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マリンシティ 都市・建築図面集


 
 

 

MARINE CITY収蔵図書 三部作概要

 

第1集・第2集

SMALL MARINE CITY IN TOKYO BAY

収 蔵 図 書

海上都市と私
東京湾防災拠点海上都市報文
―実現可能な都市デザインとして―
都市・建築図面収録
彩色パース収録
鉛筆パース収録
模型写真収録
建築学会発表論文・同説明用図録(2014年)
海洋工学研究会発表論文・同説明用図録(2015年)
早稲田大学建築学科卒業論文(1962年)
「海上都市の構造的研究」(抜粋)
同 卒業計画「海上都市のイメージ」(抜粋)(1963年)

 

第3集

Architectural Design Contest

収 蔵 図 書

STAR-SHINIG MARINE CITY
提案主旨 エネルギー・システム
全体計画・各建物 設計スケッチ
面積表・コスト
都市デザイン・システム
Same Scale of Town
設計図書レイアウト スケッチ
模型・パース
設計図書 レイアウト
提出図書 リスト
コンペ結果


第4集

OCEAN CITY

収 蔵 図 書

提案主旨
海洋科学綜合研究所―筏浮体―
スケッチ集(平面・断面計画)
住居空間 スケッチ集(住宅提案コンペ案)
住宅提案
洋上都市 理想郷―10000人のコミュニテイ
パイロットプラン
模型写真
彩色パース
鉛筆パース    

 

       

第1集  第2集

東京湾防災拠点海上小都市計画

 今後予想される南海トラフ巨大地震や都市直下型地震等に対して、列島の沖合に計画された防災基地ネットワーク構想*1による複数防災基地を連携させ『自律分散型ネットワーク』が効力を発揮すると考えられる。地震発生源がはっきりしない南海トラフ地震の場合等、防災ネットワークが出来れば複数の防災基地が相互に補充しつつ、フレキシブルに対応することが可能になる。
そのような仕組みの一つの拠点として東京湾での基地の計画を立案し、望ましい都市機能を備えた計画的住宅団地構想を含め、ここに新しい都市提案を行うものである。 このような海洋基地による広域な海上管理が可能となり、今後陸地と同じように海からの防災支援での貢献を期待したいところである。

 計画概要

 設置エリアは東京湾のほゞ中央で湾の周辺の船舶の比較的少ない木更津寄りで、アクアラインの北3海里の洋上とする。アクアラインからの都市のインフラ利用を想定した水深約40M、日常の波高が50cm〜150cmで津波も関東大震災時数cmの比較的静かな海域である。
 形態は八角形の浮体で外周に住居、中央にオフィス、店舗、ホテルを含む業務地域とし、街区を十字の形に納める。海上都市の中心になる施設を住宅団地と考え日照そして通風、眺望に優れているメリットを生かした段状住宅を提案した。
 規模は歩行距離から直径1.5kmとし主として歩行による職住接近を主眼とした小都市である。人口は1単位で3000所帯で約12000人、外来者を含めて15,000人と想定している。
 一方災害時には陸地の被災・減災に十分対応した機能を有するがその仮設住宅地等の規模は想定しにくいため、浮体をエクステンションで増設する程度に納めた。主な防災施設は中央の業務地域にある。提案した八角形は幾何学的にも美しく点対象であるため海上で波の外力に均等に働き又、一辺で接続が簡単に可能でありエクステンションに役立つと考えた。 この八角形の浮体の1単位がそれぞれ接続してその都市の規模にフレキシビリテイを持たせることが出来、海洋の海原に美しいダイヤモンドを鏤めたような幾何学的文様ができることを夢見ている。因みに浮体1単位の総工事費*2 (建物を含む)は約1兆円で浮体の本体は南多摩田園都市の鷺沼・タマプラーザ市街地の地価で建設出来ることで十分な実現性が有ることを示す。

     

第3集

STAR-SHINING MARINE CITY

「The Seasteading Institute」が募集した「The Floating City Project Architectural Design Contest」に応募したものである。
 我が国(日本)における海上都市の研究は建築・土木・造船・海洋関係の各分野において研究は進んでいるが、技術を総合的に結びつけて考えるまでに到っていない。そのような背景の中で今回のまだ日本では無い海上都市の国際コンペに参加することに決めた次第である。
 今までの提案は夢に見る海上都市の高層化等、それらは非現実的計画として我々の目に映っていた。私共も建物を20M以下にする東京湾での海上都市計画を2011年の東日本大震災以後の防災支援策として計画した経験があり、コンペの設計条件の3階以下ということは海に浮かす建物として適性でありリアリテイがあると考えた。
 提案の内容はアメリカの理想都市としてペンタゴンプラットホームを採用して、職住接近の自給自足の生活が出来る変化のある豊かな且つ美しいリアリテイのある環境を主張することにある。
 スターシャインマリンシテイ即ち夜空に輝く星をネーミングに使用し、海上に鏤められた個性ある海上都市が美しく輝く海面を想定した。実現性のある海上都市が早急に建設されることを願っている。

 計画概要

 計画海域は南米のカリブ海(東京湾に似た海象・水深25M程度)で亜熱帯地域に属し、ハリケーン等の無い比較的穏やかな海域である。 平面形状は中央部を5角形(ペンタゴン)の平面の浮体とし、各辺に50M程の正方形ユニットを2−3基連結しフィンガー浮体を構成する。この形は星がまたたく星座の様に見えることからSTAR-SHINING MARINE CITYの名称がついた。
 中央の5角形浮体は情報センターを配置した中心広場とし、5つの辺は住居、ホテル等の居住空間を構成する。広場の外周には3階建てのオフィス及び店舗のビルで、各フィンガーのランドマーク的なゲイトとした。その内の1フィンガーには3階建てのホテル、店舗および港も併設してアイランドの中心的施設とした。 各フィンガーには中央に東京銀座街のプロムナードに匹敵した店舗を設け、その上部に直交した方向に段状住宅を計画することにより建物は立体交差状になる。街区は全て歩行距離にありサービス用の車両のみ可で、そのために一部地下に駐車場・設備機械室等を設ける。住居は各フィンガーには20戸の日照、通風、眺望を配慮した段状住宅を建設し、先端部には2戸の独立住宅と船着き場を設ける。
 人工地盤の面積は10モデユールで2.698ヘクタール。東京湾計画の約1/100である。人口は1単位80戸で居住人数は280人、ホテル来客人員合わせて1000人程度である。建設費は1単位250億円程度で計上しているが東京湾の計画と同様実現性がある数値である。

第4集

洋上都市理想郷 ―1万人のコミュニティ―

 生涯を海洋科学を研究する海で暮らす人々の久遠の都市について考察した。
 昔から筏の上で暮らす生活は物語の中にはあったようだが、現代の科学をもって このアイデアを実現することに着眼する。
 直径600M程の筏に3階程度の軽い建築を載せた分散配置による手法である。
 筏の上にフラットな剛性の高い盤を曳き、その基盤上で井桁構成によるインフラによって都市を支える。
 下部構造については浮力、ジョイント、インフラ等様々な機能を持つよう現在検討中である。
 海からの浮力を感じさせる造形は大きな高層建築を建てるより低層分散型のフラットな面の方がより大きな浮き力を感じ得る。最小単位のこの丸い筏は迫力がある。
 海の中にちりばめられた花弁のように美しい海上の世界を演出するであろう。

 計画概要

 全体計画は直径600Mの筏状浮体の8サークルから成っている。それは航空母艦の滑走路に建物を載せた様にも思える。中央に中心施設を1サークル計画し周辺に住居4、農地2それに海洋学綜合研究所1サークルの合計8サークルである。人口は1サークル2500人で4サークルで10000人の都市となる。1サークル内は歩行距離範囲であり他のサークルとはコミュニテイバスの運行で賄いサービス用車両以外は車の無い世界である。 主たる交通はヘリコプターと船により行う。
 面積は1サークル約22ヘクタールで全体で176ヘクタールとなる。 筏は高強度のコンクリート製で中は空洞で有り内部の水量で浮力の調整を考えている。筏の上部には地盤とそれを支える梁とで盤の甄を7M程度に納め梁と筏を緊結する。外周にはエクステンションをして各インフラに役立てる40M道路と波除けのフェンス(高さ16M)を設置する。
 3部構成となる中央施設、住居施設と海洋学綜合研究所の各サークルの上層の建物(3階程度)は筏の上部に設ける井桁状の道路によりレイアウトされ小都市を構成する。道路巾約20Mの2本の道路は東西と南北の方向にクロスして設けられそこからアプローチ出来ることを基本とする。この方法により筏上に軽量の建物が分散配置され浮力を助ける機能を持つことになる。浮体の波動に対する対応は、積載量が減れば有利になるが居住性は必ずしも良くならず、それは今後の研究課題である。
 各サークルの建物配置は用途について10000人の都市として充分検討されなければならず、この提案ではイメージの段であり今後の更なる研究が必要である。

   参考文献
   *1 2014 学術講演梗概集 演本外:スマートアイランド構想 その6
   *2 2014 学術講演梗概集 河田外:スマートアイランド構想 その8    


 
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