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EndNote日本語版活用講座(7)
How to use EndNote Japanese Edition

初稿:2002年3月3日

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EndNote5日本語版 基本操作マニュアル−1



EndNote5の操作は、メニュー、ツールバー、ショートカットキーの3つの方法で行うことが出来る。これらをうまく活用すると文献管理の効率を向上させることが出来る。

1.ツールバー

ツールバーは「編集」メニューの「ツールバーを表示」のうち「メイン」を選択すると表示される。「テキスト字体」については基本的に使用しないので出す必要はない。
ツールバーはメニューのバーに固定される。

頻繁に操作されるメニューがボタンに配置されている。
それぞれのボタンの意味は以下の通りである。



2.ファイルメニュー

●新嫌ライブラリ
新しくライブラリを作成する。

●ライブラリを開く
既存のライブラリを開く。

●接続...
インターネット検索を開始する。

先に接続ファイルメニューで接続先を選択しておく必要がある。

詳しくは「オンライン検索・データ入力」の項を参照)

●ライブラリを閉じる
一般にはライブラリのクローズボックスをチェックすればよい。

●保存
環境設定、スタイルファイル等を作成、編集したときに保存する。
コマンド+Sを使う方がよい。

●別名で保存
出力スタイルや接続ファイルを作成するとき、既存のファイルをベースにする場合に使用する。

●出力スタイル
新規スタイルの作成、既存のスタイルの編集、スタイルの選択を行う。
フォーマットを行うには、このメニューであらかじめ出力スタイルを選択しておかなければならない。
(詳細は「新規スタイルの作成」の項を参照)

●読み込みフィルタ
他のデータファイルを読み込むときにEndNoteデータ構造に変換するためのフィルタの作成、編集、選択を行う。

●接続ファイル
インターネット検索を行うための接続ファイルの作成、編集、選択を行う。

ここで接続先ファイルを選択しておき、「接続...」メニューで接続作業を行う。

●書き出し
ライブラリデータを外部ファイルに書き出す。

●読み込み
外部ファイル、CD-ROM等から文献データを読み込む。

●ライブラリの修復
ライブラリの壊れたデータを検索し、問題のないデータだけを集めた保存ライブラリを作成する。

●印刷
ライブラリデータをプリントアウトできる。




3.編集メニュー

●フォーマットしてコピー
ライブラリの文献を選択し、通常のコピーをすると、「暫定引用」の書式でデータが保持される。それに対し、このメニューでコピーすると指定のスタイルでフォーマットした結果(文献目録の状態)がコピーされる。それをワープロにペーストすると文献目録の書式がペーストされる。
コマンド+Aを使う方法と、optionキーを押しながらドラッグ&ドロップする方法を用いる方が簡単である。

●クリップボードを表示
コピーした状態をクリップボードで確認できる。
フォーマットの結果はライブラリウィンドウ下部のプレビューウィンドウに表示されるのでこれを見る方がよい。

●ツールバーを表示

●検索用の索引作成
索引作成の設定ウィンドウが開く。
索引を作成しておくと検索の速度が上がる。しかし、これを自動設定しているとそれ以外の作業速度が遅くなる。



●環境設定
「基本操作マニュアル−2」で詳しく述べる。



4.テキストメニュー

スタイル設定ではテキストのフォント、サイズ、字体を選択できる。
ライブラリ、各文献ウィンドウの表示フォントは環境設定/表示フォントで指定する。
EndNote5を日本語MacOSで使用すると一部フォントのエラーが発生するので、字体以外の選択はおこなわないこと。
デフォールトでは標準となっており、ワープロ側の設定フォントが使用される。
出力後、ワープロの編集でフォント、サイズ、字体は変更できる。


5.文献メニュー

●新規文献...
新規文献ウィンドウを開く。




各フィールド毎の入力の決まりについては、「文献データの入力について」の項を参照のこと。

●編集...
既存の文献データの修正を行う。
ライブラリウィンドウで指定の文献をダブルクリックしてもよい。




●削除
ライブラリウィンドウで文献を指定し削除する。

●次の文献/前の文献
文献ウィンドウをレコード番号順に移動させる。文献ウィンドウ左上のボタンを操作する方がよい。

●検索...


ライブラリ内の文献検索を行う。
検索条件はデフォールトでは2つだけだが、「追加」ボタンを押せばいくらでも増やすことが出来る。
全フィールド、フィールド指定、部分一致、完全一致などの条件設定が出来る。

★註:著者名に日本名がある場合、姓名が1語として索引が作成されるので、「索引を使う」ボタンがオンの状態で、姓だけで検索をすると何も検索できない。日本語のデータがある場合は、検索をオフにしておくか、オンオフを切り替えて試してみるとよい。

●テキストを変更...



指定のフィールドのテキストを検索して一括変更する。

●フィールドの変更



先のテキストの変更が一部のテキストの書き換えであったのに対し、これは全体を変更する

●フィールドを移動



フィールドAの内容をフィールドBのテキストの前後に追加または書き換えを行う。

●全部を表示
ライブラリウィンドウで検索などで一部だけの文献が表示された状態から、全体表示に戻す。

●ライブリをソート...




ライブラリの文献の並べ替えを行う。5段階の条件が設定できる。
言語で日本語を選択すると日本語文献があった状態でも、JIS基準のソートが可能になる。

●重複項目を検索
ライブラリ中の重複したデータを検出する。
何を重複項目とするかについてはここではダイアログは出ず、環境設定の「重複項目」の項で設定する。

●スペルチェック



文献ウィンドウを開き、このメニューを選択するとスペルチェックが実行される。
スペルチェックの環境設定は環境設定メニューのスペルチェックの項で行うが、検出ダイアログの「オプション」「辞書」ボタンを押しても同じダイアログが開かれる。

●リンク先...
文献には他の文献とのリンクを張ることが出来る


6.用語メニュー

●リストを開く
用語作業を行うにはあらかじめ、「著者」「論文誌」「キーワード」の中からどれかを選択しておかなければならない。

●リストをリンクする



用語として登録できるのは人名、掲載誌名。キーワードだけである。
どのフィールドの単語を用語として登録するかは環境設定の用語リストの項で設定するが、ここでは、その用語を用いてオートコンプリートが実行できるフィールドを指定できる。
通常はデフォールトのままでよい。

●リストを定義する



デフォールトではAuthors, Journals, Keywordだが、自分の扱っている文献の種類で変更することが可能である。表示名が変わるだけで、別の用語リストが作れるわけではない。
用語リストはデフォールトでは上記の3つだが、増やすことも可能ではある。
新規データの入力時のオートコンプリートを使用したいフィールドがあれば設定する。
「区切り符号」とはリストをテキストで書き出すときの単語間の区切りに使う符号のことである。

●新規用語



あらかじめ用語をまとめて登録したいときに使う。
量が多い場合は、テキストエディタで作成し読み込みを行う方がよい。

●用語を編集



既に登録している用語を変更する。
論文誌を選択している場合は、更にフルネーム、短縮形の登録ができる。



どの形式で文献目録に出力するかは「出力スタイルの設定」で指定する。


7. 原稿メニュー

●スキャン/次をスキャン
暫定引用が含まれる原稿を読み込み、その中の暫定引用が開いているライブラリの原稿と一致するかどうかをチェックする。
チェック結果がダイアログで示される。

●フォーマット
暫定引用が含まれる原稿(アンフォーマット原稿)を文中引用と文献目録がついた原稿に変換する。たった一つのメニューだがEndNote5の最も重要な操作を行うところ。




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