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はじめに
私は昨年（2017年）に喜寿を迎えた。生涯建築設計を職業にすることになってから62年が経過した。建築を志したことで早稲田大学で10年間に亘り学びそして社会で半世紀余働きながら生活してきたことになる。その間創ることの楽しさそして又厳しさを体得しながら数々の心に留めておきたいことも多くなってきた。昨今人生は100年と云われる時代となってきた。私の生涯もこれからこの延長線上に様々な新しい課題も生じてくることと思っている。人生100と云われる時代ではあるが、２年後に迎える傘寿を機会にコラムという形で今までの体験を掻い摘みエッセイ風に纏めてみることにした。内容は私の日常生活そして職業とする建築設計や趣味について広範囲ではあるが、出来るだけ解り易く記述したエッセイ風の回想録である。
これからはこれ等の経験を踏み台にして更に豊かなワールドを完結すべく精進したく思っている。私個人にとってこのコラムが一つの礎になるように心掛けることを私の心に銘記したく思っている。
2018年 著 者
COLUMN・NOTE Ⅱ
―― 建築の仕事・回想録 ――
目次
はじめに
1
第１集 建築
5
第２集 建築と彫刻
42
第３集 海上都市
55
プロフィール
61
河田新一郎 略年譜 2018
63
後書きにかえて
64
第１集 建築 （25項目）
建築志願への事始め 5
学部３年度の設計製図課題「独立住宅」のパース
6
早稲田祭 建築展の実行委員長を務める
7
設計事務所での最初のパース作成
8
初めての住宅計画案作成
9
卒後の就職は日建設計へ 11
日建設計での卒後初めての仕事 13
建設中の鷺沼の家（河田家の実家） 15
何故私は組織事務所を離れたか 16
千秋事務所での一年間 17
小さな建築 18
金沢香林坊第一地区再開発計画 20
集合住宅部門で神奈川県下建築コンクール受賞 22
建築設計コンペ「千葉ふるさと住宅提案」での初めての入賞 24
四半世紀後再び超高層住宅案作成 26
住宅に都市の表情を 27
初めての事業コンペで一等案実施基本案 29
初めての世界一周住関連施設視察旅行 30
新建築事務所開設 32
新日本建築家協会に入会 34
UIAシカゴ大会に参加 35
住宅メーカーで住宅設計アドヴァイス 36
鷺沼の家改装 ボリュームチェックの考察 38
私の建築での仕事を振り返って 40
建築家という言葉 41
第２集 建築と彫刻 （８項目）
朝倉響子氏の彫刻（女性立位像） 42
初めて彫刻を設置した東急ドエル鎌倉ビレジ 43
東急ドエルアルスあざみ野の彫刻 45
建築と野外彫刻との出会い 47
文京関口マンションの壁装画 49
ハイラーク戸田公園の彫刻 51
かしわ台クラルテの外構の彫刻 53
ガーデンコート筑波の庭園彫刻 54
第３集 海上都市
（３項目）
半世紀後再び海上都市の研究を始める 55
海上都市の紙製スタディモデル 57
初めての海上都市の国際コンペに入選 58
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