平成17年3月申告版

1.確定申告とは?

暦の上で春になる立春の頃、巷では「確定申告」という言葉を良く聞くようになります。ポスターも貼られていますし、テレビCMも流されるようになりますね。しかし、サラリーマンにはあまり馴染みがないでしょう。「確定申告」なんてやったことがない、という方も多いのではないでしょうか。
「確定申告」とは、所得税の申告のことです。生計を営むためにはお金を稼がねばなりませんね。しかし、通常は稼いだお金が全て家計に入ってくるわけではありません。稼いだお金の中から「所得税」を納めて、その残りが家計に入ってくるわけです(他に社会保険料などが引かれます)。その「所得税」を納めるための手続が「確定申告」なのです。
すなわち、「去年の稼ぎはこのくらいですから、所得税の規定に合わせてこの金額を所得税として納付します」と税務署に申告する手続が「確定申告」で、これと同時に所得税の納付を行います。これで、国民の義務のひとつである納税の義務が果たせるわけです。

しかし、先に「確定申告」をやったことがない人が大勢いるだろうとお話しましたが、このような人達は納税の義務を果たしていないのでしょうか?いえいえ、そうではありません。もちろん、稼ぎが無ければ所得税を納める必要もありませんから、「確定申告」の必要もありません。アルバイトをしていない学生は必要無いことになります。さらに、サラリーマンも通常は「確定申告」の必要がありません。というのも、サラリーマンは「確定申告」の代わりに「年末調整」という手続で所得税を確定させているのです。サラリーマンなど、会社や事業主から給料をもらう人は、給料の中から「源泉徴収税」が天引きされています。これがサラリーマンが納付する所得税の原資です。年末にサラリーマンの年間収入が確定します。そうすると、納付すべき所得税も確定します。確定した所得税は源泉徴収税で天引きされた税金から支払われます。源泉徴収税が残れば給料と共に返ってきますし、源泉徴収税が足りなければ追加で徴収されます。サラリーマンの所得税は会社が預かり、一括して税務署に納めています。ですから、サラリーマンも納税の義務を立派に果たしているわけです。(ただし、所得が大きいサラリーマンは確定申告をすることになります)

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