマックユーザーの協力を得て、いろいろ調べてみました。結論としては、そのマシンより後に発売された日本語版OSであればインストールが可能だということが分かりました。日本語版MacOS8.5は初代iMacにはインストール可能ですが、Pow‐erMacG3(青白)にはインストールできません。しかし、日本語版MacOS8.6が発売されれば、その時点で、PowerMacG3(青白)にもインストールが可能になると考えられます。




Title: どうしても、米国製PowerMacG3(青白)に日本語版MacOSをインストールしたいのですが

[症状]
私は現在、米国に住んでいるのですが、こちらで購入したPowerMacG3(青白)(MacOS8.5.1‐E)に日本で購入した日本語版MacOS8.5がインストールできません。JapaneseLanguageKitでは文字化けが発生しやすく、どうしても、日本語版MacOSを入れたいのですが、方法はありませんか。

[診断]
前項ののように、本来は日本語版MacOS8.6が発売されるのを待つしかありません。しかし、インストールできないのは、インストーラの問題ですから、インストーラを使わないで、インストールする方法をとれば可能です。
まず、日本語、英語環境で切り替えて使えるように、ハードディスクを二つ以上のパーティションに分けます。一方には、英語版MacOSをインストールしておきます。もし、ご自身、もしくは友人に少し古いMac(例えばPowerMac8500)をお持ちならば、まずこれに日本語版MacOS8.5をインストールします。さらに、アップデータで8.5.1にします。
そのPowerMac8500とPowerMacG3をEthernetで接続し、PowerMac8500の中の日本語版MacOS8.5.1のシステムフォルダを丸ごとPowerMacG3のHDにコピーします。英語版MacOSのシステムフォルダの中から、PowerMacG3専用のファイルである、「MacOSROM」や「SystemEnabler」を日本語システムフォルダにコピーします。
もし、日本に友人がいるならば、日本語版MacOS8.5.1を購入してもらい、それをMOやZipにインストールしてもらい、送ってもらう方法もあります。
以上の方法は、現在日本語版MacOSがインストールできない外国購入のどのMacに対しても有効と考えられます。



Title: システムファイルに英語版と日本語版の二つがある場合、どちらを残すべきですか

[症状]
英語のシステムの方が、アップデートが早いので、米国Appleのサイトから新しいファイルをダウンロードして入れることがあります。漢字Talk7.5.5にOpenTransport1.1.1を入れたときもそうでした。しかし、その場合、「Chooser」のように名前は違うが実は「セレクタ」と同じ機能の書類がシステムフォルダ内に入ってしまいます。どちらかを捨てるべきか、それとも、併存させたままにしておいて構わないのでしょうか?

[診断]
英語版のMacOSと日本語版のMacOSでは、全くファイル名が同じものと、日本語化によって名前が異なるもの、QuickTimeのように一見同じでありながら日英で異なるものがあります。インストーラーを用いてシステムのアップデートをする場合、同じ名前のファイルは書き換えられるのですが、日英で名前が異なるものは、英語名のファイルが追加されます。
コントロールパネルやアップルメニューに入るものは並存させても構いませんが、二つあっても無駄です。機能拡張ファイルの場合はクラッシュの元となりますので、必ずどちらかを捨てなければなりません。バージョンが異なる場合は、新しい方を残し、バージョンが同じ場合は、日本語の方を残すとよいでしょう。機能拡張マネージャを使う方法もありますが、機能拡張マネージャは必ずしも全ての機能拡張フィアルを表示するわけではありませんので、このような作業の時は、機能拡張フォルダを直接編集して下さい。
機能拡張フォルダを開き、「名前」で並べます。中にほとんど同じ名称のファイルがありませんか。さらに、「表示」設定で「バージョン」を表示させると、同じファイルでも「2.5」と「J1‐2.5」と表示されていれば、「J」がついていない方が英語版、「J」がついたものが日本語版だと分かります。ここで、バージョンの古いもの、もしくはバージョンが同じであれば英語版の方を外に出して下さい。