書簡1 (前略)今日は又思いがけなくご本をお送り下さいまして、お懐かしさがこみ上げて参りました。早速開封させて頂き、あざみ野での個展の折の表紙に声を上げました。すぐ中を拝見して、こんなにも沢山のお道具をお作りになったのかとびっくり致しました。本当にどれもくらしを楽しくさせてくれるモノばかりでホホ笑ましくなりました。新一郎様のおやさしさと敦子様のご家族思いに溢れた楽しいご家庭が想像出来ます。どうぞお元気でお二人共それぞれのご趣味をお続け下さりお楽しみ下さいます様願っております。
(河田幸子 女流工芸家 書簡より)
書簡2
(前略)木工作品集をご恵贈いただきました。“私の趣味・NOTE”とありますが、この様な芸術作品をおつくりになられるとは少しも存じませんでした。お目出とうございました。
河田新一郎様は大したお方でいらっしゃいますね。小熊一家にとりましても鼻が高いです。
そして感謝いたしております。 (小熊和子 女流写真家 書簡より)
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書簡3
(前略)さて、このたびは大変美麗な写真集「私の趣味・NOTE 木工作」をご恵贈下さり、どうも有難う存じました。丁度5年前の4月に第1回個展を開催された折り、小生もあざみ野の「市民ギャラリー」に木工作品展「風景の記憶」を鑑賞させて頂き、沢山の力作を前にして驚嘆するとともに、大兄の見事な「アイデイア」と「エネルギー」に賛美の念を禁じ得ませんでした。当日の自分の日記を見てもそのことがよく分かります。この作品群のカラー写真がハードカバーの小冊子に収められ、読む(眺める)人々の心を和ませて呉れるのは本当に楽しいことです。心から「おめでとう」を申し上げます。欲を云えば鷺沼のお家(事務所)の全景がもっと大きくかかげられていれば良かったのに、とただそれだけが少し残念に思われました。外観ばかりでなく、内部の様式もとてもユニークなので・・・・・。 (河田 溥 福岡大學名誉教授 書簡より) |